先日読んだ「十手婆文句あるかい 破れ傘」のシリーズ第1弾。
主人公の“女岡っ引き 鹿”が女だてらに岡っ引きとなった経緯が書かれています。
鹿の主人は駒蔵と言う岡っ引き。
妻の鹿と前妻の息子秀次、鹿との間の多助、そして秀次の妻のおぶんと言う家族で暮らしています。
真面目で家族思い、民のために一生懸命犯罪者を追っています。
そんな駒蔵が、犯人を追う過程で無残に殺されてしまうんです。
大勢の人を情け容赦なく殺す犯人を、駒蔵の仇討ちと、鹿は息子たちと追いました。
そして、やっとのことで捕まえるのです。
鹿は、仇討ちが叶うまでと言う期限付きで十手を預かっているつもりでした。
しかし、奉行衆は、鹿こそ岡っ引きと、駒蔵の後を継いで岡っ引き任命するのです。
とにかく、痛快です。