Bike&SlowLife

バイクとカメラを愛し、自然を愛し・美しい風景を愛して、ゆっくり生きてる奈良県に住む気分は若者の雑記帳です。

吉野宮滝万葉の道

2011-05-19 | ツーリングレポート
喜佐谷の登山口から吉野山の上千本まで歩いてきた


気分はあまりスッキリしないが、家にこもっていても面白くないので、山歩きに出かける
愛車はピンクナンバーのSuperCub

11時前に家を出る
香芝から高田バイパス~葛城川堤防~御所市でR309号へ~大淀町で県道222号今木出口線に入る~近鉄大和上市駅近くでR169号へ入り、宮滝で右折して柴橋へ



吉野川に架かる柴橋のたもとには石碑がある



橋の上から撮影
吉野川のこのあたりに面して、宮滝遺跡があったらしい

飛鳥から奈良時代にかけては吉野離宮があり、天武・持統天皇が度々訪れたらしい


橋を渡って右折して~すぐに左折し山の方へ入ってゆく ~櫻木神社の前を通って奥へ進む ~2Km程で道路は行止り、ここから登山道だ

まだ新しい万葉歌碑があった
**** 皆人の 恋ふるみよしの 今日見れば うべも恋けり 山川清み **** 
                    万葉集 巻7-1131



バイクを停めて、水分神社方面へ歩く

高滝への分岐を過ぎて少し歩くと祠があった、ちょうど高滝の落口の真上である。
昔の旅人はこのあたりで一息いれたらしい


吉野山と喜佐谷・宮滝を結ぶこの道は、今は 「吉野宮滝万葉の道」 と呼ばれて、万葉や古代史に心寄せる人々に親しまれていますが、その昔は、西吉野や天川・黒滝地方からの人たちが伊勢参宮に往還する信仰の道でもありました。⇒⇒説明板より


また、明和9年(1772年)3月に、伊勢松阪の国学者本居宣長もここを通ったらしく 「喜佐谷村を過ぎて小路にかかる。 少し上りて高滝という滝あり・・・・」 と菅笠日記に書いている、という旨の説明も書いてあった。

 まだ、新しそうな祠だ、建て直したものらしい
昔の街道沿いには、お地蔵さんとか石仏さんとかを祀って旅の無事を祈ったのだろう・・・・


祠の横には高滝へ落ちる 「象(きさ)の小川」 が流れている、吉野の杉林の中を流れる清流である


ず~っと杉林が続く、こんな道や~濡れた岩場にクサリを張った道や~歩きやすい道も~~ 急坂は少なくそんなにキツくはない


50分程歩いたら こんな石の道標があった
「右いせ きさ谷」 左はわかりません?

ここから10分程進むと視界が開けた
左手に日拝地蔵さんが祀られている、 道標の〔上千本・吉野水分神社〕 方面へ進む
しばらく歩くと舗装道路へ出た、すぐ先に花矢倉展望台があった、ここまで1時間20分ほど


 絶景! 絶景! ちょっとモヤっているのが残念だ!

 ズームで撮れば金峯山寺もはっきりわかります

景色を拝んだあとは水分神社にお参り

少し休憩して上ってきた道を帰る、途中に高滝へ寄る
登山道から見えるが、滝へ近寄るには分岐した道を少し下らなければならない

 これが本居宣長も見て日記に書いたと言う 「高滝」 です
落差は10mほど


バイクへ戻ったら15時20分だった。


90Km弱のツーリング + 3時間余の杉林浴の山歩きで健康的な、そして歴史にもちょっと詳しくなった、充実した一日でした。

コメント
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