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バイクとカメラを愛し、自然を愛し・美しい風景を愛して、ゆっくり生きてる奈良県に住む気分は若者の雑記帳です。

住む人は減り建物は朽ちてゆく山郷の集落~吉野町滝畑へ

2021-08-29 | 奈良県南部
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奈良県吉野郡吉野町滝畑へ

大淀町方面から走る広域農道の 「 志賀バス停 」 から山の中=北へ入って行く、志賀川沿いに走る林道のようである。



少し走ると、杉林の中に苔生した石積み・石段の久斯神社がある
その前に 朽ちかけた道標があった 「 ⇐ 滝畑竜在 3.2Km 」 「 志賀バス停 1.3Km、上市駅5.0Km ⇒ 」





志賀川の流れ



滝畑の滝らしい
 志賀川にかかる 落差約15mの滝








こんな志賀川の流れを見ながら 3Km余 山の中へ入って行ったら集落が現れた



とりあえず 集落の最奥まで行ってみる



高竜寺だろう、どこにも寺名は書いてない
誰も住んでる形跡はない



下から見る高竜寺
右端が本堂、隣の建物はくっ付いてるから寺の庫裏か何かだろう、左の瓦は所々落ちている




寺の横に民家らしい建物
見捨てられてかなりの年月が経ってる模様





中を覗いたら


反対側から見れば、屋根は緑に覆われている



こんな山郷だから平坦地はほとんどない


これも住んでない家、向こう付属建物の屋根は朽ちている





集落の奥の方にコンクリ舗装の道、
この先は舗装なしの狭い山道になって竜在峠へ向かうらしい



舗装林道わきに美しい滝が流れる




少し下ってゆく

相当古そうな神社があった


春日神社のようだ、こけむした急な石段が上まで伸びる

余りに急な石段で、石段は古く緩んで、これを上るのは恐ろしい、山肌に緩い参道が造られてあるのでこちらを歩いて登る



苔むした参道の向こうに拝殿



小ぶりな本殿



拝殿にはいかにも古そうな絵馬

明治28年12月吉日
奉納 平壌攻撃之画   と書かれている

明治28年と言えば 西暦 1895年、126年前のものだ!




この家も不住


隙間から覗いて写真を撮る、右上にピアノが置いてある




右上の家も住んでない、でもまだきキレイで不住歴は浅そうだ
下の方は宅地跡のようだ、隅には腐りかけた車・朽ちてゆきそうな倉庫らしい建物




この家も不住歴そこそこ




隣の家も住んでない、見捨てられてかなりの年月が経過してるようだ



集落内をうろついてる時に熟年男性と出会った、その方の話では

・以前は20軒余あったが、今は10軒ほどで 現在住んでいるのは 2軒だけ
・私はここに住んでないが、時々ここへ帰ってくる、ここで野菜を作って、時々家の戸などを開けている、 そうしないとすぐに家が腐ってくる。
・住人が2軒だけになってるので、地区の神社など維持管理もできない
・昔、ここに集落は無かった、集落は竜在峠の上にあり、半分は向こう側にに降りて、半分はここへ降りて来てそれぞれ集落が出来た
・集落内のこの道は、大峯山参りの街道だった。 多武峰の談山神社 ~ 竜在峠 ~ この地(滝畑)を通ってお参りに行った



2時間弱 滝畑の集落に居てたが、この男性と出会ったのみ、密になる心配は全くない、
大峯山参りの街道だった面影はどこにもなく、寂しい集落に朽ちてゆく家々 ・・・ 寂寥感の漂うひと時でした。




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