病院勤務の女性が妊娠と共に降格された事を訴えた裁判で、広島の1審、2審が降格を支持したというから、驚くと共に、日本社会、裁判所がいかに野蛮であるかを示す。最高裁が違憲とした事に拍手する。
事件が広島で起きたことも、如何にも広島らしい。数十年ぶりに帰ってみると広島のビジネス社会は封建的で閉鎖的。地裁、高裁も封建的な判事が選ばれているのか。
安倍首相が女性の活躍を目指す事には賛成であり、実は、日本の社会は女性蔑視も甚だしく、その原因が日本企業・組織の不合理極まりない滅茶苦茶な人事に有る。例えば、電力会社では慣習的に女性社員の評価は最低にする。
理由は男性社員を昇進させるためである。絶対評価、相対評価と呼ぶが、最初につける評価が絶対評価、最終的には例えば5段階表示の様な相対評価にする。誰かを高い点にし昇進させるには、誰かが悪い点でなくてはならない。
そこで、女性社員がいるとバランス役として大変助かる。だから、課単位で職場には女性社員が必要になる。電力会社で女性が管理者になるチャンスは殆ど無い。それ以前に、男性社員の扱いの方が遥かに重要なのだ。
電力会社(減点方式)では、仕事するのはせいぜい副長(係長級)まで、まともに仕事していたら、上司に笑顔でさわやかな返事が出来なくなる。自民党国会議員などのバックアップなどが無い社員は如何に公私混同で上司へのサービスに勤しむかが勝負。
課長以上でジジイ(平取締役以上、相談役)に迫り、気持ち悪いなで声と、サービスでたらし込む連中を電力オカマ集団と呼ぶが、電力会社の課長以上は狂った組織というか、狂い過ぎた組織だろうね。
夫婦で会長の毎週日曜のテニスにお付き合いし、部長⇒支店長⇒取締役となったのがいたね。女性社員がジジイに迫れば効果絶大だが、何故かその手の噂は少なかった。セクハラが命取りが理解されている。
私が知っている範囲では、父親が故後藤田正晴官房長官の後援会長だった藤山(仮称、後に常務)で、彼が毎晩飲みに行く酒屋では美人の女性社員(出向中)がいつも座って待っていた。その後、彼女は電力営業部の副長席に座るようになった。
藤山が営業部長の時の忘年会はたまげた。若い男性社員5人が裸で列になり、会場のテーブルを隈なくまわる。男性の大事な部分に天狗の面をつけただけ。彼らには奥さんも子供もいただろうに。セクハラの一種で藤山の好みであることは明らか。
藤山はアメリカへの研修で(電力会社では課長は一度以上海外、特にアメリカに研修に行く)、黒人女性とのセックスが大変良かった、セックスは黒人と自慢そうに話していた。
話は戻って、風は女性支持に向いているが、そう簡単ではない。女性はどんどん不合理な扱いを裁判で訴えたら良い。女性が勝つ裁判が増えるだろう。それが底上げになって、男性社員の扱いもいかさまが少しづつ減少する。
安倍首相が掲げる、「2020年にあらゆる分野の指導的立場に女性30%」はただ事ではない。例えば電力会社は政治力や既得権のがちがちの岩盤の固まり。女性の課長が存在する電力会社が有るか?
昔、東電で女性課長が誕生し大きく報道されたぐらいのもの。女性が入り込むスキが無い。従って、法律で電力会社をはじめ、上場企業では取締役の30%を女性にすると決め、これを拒む会長、社長、取締役をどんどん投獄しない限り難しい。