宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

バラク・オバマでアメリカは甦るのか?

2009年01月25日 17時16分00秒 | 思考空間

 私はアメリカの映画を好んで見ていたから、画面的には黒人の大統領への違和感は無い。ハリウッドはラジカルでありかつ人初差別に敏感だから、、例えば、白人の警官の上司は殆ど黒人であり、大統領がスクリーンに登場すると少なくとも半分は黒人である。しかし、現実にそれが実現してみると、えー!という感じはある。

 私としては、アメリカの大統領として、ヒラリー・クリントンだけは絶対に避けて欲しかった。もし、ヒラリーが大統領になったとしたら、莫大な支援を行っていた中国の操り人形になっていたかもしれない。これはアメリカだけでなく、世界や日本にとって悲劇だが回避できた。次に、出来れば共和党であってほしかった。この2番目の願いは叶わなかったが、オバマなら良しとしなければならないだろう。

 果たして、バラク・オバマはアメリカを蘇らすことができるのだろうか?改めて、彼の大統領就任演説を読んでみた。印象を一言で言えば、適正な選択、次に周りとの調和である。彼は、核や力ではなく関係国との協調を、テロとの戦いの場はイラクではなくアフガニスタンを、政府の大小ではなくその機能を、一部の人間が潤う経済システムではなくその節度を、エネルギー大量消費ではなく自然エネルギーの有効活用を・・・選択したいと訴えているのだ。

 物足りないのは経済を復活させる強力な経済政策だ。現在の窮状は半端じゃない。従来の経済モデルでは通用しない。常識を超えた何でも有りでしかもスピーディーで徹底されなくてはならない。きれい事だけで解決するわけがない。ただ、演説を読む限りではその雰囲気が感じられない。

 ただし、民主党政権だ。クリントン大統領政権下でいやになるほど見せつけられたように、アメリカは自国のためなら、同盟国であれ何であれ、徹底的に利用し、同時に叩いてくることは十分考えられる。しばし、動向を眺めてみよう。


電力会社への就職を目指す人に

2009年01月17日 12時04分59秒 | 社会・経済

 この不況時に、経営が安定し、給料も高いと予想される電力会社への就職は人気が高まっています。ところで、電力会社へ就職するにはどのようなことがポイントになるのか?電力会社の出世の仕組みどうなっているのでしょうか?ズバリ教えましょう。

 電力会社に就職するには、高校卒の場合は支店採用、大学・大学院卒は本店採用の試験を受けます。基本的には誰でも受けることができるのですが、実際には、受ける前からある程度選別ができています。コネが効かないというのは建前。目立たないだけで、厳然と存在します。優先されるのは、自民党衆議院議員の推薦、常務以上のコネ、特定大学の推薦枠、発電所を立地させる地域の有力子弟などなど。

 特定の大学とは、東大、京大、地元有力大学です。東大は全国的に強く、京大は関西以西が縄張り。北海道電力では、当然北海道大学が強いはずです。私立大学は早稲田、慶應以外はちょっと弱く、私立大学は地方ほど評価が下がります。技術屋の場合、大卒は採用しなくなりました。某地方大学をトップで卒業したのに不合格、大学院を卒業したら採用した例が有ります。

 さて、電力は多くの技術屋を採用しますが、あなたが技術屋なら安定を取るのか、夢を取るのか、もう一度考えて決めてくださいと申し上げます。何故なら、電力会社は事務屋天国だからです。事務屋(大卒)の採用は少ないが、入ってしまえばしめたもの。馬鹿でもチョンでも出世していると言ったのは元人事部長のT氏でした。技術系の大学院を卒業したら、出世に有利か?いえいえ、事務屋大卒の方がはるかに有利です。

 高専卒、高校卒で出世はできるのか?これは基本的に難しい。出世できた人は例外。女性も評価では差別を受けます。そもそも、成果評価方式を導入していながら、現実は似て非なるもの。電力会社は副長以上がポスト昇進ですから、上がる人は評価に関係なく、そのポストに適するとか、訳の分からない理由で昇進します。

 電力マンは一言で言えば、まじめなロボット。特に技術屋にその傾向が有ります。ロボットになるのが無難な処世術です。親しい通産省官僚出身者は嘆いていました。各電力の担当者を集め、新たな問題について議論させようとしましたが、全員が一致して、会社に持ち帰り上司の承認を得ないと発言できないと言ったとか。その官僚は自分が全責任を取るからと促したのですが議論が進まなかったようです。

 一方で、電力の事務屋はスマートで典型的なウソつき。笑顔を絶やさず、上司の機嫌を取り、土日も上司に仕え、情報を集めては出世のみを目指します。仕事をする前から、巧妙に逃げを打っておき、危ない橋は絶対渡らず、ばれないと見るや上手に嘘をつきます。作文が上手で、責任は技術屋や現場にかぶせます。これらが出来ない人は東大卒でも脱落してゆきます。

 取締役以上になるには、何らかの形で、政治家(自民党衆議院議員)の後押しか、そのような後押しを受けた「大物」に引っ張り上げてもらうしかありません。電力会社で最も力が有るのはどのポストか?社長?会長?いえいえ、本店のトップクラスの人事を動かしているのは、元会長の相談役です。じいさんは、毎日車でお出迎え、立派な部屋を持ち、若い女性秘書の世話を受けて、社葬を迎えるまで元気に出社するのです。

 給料は、若い時安く、年齢を重ねポジションが上がってゆくと、相当高くなります。30歳ぐらいでは商社マンと比べると恥ずかしくなるような給料。ところが、課長以上で電気メーカーと比べると、某関西電気メーカーの部長が年収1,000万円ぐらいですが、電力で1,000万円は新人課長のレベルです。もっとも、電力の部長、課長は数が少ないのです。三菱電機の部長以上は2,000人規模ですが、地方電力の部長以上は数十人です。

 給料が高かった次長、課長もある一定年数昇進が無いと、役職無しの窓際に移されます。部下も権限もなく、給料が大幅にカットされます。運よく出向するとこの災難を免れる会社もあります。カット率は30%の会社もあれば、某東京電力の部・部長(次長クラス)は60%カットされ、人生計画が狂い、会社への忠誠心が無くなったと怒っていました。

 夢も希望も無い窓際族に追いやられようと、辞めて行く人は稀です。電力会社で20年以上勤めた人が、外の世界で通用するわけがないじゃないですか。閉じられた逃げ場のない世界で、いじめが起きると強烈です。ビルの窓から飛び降りる例もあったと思いますが、合法的な殺人が無かったという保証は有りません。

 どうです?あなたも電力を目指してみますか?

追記

 以上の状況は当然、各電力によって異なります。現在、沖縄電力を入れて、電力10社体制ですが、電力業界をリードしているのは東京電力、地方電力は東京電力に右へならえという状態が古くからあり、多少薄れているとはいえその傾向は続いています。

 人事評価は気になると思います。地方の小電力会社は中央から目が届きにくい分、フェアーではない場合があるように感じます。その、点中央3社(東京、関西、中部)は、多少救いがあると思われます。例えば某関西電力の部長級の人の話では、高い評価が3年続くと、自動的に昇進できる制度があります。しかし、そもそもの実績評価が客観的に実施されるか否かは保証の限りではありません。

 電気メーカーの場合は課長昇進にテストと論文の点数が基準になるようです。いくら上司の推薦がある場合でも、点数が低いと課長にはなれません。学生じゃあるまいしと思うでしょう?ところが、試験と論文なら、努力すれば昇進できる可能性があります。電力会社ではあくまで上司の判断です。私情が入るなと言うほうが無理です。

 しかも、電気メーカーでは人事部が強力な指導力を発揮し、上司の評価が悪くてもひっくり返す場合がります。ところが、電力では人事部の力が弱く、有力政治家の引きでスピード昇進する上司に睨まれたりしたらアウトです。

 電気メーカーと電力会社とでは管理職の権限などが異なります。電力会社では副長(係長)クラスでも結構、力があります。会社や部門などによって差はあるでしょうが、副長は予算を計画し、承認されれば、権限委譲の範囲で決済できます。人事について副長は課長に提案でき、課長以上の了解を得られれば意見が通るわけです。

 非常にアバウトな感じで、電力会社と電気メーカーとのポジション(決裁権限、人事など)の関係を表現すれば、電力会社の本店課長が、電気メーカーの部長というところです。なお、本店の課長は支店や出向先の次長と同じ程度のクラスとなります。

 本店の課長は部長は当然のこととして取締役以上から、電話が入るのを待っており、いつでも良い返事ができるよう準備しています。月に1回も取締役以上から電話が入らないようであれば全く昇進の道はありません。仕事に熱中していると、ストレス顔になり、頭も回りませんから、仕事をするふりをします。

 誰が仕事をするのか?それは副長以下です。多くの優秀な部下を抱える、リーダーが偉いわけで、それは官僚と一緒です。だから原価意識は全くありません。電気メーカではある種の独立採算となっていますから、部門でスタッフが多い、部屋が大きいと、固定費が大きく、利益が出なくなります。利益の出ない部門の評価は下がります。ここが全く異なるところです。

 そもそも、電力料金は総括原価方式と言い、原価を積み上げて電気料金を経済産業省に報告し指導を受けて決定します。市場主義ではありません。このぬるま湯がたまらないという人には、電力会社が向いています。


政府は5万円札を発行し全国民に配れ

2009年01月11日 16時17分57秒 | 思考空間

 世界同時恐慌により、未曾有の経済収縮、就職難の時代となってきた。公明党がごり押しし、麻生首相が実現にこだわっている定額給付金は、最も期待されていた12月に実現しなかった上に、渡辺議員の離党を招くなど自民党の存続さえも危うくしている。

 総額2兆円のばらまきが、その額面ほどの経済効果をもたらさない事は明白であり、選挙対策と言われても仕方ない。何故なら、規模が小さすぎ、一部は貯金に回ると予想され、2兆円の欠損は将来への大きなつけとなって子孫への負担となるからだ。一方で、世界大不況により円高が輸出業を叩き、小売業の安売り競争がデフレを促進させている。

 この窮状を救う手段として期待されるのが、政府発行紙幣である。通貨は日銀の紙幣と、政府の硬貨の2種類が発行されており、政府通貨は日銀しへの補助的役割を果たしている。私はかねがね、日銀が5万円札を発行すべきと主張してきた。それは、利便性に加えて、円安誘導、デフレ対策でもある。しかし、何の戦略も無い日銀が出来るはずもない。政府主導で、ICチップを埋め込んだ世界一の紙幣を開発し、国民一人一人に配布する。4人家族で20万円だ。

 1家族20万円になれば、財布も緩む、元は紙だから原資を心配する必要もない。流通紙幣が増えて円安になり、デフレ対策にもなる。食うや食わずの貧困家庭も一息できるし、自殺直前の派遣失業者も救われるかもしれない。経済は上向き日本に明るさが取り戻せる。実は良いことだらけなのだ。デフレ対策の政府発行通貨についてはスティグリッツ米コロンビア大学教授(ノーベル経済学賞受賞)が発表していたらしい。私は、更に、円安誘導、利便性の効果が有ると思っている。

 マイクロICチップは世界に誇る日本の技術だ。偽札判別にも大きな効果が期待されている。良いことだらけだが、残念ながら官僚は踏み切れない。検討もしないだろう。何故なら、官僚は自分の既得権確保以外には何もしない優等生で、表向きのきれいごと大好き、日本の危機などどうでもよいからだ。アメリカの官僚指導も効いている。

 ところが、次期オバマ大統領ほか世界の有力国家は、はっきり言って、自国の経済回復のためには何でもやるし、仕掛けてくる。既になりふり構わぬ戦略が実践され、功を奏しつつある。政府のばらまき紙幣発行などはかわいいものだ。多分、日本政府は何もできずに、ひたすら、時期を逸し、日本にとって再び浮上すべき最大のチャンスを逸することになるだろう。戦略性が有り、勇気ある政治家トップの出現を願う。


ビッグバンはファンタジー

2009年01月07日 15時44分15秒 | 宇宙

 この宇宙が大爆発で誕生したとするビッグバン理論は今や教科書にも掲載され、NHKでさえ公然の事実のように紹介している。何ら疑いのない事実なのだ。少なくとも、教科書やNHK番組を見る限りにおいて。ところが、ビッグバン理論には数え切れないほどの矛盾が指摘できる。いつか公式にビッグバン理論の矛盾を集めて、まともに議論したいと思っている。

 実は、アインシュタイン博士も内心、この理論には無理が有ることを感じていたと思う。ところが、アインシュタイン他、世界の天才と言われる宇宙物理学者や数学者が展開する議論があまりにも高度で難解であるために、真っ向から否定することができず、ずるずると居残り続けていると言うのが現状だろう。それに、ビッグバン理論で生計を立てている学者は無数におり、各種の予算もビッグバンの照明のために作られている。

 ビッグバンのハチャメチャさは、初期の宇宙誕生に関して量子理論を適用したことだろう。我々の周りには無数の量子が存在する。この、非常に小さな量子に宇宙をあてはめたのだ。我々の周りにある量子と宇宙の卵(存在するとしたら)である量子とは当然、実態も環境もまるで異なる。ところが、宇宙の卵は、我々の周りにある量子と同じ立ち振る舞いをするというのだ。

 なぜ、宇宙の始まりを天才達が追い、巨額の研究費が払われるか?キリスト教という宗教的な意味合いが大きいと言われる。天地創造だ。無から全ては始まることになる。仏教では輪廻の思想が有り、物事は繰り返される。始まりが無いし終わりも無い。

 宇宙論で数学者が活躍する拠り所が時間たる空間の存在である。時間が物理的実体をもつことにより、数学者は数学理論をこねくり回して、理論を組み立て証明できる。何しろ、ずべての理論的しわ寄せは時間に持って行くことができる。かくして、時間はマイナスとなり、ある時は虚数となる。

 しかし残念ながら時間が独立した物理量として存在しないというのが私の見解だ。例えば、時間がマイナスになるとは、私たちの周りの現象が、まるでビデオ記録をさかさまに回すように、過去にさかのぼる現象が起きなければならない。ところが、生物反応、化学反応には多くの非可逆性が知られており、物理でも時期のヒステリシス現象のような非可逆性が証明されている。これら多くの非可逆性のたった一つをとっても、時間がマイナスになることを否定できる。

 宇宙理論は行くところまで行くだろう。彼等は有利な材料を集めては報告することになる。何しろ、宇宙物理学者は殆ど全員がビッグバン理論を支持している。それが生活の糧を得る手段でもある。しかし、いつかビッグバン理論は破綻するか、部分修正することになる。それには1000年程度を要するだろう。


驚異の新人!箱根駅伝の柏原

2009年01月02日 16時50分34秒 | スポーツ

 東洋大学の柏原の活躍は見事としか言いようがない。1年生で箱根駅伝初登場の柏原が9位でタスキを受け取ったときには、先頭の早稲田三輪は既に1700m程度先の山を走っていた。それからの走りはすさまじいものだった。前を行く8人を抜き去り、何と優勝してしまった。

 往路最後の5区、11.6kmの地点で2位スタート山梨大学の高瀬が先頭の早稲田三輪に追いつき、追い抜いたものの、ねばった三輪が突き放し、大きな差をつけた時、昨年に続き早稲田の往路優勝を連想した人が多かっただろう。ところが、どっこい、まさかまさか、遥かに後方から追いかけてきた柏原が、三輪に追いついた。

 三輪もがんばる。一度は三輪が下りを利用して、柏原を振り切ったようにも見えた。長い急な坂をハイスピードで登りきった柏村に余力はないように思えた。三輪は最後の箱根で、優勝のためには死力を尽くす覚悟だった。しかし、下り坂の途中から息を吹き返し、三輪を追い抜くと、平地に入り走力に勝る柏原が更に大きな差をつけ、最終的には22秒の差でゴールした。

 おまけにその記録たるや1時間17分17秒と、山登りの神様とも言われた今井正人の記録1時間18分5秒を48秒も上回ったのだ。テレビで解説をしていた今井選手も口をあんぐりの驚きだった。これだけすごい記録・柏原選手の活躍を目の前にすると、早稲田の優勝を期待していた私も、あっぱれと、称賛せざるを得なかった。それにしても、すごい怪物が現れたものだ。神様を上回る柏原とは何なのか?

 東洋大学の柏原の出現は、今後の箱根駅伝のあり方を大きく変える。優勝を狙うチームは東洋大学に対して5分20秒を超えるリードを考えなければならない。2区をぶっちぎりで走ったモグスより脅威となる。

 また、戦略的に山登りの重要さが改めて浮き彫りになった。5区は数字上23.4kmとなっているが、物理的には標高差が864mあり、23.4kmよりはるかに遠い。急坂で時間的に20%程度多めにかかることを考えると28km程度あると考えても良いのではないか。客観的に見て、山登りは最重要区間である。例えば、高地出身のアフリカ系外国人を5区にスペシャリストとして育てる方法も考えられる。