宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

園田監督は首、全柔連幹部は会長以下総入れ替えが妥当

2013年01月31日 14時57分08秒 | スポーツ

 大阪市桜宮高校の問題を橋下市長が取り上げ徹底的に調査と改革を始めたところから、マスコミが各地・各方面の体罰を取り上げ、水面下だった女子柔道オリンピック選手のJOC告発に火が付いた。全柔連もJOCもこの問題は不満を抑え込んで内々で収めたかった。

 報道を見ると全柔連でも、またもや既得権組織の美しい内部のかばいあいがみられた。内部ではいかにも美しいが、現状(被害者の状況)は残酷である。そもそも、オリンピックの強化選手や出場者になるのは普通の人ではない。ずば抜けた才能に加えて、血の滲む日々の努力で勝ち上がってきた勝者だ。

 その鉄人のような選手達15人が全柔連をすっ飛ばしてJOCに連名告発したのだからただ事ではない。JOCは及び腰で、全柔連も教育委員会同様の鉄面皮ぶりを見せた。本来、JOCは直ちに事実関係を調査し、的確な解決を図るべきだったが、全柔連の内部解決に下駄を預けた。

 このおかげで、オリンピックの東京招致には黄色の信号が付いた。イメージは著しくダウンし、ひょっとしたらもう難しくなったかもしれない。何でもない柔道界のごたごた(と幹部は考えたか)が東京オリンピックを吹っ飛ばした可能性は、無いとは言えない。

 オリンピック招致をふっ飛ばさないためには、早急に全面的な改革を断行することだ。選手から不信感いっぱいの園田は当然首だ。全柔連の会長も自ら辞めた方が良い。ことはそれほど重大な局面になっている。東京オリンピック招致に失敗したら、私のブログをもう一度読み直してほしい。

 そう言えば、金メダリストの内柴がセクハラで逮捕されたのは先ごろの事だが、この時、文部科学省なり、JOCなりが全柔連に立ち入り調査し、緩んだ体質を改善しておけば良かった。内柴も柔道の指導者であり、かつ金メダルを取ったような柔道界頂点の人間だ。その頂点のヒーローが犯罪を犯すような組織が緩み切った全柔連であったことを推測すべきだった。

 内部組織の美しいかばいあい、傷の舐め合いはどこにもある。電力会社でも深刻な問題を何度上層部に報告したところで、解決はなされなかった。そんなことをしたら。取り上げた本人がざっくり傷つく。官僚組織をはじめとして、日本中の安定組織は超保守的で、殺人とか盗難などの明白な犯罪(警察が即出動するレベル)以外には反応しない。

追記:園田監督が辞任を申し出たようだが、監督一人ではトカゲのしっぽ切りのそしりは免れない。もっと、全柔連の中心部にメスを入れて、根本的な改革を図らなければならない。このようなきっかけで、ミクロレンジだが確実に対応することが、日本の病根(マクロ)を退治することに繋がる。

 くれぐれも告発した15名の女性選手がバッシングされないよう、外部からも十分監視し、精神的にケアされなければならない。当たらず触らずで生殺しにするのも良くない。兎に角、この国は正義の実施に多大な犠牲を伴いすぎる。

追記2:元巨人軍の桑田投手からの「殴って強くなるなら誰でもプロになれる。(自分は)体罰の無かった高校時代に成長した」との指摘は本質をとらえており、分かり易い。

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体罰について考える

2013年01月24日 19時15分08秒 | 思考空間

 現役の教師と仰る方から体罰は必要ではないかとの趣旨で意見が来ていました。家庭学習をしてくれない生徒に対して、口頭で注意するだけでは効果がないとのこと。文面に悩みが滲んでいます。

 校長や教頭から成績に関して目標設定があり、尻を叩かれているんですかね。あるいは何とかクラスの成績を向上させたいとの真面目な思いでしょうか。

 結論として申し上げれば、教育に体罰は必要ないでしょう。確かに、体罰で強制的に勉強した生徒がいて、後に感謝されることがあるかもしれません。今時はそういう例が一般的とは思えません。

 私が出向して製造業を立ち上げていた時のこと、部下の課長から「新入社員が今まで親にも怒られたことがないのに何であんなのに叱られなければならんのかと言っています」との報告がありました。今はそんな時代です。

 もし、教師と生徒の間で信頼関係(特に生徒側が体罰を受けることを当然のことと受け入れている)が無ければ、体罰は生徒に大きな精神的ダメージを与えます。生徒に腹が立つのはごもっともだが、そんな時は、何故生徒が家庭学習をしないのか根本的なことを考えるべきでしょう。

 生徒によって理由は様々だが、面白いと思ったり魅力を感じれば、言わなくても自主的に勉強してくれる。有効な手は、特に出来の悪い生徒数人に来て貰い、叱らず意見をじっくり聞いてみることじゃないかな。

 教師が生徒に一方的に教えるんだとの考えは捨てたほうがよい。例え出来の悪い生徒であれ、接していると、人間という生き物やその精神状態など教師が教わることは多い。授業とは教師も謙虚に勉強する場所でもあるのだ。

 生徒を理解してやり、課題をゆっくりひも解いて、少しづつ解決して行く。教師と生徒が会話するだけでも生徒にとって大きなプラスになる。牛を水飲み場に連れて行く事はできるが、水を飲むかどうかは牛の意思。北風と太陽の話もある。

 焦らない。手っ取り早く、家庭学習させようとすると、論理が飛躍して体罰になる。

 先生方も昔と今では様変わりしている。先生が成績で選ばれるようになったため、勉強漬けで純粋培養されたようなタイプが多くなった。世の中を広く捉えることができないし、喧嘩したり野原を駆け回ったりした経験がない。そこで、たくさんのポケットの中から解決策を見つけることができない。知識や経験のないことに対応できない。自分の範疇にない相手を理解できない。

 若い先生方に参考になるかもしれない話を一つ。数十年ぶりに広島に帰り、同窓会に出席したところ、親しい友人でもあったが全学トップで入学したA氏は消息不明、悪ガキだったB氏は何と広島でも有名な貸衣装店を立ち上げ羽振りが良かった。社長が偉いかどうかは別にして、人間の価値は決して成績だけで決まるわけではない。

 この私も高校授業では後方に席を取り、漢文なんかは教科書を立てて寝ていた。気が付くと授業が終わり、ほとんどの者が出て行くところ。物理の授業では仲間とともに立たされた。しかし、ある時、これではいかんと猛勉強を始めた。大学院は多分トップで合格した。

追記:先生方に厳しいことを書いたかもしれない。弁護するなら、先生方は大変な時代になったと思う。一つは全体に学歴水準が上がり教師の相対的な地位が低下、昔の教師に対するような尊敬が失われている。

 もっと大変なのは、中央(文部科学省)にがちがちに管理されていることだろう。大学の教授も多く見てきたが、とにかく報告書作成や会議で忙しすぎる。また確かに化け物のような親(モンスターペアレント)が増えている状況もある。(文部科学省とはトラブル解決で連絡をとったことがあり、どうしようもない組織であることはよくわかる)

 確かに先生は大変なのだけど、友人の校長(以前)もこぼしていましたが、どこかで時間をとってお茶でも飲みながら問題児たちと話をするのも良いですよ。同じ高さで同じ平面で接することが大切。人間同士だから通じるところはある。父兄会でも率直な悩みを語ったらよい。心が通わないと何をやってもダメだろうね。

 私は高3の時、講堂で校長の話を聞きながら小さな紙をちぎって帽子の上にのせていたら、ある教師が大騒ぎし、まるで犯罪者のように皆が見ている前に引っ張り出された。わけが分からない。悔しくて担任の部屋で不覚にも涙を流してしまった。その時、担任がなだめるようにコーヒーを入れてくれたことを想い出す。

 

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大阪市立桜宮高の件は橋下市長を支持する

2013年01月23日 07時07分25秒 | 橋下改革

 マスコミが顔を隠した高校生の発言を繰り返し、テレビで流している。誰かが橋下へのブーイングを煽るためのやらせのように思えてならない。冷静に考えなければならないことは二つある。一つは、体罰で一人の高校生が自殺に追い込まれ、その後の調査で体罰が体育科で常態化していたこと。

 次に、教育委員会と学校のタッグマッチは強力で、この牙城を誰も崩せなかった事...だ。

 テレビに出てきた高校生はいじめ側の生徒のように思える。誰かが死のうとそれは関係ない。ほっといてくれ。自分達の生活や環境を崩さんといてくれ。そう主張している様に感じられる。第一に顔を隠した発言は今時の書き込みいじめそのものじゃないか。

 体罰を条件付きで容認していた橋下が遺族に会って方向が変わったらしい。体罰を受ける側、いじめられる側の痛みは殴る側、いじめる側には到底理解できない。体罰は次第に過激化し止まらなくなる。

 昔読んだ「天声人語」にこのような事例が紹介されていた。罰を与える実験で、失敗すると電流を流すスイッチを押す。実は罰を受ける側は役者で電流は流れていない。もだえ苦しむ演技を行う。電流の強さを調整するつまみには危険を示すレッドゾーンが記入されている。

 くれぐれもこの危険レベルを超えないようにと注意しているにも拘らず、試験した全員がどんどん電流を上げ、レッドゾーンを超え、止まらなくなったらしい。精神的におかしくなり、精神科で治療を受けることになったという。

 人間は残酷な動物だ。誰かが止めなくてはならない。昔は人が亡くなると大きな社会問題になったが、1年間で3万人も自殺する状況で、感覚がマヒしたか。

 あなたが教育委員会に訴えたことが無いのなら、とても教育委員会の鉄面皮ぶりは理解できない。最初は誰も学校の相談に行く。生温くて解決しない場合は教育委員会に行くことになる。ところが、教育委員会は凄い。全く意見を聞くことは無い。強硬な姿勢でまるで巨大な岸壁だ。

 独立組織で怖いものなし。親にとっては切実で切迫していても、学校にとっては不当で面倒くさい話だ。どんどんはねつけて自分たちの世界を守る。恐らくこれまでは何の抗議を受けても微動だにしなかったのではないか。それで、学校の既得権組織を守ってきたのだ。

 今回の事は橋下でなくてはできなかった。ま、敢えて橋下ちゃんにアドバイスするなら、3人ぐらいの信頼できるスタッフ(異なる立場で、論理的に思考でき、遠慮なく発現できる)を集め、発表の前に議論し、特に一般市民を追い込む形を避けるか、やむを得ない場合でも救済できる案を考えておいた方が良い。

 気持ちは分かるし、これまでと同じように果敢にやって欲しい。しかし、結果は同じでも勢いのある言葉は誤解を招きやすい。優れた仲間がたくさんいるのだから、多いに協力してもらうべきだ。

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ボーイング787の高松緊急着陸はリチウム二次電池関連の技術的問題か

2013年01月17日 21時53分52秒 | 深刻な問題

 従来の飛行機は鉛蓄電池を使っていたはずだが、ボーイング787は多分、軽量化のためにリチウムイオン2次電池を使用している。重い順に鉛電池、ニッケル水素電池、リチウム電池となる。つまり、軽量化のためにはリチウムイオン2次電池は外せない。性能や軽さで実用化された電池ではリチウムイオン2次電池が最高。エースで4番。

 過電流を流しても、鉛電池はタフで、焼けたりはしない。リチウムイオン2次電池をショートさせると多分恐ろしいことになる。発火や爆発が起こるのではないか。

 

787

 何しろリチウムイオン2次電池はまだ歴史が浅い。実績が少ないから、分かっているようで、分かっていない部分も有る。リチウムイオン2次電池の怖いのは、リチウムが極めて激しく反応する物質であり、また、電解液にガソリンに近い揮発性有機質を使っている。

 リチウムイオン2次電池は内部抵抗が小さく、起電力が高い。瞬発力がある。(携帯や電気自動車にも向いている) だから、電流をコントロールしてやらないと、内部が激しく反応する。

 

787_2

 今風呂に入って考えたんだけど、原因はズバリ言えば、瞬間的な突電流(ショートに近い)が繰り返され、電池内部にカーボンが生成され電流が流れやすくなったために極度の過熱で破壊し、電解液が出たのではないか。つまり、カーボンが多量に形成されるとヒーターと同じようになり、加熱が進む。

 平均的な電流に対する電池容量は十分確保されていながら、瞬時瞬時の過電流の重なりまでは想定外で、コントロールできていない可能性がある。この解決策はズバリ、大容量のキャパシター(コンデンサー)を併設すること。瞬間的な大電流リクエストに対して、キャパシターから供給してやる。

 

787_3

 困ったことに、ボーイング787のかなりの部分を日本メーカーが製造している。主翼が三菱重工など、そしてバッテリーはGS湯浅だ。主翼には燃料を入れるが、燃料漏れが何度か報告されている。日本の技術力に不信感が植え付けられなければ良いが。

追記:今朝(1月18日)のニュースで電池はリチウムイオン2次電池で、内部が炭化していた(カーボン生成)との報道あり。炭化が進むほど、そこに電流が流れ加熱しやすい。予想が当たっていた感じ。私が提案したキャパシターは良い案だが重量と容量が増える。過電流はモーター系の可能性があるので、重なりを防ぐ制御とし、キャパシターを小さくする手もある。

追記2:私が電流ピーク値を形成する原因としてモーターを挙げていたが(果たしてどこにモーターを使っているのかなと気になっていた)、これは多分当たっている。787は従来の油圧駆動も悉く電動にしたようで、モーターは力が有るんだけど、ちょっとした引っ掛かりなどで、瞬間的に過負荷がかかる。容易に電池がショートしたようになる。1月17日に書いた時点ではリチウムイオン2次電池を使っているかどうかも分からなかった。

 まとめると、787は多くの駆動系をモーター(サーボか?)に切り替えたため、瞬間的な過負荷が頻繁に電池にかかり、少しづつカーボン発生(炭化)が増加、電流がカーボンに流れて高温化し、高松付近で膨張圧で電池ケースを破り、電解液が流れ出した。対策はキャパシーター併設。この原因と対策は当初書いた内容と一緒である。追加したのは多くの駆動系をモーターに切り替えた事が分かったという情報。

 調査官が言っているように高電圧かかかったわけではない。高電圧対策は初歩の初歩。容易に制御できる。ただし過電流の制御は可能だが出来ない。何故なら駆動が止まってしまう。私が当初から主張しているようにキャパシターの併設がベスト。

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「過度の円安」⇒逆噴射発言の甘利大臣はギロチンにかけたい

2013年01月15日 21時57分14秒 | 社会・経済

 甘利が1ドル89円ぐらいで「「過度の円安になれば今度は輸入物価に跳ね返ってくるし、国民生活についてマイナスの影響が出る」と発言、安倍首相の必死の政策や積極的な発言で、何とかまともな為替水準に戻ろうとしているところ、冷水を浴びせることになった。

 現状で過度な円安とは、現状から判断して1ドルが150円ぐらいかな。しかし、韓国は破綻した後、この程度のウオン安にした。150円まで円安にすれば日本がV字回復できる。円高要因が多い中で、円高誘導発現は禁句。

 民主党もおかしな発言が有ったが、自民党もあほボケと言うかナンセンス極まりない思つき発現で、日本を危うくさせる。大臣という地位を考えれば、自分の発言がどのような影響を与えるか考えるべきだ。こういう手合いは是非、ギロチンにかけて駆逐しましょう。

 1月16日現在、矢張りというべきか、円高になり日経平均は300円(△278円)近い暴落だ。甘利のあまりな発言で、安倍ノミクス戦略が萎えてしまった。ぶち壊しになった可能性もある。株価を上げることは難しい。しかし、下げることは実に容易だ。甘利がまたバカな事を不用意に喋れば、一段安の元の木阿弥になりかねない。

追記:甘利だけじゃなく、石破やら、菅などが過度な円安発現の大合唱をやったらしい。1ドル85円まで上がるのではないかとの観測も出ている。大逆流が起きて、折角上がりかけた日経平均も暴落しかねない。日経平均が暴落したら日本の資産がどれだけ失われるか分かっているのだろうか。

 どこにも、どうしようもないバカがいるもんだ。日経平均が回復しない場合は、甘利も石破も菅も全員ギロチンだね。

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体罰は指導力欠如の敗北宣言

2013年01月13日 18時17分42秒 | うんちく・小ネタ

 明治政府が軍事力の増強を図るため、日本人の大多数を占めていた農民を駆り出し、有無を言わさず強烈なビンタの嵐でにわか兵士に作り上げた。「お前ら何も考えることは無い、鉄砲を構えて敵を打てば良いのだ」と人間の尊厳も何も有ったものじゃない。

 軍隊では何かにつけてビンタだったらしい。理由は生意気だとか何でも良い。軍靴でほう(ほっぺた)をはると吹っ飛ぶ。10回以上はられると思考力を失い回数も分からなくなるという。馬や牛と同じ扱いだ。だから、自らの生命の危険性を顧みず突進できたのかもしれない。

 だから消耗戦では強かったが、相手が戦略的に反撃を始めるともろかった。日本軍は夜襲が一度成功すると2度目以降は敵が待ち構えているにもかかわらず、何度でも夜襲を繰り返し全滅していったという。指揮官はバカだったんだな。

 ビンタは戦後も続いていた。小学校で教師が生徒に強烈なストレートパンチをいれたのを今でも鮮明に覚えている。当時はそれでも何も問題にはならなかった。教師の威厳が有った。

 大阪市立桜宮高校でバスケットの主将が自殺したことの背景は色々深刻な状況がある。まず親の立場で考えると、何故父親が動かなかったのかが疑問だ。あざや傷が有れば、尋常なことではない。母親が相談に行っていたらしい。私なら、すぐ飛んで行く。顧問?180cmの化け物でも殴り倒すよ。

 教員室、校長室、教育委員会、順番に怒鳴り込む。勿論、教育委員会はコンクリートの壁みたいなもので、全く無視してくるが、辟易するぐらい怒鳴ってくる。そんな事で直るようなら最初から体罰などしないだろうが。意思は通じる。多分、転校を勧められる。

 転校するかどうかはこちらが判断すること。高校側が反省するかどうかを見極める。良心的な校長なら解決するが、そうでない場合が多い。

 私は自分の事なら我慢できても、家族が傷つけられることには黙ってはいない。すぐ飛び出す。ひんしゅくを買うかどうかは知った事ではない。少なくとも父親が機敏に反応すれば自殺にはならない。

 教師やリーダーは安易に生徒を殴るべきではない。自分が指導力の無いことをさらけ出しているに過ぎない。殴る代わりにどう指導するか考えないと、永久に指導力は身につかない。体罰のような残酷な仕打ちは次第にエスカレートすることが報告されている。誰かが早い段階で止めさせるべきだ。

 生徒を殴っている指導者に言いたい。実は一番ふがいないのはお前自身だろう。殴りたかったら自分を殴れ。あるいは生徒に殴ってもらえ。殴られる生徒の気持ちが少しは分かる。成績の悪いのを生徒のせいにするな。現実に直面して状況を正確に把握しろ。そして反省しろ。そこから新たな展開が見えてくる。

 自殺に関して、私は日本の家族をはじめあまりにも本人の内面的なことに無関心すぎると思う。日本人は繊細と言うが、確かに製造や芸術で見られる細かい作業、上位の者に対する気遣いには存在するものの、家族や友人の心理には無関心だ。丁寧すぎる言葉遣いは実は敵を作らないよう自分を守っているに過ぎない。

 自殺は余程の事だ。必ずサインがたくさん出ている。そのサインを無視ししてしまうのが日本の社会。何かよく分からないが深刻に悩んでいるらしいことをキャッチしたら、時間をかけてゆっくり聞いてやることだ。一緒になって解決策を考える。

 この件の橋本市長の対応は良かったね。日本のどこにでもある問題、病根。それを赤裸々に暴いて問題化し、解決しようとする勇気と根気。これが日本を立ち直らせる元になる。迅速、徹底、的確。これがリーダーシップという姿を見せてくれた。

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2013年の世界と日本 その展望

2013年01月06日 10時35分22秒 | 思考空間

 今年は電気学会の原稿(新進化論:全国大会:10日締め切り)を書いているので、今年の予想が遅れてしまった。昨年の予想は大体当たったのではないか。とりわけアメリカの動きである。アメリカは対中国で方針を転換し、その予兆は2011年から出ていた。

 重要な事実は、アメリカ、中国をはじめベースは軍事戦略で動いているということ。これ以上戦争の火種を作ることを避けたいアメリカとしては経済は最重要な戦略の道具だが、中国のあからさまな経済と軍事力の掛け算・拡大戦略は看破できなくなっている。

 従って、中国の経済成長はスローダウンせざるを得ない。何度も書いたが中国は国全体がイカサマだ。この度、NASDAQなどに上場した中国の40社が実体の無い詐欺企業で、上場廃止となった。どのような事前審査したかが大きな問題になっている。

 中国へ進出した企業は100%賄賂を払っている。しかも、立地時の契約で高い給料を払い、環境整備が義務付けられ、撤退ができない。中国に工場を作れば、資金を盗られ、ノウハウを盗られ、やがて工場も盗られる。教育をしてあげ、デモで暴れられ、さっさと辞めて行く。よくもまあ、22000社も中国に行ったものだ。

 日本が自民党安倍政権になったこともあり、アメリカの安倍ノミクスに対する支援は選挙前から継続している。為替が自由市場の原理で動いているわけではない。前から書いているように為替は経済戦略のコアで、意図があり操作されている。民主党政権で鳩山らが露骨に反米の方向性を示したことで、日本はオバマにとって潰しても良い国になっていた。

 為替は1ドル50円になってもおかしくは無かった。私は当時の菅首相に70以上の提案と情報提供を実施した。ある日(調べたらわかるが)危機感を覚え、朝6時ぐらいに為替介入するよう提案し、その日に介入が実施された。内容も送った事実も残っている。

 為替は1ドル100円、日経平均は14,000円が目標じゃないかな。2013年が駄目でも必ずその頂を目指す。安倍首相はアメリカのポチになることをオバマと二人の会談で明言することだ。それで、この目標は実現性が高くなる。

 韓国ウオンは日本円に対して60%、ドルは40%安くなっている。韓国は頻繁に為替介入してきた成果が出た。(ウオンは国際通貨ではないので、為替介入がやりたい放題)この状況ではいかに日本企業が頑張っても勝てるわけがない。サムソンは国家がらみのビジネス戦略を進めてきた。日本の技術はしゃぶりつくしてなお、まだ取得するためにサムソンの拠点が関東にある。

 韓国もウオン高で厳しくなってくる。1ドルが1050ウオンを割ると、大企業でも赤字が出始める。既に中小企業にとっては赤字レベルらしい。しかも、円安とのダブルパンチ。輸出がGDP比50%の韓国は為替によって翻弄される。

 肝心のアメリカがどうなるか?良い質問ですね。アメリカは実は中国に劣らずいかさまの国なんだけど、内容と質が異なる。1990年代はアメリカが持てる力を全て駆使し、主に裏側・水面下でイカサマ全開・変幻自在、バブルで太った日本から資産やビジネスを奪い取った時期。

 21世紀のアメリカは、世界制覇の野望を抱く中国、疲弊した経済に対してどのように対応するのか。1990年代の日本はアメリカにとってあまりにイージーな子羊だった。共産党の一党独裁・中国はそうはいかない。

 一つは叩きすぎた日本を少し復活させ、中国に対抗させる。マクロ的には旧英連邦、ヨーロッパ、日本などの柔らかな包囲網を形成する。

 アメリカはまだまだ世界を動かす力(表の実力と裏のいかさま力)を持っており、復活を果たす。どんなに経済状態が悪くても株価が上昇する国ですよ。対中国の経済対策の一つは中国の元を実勢レベルに上げる事。そして最終局面(先の事だが)は元のドルペッグ(固定レート)を外すこと。  

 夏の参議院選挙は自民党と維新の会が勝つでしょうね。揺り戻しがゼロではないが、民主党への風は吹かないし、安倍ノミクスはある程度成功する。前に書いたように私が考えたことと安倍首相の方向は大半が一致している。安倍首相は右寄りと言われるがむしろ中立だ。日本がやらなければならないことをやろうとしている。

 金融緩和はやりすぎるぐらいやる。日銀の白川総裁は当然首。新しい総裁は竹中 平蔵が良い。この人事には自民党内だけでなく民主党などの反対が出るので、日銀法の大幅改正を含めて多面作戦(金融緩和目的)で臨むべき。現状では日銀の独立性は全くナンセンスも甚だしい。それが現在の日本経済状態。

 デフレ脱却は当然のことで、インフレ目標の2%もアメリカ、イギリス並みになってきた。ただ私は土地価格の1%上昇を是非目標にしてもらいたい。企業が工場を作る動機になるね。土地価格低下が日本人から資産を奪い、活力を削いできた。 

 孫の教育費(1000~1500万円)をまとめて支払った場合に課税されないとのアイデアはユニークで面白い。大学の授業料などがまとめて支払われる可能性がある。ちょっと似ているが、私は、以前から子供や孫の年金を一括払いする方法を考えていた。

 TPPは結果として参加する。しかし、農業団体をバックにした自民議員の反対が厳しい。やくざや右翼をバックにした安倍ちゃんじゃないと乗り切れない。

 安倍ちゃんのバックにやくざがいるため、官僚や反対派が裏で動けない。事情通によると、小泉純一郎があれだけ思い切ったことが断行できたのも、小泉の祖父がやくざだったことが大きい。小泉の年金未払いを官僚がリークしたため、次官やその奥さんがやくざに切り付けられた。官僚は真っ青になったという話。

 原子力発電所の再稼働は、参議院選挙後を睨みながら順次進める。原発の建設も中止すわけがない。しかし、流石に活断層の上にある原発の稼働は出来ない。

 土木建設工事は活発化する。これは自民党の生命線。強い自民党の原動力は何しろゼネコンの会社組織だからね。ゼネコンの重要な仕事は選挙ですよ。ゼネコンのビル最上階へ行ってみて下さい。政治家が演説す専用会場が設けられている。演説の聴き方、拍手の仕方、票の集め方だけじゃない、ゼネコンさんはプロです。

 憲法改正は時間がかかる。次年度以降の話。

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