宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

言葉は拡張遺伝子

2007年08月28日 21時35分02秒 | 生命

 あなたが自らの存在を意識し、宇宙とあなたの関係を考えることが出来るのは実は言葉のおかげなのである。言葉が高度な思考を可能にし、言葉により自分の思考を意のままにコントロールできるようになった。人間が人間たるゆえん、それが言葉だ。言葉こそが人類の最大の発明なのだ。

 私が国泰寺高校2年の時、国語の授業で部谷(へや)先生が「聖書の冒頭にはじめに言葉ありきとかかれている」と紹介した。その時、ハンマーで叩かれたようなショックを受けた。その当時、私は言葉の不思議さにとらわれていた。言葉とは何だろうと考えるともなく考えていた。そこに、この聖書に答えが書かれていたことの事実。2000年前の先人が、本質をズバリ一言で表現し、それがはるかな時を越えて伝わってきたその衝撃であった。ヨーロッパの優れた哲学とか論理性を感じざるを得なかった。

 単語は、あなたの脳のスクリーンに映像や様々な感覚を映し出すことができる。例えば、「カレーライス」を読めば、脳で疑似音声を発生し、同時においしそうな映像や味やにおいまでが脳のスクリーンに再現できるのである。さらに凄いことには、これらの単語を組み合わせることにより、脳スクリーンに映し出される感覚的な映像は、限定されたり、広がったり、あるいは発展することができるのだ。例えば、カレーライス、食べる、美女と3つの単語を並べると、カレーライスを食べている美女を連想できる。

 あなたがこの文章を読んでいる時も実は疑似音声が発生している。この疑似音声の発生が、それぞれの単語や組み合わせなどにに関連した情報を脳スクリーンに映し出すのである。

 言葉と遺伝子の機能はよく似ている。言葉も遺伝子も表現記号の1種であり、特定の情報の塊を代表している。組み合わせにより、情報を具体的に絞り込むこともできるし、具体化された内容を繋ぎ合わせて拡大発展することもできる。

 生命体は遺伝子に情報を記憶し伝達させ、発展を続けてきた。人類は唯一言葉を持つことにより、情報を記憶させ、論理形成させ、技術や文化を飛躍的に発展させたのだ。

 人類が言葉を持ち、使うことができるようになったのは脳が発達したおかげであるが、(脳は細胞が2倍になる形で進化し、人間の脳はサルの2倍とか4倍の細胞数となる)、高度に進化した脳(プロセッサー)が言葉(ツール&ソフト)を使うことにより、非常に高度な思考を実現できたのだ。

工事中!!


広陵が優勝できなかった三つの理由

2007年08月25日 20時07分01秒 | 思考空間

 かつての野球王国の広島も今やその面影をわずかに残す程度、今年の夏も広島地区から出る広陵に対して地元の見方もクールであった。しかし、初戦、駒大苫小牧に9回の劇的な逆転勝ちを収めるや一気にはじけ、試合を重ねるごとに力を増し、圧倒的な力をつけていった。決勝戦に進むことは当然のこととして、地元では優勝の可能性が高いと、パレードの話も盛り上がっていたのである。

 ただ、私は準決勝の戦い方を見て、優勝に対する懸念を感じるようになった。行きつけのスーパーで、「決勝戦はやってみないと分からない」と発言したところ、馴染みのレジの女性の表情が変わり、前にいた客が驚いたような顔をして私を直視した。私はあわてて、「広陵は以前より強い」と、とりつくろうことになった。はたして、決勝戦、8回までは4対0で順調に歩を進めるように見えたが、ご存じのような佐賀北の奇跡の逆転満塁ホームラン。ここまでは予想できなかったが、ショックだった。やはり優勝して欲しかった。

 私が準決勝で感じた懸念材料は、中井監督がダッグアウトから出て前面に立ち、指示を出し始めたことだった。そこに監督の欲を感じた。

 実は、私は今年の広陵に、従来見たことのない、特別な強さを感じ、その原因に興味を持っていた。これに関して、読売新聞の記事で中井監督が試合中に細かい指示を出さず、選手の自主性に任せていることが分かった。選手を管理しない方が実力が出せるというのが理由だった。なるほどと思ったから、準決勝での監督の変貌が、気がかりだった。しかも、準決勝では野村投手に完投させ、へばってきた野村投手は打ち込まれ、1点差まで追い上げられたものの辛うじて逃げきっている。

 決勝戦前の両監督の発言は対照的だった。広陵中井監督は「優勝したい」、佐賀北の監督は「良い試合をしたい」と言った。ここに佐賀北の無欲さと、広陵の欲の差を感じる。私は今後、広島の有力校が優勝して欲しいから敢えて言うが、試合に勝つとか、優勝するとかは、それが実現して初めて分かることであり、試合前に監督や選手本人が言うことではない。先に景気の良い話をすることにより、運や精神的エネルギーが逃げると考えた方が良い。

 広陵中井監督の優勝に対する気持ちが言葉だけでなく戦いの中にも表れたから、野村投手は緊張し精一杯のピッチングをし、8回までは佐賀北を抑えることが出来た。しかし、連投もありヘバリが来ていた。他の選手たちも、やや硬くなっていた。本来の自由さ自主性からくる、粘り強い反撃力を失っていた。

 中井監督は準決勝でも7回ぐらいから、野村投手を外野に回し控えの投手での継投を行うべきだった。戦局が悪くなればいつでも野村投手に戻せば良い。優勝戦では多分、野村投手を胴上げ投手にさせたかったし、他の投手で打ち込まれて悔いを残したくなかったのだろう。勝ちパターンにもこだわったのではないか。佐賀北は二人の投手でまかなってきたのだから、疲労度が軽減されている。準決勝と決勝の重要な2試合を野村投手一人で投げ切った広陵とは異なる。佐賀北の百崎監督は試合前から、野村投手の後半のヘバリに賭けたいという発言をしていた。当然のことである。

 広陵にとって予想外の敵は、実は甲子園の観客であった。伝統校に抑えられていた初出場佐賀北に対して、甲子園が揺れるほどの声援がかけられた。8回佐賀北が満塁、2-3の場面、野村の球は明らかにストライクゾーンに投げ込まれていたにもかかわらず、審判はボールを宣告し、1点が与えられた。野村投手は少なからず動揺したに違いない。次の打者でスライダーが甘くやや高めに入り、振り切った打球が観客席に飛び込んだ。佐賀北の打者も立派だったが、それまで完ぺきに抑えていたことを思うと野村投手が気の毒だ。

 中井監督はボール判定に対してマスコミのインタビューで激しく抗議しているが、良い方法ではない。確か、試合中には審判に確認していなかったのではないか。確認すれば、全審判が集まり、判定が覆る場合がある。問題があるのなら、新聞記者への発言を控え高野連に対して正式に文書で抗議すべきだろう。

 整理すると、明らかに決勝戦では広陵が有利に見られていたにもかかわらず、広陵が優勝できなかった理由は①監督が欲を出し、発言でも指揮でもそれがそれが表面化したため、選手に緊張感が生まれ、プレッシャーがかかり、また自主的なプレーから湧き出る強さが失われた、②野村投手に連投させたため、ヘバリが来た、7回ぐらいから野村を外野に回し継投を考えるべきだった、③観衆が佐賀北の応援に回ってしまった、これにより審判の判断ミスも起きているし、相当の圧力を受けた、観衆を味方につけるような言動が求められる。

最後に、広陵の中井監督に対して大変辛口で、読むに堪えないような内容であったことを申し訳なく思う。中井監督が全国レベルの野球チームを作った事は誰が考えても大変な偉業であり、私には逆立ちしてもできない。ただ、ただ、感謝するしかない。私が望むのは、広島の高校が再び、甲子園で活躍の場を迎えた時に、優勝するかどうかは実は僅かな要素が起因することが多く、今回触れたようなことを参考にし夢を実現して欲しいということだ。


驕ることなかれ民主党

2007年08月04日 20時13分53秒 | 思考空間

 小沢一郎の頑張りと安倍首相や閣僚のお粗末な一連の対応で、民主党は参院選において予想以上の大勝となった。投票の前日まで、赤木農相の会計問題が取り上げられるようでは、自民党に票は行かない。他の野党と共に参議院を制することができたのだ。自民党支配の既得権構造に風穴をあける突破口になるかもしれない。私は二大政党制の実現を願い、これまで手弁当で民主党を応援し続けた。思えば長い期間だった。今回は仕事多忙で応援運動を出来なかったにもかかわらず、思わぬところで長年の願いの半分が実現し、政権交代も見えてきた。

 今だから明かすが、この春から私は民主党の有力議員に「年金20万円」を参院選の旗印に挙げるよう、提案してきた。残念ながら採用されなかった。まだ民主党内部でも年金が主要なテーマになるとは考えられていなかった頃だ。年金20万円は、贅沢ではないにしろ老後の生活を送るのに十分な金額だ。正直なところ日本国民のために実現して欲しかった。今回の参院選挙に年金がメインテーマとして掲げられたが、与野党ともに具体的な金額を示していない。官僚的なずるい手法だ。もし20万円年金実現すれば、若い人もこぞって年金を支払い、箪笥預金は減り、消費拡大により経済が活性化すると見た。そのためなら、消費税が10%になっても良かった。

 民主党が政権を取るにはまだまだ道のりが長い。思い起こせば、小沢一郎が自民党を離党し新生党を設立し衆議院選挙を戦った時、私は休暇を取りあるいは残業をせずに選挙運動に走り回った。マイクも握り吠えまくった。全国的な沸き上がりとなり大勝し政権を取った。新自由クラブ時代の仲間の何人かが議員となった。しかし、小沢一郎が社会党を追い詰めすぎたおかげで、社会党は自民党に走り、束の間の天下で下野することになる。当時私は随分小沢さんを恨んだ。それからは長い長い足取りだった。

 小沢一郎はあの時のことを忘れないことだ。年齢や体力を考えると、小沢一郎にとって今回が本当のラストチャンスになる。決して、驕ることなく着実に衆議院選挙を勝ちに行って欲しい。難しいことではない。パフォーマンスも下手な戦略も不要だ。ひたすら真面目に国のため国民ため働き戦ってゆけば結果は出てくる。自民党を下野させ、4年ぐらい干させれば自民党もリファイン出来る。自民党はあまりにもダーティーで金まみれ、国民の生活と乖離しすぎている。まじめに働く人が報われることが無い。自民党が本来の自由と民主主義の政党になる機会を作るべきだ。自民党がリファインされると、同時に日本の根底にどす黒くたまり、腐敗してきた泥も吐き出される。

 小沢一郎も馬鹿ではない。よくよく国民の声を聞き、町の一般市民が望む政治、生活を実現して欲しい。一部の既得権保持者が税金を掴みとり、政治を自らを潤す為に悪用することを許してはならない。思えば、改革を目指すこの流れは小泉純一郎が作りだしたものだが、日本が良くなり、発展する方向を目指してほしい。バブル経済を通じて、いつの間にか、日本全体がおかしな国になってしまった。今後、我々は民主党を支持しなければならない。多少おかしなところも許容しよう。最大の既得権集団である、自民党や官僚の真黒なはらわたを浄化し、健全な姿に戻り、有るべき姿での政権交代が可能になるまで。