宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

日本が発展系でないのは論理が無いから

2012年11月28日 10時45分00秒 | 思考空間

 バブル崩壊後、欧米では日本がV字回復するとの見方は強かった。しかし、20年以上を経ても回復したとは言えない。そこで明らかになったのは①日本に成長戦略が有ったわけではなく、②シンクタンクと自称していた官僚機構が優れていたからでもなく、③日本企業の経営が特別優れていたからでもない・・・が分かった。また、シンクタンクは国内に2000ぐらいありながら全く機能しなかった。

 何故、こんなことになったのか。一言で言えばそれは日本に論理性が無いから。論理の延長線上に戦略が位置するので戦略が無いとも言える。それでは日本社会の特性は何なのかと言うと、前にも述べたカンカン上天国なのである。日本が戦後の焼け跡から不死鳥のように復活したのは別の要因である。

 カンカンは慣習と感情。最初のカンは慣習:つまり、日本人は決められたことを決められたようにやるようDNAが書き込まれている。それに反する事は悪だと刷り込まれている。新しいものを求め、すぐ飛びつくように見えるがそれは表面的なことで、実際は保守的。なかなか、現在の生活や仕事のパターンは変えられない。

 二番目のカンは感情:優位な立場(顧客であったり、数が多かったり、発注者であったり)にいるほど、上に立つ(上司)ほど、感情を出しても良いことになっている。大学には感情論と言うのが歴然とある。つまり論理もへったくれも無い。感情・気分で判断する。だから、何が事実かが不明になり、状況により時間経過により判断が変わる。

 上天国とは、上に行くほど、権限が増え、給料や名誉が増え、逆に責任が減ること。ソニーの井深氏も出世するほど天国に近づくと書いておられた。(私のように具体的内容は指摘していなかった)方法は何でも良い、兎に角、日本では上位に上がることが絶対条件。ばれなきゃ法律を犯してもポストを上げる。

 この上天国は社会構造における欲望の究極形態で、日本の社会構造、すなわち既得権構造を形成する基本的な仕組みである。更に上天国を守る人間を引き上げ、改めようとする人間を排除することにより、ベクトルが一致し純度が高まり、ますます強固な既得権構造が出来上がる。物理的にもネガティブフィードバック(例えば発振回路:周波数が一致するようになる)と呼ばれ、証明されている。

 日本の既得権構造の最頂点に位置するのが官僚組織(最上位ブロック)だ。既得権構造ではこの既得権を維持し拡大することこそが目的であり、日本の発展のためとか「戦略的〇△」などは予算取りや騙しの作文に過ぎない。この構造を改革しないと日本の将来は無いが、現状を見てもお分かりのように官僚機構改革は容易ではない。

 これらは全て、非論理的な行為である。日本式のやり方は国内・組織内・仲間内では通じる。何とでもなるが、国外やより広い範囲では通用しない。そのために、できるだけ内々で処理する傾向も出る。例えば、江戸時代には鎖国が有る。日本の外交は相手が有ることを十分意識していないし、情報収集も分析もできていない。感情の勢いで、今まで通りやろうとする。

 日本は現在あらゆる方面で深刻な問題を抱えている。何故こうなったのか。日本は成長の過程で、目の前の課題を一つ一つ解決してこなかった。場当たり的に対処して、本質的な問題を先送り棚上げしてきたために、社会が構造改革されず後進体質がそのままスケールアップしてしまった。

 教育の現場で教えるべきは論理性であり、カビの生えたような古い情報を頭に詰め込むことではない。物事を正しく認識し、論理的に思考し、正しく判断することが最も重要で、それを身に着けさせることこそが未来を開く教育だ。大学自体が感情で判断し動くような状況ではとても改善は望めないが。

 教授が感情論を持ち出すのは、「私に従いなさい。サービスしなさい。怒らせると昇進させませんよ」との意思表示である。勿論、感情論という論文が有るわけではない。大学ではいかに優秀でも、教授に好感を持たれなければ、同じ分野で教授に昇進することは極めて難しい。

 第二次世界大戦末期、1945年5月末、米軍は激しい沖縄戦の末、首里を占領した。少なくともこの時点で勝負あったとみなすべきだが、直後の第13回御前会議でも戦争継続で全員一致した。特に阿南惟幾(これちか)陸軍大臣が最強硬だった。もし、ここで終戦させていれば数十万人の死者も助かり、二つの原子爆弾も投下されなかった。

 広島原爆投下直後の第14回御前会議でも継続、第15回御前会議(1945年8月14日)に昭和天皇が「私はどうなっても良いから」と降伏を告げた。どうなっても良いとは、最高責任者としての死刑を覚悟されたことは間違いない。阿南は降伏撤回のため、クーデターを企て、失敗し割腹する。穏健派は暗殺されている。このように日本は一度走り出すとなかなか止まらない。

 論理の無い世界では「らしさ」やテクニックが重要視される。私も電力会社に30年程度いたが、事実がどうであるかではなく、いかに「らしく」するか、もっと言えばいかに騙すかが問わる。実力や能力が見えたら昇進の邪魔。

 これは官僚の政界も一緒だが、起案して通れば予算が出て使い放題、結果や責任は問われない。騙して予算取りし大プロジェクトをおっ立てればば失敗しても大昇進する。

 現状では、いつまで経っても日本は世界から孤立するばかり。中国の悪質なやり方の方が世界的には認められてしまう。

 日本に論理性が根付き、少なくとも半分以上論理的な判断で動くようになれば、画期的に変わり得る。論理性=事実の追及=正しい判断が日本をへ導くことは疑いの余地が無い。


教科書で理想化され美化され過ぎた中国

2012年11月27日 18時46分38秒 | 社会・経済

 医者や官僚という偏差値上位のグループが何故中国に好意を持ち続けるのかが疑問だった。彼らは十分な情報を持ち判断力が有るはずだ。官僚はこれまで外交や貿易など何かにつけて中国寄りになる傾向が強かった。このことは同盟国アメリカとの間でも障害になっていた。

 私は実際、中国企業と契約書を交わし取引してきたが、とてもじゃないが中国人はまともな連中ではないと判断し、一切中国関係のビジネスは止めてしまった。この差について深くは考えていなかった。

 12月号の文芸春秋で、かつて司馬遼太郎が漢文学者が中国を理想化し美化したと指摘していたことを知った。

 高校時代を振り返ると、確かに古文(中国の漢字文書)で描かれる中国は夢の世界で、理想郷のようだった。多分漢文学者は自分の夢や理想を漢文の中にオーバーラップさせて、美しすぎる、非現実的な中国を創作したのであろう。私が中国愛偏狭にならなかったのは古文が嫌いで苦手だったせいが有る。

 日本の知識エリートは教科書を盲目に信じ、がむしゃらに記憶させている。神の如く信じないと教科書を頭に入れることはできない。従って、医者や官僚は、漢文学者が作り出した妄想の世界を信じて中国=理想、信頼できる人々と盲信した可能性が有る。

 外交官僚はODAをばらまき、その相手国を訪問する際、空港で赤絨毯を敷かせるようなこともやったらしい。そんな官僚に実態など分かるはずもない。中国人のどこがひどいかと言って、国内の中国人を雇用し、中国の企業と交渉させたら、あまりにも中国企業がひどいので全員が辞めてしまう。何度やっても同じ。

 勿論中国にもまじめな人がいないわけではない。ポンプメーカーの社長は親切で信頼できた。しかし、そういう人は例外と見たほうが良い。中国人はとても普通の日本人がまともに相手できる相手ではない。今回の尖閣問題はそういう中国人の実態を露出させた。

 これまで、中国の発展のため周恩来の時代から尽力してきたパナソニックは途方に暮れている。

 余談になるが、中国の人件費が安いというのは昔の話。今や中国はアセアンの中では高人件費の国。人件費はベトナム・ハノイの3倍、ミャンマー・ヤンゴンの5倍にもなる。おまけに中国人の労働効率は極めて悪い。日本人が4人でこなす仕事を20人もかかる、トヨタの工場でさえ2倍の労働者を要する。従って、現状では日本と中国の労働コストがほぼ同等、人件費節減で中国に生産拠点を移すメリットが全く無くなった。

 しかし、中国に進出した多くの日本企業は立地時に長期間の従業員高レベル給料を保証し、環境設備の整備などで一筆入れており、実質抜け出すことは不可能。それを見透かして、労働者は賃金値上げのストを打ち続ける。

 つまり、日本企業は今後も長きにわたって、中国人労働者に高給を支払い、環境などの設備を建設するために中国で工場を稼働させていかなければならない。赤字が増えている状況を考えると、日本からの赤字補てんも必要だし、ただ中国に貢ぐためだけに日本企業は過酷なビジネスを継続しなければならない。

 いかに中国がしたたかであるかが分かる。

 文部科学省は、漢文など中国を理想郷のように解釈している教科書を実態に合わせて書き直すべきだ。そうでないと、いつまで経っても中国に騙され続けることになる。


街を歩くミニスカートが目を引く

2012年11月27日 11時32分53秒 | うんちく・小ネタ

 韓国の東大門に調査に行ったんだけど、韓国の若い女性はミニが多い。しかも、生脚と言うんですか、綺麗な素肌が見える。華やかで元気になれますね。国内では関東以北がややミニが多いか。男は口に出さないけど、全員ミニスカートが好きなはず。

 かつてペルーのフジモリ大統領(日系)が現役時代、「出来れば女性は全員ミニスカートにしろと言いたい」と発言している。また、デートでミニの女性が多い(男性側が要望する)事でもわかる。一人の時はミニを履かないよう伝えるらしい。

 先頃入浴シーンを止めたと宣言した由美 かおる、ピンクレディー、小宮悦子、最近ではパフューム、AKB48などテレビの大画面で美しい脚のラインが見えるのは別次元の感覚が蘇りますね。美しい顔の女性も良いが、美しい脚の女性には目が行きます。ひきつけられる。

 

Photo

何故こんなことを書くかと言うと、日本の女性はすっかりジーパンだとかパンツとかあるいはスカートでも見えない黒などのストッキングで肌を隠し、世の中が男ばっかりのようになってしまっている。ジーパンの上にひらひらをつけて、スカートのように見せるのもある。ブラックの時代。結婚しない若者が増え、出生率が減るのも分かる。

 ドライブしてて、ジーパンの女性はまず見ない。男族だから興味ない。スカートだったり、特にミニだと年齢に関係なく一度は見ます。ミニの場合、ご本人が気づいていない、あるいは嫌な顔をしなければ2回は見ますね。なんか得した気になる。美しい脚だと、わ凄いと感じ、圧倒される。それでもハンドルはぶれませんよ。街で拾う喜び。

 余談ですが、出生率が減った理由の中に、若い男性の精子がいないことがあげられます。これは10年以上前から問題だった。原因は究明されていないものの、例えば、殺虫剤や汚染物質や食品添加物が疑似女性ホルモンになるとの説が有力視されている。体育会系の男でも顕微鏡で見ると精子がいないらしい。

 これも余談ですが、学生時代、笹塚(京王線)に住んでいて、駅に行くのに陸橋の階段を超えなければならない。その頃はミニスカート全盛時代で、先に上ってゆくミニスカートの女性は例外なくハンドバッグで後を隠した。感じ悪い。出来るだけ上を見ないようにしていた。しかし、ある日、全く後を隠さない女性がいて、実にあっぱれと思ったね。確かに下着は見えるが、それがどうこうではない。見事で、姿が美しかった。

 若い女性は痩せることに精力を注ぐが、個人的な意見として、痩せた女性は魅力が無い。脚もかつてのツイッギーのような針金のような細い脚はとても受け付けない。見たくない。ピンクレディーの人気が後に落ちた原因の一つが、スマートになったため子供たちが興味を失ったことと言われている。O脚よりX脚が良いとされている。畳に正座する日本の風習は女性の脚にとって過酷すぎる。

 イギリスでは美脚コンテストが有るけど(行きたい)、何故か日本では聞かない。ヨーロッパの女性を見れば分かるが中年の女性でも自分の脚の美しさを魅せるようにファッションし、脚を魅せる座り方をする。いつか、金ができたら広島で、よそにない美脚コンテストを開催できたらと密かに願っているが、金が問題。


維新の会の看板だけで当選するほど甘くはない

2012年11月26日 15時25分58秒 | 橋下改革

 想い出すのは「新自由クラブ」や「新生党」のブームだ。特に新生党の勢いは破壊的で、立候補すれば誰でも当選した。新自由クラブで衆議院議員を目指していた仲間の多くが新生党から立候補し当選した。私もチャンスが全く無かった訳ではないが、相談した人から政治家の方向は止めるようアドバイスが有り、断念した。

 新潟から出たS氏も国会議員としてはどうかなと思っていたものの、見事当選した。新自由クラブ時代に新潟料理をごちそうになったことを想い出す。しかし、その後は落選続き、刑事事件など色々問題を起こした。

 ちょっと脱線したが、ブームの大きさは新生党、前回の民主党、新自由クラブの順で国民の期待も大きく、マスコミも当選へのハードルは低かった。しかし、今回の日本維新の会に対しては必ずしも追い風ばかりではない。マスコミの熱も感じられない。維新の会の支持者の中には私のように何度も失望しながら、性懲りも無く気持ちを奮い起こしている人も多いだろう。

 新自由クラブの河野洋平は我慢が足りなかった。サラブレッドでいつも輝いているところに身を置きたかったのではないか。自民党を出た途端、官僚がそっぽを向き情報が入らなくなったとぼやいておられた。演説が上手で、一緒にテーブルを囲んで食事した時、眩しすぎてまともに顔を見られなかった。

 西岡武夫議員(新自由クラブ時代に県知事選の推薦獲得で世話になった)に広島に戻って後、連絡し、何度か電話を頂いた。参議院議長で活躍されたが先頃亡くなられて残念だった。

 新生党は凄かったね。全国的に支持が広がった。私は時々マイクを持って喋りまくったが反応が非常に良かった。もし、小沢一郎が官僚改革を実行していたら、日本の歴史が変わり、向かうところ敵なしの政党ができた。今頃、日本中に銅像が100以上立っていたかもしれない。社会党を追い詰めすぎて下野することになった。彼は本当の実力者で何でもできた。

 小沢一郎が民主党の党首になり問題が浮上した時、すぐに辞めるべきだと切々と文章を書き党にメールを送った。貸しは有るが借りはない。今に至るも小沢一郎が政治家として何を目指したのかがよく分からない。多分、彼は首相になることが目標ではなく、常に強大な権力を行使し得る立場にいたかったのだろう。

 橋下は日本人としては珍しい人種だろう。単に頭が切れるだけではない。常に問題を正面に捉え、積極的に解決を図る。当然、反発を買うが、その反発を跳ね返してゆく知恵と機敏性が有る。ただ若さゆえか、自信が有りすぎたか、橋下ほどのキレの無い一般の人々は表面的なことに影響される。つまり、東京代表として松野をあてたことにより特に関東以北の支持率は急速に落ちたと思う。

 株でもそうだが、見えない、よく分からない新しいものが熱狂的なブームを呼びやすい。大変失礼だが、民主党からの鞍替えで表情が暗く冴えない松野が東京代表になり、喋りだした途端、冷水を浴びたように人気が落ちてきた。支持率低下で焦った橋下が石原慎太郎の誘いに乗ったと考えるむきは多いだろう。この二人には大いに期待します。

 広島3区から中丸ひろむ氏が立候補する事になった。応援を申し込み連絡が無いのですっかり忘れていたところ、電話が入り駆けつけた。事務所は安佐南区西原4丁目33-41 第2森下ビルの2階だ。11月30日現在、まだ、部屋の鍵を受け取った段階で、がらんどう。12月4日9時からの旗揚げに向けて準備を進めている。

 この広島3区は自民党が強いところで、先の地方選でも自民党が全員当選、民主党は全滅した。河合氏の優勢は変わらないがどひっくり返せるように頑張らなくてはならない。中丸ひろむ氏は初めての選挙、新人のフレッシュさを前面に出して、官僚機構改革の実現などを訴えてもらいたい。


無能な日銀の独立性が日本を奈落の底に落下させている

2012年11月25日 19時05分44秒 | 社会・経済

 戦略について改めて指摘したいのは、現在世界を動かしているアメリカ、中国の戦略とは軍事戦略の事であり、ベルリンの壁崩壊以降、その軍事戦略の重要な役割を経済が担っている。これは、バブル期、日本が経済でアメリカに挑戦し、アメリカの地位を脅かしたがために、アメリカがルールを変更したのだ。中国はアメリカの動きを分析し、真似している。

 更に、「経済戦略の要は為替」であることを、これも改めて指摘したい。日本が1995年以降GDPの成長エンジンをなくし、中国が安定しかつ爆発的な経済成長を遂げてきたこと、韓国が破綻した直後からV字回復できたベースに為替が強く影響している。

 すなわち、まだ製造力を何とか維持している日本の成長や将来にとって、最も重要な国家戦略とは「為替」であり続ける。本来壊滅してもおかしくなかった製造が残っているのは日本人の忍耐力や対応性だった。

 日本はプラザ合意以降、アメリカの都合により振幅の大きい為替で振り回され、ここの所は、極端な円高で日本の製造業が疲弊している。中国の元は強大な軍事力を背景にし、共産党一党体制であることを理由に、ドルにフィックスさせ、アメリカも容認した。このため、経済成長の阻害要因が排除されてきた。

 リーマンショック以降アメリカやイギリスは大幅な金融緩和を継続し、ヨーロッパの金融危機以降はヨーロッパも強力な金融緩和を推進してきた。そんな中、一人日銀は金融緩和に消極的で、欧米の金融緩和の受け皿を担ってきた。そこで、日本経済だけが落下することとなった。

 日銀を実質的に動かしているのはアメリカだとするのが私の考えだが、万が一そうでないとしても結果として、日銀は日本経済を落下させることによりアメリカやヨーロッパや中国や韓国を救済し助けている。日銀は元々インフレを極端に嫌い、デフレ退治には消極的だった。

 何故、日銀が日本をおとしめるようなことが勝手にできるか。これはひとえに、日銀法による独立性のせいだ。政府であれ、首相であれ、何人も日銀には指示もできない。アンタッチャブル。然しながら、日銀は適正な目標も設定できず戦略性も無い。無能な日銀に独立性を与えることはナンセンス極まりない。

 世の中で、独立性が保たれている職業でろくなのは無い。例えば、大学教授。実は大学は善人と悪人の集合体で、大学は最後の聖域のように思われているからたちが悪い。とんでもない教授がのさばっている。先頃問題になった教育委員会もそうだろう。その中で日銀は日本をおとしめている点で最悪だ。

 日銀には日本で最も経済戦略に長けた人物を起用すべきだが、残念ながら白川が経済戦略家とはとても思えない。彼は何とか政治家や国民を騙しながらデフレを継続したいのだ。デフレ下で喜ぶのは官僚・公務員・日銀だ。

 自民党の安倍総裁が次元の異なる金融緩和を実施すると言った途端に、円は対ドル78円から82円まで下がり、8000円近くで低迷していた日経平均は9500円を超える勢いである。建設国債を日銀が引き受けることには議論もあるだろう。またもや箱モノを建設して自民党の選挙部隊である土建屋さんを動かすことはどうかと思う。しかし、円を少なくとも対ドル100円ぐらいには下げなければならない。130円だと日本は大復活する。

 私は円高を最大限利用し、海外資源や有力企業を買いまくるのがベストだと思う。例えば200兆円ぐらいをほぼ無利子で貸し出し、石油、LNG,レアメタルなどの鉱床を商社などに買わせる。世界の有力企業の株を購入する。将来に備えられるし、円安に振れれば、それだけで利益が出る。

 つまり、海外の資源や有力企業を買って買って、買い捲って円安に誘導出来れば、日本の大復活と、将来に備えた資源や有力企業も入手でき、金融的にも利益が出るというものだ。このためには政府、日銀、商社、製造メーカーなどが一つの目標で連動しなければならない。

 また、日銀は金融緩和戦争にも勝たなければならない。自民党の言うインフレ2%目標は私も適切だと思う。1%は生温いし、3%はちょっと大きすぎるか。その上で、土地価格の1%上昇を実現してもらいたい。工場を作った途端に簿価が下がり続けるようでは投資意欲は起きない。

 専門家の間では金融緩和などで戦時中のような大インフレになるのではないかとの批判が出ているが、その恐れはないだろう。目標設定で制御すれば良いし、現在のような製造力過剰の時には、円安で輸出が急増するので、円安にブレーキがかかる。今の韓国がそのよい例。韓国は輸出急増によるウォン高で逆に経済が停滞しつつあり、深刻な問題になっている。

 今日本人が考えなければならないのは、現状では日本の将来は無いと言うこと。このままでは落下に次ぐ落下で、ブラックホールに吸い込まれる。まだ、経済規模では、中国がリードした程度でインドにも負けてはいない。今なら間に合うことが多い。今やるべきこと、それは為替戦略だ。


ネット通販やファッションメーカーが廃業の危機を迎えている

2012年11月21日 17時28分10秒 | 深刻な問題

 関東の時計メーカーが来社し、8月以降ネット通販が厳しいと言う。元々オリンピックの時期は売り上げが落ちるのだが、その後は回復してきた。ところが、11月に入っても売れないらしい。例えば、以前はディーゼルやD&Gの時計入手が難しく取り合いだった。ところが、現在は豊富に商品が入手できる。

 しかし、うっかり購入すると、ネットでは卸価格より安く販売されていたりする。売れないと換金のため、投げが出る。ネット店舗は売れない在庫を抱えることになるから、購入しないし、購入できない。

 話は変わるがD&Gで売っていたネット店は、D&Gでは売れないので名称を本来のドルチェ アンド ガッバーナに変更しているらしい。

 10、11月は12月のクリスマスに備え、ネット店舗も商品を購入する時期だ。然しながら、今年は特にネット小売りの購入が伸びない。店舗などにもよるが12月は通常の月の1.5倍から5倍ぐらい売れる。他の月で不振でも12月で挽回できるところが多い。その状況が変わってきた。

 一方で、中国の製造に頼ってい時計などファッションメーカーは、円高により輸入価格が下がってきたことで救われてきた。ところが、安倍総裁の「次元の異なる金融緩和」の発言で円安に振れたため、輸入価格が上昇し、発注が難しくなったと言う。時計メーカーは発注から輸入までのタイムラグ(3か月ぐらい)を含め、半年後の商品を発注する。

 日本全体では円安はプラスだが、時計メーカーは円安が進むと事業計画が狂ってくる。値上げしたら売れない。その上に、消費税増税が迫っている。時計メーカーは今がぎりぎりで消費税が上昇すると、円安による価格上昇との相乗で価格が高騰し売れなくなるので、もたないと言う。

 金融緩和で日本の景気が上昇し、その効果が出るまで経営が続かないとのこと。表情は暗い。確かに売れ始めるまでに数年かかる可能性もある。

 今から業種の変更を考えなければならないのではないかと、極めて困難なことを承知の上でアドバイスするしかない。


石原維新の会、良いんじゃないですか

2012年11月19日 14時42分40秒 | 橋下改革

 流石に石原慎太郎は政治生活も長く、現実的な選択で維新の会との合流を成し遂げた。方向と考え方が明確で、経験豊かな人気者だから党の顔としてもトップとしても申し分ない。橋下ちゃんが頭で立候補した場合、若さゆえ、ちょこまかとしたぶれが出てしまうかな。顔色の悪い松野で人気を落としていたところを十二分にカバーでき、関東方面を中心に票を取れる。

 時間が無い中ではこれ以上ない体制ができた。迫力のない安倍や官僚そのものの野田に対して、ひょっとするとひょっとするのではないかと思える。

 マクロ的には官僚機構改革が日本の最も重要な課題であり、その点で一致しているのだから、十分同じ党として戦える。今や全ての問題、矛盾が官僚支配に集約されている。

 橋下ちゃんとしては、平沼などをどの程度牽制し、どこで妥協するかが焦点だった。石原慎太郎との間では妥協の内容が今一つマスコミなどに受け入れられていない。臭すぎない程度の芝居を打っても良かった。

 TPPや原発の件では、両者の間に大きな食い違いが有る。しかし、そこは政治の世界、何をお題目に立てようとも現実的な選択肢は限られている。TPPに参加しないことは有り得ないことで、石原にして、反対する理由は理解し難い。維新の会が掲げる原子力の全面廃止も有り得ない。

 何故なら日本は中国が台頭する中で、軍事面を中心に日本のアメリカ依存度を急速に高めなければならない。TPPと日中韓FTAはアメリカと中国との綱引きになっており、日中韓FTAが進む中、TPPを拒否するのはアメリカとの関係を切りますよと宣言するようなもの。不利にならないよう交渉戦略を立てればよい。

 原子力に関しては、電力会社に社外取締役を送り込み、経営健全化、発送電分離を実現した上で、安全性確認ができた原発は起動したらよい。また、日本の原子力発電所はアメリカの重要な軍事カード。中国に対して、日本の核武装化をちらつかせるのはこれまでも有効だった。

 ポチであろうが何であろうが、中国に尖閣諸島から始まり、沖縄などを取られるよりはアメリカの懐に入って、相互の繁栄を模索する方が良い。

 中国は必ず尖閣諸島を取りに来る。漁民が大挙して押し寄せ、上陸し、漁民保護を理由に軍隊が出動するパターンは南沙諸島を見ても分かる。それは明日かもしれないし、明後日かもしれない。この奪還には日本国民も相当の覚悟で臨まざるを得ない。現状では中国に対する自衛隊の海軍力優位が報告されている。

 韓国を見て分かるよう、オバマと李の大統領どうしの個人的なきずなや協力、および李大統領の積極的なグローバル戦略が奇跡的な経済発展のベースとなった。アメリカとの新たな相互協力を築くことこそが、日本のV字回復を実現する道だ。

 


自民党はこりごり 民主党はがっかり 第三局は訳が分からんと街の声

2012年11月15日 15時09分54秒 | 橋下改革

 民主党は唯一期待していた官僚改革もやらず、野田首相に至っては完全な官僚既得権の擁護者になり、その意味では自民党よりひどかった。さりとて、自民党が大復活したら、また元の木阿弥。

 本来は維新の会や太陽の党が嵐のような新風を吹き込みたいところだが、今一つ、理解されていないと言うことか。みんなの党も含めて、官僚改革の推進で選挙を共闘し、影響力のある数を得たら、各党で最優先テーマを申し出て他党が協力するなどで実現する手もある。

 決して官僚が不要なわけではない。要は官僚の既得権構造が日本の発展とは逆ベクトルとなっている点を方向修正し、ロケットのように上昇する推進力のある組織にするため、トップ人事を改正することが求められる。日本の最上部組織を改革しないと日本全体の構造(落下型)が変わらない。

  何故、官僚組織を改革する必要があるのか多分、一般の人には感心もないし、従って理解もされていない。例えば、私たちの生活や安全や就職やビジネスやありとあらゆるものを、最終的には官僚が管理し、許認可し、動かしている。この許認可に絡んでは利権(官僚の既得権)が有り、賄賂や汚職が日常的に発生している。

 官僚が日本の発展のため、国民の幸せのために自らの権力を行使していいるのなら問題はない。ところが、官僚が日本の発展に貢献していたのはバブル発生までで、現在の官僚は既得権の維持拡大に全精力を費やしている。極端に言えば、官僚にとって日本はどうなっても良いのだ。

 更に、その官僚はまた、マクロ的に見ればアメリカ政府の支配下にある。当初、アメリカは自民党を自国の利益のために動かそうとしていたが、自民党に働きかけても具体化しないので、官僚を直接動かすことになった。しかも、CIAのネットワークが政府内に隈なく張り巡らされたので官僚も抗しがたくなった。

 官僚は全部ではないにしてもアメリカの要望に沿って決定し、動くのでアメリカの利益のために働いている。スパイ防止法が無いので、秘密情報も漏らしてるだろう。ばれなければ罰されることも無い。

 一方で、石原元東京都知事や橋下大阪知事が怒っているのは、地方が自主的に改革などを実行しようとした場合に、様々な法律の壁や規制が有り、がんじがらめになっているからだ。国民のために、あるいは地方にとって良いかどうかは官僚にとって「そんなの関係ねー」という訳だ。

建設中!!


大学改革は卒業レベルをまともな水準に引き上げるところから

2012年11月09日 18時15分28秒 | 深刻な問題

 退官されたS教授が仰っていたように、「東大から幼稚園まで学級崩壊した」状況では、大学の設置基準をいくらいじっても意味が無い。某旧国立大学では大学院の授業中に学生が隣の学生をぶん殴った。エリートであるはずの大学院で生じた事とは思えない。今は、誰でも大学院に行く時代。

 田中大臣に伝えて欲しい。改革は簡単なこと。文部科学省が大学ごとに卒業生候補を集め、専門教育の習得状況をテストしたらよい。まともな水準に達した、大学だけ残し、それ以外は取り潰しにする。東大や京大でも取り潰しになるかもしれない。それぐらい日本の大学は深刻。

 今の大学は授業に出席すればそれだけで卒業できる。某講師が以前、女子大で授業中に話声が大きいので声が通らないと言っていた。それが急に静かになった。全員が携帯でメールを打っていた。名前を書けないと単位が取れないので、名前が書けるようには努力するらしい。

 医学部の学生が分数の意味が分かっていないと嘆く大学教官に、またお会いしたので確認したら、それはどこの大学では当たり前・常識ですよと言われた。医学部でさえ、合格するための最低限度の知識しか記憶していない。何が何だか分からずに、解答するだけの情報のみ覚えている。究極のテクニックを塾などで教わるのだろう。

 専門学校の場合はもっとひどい。就職できなかった子供を親が無理やり専門学校に行かせる。授業が多少理解できる学生はクラスで一人か二人。その学生もやがて周りに影響されレベルが落ちてくる。兎に角、自動車運転免許のペーパテストが合格できない。一人でも合格するとクラスの英雄になれると言う。

 アメリカでは大学や学部などで異なるのだろうが、半分ぐらいしか卒業できないらしい。だから学生は必至だし、下手な授業をやると学生からクレームが来る。教授も例えば、企業などに認めてもらい研究費が集まらないと淘汰される。年齢には関係ない。実力の世界だ。

 幼稚園生、小学生並みの大学は即スクラップ、高校生並みの大学は期限付きで警告、まともな卒業基準を満たす大学だけ残したら、800大学のうちいくつ残れるか?

 完全に娯楽化し、遊び本位の大学を一掃しない限り日本の未来はない。ま、日本に未来が有ると思うのは超楽観的な話だろう。田中大臣を非難するのも良いが、それ以外の歴代大臣はゴミ以下だ。少なくとも田中大臣は問題点を指摘し、一石を投じた。

追記

 大学のせいではないが、日本を事務屋天国にしてしまったおかげで、優秀な学生が理工系に集まらなくなった。資源の無い小国日本では科学技術の力で創造・開発を進めるしかないはずなのだが、科学技術力の低下が著しい。役立たずの事務屋が溢れることになっている。

 どう見ても日本は発展系ではなくなっている。