宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

トヨタ、キャノン、シャープ

2008年07月20日 09時26分25秒 | 社会・経済

 広島市立大学からの依頼で産学連携について喋った時に、優れた戦略性を持つ企業として紹介したのがトヨタ、キャノン、シャープである。(聴きにきた学生はわずかだったのが残念だったが。)この3社に共通するのは実は優れた経営哲学だ。

日産とマツダが技術を前面に出していたのに対して、トヨタは顧客の満足を目標にしていた。また、トヨタは事実を徹底的に追求した。問題に対し、何故という疑問を5段階まで掘り下げて、根本的な原因を突き止めたという。果たして?日産とマツダが身売りすることになり、トヨタが世界一を実現したことは記憶に新しい。

 キャノンの取り組みで驚いたのは、例えば、何故本社が必要かという社内的な議論だった。私は本社が有るのは当然で何の疑いも持っていなかったので、新鮮な感覚だった。考えてみれば、本社は工場の隅にあっても良い訳で、どでかいビルを銀座に持つ必要はない。御手洗会長の独特の観察力と哲学にも共鳴させられた。

 シャープのPCでデーターロガーを開発することになり、シャープの営業マンと親しくなった。彼の話を聞いていて感動したのは営業マンに対する温かい扱いだった。彼が営業所に帰ると、総務も、経理も全員が立ち上がって、お帰りなさいと言うのだそうだ。今はどうなっているか分からないが。つまり、営業マンが販売しているから自分達が食べていけると言う感謝の気持を現わしているのだ。とかく、営業マンにははみ出し人間を充てる場合が多い中で、ビジネスの本質を見事に具体化している。

 大切なことはトップに立つ人間の企業哲学である。哲学とは、実は見えない領域の科学であり論理であるのだが、この優れた哲学 を持つリーダーが企業や社会を発展させてゆくのだ。

 世界的な企業に飛躍した3社だが課題も多い。トヨタは原油高騰でしばらく厳しい局面におかれる。しかし、問題点を克服して立ち直ってゆくだろう。惜しむらくは、問題が起きないと方向転換しないという点だ。キャノンは派遣労働者の問題で紙上を賑わせた。その善処を望みたい。シャープは太陽光発電で世界一を明け渡したし、液晶でもサムソン電子との厳しい競争にさらされている。今こそ、3社とも、原点に戻って、その戦略性を発揮してほしい。

 


教育界の汚職は大分だけではないですよ

2008年07月13日 18時41分24秒 | 学問

 教育界とは縁のない私のところにも、教職員の採用に関して、政治家(お金)が絡んだ話が聞こえていた。うどんで有名な県の話である。報道でも議員枠という言葉が紹介された。この議員枠は公務員や許認可を要する業界のあらゆる職業で存在する。この議員とはもちろん自民党のことだ。その他の県でも、公務員採用に関して、政治家にお金を渡して採用になった話を知っている。教育界の汚職が大分県だけのはずが無い。

 大学で博士号を取るにも、多額の礼金を要していることは常識中の常識。安い人で30万円、高い人で500万円位。ま、博士号を持つ人の99%がやばいとみてよい。また、大学の教授が、能力の無い人に博士号を取らせることは大変容易なこと。何故なら、新たな論文に掲載する名前の先頭に対象者の名前を持ってくる(ファーストネーム)ことで、博士号が取れる。教授が連名とした場合には、誰も文句を言えない。ファーストネーム一つで博士号が取れる。博士号審査も無風状態。もし、反対する人(教授)がいると、徹底的に反撃され、反対した教授のところでは博士号を取れなくなる。

 1990年ごろ、銀行がやくざを使って地上げしているとの記事が出た。その時、日本中がおかしくなったと感じたが、最近ますますその感を強くする。旧大蔵省は銀行員の箸の上げ下ろしまで厳しく管理していたと言うから、やくざの地上げも当然旧大蔵省の指導のもとで実施されたわけであり、国と地方を合わせた1100兆円と言う借金も、このスーパーエリート集団が作ったものだ。日本のスーパーエリートは税金のばらまきと、日本の破壊と、自らの既得権維持管理しかできなかったというお粗末さである。


間違いだらけの洞爺湖サミット

2008年07月05日 17時38分16秒 | 思考空間

 二酸化炭素の排出量規制について、福田首相が張り切るのは結構なことだが、この問題は経済成長を抑制することに結び付くので、経済面での世界戦略を描いた上でのリーダーシップを発揮しないと日本はますます、地盤沈下が顕著となる。アメリカのクリントン政権は日本の経済成長阻止に向けた仕掛けをプログラミングしており、このプログラムは確実に機能しているから、ここで先頭を切って二酸化炭素排出を抑制すると決定的な最後の自爆に結びつく。

 この問題では、中国が自主規制に応じるかどうかが最も重要なポイント。ただし、中国やインドが応じるわけがない。私は、地球温暖化によって毎年世界中で数十万人が死に様な事態にでもならない限り、世界全体が温暖化抑制に動くことにはならないと思う。アメリカはブッシュ政権の動向にかかわらず、次期大統領はこの問題に真剣に取り組むことを宣言している。

 フランスのカーラ夫人ほか3人のファーストレディーが出席しないのは、馬鹿官僚の調整ミスだ。日本を見下していると言うより、バスに一緒に乗れなど、プライドの高い相手を無視したやり方に対して、抗議していると見た方が良い。最初に、バスに一緒に乗りたくないとの意志が伝わった段階で、どのようにすれば気に入ってもらえるか、大使館員が飛んで行って調整すべきだった。一度、出席しないことが発表されてしまった後では何をしても手遅れ。担当官僚は切腹すべきだ。