宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

日本はV字回復できる

2011年07月31日 14時28分19秒 | 思考空間

 日本に発展を邪魔しているのは、何度も指摘するが、円高なのである。何故円高になるのか?要はそれがアメリカにとって都合が良いから。為替は市場原理が働いているから適正に決まると思うのは素人考え。一つは最も経済力のある国が動かし得るのと、アメリカは日本政府を裏から動かしている。多分日銀さえも。

 円高のおかげでアメリカも栄華を誇っても良いはずだが、借金にあえいでいるのは余程、アメリカの状態が悪いのだ。クリントン大統領の場合は、世界の工場を日本から中国にシフトさせ大儲けしたし、日本のビジネスを悉く、アメリカや旧英連邦に移し替えて繁栄した。その上で日本を叩いてきた。当時のアメリカは日本にとってやくざ以上の悪だった。

 アメリカの景気が思わしくないのは、オバマがまじめすぎるから。私は民主党の大統領が出現するのを非常に警戒していた。アメリカの苦悩をよそに、元をドルとフィックスさせている中国、ウォンが安い韓国がこれ以上ない発展を得ている。

 最も日本をスムーズにV字回復させるには、日銀が大量の円を発行させ、政府に低利で貸し付け、政府は海外のエネルギーや貴重な資源を買い付けることだ。明治時代のように世界から有能者を大量に高給で雇っても良い。一方で、日銀は国債を100兆円単位で書いとればよい。円は安くなるし、資源は手に入るし、借金も減る。

 円が安くなれば中国と日本の競争力も変わる。製造業が大復活して、間違いなくV字回復する。しかし、しかしながら、アメリカは手を打ってあるのだ。日銀を法律的に独立させている。CIAなどの諜報機関がくまなくネットを張り巡らせ、監視し、コントロールしている。

 そのため、この案でのV字回復を実現するには、官僚や公務員の人件費を3分の1カットし、プライマリーバランスを正常化した上で、「アメリカ経済を支えることを条件に」、アメリカの大統領と直接日本の首相が交渉することだ。


電力会社のいかさまが次第に露呈されてきた

2011年07月30日 22時06分50秒 | 思考空間

 東京電力が原子力発電所を建設する時には相当強引なことをやったらしい。今はなきリーダーズダイジェストにそのことが掲載されていた。東京電力に限らない。九州電力、中部電力、四国電力と毎日のようにやらせ問題が報道されている。

 経済産業省と電力会社とどちらが悪いか?元電力マンの意見として、確かに旧通産省の指導にもかなり問題が有ったが、悪乗りしすぎたのは電力会社の方だろう。まともじゃない。

 某電力会社で、「俺はやくざだ」と言っていたのが遂に副社長になった。然し、私から見れば彼はむしろまともな方だ。多分、割り切って常識を外れたことをやらざるを得ない自分を自重義気味に言ったのだ。結論を言おう。彼以上にやくざなトップは多いから、電力会社のトップはやくざ集団ということになる。

 真面目でまともな人がその業務実績を客観的に評価されて、社長になったなんて話を聞いたことが無い。まず、課長以上でばりばり仕事したら間違いなく出世の道から外れる。

電力会社のいかさま1.電力料金は「総括原価方式」と言って、電力会社が材料費はこれだけ、燃料費はこれだけ、人件費はこれだけ、儲けはこれだけと積み上げて、決めるもの。ルールはあるが、自分で料金を決定できる。こんな手前勝手な商売がどこにありますか?

電力会社のいかさま2.下の方はともかくとして、上に上がるほど、人事は訳が分からなくなる。政治家、地域閥、学閥などが大きく影響し、若いころから大体誰が社長になりそうか予想できる。

電力会社のいかさま3.世の中のことを知らない、トップの既得権を守る都合の良い人間が上り詰めるので、要は、世間知らずの極みが権力者となり、世間知らずが命令を下すことになる。電力会社は政治力が有り、予算は莫大で、社会に与える影響は大きい。

 不服のある方は是非、名誉棄損で訴えて欲しい。望むところだ。


なでしこジャパン世界一おめでとう

2011年07月18日 10時04分28秒 | 思考空間

 うとうとしながら布団の中でFIFA日本対アメリカ戦のBS放送を「聞いていた」。延長後半戦、目を開けて最後の変だけでも見ようと思った。既に、後半も7分以上が過ぎ、アメリカが2対1でリード、ま、よくやったじゃないか銀でもいいよと自らを慰めようとしていた時、コーナーキックとなった。宮間が放った低いゴール手前の弾道に、沢が飛び込み、鋭いシュートが相手のゴールに突き刺さった。

 実はその瞬間は何が起きたのか寝ぼけ眼でよく分からなかった。何度も繰り返されるゴールの瞬間映像ですごいことだなと気が付いた。沢は予め宮間とニア(ゴール手前)で行くと決めており、ディフェンダーより一歩抜け出す右足の外側でサイドステップし、勢いを得た球がこれしかないというコースでキーパーをすり抜けて突き刺さった。あれは天才でないとできない芸当だ。ヘッドに比べて、フラット面のない足で地面に落ちようとする球を、下から斜め方向にコントロールするのは難しすぎる。

 絶妙なゴールドアングル、ゴールドポイントでボールの方向を変えさせた後で、沢はひっくり返っている。一瞬のこれしかない左足の技を決めるために無理な姿勢を取り、その結果、バランスを崩してつんのめりにひっくり返った。ゴールに対する強い意識が無ければできないし、普通の選手なら意識が有ってもとてもゴールを決めることができない。

 最後はPK戦となった。何と言っても、キーパーの海堀がアメリカの最初のシュートを止めたことに尽きる。海堀が左に飛びながら、手と体が外れて倒れ掛かっているところ、残った左足でひっかけた。よほどの運動神経。これが決定的となった。アメリカ側の動揺を誘い、世界一のアメリカチームを破ることとなった。

 アメリカ選手は体格に優れアグレッシブで、まるで羊に襲い掛かる猛獣だ。日本選手はしなっとして、やんわりとかわしてゆく。アメリカ選手に比べれば、小さくて壊れそうなのがことことと、しかし、パワーとスピードで勝るアメリカ選手を相手に、パスワークを中心に展開し、対等に戦う様はこれ自体が信じがたい光景でもある。

 運動音痴の私ではあるが、監督や優れた選手が揃っていたこともさることながら、スエーデン戦のヘッディングと言い、沢という天才が存在したからこそ勝ち取った栄冠であることを強く感じた。

次になでしこジャパンが世界舞台で戦うのはオリンピックかと思うが、次は簡単にはいかないだろう。なでしこはあらゆる角度から分析される。なでしこキラーの選手も用意される。従って、なでしこは今後、あらゆる試合でマークされる。一方で、アメリカの戦術も変わる。今回は、私が監督でも基本的には「今までどうり戦え」と指示する。何故なら、アメリカは今までなでしこに負けたことが無かったからだ。それでも、金メダルを取れれば、本物だ。


女性は魅力的で、難しく、悩ましい存在だ

2011年07月17日 09時32分55秒 | 思考空間

 人間がライオン退治に出向き、銃を構えると勇敢に襲い掛かって、真っ先に射殺されるのはオスだ。この間に、メスや子供たちは逃げのびる。本来オスとはこういうもので、用心棒でもあるが、消耗品でもある。片や、メスは子供と子供を育成する自分を守るという義務があるから、オスが死のうが意に介さず、自分中心にやってゆける。

 カマキリは産卵時期が近付くと、オスがメスに近づき、メスは栄養分としてオスを食ってしまう。もっとも、オスとして哀れなパターンである。

 翻って、これらのオスとメスの関係を人間の男と、女の関係に当てはめてみると分かり易い。男にとって、女性は追いかけるべき永遠のターゲットだが、彼の要望が十分満たされることは有りえない。何故なら、女性は本来的に自分中心で、自分への一方的なサービスを求めてくるからだ。男に優しくするとしたら、それは自分へのサービスに満足し、一部を返しているに過ぎない。

 私が学生の頃、雑誌などで男が嘆いていたボヤキのパターンとして、「女は子宮で考える」からどうしようもないというのが有った。今やそのような表現に接することは無いが、古から言うではないか、子供と女は養い難いと。

 私はひところ、女性(特に日本の女性)は客観的、あるいは論理的な考えができないのではないかと、大いに失望した時期が有った。そんな頃、櫻井よしこが発言するのを聞き、へーと思った。男よりよほど論理的で的を得た主張ができる。穏やかで、核心をついている。

 然しながら、櫻井よしこ氏は数少ない例外というべきだろう。一般的には、今日も、日本の女性たちは健全にわがままで自己中心です。男はごちゃごちゃ言わず、女性に奉仕して、子供や韓国スターに行くべき愛情のおこぼれをいただきなさい。


[電力不足で節電が必要]は官僚の作文

2011年07月16日 08時45分45秒 | 思考空間

 関東をはじめ、全国的に節電が大きく呼びかけられている。東電管内では15%削減しないと企業の場合、100万円だか違反金がとられるというから厳しい。一般家庭にも協力を呼びかけ、おかげで扇風機が例年の数倍も売れている。待てよ。本当に全国で24時間節電しなければならないのだろうか?

 私は電力会社でこの辺の問題は専門的に取り組んできた。企画部門で電源開発を計画し、営業部門でも昼間のピーク需要対策を第一に営業活動を展開した。実は、今回の問題は電気需要のピークをどうするかが課題であって、一律の節電が目的ではない。夜は供給があまり、冷房需要のピークとなる14時付近はタイトになる。ピーク時の最大供給力と最大需要の差を供給予備率として基準値を満たすよう電力会社は電源開発し、運用している。

 つまり、供給力不足は一瞬の問題であって、24時間一律の犠牲を伴うものではない。一般家庭で出来ることは、14時付近のクーラー需要を抑えることだ。また、オール電化の家庭は電気温水器(エコキューとなど)を利用しているので既に設備面で協力している。太陽光発電は家庭用設備としてはベスト。加えて、電力会社などが隠しているのが揚水発電の存在。深夜に貯水池に水をくみ上げ、ピーク時に水力発電する。

 東電は15か所で1050万キロワットの揚水発電所を持っているようだ。この揚水発電を利用すれば、ピーク付近で1050万キロワットの発電が可能になる。(実際には数字通りにはならないが)東電の今夏の最大需要が5000万キロワットあまりだとして、火力などで供給が上回っておれば、既に十分な発電量だ。何故この存在を隠したがるかというと、一つは原子力の重要性を認識させるためと、揚水発電のコストが高いためだ。

 国民全体に節電と耐久生活を求めれば、原子力発電所はやむを得ないね、との世論形成が得やすい。また、揚水発電の効率は大体70%程度で、それがそっくり費用負担増となる。30%も高い電気になるのだ。

 供給予備率は会社によって多少の差はあるだろうが我々の場合は8%とし、これを上回ることを目標に進めてきた。需要の伸びは社内の事務屋が色々調査分析して10年間で一律3%などと決める。(あたるわけがない) この需要の伸びで供給率が常に8%を上回るよう電源設備を計画するのだ。

 もし、需要が大きすぎると、発電機の回転数が落ちてくる。回転数が落ちると脱調と言い、大事故になるので、周波数を見ているAFCが発電機タービンを自動でトリップ(とばす)させることになる。1台でも発電機がとぶと、残りの発電機の負荷はますます大きくなるので、多くの発電機がほぼ同時にトリップし、大停電になる。

 分かり易い例で言えば、3人で漕ぐ自転車(常に一定の回転数でなければならない)を考えればよい。上り坂では負荷が重いので回転数がおちてくる。たまりかねて、一人が休むと、残りの二人は持ちこたえられなくなり自転車が失速して、転げてしまう。

 ピークシフト(揚水発電:電力設備、蓄熱空調:ビルなど、電気温水器:家庭向け)は電力会社が昔から重点的に取り組んできた。ピークカットはズバリその時間帯で需要をカットするのだが、実は太陽光発電はピークカットとしては理想的。何故なら、ピーク需要形成は冷房負荷であり、太陽交が強い時に負荷が重いのだから、その時、太陽光発電もピークとなる。ピークどうしで打ち消せる。

 私はビル負荷の20%以上を占める照明のピークシフトを実現するエコライトを発明し開発していた。深夜にリチウムイオン2次電池などに充電し、昼間に充電電気を利用して蛍光灯を点灯するものだ。当時、リチウムイオン2次電池は高価でハードルが高かったが、当時日本電池が開発していた顆粒クラッド鉛電池なら経済的にも条件を満たすことが分かった。ところが、私を敵視していた常務以下の一派に潰されてしまった。電力7社、電力中央研究、三菱電機、松下電工などと共同開発し、実モデルも東京電力で1年間試し、全く問題なかったのだが残念だった。


東電の株主総会に思う

2011年07月02日 22時22分44秒 | 思考空間

 私が電力会社本店にいたころ、株主総会前になると、課長以上の特別管理職に招集がかかり、会場の前の席から隙間なく座らされ、異議なしの練習もした。誰も私語を交わすことなく、身じろぎもせず異様な風景。株主総会本チャンでは当然、一般株主が到着した時は、黒っぽい背広を着た集団が殆どの席を埋め尽くしている。殆ど座り席が残っていない。圧倒され、気の弱い人は出てゆく。発言は難しいから事実上締め出されることになる。

 本来、株主総会は開かれた場であるべきだが、言われるままに出席しつつもこれで果たしてよいのかと思った特別管理職は多かったと思う。本来電力マンは大変まじめである。しかし、この疑問は殆どの場合、語られることが無い。特に上席ほどこの種の意思表明は永久に封じ込め、飲み込んでてしまうのだ。そのような人でないと出世できないのも事実だ。

 東京電力の株主総会で、原子力反対の議題は悉く否決され、テレビで知った人たちの驚きの声が上がったが、これにはトリックが有る。個人株主の多くはタンス保管で、資産株としてあるいは配当をあてに、年金などで購入した株だが、株主総会のはがきを返信しない人も多い。返信しても議題を読み議題の一つ一つに○×をつける人は殆どいない。うちの母も、返信したことが無い。

 これらの人々の株を議長は白紙委任とみなすわけだ。法律的な解釈でも認められている。(当社のような小さな会社でも、乗っ取り派が欠席者を白紙委任としたのを私が異議を申し立て、本人の意思を確認させて取り戻したことが有った)従って、どんな議題であっても、東電においては株主総会で承認されてしまう仕掛けだ。本来は、強い意志で白紙委任を表明したものでなければ、無効とするべきだろう。民主主義の悪用だ。

 ただし、私は原子力発電所の建設、停止中の原子力発電所の再稼働には条件付きで賛成である。条件とは、情報をオープンにし、開かれた場で安全性について議論し、課題は全て徹底的に解決すること。実のところ、電力会社の社員でさえ、本当に安全かどうか十分理解しているわけではない。与えられた対話マニュアルを受け売りしているだけだ。

 電力会社では、特に課長以上になると、デリケートな問題に関してはアンタッチャブル。議論さえできない。下手な発言をしていると見事に飛ばされるか潰される。原子力の問題は特にデリケートだ。監督官庁である経済産業省からの強い指導が有ると察しているから、異論ははさめない。

 私が原子力発電に賛成する理由は、原子力に代わるべき強力で現実的なパワーは無いからだ。2回目以降の石油ショックで石油価格が暴騰しかけた時、これを抑制したのは原子力発電所の増加だった。日本の商社が石油を買い控えた。自然ネルギーだけで発展・膨張する人類社会のニーズを賄えると考える専門家は少ない。今後の発展を目指すアメリカ、中国、インドの動きを見れば分かる。

 自然エネルギーは積極的に推進すべきであるが、発電と需要のマッチングが出来ないので、安定した大容量発電は欠かせない。化石燃料に頼れば、CO2の問題は解消できない。また、自然エネルギーは小規模分散型で、地域別にバッテリーとの併用が必要になる。バッテリーの効率は70%程度で、大きなエネルギーロスがあり、バッテリーの寿命は短い。

 何よりも、人類が未来において、遭遇するであろう危険はとても原子力どころではない。いつか人類は地球を捨てて火星に移る日が来る。確かに今回の福島発電所では問題が山ほど露出することになったが、教訓でもあり、良い反省の場を与えてもらった。貴重な試練の場を真剣に受け止めて解決することが求められる。日本人の叡智を集めて課題を克服してゆけば、安全性は格段に向上すると考える。我々は屈せず、困難なハードルを乗り越えて前進しなければならない。

 追記。実のところ、「情報が開示されたら」との仮定はきれいごとで、全ての情報が開示されることは無いだろう。電力会社だけを責めるのも酷というもの。