宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

生物進化の駆動力

2011年10月30日 13時32分21秒 | 生命

 隕石の分析によると宇宙でアミノ酸が生成されているらしい。タンパク質は物質とは言え、生命により近い。アミノ酸が出来るぐらいだから、宇宙物理学者が、偶然に偶然が重り、物質が自己組織化し生命が生まれたと言いたい気持も分かる。

 ところが、生命を作り出そうとする試みは、少なくとも50年ぐらいは続けられているが成功していない。そっくりなものはできるらしい。しかし、生命として機能しない。あらゆる生物は一つの原始細胞から進化したことが遺伝子分析で明らかになっている。簡単に生命が創造できるなら多種類の原子細胞があってしかるべきだ。

 例えば、空から砂を10tばかりまいたら、ある程度の高さになる。しかし、細い柱になって高さ100mに達することは無い。その最大高さがタンパク質であろう。100mの柱が生命体だ。何か仕掛けでも無ければ細い柱になるはずもない。

 京都大学の山中教授がES細胞を作ることに成功した。ノーベル賞級の発明で再生治療への応用が期待される。しかし、生命の謎が解明したわけではない。

 私は電気学会で3回、「循環論理の評価システムが物質から生命体を作り出し、更に単細胞から人間に至る駆動力となってきた」と発表してきた。(3回目の発表の今年の電気学会は東日本大震災で全国大会が実施されず、論文を出すだけになった。)多くの博士号を持った人々と議論してきたが、考えを受け入れない人はいても、反対できる人はいなかった。

 拒否的な態度をとったのは、生命や進化の研究者(准教授、助手)で、教科書に載っていないようなことは受け入れ難いようだ。若いのに頭が固いと感じたが。広島の進化計算学会の教授は生命体に評価システムが有ることは否定しないと言った。

 もし、人間を含めて生命体に評価システムが無ければ一瞬たりとも生命を維持できない。 心臓や脳や肝臓などすべての器官を正常に機能させるのは評価システムが有るからだ。

 例えば、傷を負えば、修復がなされる。もし、評価システムが無い場合には、まず①傷の検知(場所、破損状態)ができない上に、②遺伝子の設計図と比較した修復ができず、③完全に修復できるとは限らないわけで何を持って良しとするかの判断ができない。

 ダーウィンの進化論は教科書にも載り、誰もが知っているうえに、分かり易い。しかし、ダーウィン説も含めて従来の説だけでは、十分説明できない。NHKの生物進化に関する番組を見ているとその戦略性がしばしば指摘されている。偶然できたと言うよりは、目的を満たす進化が多い。それは花と昆虫の関係にも見られる。

 従来説の進化では偶然性、ランダム性が強い。ところが、目の例でも、目は独立した機能を持つ器官として、その性能機能が向上するように進化している。例えば計算機でランダム性を取り入れてシミュレーションすると、他の器官との協調関係が変わり、目が無くなりほかのものと入れ替わったり、場所が移動したり、機能・性能が落ちたりする。

 明らかに進化の度に、目は重要だから単独器官として残し、性能機能を向上させるべきとの引継ぎがなされている。

 協調性が保たれる進化の例として、キリンの首が有る。首が長いため、キリンの血圧は人間の2倍以上ある。全器官や全細胞はその血圧に耐えられる構造機能を維持しつつ進化している。ここに、ランダム性が入る余地が無い。

 そこで、タンパク質の集合体で評価システムが形成され、それが進化して最初の生命を誕生させ、多細胞、人間へと進化させたとすれば非常にエレガントで繋がりが良い。専門家の間でも評価システムという世界・概念は全くの空白だった。

 電気学会での発表は適切ではないと言われ、日本進化学会に入会したが、素人が3回も発表したのは、全く空想、思い付きの世界から、次第に現実の世界に接点を持つようになったからだ。

 循環論理の評価システム自体が仮説であるが、3回目の発表では現実世界で証明されうるいくつかの仮説を発表した。例えばその一つは、遺伝子には書き換えが難しい部分と書き換えが容易な部分があり、従来役に立たないとされていた遺伝子(書き換えが容易)の中に獲得情報を記憶する部分がある(進化に影響する)とした。

 私は研究費も設備も情報も能力も無い。しかし、どこかの研究機関で私の新しい仮説を証明してくれれば、全体の仮説が証明されることになるのだ。

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重力波は無い

2011年10月29日 18時37分18秒 | 宇宙

 重力波の測定は世界中で古くから試みられている。然るに、いまだに発見された、測定されたという報告は無い。重力は大変身近な存在ながら、現代の科学をもってしても、これほど分からないものは無い。磁気にも似ているが磁気(極性がある)ではない。

 現代の物理学の概念としては、重力は電磁波のように伝達物として粒子が存在し、かつ、波であって欲しい。しかし、波とするには無理がある。

 何故なら、第一に、その周波数がどのレベルかということになる。第二に波を生むメカニズムも無い。例えば光の場合は物質温度が高くなって光子が飛び出す。温度が高いほど周波数は高い。重力のエネルギーはそれを形成する物質の質量と物質間の相互置関係から生じるが、宇宙には無数の物質が有り、重力エネルギーが重力波を生じる論理にはならない。

 電磁波は周波数が高いほど物質表面で反射しやすく、中に入っても減衰が大きく透過しない。ところが二つの物質間で作用する重力はその中間に位置する物質の影響を受けない。電磁波はエネルギーを伝達する。しかし、重力はエネルギーを移動させるわけではない。

 第三に波の場合はエネルギーの減衰を伴うが重力は距離による減衰が無い。重力波距離により拡散するが、全体のエネルギーが失われるわけではない。光の場合、明らかに光子に質量があり、伝搬と共に僅かづつ減衰しているのだ。

 第四に現代物理学はエーテルのようなものを否定しているから、重力を伝える媒体が粒子だとして、重力を伝える粒子は何であり、どのような性質のものなのか。これは全く分からない。重力が波で伝わらないのなら重力粒子の存在は有りえない。

 前にも書いたが、私は重力を物質の属性と考えている。属性とは文学的な表現になるが、空間のあらゆる場所で個々の重力を決定する属性が存在するのだと考える。エーテルの方が概念としては近い。物質の移動が属性の状態を変えるのだ。

 物質が重力を伝える属性を持っているとして、具体的な作用としては何なのか?私は慣性と考える。つまり、属性は重力や引力を伝えて、引っ張り合うが、ぞの重力を伝える属性は物質の動きに対してブレーキをかける慣性となるのだ。

 空間にも物質中にも重力を伝える属性が有る。属性は振動しないが、物質の移動に合わせて、変化する。

 この属性は空間と物質中(原子の密度が高い)では機能が異なり、光の伝搬に影響を与える。つまり、原子密度の高い殆どの物質では光を通さない。また、更に原子の密度が高いと光の伝搬そのものを束縛するのではないか。

 属性はエーテルのようなもので、空間のベースを形成し、その属性で形成される通路を光子が伝搬するのかもしれない。

 ブラックホールが光を閉じ込めることに関しては、二つの仮説を考える。一つは、光子に極めて微量の質量があり、重力の影響を受けるとの考え、残り一つは、ここで言う属性密度が極端に高い光子の通路が無くなりと光子の動きを完全に固定するかもしれない。

 重力の属性=エーテルのような媒質の変化速度(伝達速度でもある)はどれほどのものか?これは移動ではなく、変化なので光より速いかもしれない。

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TPPはアメリカの仲間作り

2011年10月28日 15時37分33秒 | 思考空間

 アメリカは第二次世界大戦後、最も輝かしい時代を迎える。敗戦国はもとより、ヨーロッパが痛み、主要国の中では唯一、戦場として荒らされなかった国土を有していた。ソビエトや中国など共産国の台頭は有ったものの、アメリカを脅かすほどではなかった。生産力を増し、車をはじめとした物質文化を極め、華やかで自信にあふれ、夢と希望に満ちた時代だ。

 アメリカは強大な軍事力をバックに、CIAほかの諜報機関を駆使し、常に世界を相手に戦略的な行動を展開した。ヨーロッパにもアジアにも基地を持ち、必要あれば原子力空母を差し向けた。世界のポリスとして目を光らせた。一方で中東など資源を常に優位に獲得し、反対勢力を抑え、自国の都合の良い、どちらかというと独裁性の強い政権を支持してきた。

 1990年代には、盗聴システム・エシュロンで共同運用していたイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダの旧英連邦と共に、獲得情報をビジネスに活用し、アメリカだけでなく旧英連邦は1990年代に大繁栄を迎える。

 この時、最も餌食となったのは日本の商社で、かつて世界に展開していた商社の活動がエシュロンで筒抜けとなった。とりわけ、賄賂性の多いビジネスの弱点を突かれ、悉く、旧英連邦チームのビジネスにシフトされてしまった。日本の商社の旗は世界中に翻り、豊富な情報も商社経由で日本にもたらされていたのが急速にしぼんだ。商社は泣き寝入りするしかなかった。

 日本は商社が誇っていた、世界向けの強力な営業艦隊と、情報収集機能を失っていった。以降、商社に頼っていた日本メーカーは自ら世界に出て営業することになった。

 アメリカの戦略は当初、多くが成功していたが、ベトナム戦争で敗北を喫し、大いにプライドが傷つけられる。 アメリカが支持してきた独裁性の濃い国々の政権が倒れ、反米となってゆく。特に南米と言う自らの裏庭でチャベスのベネズエラに代表される反米国家が出現する。

 ベトナムで懲りたはずのアメリカだったが、自らの血を流す戦いに向かい始めた。そこで、9.11事件は格好のトリガーとなり、アフガニスタン侵攻に次ぐ、イラク戦争になだれ込んだ。これらの暴走気味の戦いではとりわけ友好国の国民から批判を浴び孤立感を深めた。

 片や、アメリカを生んだ母なるヨーロッパ諸国は、ドイツとフランスが中心となりヨーロッパ統一を目指している。人類史上最大の試みで、先行き不透明だったが、統一通貨ユーロを発行し、前進している。この度のギリシャ危機なども結束し、アップダウンしながら課題を解決してゆくのではないか。このヨーロッパ統一の一つの目的はドルからの独立である。

 結局のところ、アメリカが戦後にやってきたことで最もうまくいったのは日本に関してであった。アメリカから見ると日本人のメンタリティーは理解しがたいものの、上手に指導管理すると従順で能力が高く、規則正しく実行されて行く。

 アメリカにとって、ここのところの、看破できないゆゆしき事態は中国の軍事強化であろう。経済的な協力関係はより密接になって行かざるを得ないが、そのことがますます中国をして経済を巨大化させ、その経済力を持ってアメリカを脅かす軍事力を持つに至ることは明白だ。

 見えないふりをしていたアメリカも、南シナ海や尖閣諸島の問題が顕在化するにつけて、中国が軍事力をバックに、自国の利益をなりふり構わず実現しようとすることに気づいた。しかし、それはかつてのアメリカの姿であった。中国は、アメリカと日本の戦後を詳しく分析し、中国が世界制覇するための戦略を練ってきた。

 TPPは、アメリカが世界から孤立しつつある立場で、しかも、軍事と経済で将来に凌駕しようとしている中国の存在が膨張する中、仲間作りの輪を広げようとする試みでもある。併せてこのTPPで復活の芽を探りたい。その要素が十分有ると見る。

 私はかつて、菅首相にTPP解散を提案した。本人が読んだかどうかは不明。もし実行されたら、十分選挙で勝てたし、民主党内の反対勢力を駆逐できたはずだ。しかし、実行されなかった。

 TPPはアメリカの戦略の罠にはまりこむ可能性もありながら、同じ輪の中で、話し合い、協力関係を保つことは、特に、国家ビジョンも国家戦略も、発展性につながる何も持ち合わせていない日本にとって、願ってもない魅力的なプロジェクトである。

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5兆円の金融緩和(日銀)なんて殆ど意味が無い

2011年10月27日 16時26分10秒 | 思考空間

 かねてより、この日本の不況が日銀のせいであることは繰り返し指摘しているところであるが、本日、金融緩和すると言うから、流石と思った。ところが5兆円と聞いて、唖然とした。効果が出るレベルではない。琵琶湖の排水ポンプ、台風に向かう扇風機といった感。一体、日銀は円高に本気で取り組み気が有るのか?

 市場も、殆ど反応しなかった。次の緩和は無いわけだから、逆に安心して円買いに走る結果になった。ひどいものだ。桁が違う。50兆円なら、円買い方は「これは大変」と思わせるが、雪崩のような円高に対してどう対抗できるのか?

 政府や国民に対して姿勢だけ見せ、欧米の金融支配者に対しては恩を売ったのだろう。円高で日本の競争力が落ちることは、欧米だけでなく、中国や韓国にとっても大変有り難い。

 安住財務大臣がこんな小手先に期待していたとすれば先もおぼつかない。もはや、日本として残された策はドル買いの介入しかなくなった。大量の税金投入による介入は国民にとっても負担が多い。

 それにしても、安住は円高に対して、断固たる措置を取ると何度も繰り返しているが、これは逆に、少々円が上がったぐらいでは、介入しないと言っているようなもの。そろそろ市場も見透かしてくる。私はかつて、菅さんに、突然大規模に介入するよう提案した。

 日本を救うための金融緩和(円高対策+デフレ脱却)を渋る日銀には驚くほかは無い。日本沈没は避けられないが、倒産や自殺者が急増したら責任をとれるのか?

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TPPはアメリカからの日本救済策

2011年10月26日 08時59分21秒 | 思考空間

 まだ、唯一の超大国であるアメリカにできることは次第に限定されつつある。そのアメリカが日本に対して、同じ輪の中に加われよと、提案しているのがTPPだ。世界はグローバリズムの嵐で、破壊的な変化が起きているが、日本は、何らやるべきことができていない。

 民主党政府は経済音痴で、日本経済が水面下に沈もうとしているのに今起きている状況さえ理解できず、ただ官僚が出してくる増税案を推進するのみ。そんな中、TPPに加われば、輸出国としての競争力を増し、外圧を利用して農業や医療ほかの改革が進められる。

 それよりなにより、TPPに加わらなければ、決定的にアメリカから見捨てられるだろう。日本が単独で生き残ることなど出来る筈が無い。脅かすわけではないが、将来、共産党独裁の中国の支配管理下になることは十分すぎるほど想定できる。

 既に、日本はアメリカから見て、軍事基地以外に興味のない国だ。本当はアメリカは日本とよりを戻して、一緒に進みたいと考えているが、鳩山ぽっぽのおかげで、この関係は怪しくなってきた。

 オバマ大統領は、韓国李大統領をパートナーと呼んだ。このパートナーの意味は大きい。米韓FTAを絆に両国の協力関係は推進するだろう。李大統領は実績あるビジネスマンであり戦略性に富む。世界中を飛び回り、トップセールスで韓国を飛躍させつつある。人口が日本の半分以下の韓国ではあるが、躍進目覚ましく日本を追い抜く勢い。

 農業は選挙目当てに税金を大量に注ぎ込んできた衰退産業だ。65歳を超えた老人達が、政府の手厚い優遇政策の中で、非効率な作付けを行っている。税金の投入なしに農業は成り立たない。サラリーマンの税金が泡と消え、日本全体の活力もそがれている。普通の国なら革命が起きてもおかしくない。

 農村は選挙のためブロックに区割りされ、ブロックごとに候補者が割り当てられる。選挙になると、農村では応援に駆り出される。夫人部隊がねじり鉢巻きで候補者事務所にバスで大挙してやってくる。世話役は投票漏れや他候補の運動を監視する。私は選挙応援の中でその状況を見てきた。

 今でも、農村地域では投票自由は無い。そのおかげで多額の補助金などにつながる。これは、大都会大阪周辺でも同様であると、電力社員である農家の人が証言している。

 農業は整理統合して企業化すべきだ。農家の人は、地域ごとの農業企業の株主になり、同時に社員として働けばよい。この企業化を政府は強力に後押しすべきだ。

 TPPでは当然、アメリカにとって有利なことを押し付けてくる。だから、日本も逆に日本にとっって有利なことをアメリカに押し付ければよいのだ。無理な条件は決して飲まないこと。民主主義世界では当然のことだ。まずは議論に参加しなければならない。

 日本は農業で発展してきた国ではない。殆ど、資源らしい資源が無い中で、戦後の焼け跡から歯を食いしばり、製造し輸出して、不死鳥のように立ち上がったのだ。今後も、輸出なくして、なりゆかない。TPPに加入して関税の垣根を取り払い、輸出を促進すべきだ。

 TPPに反対する団体は税金をがぶ飲みする状況を温存したいか、ぬるま湯の既得権を手放したくないからだ。日本は改革らしい改革がほとんど進まない中で、脆性破壊しようとしている。TPPはそれらを解決する仕掛けにもなりえる。

 TPPに加わらないこと、それは日本の死を意味する。

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インテル CORE i9が今年中に出るらしい

2011年10月24日 15時53分12秒 | 思考空間

  デオデオの社員も新しいインテルのCORE i9が出ることは知らなかった。実装が8CPU、仮装と併せて16個のCPUになりそうだ。凄い!デオデオの社員も購入すると言っていた。今、i7(実装CPU×4、仮装CPU×4)とウインドウズ7の、7×7は結構速くて気に入っているが、更に速くなるのだから期待している。

 ひどかったのはVISTA。立ち上がりが遅いし、処理も遅い。しかも、ウィンドウズメールにはバグが有った。4000円かけて直しても、またエラーが出る。1年以上経過して、無料の対策ソフトがダウンロードできるようになった。

 1台のパソコンのVISTAにOSのバージョンアップが付いていたので、バージョンアップを試みたところ、ウィンドウズメールがインストールされているので、バージョンアップできないと警告が出、面倒くさいのでそのまま使用中。

 7×7(i7、ウィンドウズ7)になって、VISATAの機能は一部除去された(例えば、デスクトップにある全画面を表示など)ものの、全体としては信頼性が向上し、並列処理は容易になり、画像処理もフィリーズせず、高速になった。

 i9に併せて、多分新しいOSモデルも同時期に出るだろうし、パソコンにはさらに大容量のRAMやディスクが標準で当然グラフィックボードも付くだろうから、快適なパソコン世界が広がりそう。

 i5の発売時は当初バグが有ったらしいので、i9も時間をずらして、来春にでも買うとよいとアドバイスされた。私は勿論、i9を実装したパソコンを購入するつもりである。

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日本の未来を壊している教育

2011年10月23日 09時26分41秒 | 思考空間

 ラバウルの生き残り兵士が死をも恐れずアメリカ軍に突入したとの証言を聞き、改めて教育の恐ろしさ・影響力を認識した。(アメリカ軍の調査では恐怖感を持った兵士も多数いたようである)

 無敵の兵士を育成し戦場に送り出したのも、21世紀の日本を創るのも教育である。だから、教育を考える前に、国が何を目指すべきかの、国民が共有する未来ビジョンが無くてはならない。 教育はそもそも戦略性の高いものである。ところが、日本にはビジョンが無い。

 従って、現在の日本教育は何を目指すべきか分からない。これは官僚の常とう手段であり、目標を明確にせず、こそこそとミクロエリアで手前勝手なことをやる。文部科学省は悪乗りして、以下に述べるように官僚の既得権を維持するための知識偏重系の教育を死守する。

 知識系の偏差値教育は企業ベースに乗り易い。ビジネス向きだ。日本の未来や子供たちの将来がどうこう言う前に、それは官僚や企業や教師の都合で教育が形作られている。

 東大法学部はそんな知識系教育の勝者であり、チャンピオンである。ところが、彼らの知識に比較して、解決力や想像力は貧弱で、頭の良い彼らはそれを十分自覚している。知識は有っても実力が無い。

 日本はバブル崩壊以降、成長がストップしている。もし、官僚の指導力で経済成長していたのなら、バブル崩壊以降の回復も難なく成し遂げたに違いないが、彼らができたのは、ただ税金をばら撒き巨額の赤字を作っただけだった。そこで、「失われた10年間」なる言葉を作って流行させる。俺たちのせいじゃないよという訳だ。

 もし、解決力、想像力を推進する教育に改革し、実力者が現れてきたら、知識エリートは学歴ピラミッドの頂点から転落してゆく。東大法学部は官僚養成学校の名を独占できなくなる。官僚にとって、真の実力主義は不都合極まりない。

 現在の日本教育は、発展途上国に適し、グローバル社会で世界をリードすべき内容ではない。現代は、教科書にない目まぐるしい展開に突入し、インターネットが発達し情報が溢れ、過去の情報を頭に詰め込んでも意味をなさない。

 おまけに「ところてん」で大学を卒業させるから、学力が保証されておらず、就職しても大学の教育が役に立たない。企業としては利益をあげることが保証されている学生なら、いくらでも採りたい。しかし現状では、入学時の学力をあてにして、コストをかけ育てて行かなければならない。

 我々はまず、日本の置かれた状況、世界における日本のあるべき役割を客観的に分析し、国家レベルのビジョンを作るところから始めなければならない。

 教育改革は時間のかかることであるから、まずは大学において、①社会のニーズに応じたカリキュラムを選択し、②経験・実績を持つ教師を積極的に採用し(研究者と教育者は明確に分け、適さない人材はどんどん辞めていただく)、③学力が伴わない学生は卒業させないという方針を決めるべきだろう。

 知識よりは、情報の収集能力、分析力、論理的な思考や判断、創造性が求められる。専門教育も実践を重視し、経験を積ませるべきだ。また、日本の教育ではリーダシップが決定的に欠如している。

 例えば、英語教育はネイティブの教師をそろえ、英語が話せない学生は卒業させるべきではない。現在の英語教育は、英語にコンプレックスを植え付けることは有っても、ネイティブと片言でも話す力は備わらない。そのことが、日本人をして世界での活躍舞台から遠ざけている。

 幼稚園から高校まで大学入学を目指しているのだから大学を改革すれば、確実に教育全体が変わる。大学人はそのことを十分自覚して欲しい。

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東京、広島、島根、長野、博多、鹿児島、大阪、仙台、札幌、今治、徳島、高知、高松の気質

2011年10月21日 17時23分18秒 | 思考空間

 狭い島国日本、地域による気質などの差は無いように思えて、なかなか。結構、習慣も含めて違いが有る。以下は当然、独断と偏見であることをご承知ください。

 東京は東北気質が主体、シャイで、とっつきは悪い。ちょっとコンプレックスがある。しかし、一度、人間関係ができると末永く、良い関係で付き合っていただける。ビジネスにとって東京は、市場の巨大さも併せて、最も良い地域である。

 関東地域の人口は42百万人、日本の30%程度で、ちょうど近畿地方の2倍になる。その市場規模は、業種にもよるが、2乗した4倍と見て良い。四国は人口が関東の10分の1、以前シャープの人が関東の販売数は四国の100倍と言っていた。この人口比2乗で計算すると地方に対する関東の市場の大きさが分かる。

 東京で参ったのは、兎に角、早口で機関銃のように喋り、攻撃すること。私は広島出身のおっとりだったので、格好の攻撃のターゲットにされた。どんどん攻撃してくるが、殴り合いには発展させない。広島なら最後は殴り合いになるがそれはルール違反のようだ。

 機関銃に対抗するには、テンションをぱっと上げ(上げ過ぎず)、嫌味などで、素早く切り返す。慣れるのに時間がかかった。また、代々東京の人が自分で言っていたが、見栄っ張りが多いかな。カッコ良いことをやりたがる。

 人口の少ない田舎の人間を見下す。多分、自分や親が地方の出身だったりして自信が無い。奢られるのは嫌いで、必ず割り勘になる。

 初めて東京で住む方は、地方出身者をカモにする連中がいるので注意!安心できる不動産会社を選び、賃貸契約時には条件を十分すぎるほど確認し、入る前に写真を撮りまくっておくなど。東京警視庁は民事不介入を理由にして動かない。

 東京人は遊びが上手。例えば、気軽に海外へ行くし、スキー(今は少ないか)にもどんどん行く。昔はマージャンをだいぶやっていましたね。地下鉄を乗りこなせたら立派な東京人。一方では、三越なんて行ったこと無いねと、自慢している人も結構いる。新聞は読売。

 東京出張にはSUICAカードが絶体お勧め。どの駅でも買える。(大阪はICOCA) SUICAでJR・地下鉄・モノレール等全ての電車が乗れる。羽田や東京駅に着いたらチャージし、決めたポケットに入れて移動。切符購入の手間を省き、乗り換えもスムーズ。

 東日本で残念なのは、マナーの悪い人間に誰も注意しないこと。電車の中で、「おまえ眼(がん)つけただろう」と絡んでいる。車内がしーんとしている。私は酔ってもいたが、「何を下らん事いっとるんや」と言うと、何と複数の人が「そうだそうだ」と一斉に言い始めた。右翼がやたら地域でもある。

 エスカレーターでは左側に立ち、右側を急ぐ人がせわしなく上る。関西に行くと左右が逆になる。東京では電車に乗る際、きちんと行列ができる。関西だと、昔は最初は行列ができ、電車が来ると乱れていた。

 東京では車を持つ家が少ないのに、朝は車線の多い道路(東京の道路は広い)でもすさまじいラッシュで大渋滞。逆に夜はすいすいで快適。都内ではオートバイが最も速い。早めに車線変更しないと曲がれない。

 通勤時間帯の電車は殺人的込み具合。重いバッグが宙に浮いて落ちない。スト時は駅に着くまでの列があっちこっち蛇行して長く、乗るのは更に大変。列車内では時に窓が割れる。

 人は兎に角ひたすら歩く。速い。早朝、女性のヒールの「かっ、かっ」という音が追いかけてくる。抜かれまいと加速すると、むきになった二人の激しい競争が始まる。

 東京の美人は面長型。大人びた雰囲気がある。それにしても、若い女性は都会を目指し、日本中の若い女性が特に東京に集まっていることは間違いない。一度東京に住んだ女性が東京以外の地方に行くことは少ない。

 私は若い人に、一度は東京に住むことをお勧めする。北海道出身の親友ができたし、鹿児島出身の知人もいた、全国の出身者が東京を形成している。標準語も元々は薩長土肥などの言葉がミックスして出来上がった、良くも悪くも東京を知ることは日本を知ることだ。

 広島に関して、年配の人は、やくざ映画のおかげで、血の気の多い連中と思うようだ。そういう時代は終わったし、昔の局部的な世界。広島人は親切で明るい。顧客の扱いは大変優しく、丁寧である。ただし、ビジネスとなると、協力的とは言い難い。

 全国的に医者は、ふんぞり返って威張っていると思っていたが、広島の医者は庶民感覚で優しいね。私が若い医者と接する機会が多いせいもあるだろうが、何でも率直に話せる。近所の病院(各科の集合)では、電話やネットで予約し、伝言を入れておくと、夜でも医者から電話が入る。

 カープの応援は、熱しやすく冷めやすく、負けが込んでくると見向きもしない。ただ、若い人の応援は粘り強く、温かくなった。広島球場外野での立ったり座ったりの応援にはついて行けない。サッカーのファンはどこでも熱狂的だね。広島はサンフレッチェ。得点王の佐藤君の家は隣の隣の隣。

 ある人は広島の人間を自虐的に「馬鹿が多い」と言ったが、ガラの悪い人もいるし無茶をする人間もいました。他人からどう見られるかを気にしないのは、広島人の傾向。地の言葉は、どろどろで、聞けたものではない。

 私が広島以外の地域で苦労したのは、率直で飾りのない発言が誤解されたことだ。何しろ日本は綺麗事社会、欲深く腹黒いのに言葉を飾り綺麗に見せる。だから、率直発言は、たちまち悪者にされる。一度悪者になると、流れが元に戻らない。実直に発言するのは、相手のことを思い、そういう自分に自信が有るからだが。 

 広島は山だらけ。耕地が少ないので昔は頑張る人がいた。優秀な人材を多く輩出している。特に1960年代ごろはすごい県だった。47都道府県を紹介する本で、広島だけが「THIS IS 広島」とTHIS IS の冠がついた。

 政治・経済・スポーツで広島人が活躍していた。土地価格も全国で3位だった。(土地が高ければよいと言うものでもないが)今は普通の県になった。

 何かにつけてレベルは高いが、きつく言えば超一流ではなく、1.5流が多いかな。自己満足的な傾向が強く、日本一とか、世界一を目指さない。 

 岡山県が発展し、追い上げるので、岡山の人に「広島を追い抜こうと頑張っているだろう?」と聞くと「広島の人は皆そう言うけど、特にライバル視もしてませんよ」と答えが返る。確かに岡山の人は、広島に比べると、のほほんとして、穏やかな人が多い。要は広島が落ちてきただけかもしれない。

 広島県人が猛反省しなければならないのは、中国地域の兄貴分でありながら、弟たち(岡山、鳥取、島根、山口)の面倒を見てこなかったこと。弟たちを温かく受け入れず、自分たちだけの利益(九州、山陰、愛媛県の通り道で運が良かっただけ)を守ろうとした。おかげで、弟たちは兄貴とは呼んでくれない。

 広島の女性は単なる表面的なことだけでなく、貢献度が高いのでお勧め。残念ながら私は結婚時期に広島にいなかった。

 島根県の人はおとなしくて優しい。笑顔を絶やさない。目立たないが芯は強いのかもしれない。変なところが無いから安心して付き合える人が多い。

  学生時代の親しい友人の一人が島根出身だった。正義感が強くてまじめだった。派手さは無く、堅実。殆ど怒ることは無かった。バイクで日本をまわると言い、本当に一人で北海道も含め、日本一周したのには驚かされた。

 長野は関東気質の中に入るだろう。大人しい奥ゆかしい人が多いながら、短気な人もいて、ポンポン攻撃する。どうでも良いことが喧嘩の種になる。昔から他地域との交流が少なかったせいもあり、自分のやり方をガンとして変えない。この頑固さは相当のもの。

 信州人は、みなさん雲か霞でも食っているのかと思うぐらい、俗世間とはちょっとかけ離れた人々。特に商売には適していない。あまり他人との交流や折衝が決定要因にならない先生(学問)や芸術家が向いているかな。自分流をさらりと押し通しながら、静かに過ごす人々。犯罪を犯すような悪い人は少ないですよ。

 長野駅で待っていると、西日本では見受けないような面長の美人が多数出てくる。元は大陸系なのかな。

 信州では明るい広がりのある高原、白樺並木や美しいアルプス。何か、別の世界に来たみたいな感覚になる。冬は一面の銀世界。心が洗われます。

 高速が整備されて便利になりましたね。昔は中央道を降りると延々と一本道を移動した。何しろ大きな県だから、交通は大変だった。今、最も速い新幹線は東京・長野が1時間23分?凄い。

 信州そばに限らず、そばはどこでも同じで、「だし」程の差は無い。お勧めは上田の「車屋」だったか。白っぽく、平べったいそばで、コシが有る。私はそば好きではないが、おいしかったですね。同じく「刀屋:かたなや」という店もあると聞いた。こちらの方がもう少しコシが有るらしい。

 お焼きは長野の伝統的な食べ物で、中に漬物だとか色々なものが入っていて、冬など炬燵にあたりながら食べる。お茶をすすめられて、相手の好意を無にしないよう飲み続けると、永久にお茶が注がれる。もう腹一杯と思ったら断ろう。野沢菜もパリパリで炬燵で楽しむ。

 博多に限らず、九州の女性に共通しているのは、男より一歩後ろを歩く「なでしこ」ぶりと、男尊女卑の習慣に耐えてきた精神的な強さ。

 九州はびっくりするような美人がいるけど、油断すると、きついことを平気で言うので、私は苦手だ。中身は優しいのかもしれないが、大人しく接していると、結構言葉で傷つけられるし、女性だからと遠慮すると言われっぱなし。

 九州の男は関東ではもてるかもしれない。九州男児は単純と言ったらお叱りを受けるだろうが、あまりごちゃごちゃ考えない。複雑に考えることは好まない。おおらかであっさりしているし、男らしい。

 博多っ子は「〇△するタイ」と最後にタイをつけるのが印象的。広島人と類似点もあるが事件の多さを見ると血の気は、博多の方が多いかもしれない。

 主要地方都市で最も交通が便利なのは博多だろう。特に空港までの地下鉄は早くて安い。博多ラーメンはとんこつ味で、替え玉がお得。屋台は行ってみる価値がある。チャンポンメンは長崎まで行かなくても博多で楽しめる。

追記:福岡の事で最近驚かされたのは、ケンミンSHOWでのこと。福岡の人間は殆どの人が、福岡は東京、大阪に次いで3番目と思っているらしい。福岡出身の芸能人も、町で聞いた人々もそう信じている。郷土愛が強く、楽観的でおおらかなんだね。

 九州でも鹿児島はその他の県とは文化も様相もまるで異なるように感じられる。鹿児島空港は山の上にあり、リムジンバスで降りてゆくと、知らなかった世界の様な光景が展開する。

 鰻焼の工場を建設する時、参考に鹿児島のガス焼き工場を訪れた。ガス焼きだと夏は暑いので、工場の窓が開いており、非衛生。たれの付け方やウナギの反転方法は参考になった。開発した電気ラインでは焼きラインを半分にでき、夏は冷房が効いた。

 鹿児島では店主が元やくざのウナギかば焼き屋へ招待された。実に礼儀正しかった。やくざは困るが、礼儀正しく、顧客を大切にする心やおもてなしは大切。

 大和証券の営業は鹿児島出身で広島大学卒。熱心で親切で愛嬌も良い。芯の強い女性だと思う。東京から来た社員と結婚し、今や家庭をコントロールしているようだ。

 奢るよと言えば、全員がついてくるのが大阪だろう。そんなこともあって、大阪の人間については誤った先入観で見ていたので訂正しておこう。大阪から来た漫才師が広島はどうですか?との質問に対して、「閉鎖的」と答えたので驚いた。大阪の人に聞くと、大阪では、みな兄弟・友達だと言う。

 阪神が負けても負けても、より熱心に応援する姿勢は大阪らしい。広島では考えられない。ある食堂で「阪神は」と言いかけたら全員がこちらを見た。タクシーの運転手が、「広島の人は怒っているでしょう」と言う。阪神に移った金本と新井のこと。確かに金本は痛かったね。オーナーがもっと大切にしていれば金本残留でBクラス転落は無かった。

 大阪の人間はとにかく外国でも目立つ。声が大きい。しかし、がめつさ、えげつなさでは日本一のように思われている大阪だが、テレビの実験などでは意外に東京の方がえげつなかったりする。

 大阪の商売人は何とか買わそうと押し込んできますね。厚かましいし。だから遠慮せずに、断らなければならない。関東の商売人は器用でもないし、押しも弱く、遠慮がちに売ろうとする。

 大阪の美人は丸顔、ぽっちゃりでかわいい。美人と言う表現にはちょっと抵抗があるか。愛嬌があり、話しやすい。

 大阪の人が広島に住んで、なかなか、仲間内に入れてもらえないらしい。大阪では垣根が無いと言う。また、関西では懐の深い人がいるようだ。これらは意外な話だ。

 ただ、大阪のビジネスはやりにくい。ドライで、企業にもよるが、後から割り込んできた提案を安いだけで平気で採用してしまう。東京とは反対かな。大阪では余程良い筋の営業に限定し、東京に行った方が良い。

 食い倒れとは言うが、残念ながら、飛び切り美味しい料理を味わったことは無い。探し方が悪い?たこ焼きは本場。お好み焼きは、ごちゃ混ぜ。お好み焼きは広島の方が健康的で好みだ。大阪ではないが明石焼きは変わった味で美味しい。神戸牛は言うまでもなく、一級品。

 神戸の人柄や言葉はちょっと広島と似ている。両方とも背景が山国だが、巨大都市と田舎の間の有力都市の性格かな。

 仙台を昭和40年代に訪れた時は、はっきり言って田舎だった。東北本線もよく揺れたね。仙台駅から東北大学がある青葉山が障害なく、よく見えた。碁盤のようにきちんと整備された道路が目立つだけでビルはまばら。その道路はスパイクタイヤのせいで、穴があき、ぼこぼこで砂埃が天高く上がっていた。

 つい先ごろ(震災前)、訪れると、何と空港まで電車が通り、市内はまるで東京中心部の一角のよう。近代的な都市に生まれ変わった。広島をものすごいスピードで追いかけ、抜き去ったね。広島が人口でやや上回るが、人口の多さだけが大都市ではない。

 仙台は東京から見て自分達の庭であり、人の交流も多く、都市計画も東京の隣町のようになるのだろう。地下鉄が2本も走っているのもその傾向か。清潔で美しい街並み。

 先輩や親しい人が住んでいて、親しみを覚えるが社交的とは言えないですね。シャイでどちらかと言うと自分の世界に入っている。新潟の人も大人しく忍耐強かった。私は声も大きいし、率直にしゃべるので、まず理解されにくい。

 みなさん、はしゃがず、穏やかに生活なさっているのかな。女性もよそよそしく声をかけにくい雰囲気がある。多分、「あはは」と大口を開けて笑わない。北海道の方が素朴で、少し率直で明るいかな。東京と似て、付き合い始めると心を開いてもらえるのかな。

 仙台は笹かまぼこが名物。その笹かまぼこ元祖の老舗店の工場に電気焼きラインを設置させて頂いた。赤外線や近赤外線のヒーターで焼くと時間が半分になり、かまぼこもふっくらと美味しい。また、煤塵が出ないので大変衛生的。

 町ではイソギンチャクみたいなものを食べさせるのだけど、ホヤか。磯の香りがして美味しいとは言うが、あれは食べたくないね。

 札幌は大都会というよりは、北の広い広い街のよう。4月でも雪が積もっていて驚かされる。寒い時期は兎に角、キヨスクなどで靴の下につけるタコの吸盤を購入する。これが無いと歩けない。地下鉄はタイヤだったかな。静か。

 冬の積雪は驚かされる。車で札幌に入ると、雪の高い壁に挟まれた狭い道路をゆっくり進むが、電話ボックスなどが完全に雪の中に入っている。高速はアイスバーンで我々はせいぜい70km/hで進むところを現地の車は90km/h以上で飛ばす。事故も多い。

 北海道の冬は温かい。窓が全部二重窓だし、暖房が徹底している。それに比べると東北などは寒い。ホテルではスキーを立てて収納するラックが入口にある。

 札幌ラーメンの美味しいところを随分探したが、びっくりするほどでもない。寿司屋が多く、これは材料も良く安くて旨かった。

 タクシーで「北海道の女性は自尊心が強いのでそこをくすぐるのが良いですよ」と言われたが、私はそんなに女好きに見えるのだろうか。

 東北の人に比べると、屈折したところが感じられない。あっけらかん。喋り方で、何々だねーの「ねー」の部分が独特の言い方で、素朴で明るい。全体の印象として、広い牧場の人達みたい。

 札幌郊外に大手樹脂メーカーの工場建設で全設備を設置させて頂いた。塗装乾燥を電気で行こうと思ったが、遠赤だと影の部分が加熱されないので、泣く泣くガスにした。加熱炉を差圧方式を採用したら随分喜んでいただいた。

 ガスはまるで分からなかったので北海道ガスさんにはお世話になり、また地元のバルブメーカーをメンテ業者にお願いしたら優秀な部長がおられて、ビジネス全体が大変うまくいった。

 今治、徳島、高松は住んだことのある四国の都市。ある人が、四国の4県はそれぞれが面している地域の影響を強く受けていると言った。愛媛県は広島県と、香川県は岡山県と交流が有り、性格も似ている。徳島県は近畿に面し、商売人で、高知県は太平洋に面し、宇宙人らしい。

 今治はタオルの町で昔は勢いが有った。クラスの中に小規模のタオル企業の子供がぽつぽついた。子供の頃の感覚だが、大変穏やかで優れた人間性を持った人々と、漁師町を中心にした一部のやくざ的な人間との2種類に分かれている。

 父の仕事の関係で今治の常磐町(中心部よりやや南)に住んでいたが、人柄が良い地域で、兎に角、人生の中で最も楽しかった時代を過ごした。優しくて信頼し合う社会はこれに優ものはない。

 性格は確かに広島にも似ているが、広島より、先生方も生徒も純で、人間的に優れているように思えた。素晴らしい人々が住んでいた。優れた人間性は宝だね。一方で香川県の人は愛媛の人間が通るとぺんぺん草も生えないと酷評する。確かに、愛媛県にはそういう人(商売人)もいますね。

 愛媛県の南を南予と呼び、穏やかで優しい人が多く、美人を生み出してきた。魚が新鮮で美味しい。

 徳島のある会社の社長とは今でも付き合いがあり、温厚な紳士だが、彼は例外ではないかと思えてしまう。と言うか、激しい人が結構いて、その手の人が目立ちすぎるのかもしれない。兎に角、争いが多い。極端な行動に出る。

 徳島が後藤田と三木に分かれて争った(阿波戦争)のは有名な話。当時、ある人が、どちらに属するかで、明日からの仕事(人生)がガラッと変わるんだと言っていた。有力者をバックにして戦うのも特徴。

 徳島大学から某旧帝大に移った教授(本州出身)に久しぶりに電話すると、普段はおとなしいのに、突然、徳島大学時代の辛かったことを大声で、嘆き、吠え、わめきだした。K教授やM教授がひどかっただの、常識では考えられないだの、1時間は一方的にしゃべった。

 実は私も彼以上にひどい目にあったので、大変理解できる。徳島大学生え抜きの教授が権力を握っており、考えられないような卑怯な手を使ってくると言う。彼の配下の研究者も鳴かず飛ばずだったのだが、徳島大学から出した途端、全員が出世したらしい。実力派の研究者(他地域出身)が追い出されるようにどんどん出てゆく。

 徳島で外せないのは阿波踊り。このために1年間頑張る人が多い。兎に角、阿波踊りは徳島にとって別格で別世界。小さな路地でもそれぞれの阿波踊りが見られる。世界に誇れるものの一つだろう。徳島の女性は働き者。手早く料理する。

 徳島の人は商売がうまいですね。鳴門金時なんて、元々は鹿児島の芋が、坂出に行き、坂出の芋が鳴戸に来て、全国的に有名な鳴門金時になり先輩を追い抜いた。このほかにも、大根やらレンコンやら鳴門の農家は、大根御殿、芋御殿、レンコン御殿が数多く、概して金持ち。払う税金も半端じゃない。

 高知の人は確かに四国でもかけ離れ、宇宙人と言われるだけあって文化的に他の国の地域との関連性が薄い。日本で似ているのは鹿児島ですね。ただ、高知県の人が鹿児島に行って、西郷ドンと尊敬語で言うのに対して、高知では竜馬と呼び捨てだと怒っていた。

 高知県人は新しい物好きで、香川と正反対。一番を好むので、新しいものを持ってゆくと飛びつく。従って、高知のビジネスはトラブルが多い。猟銃で有名な会社の社長にロボットを説明に行くと、帰った翌日発注書が届き驚いた。

 ところが納入後、返品してきた。考えていた精度と異なると言う。散々確かめていた事だが、片方にぶれるのは良いが両方にぶれるのは困るとの主張。ロボットは左右どちらにも動くのだから無理な注文だが、結局これで煮え湯を飲まされた。

 高知の女性はハチキンと呼ばれ頑張り屋。スナックなどでは発展的なママがいたりして大いに楽しませてくれる。皿鉢(さわち)料理は豪快で、カツオのたたきなどが山のように盛られる。私は日本一の料理だと思う。

 高松市は仕事の関係で長く住んだ。父が四国を気に入り、その父が重病で1年も持たないと言われなければ、故郷でもない地方に住みたくは無かった。日本中のどの会社でも就職できたのに、長男の人の好さ。その父は何度も切腹(手術)しながら、仕事で活躍し、平均寿命まで生きた。

 香川県(讃岐)はうどんで有名で、何故そうなったか考えるに、元々、小麦粉、塩、醤油の産地であった上に、うどんが手軽で安いことが原因ではないか。高松市中心部には100m四方以内に複数のうどん屋が有り、大抵はセルフだ。(うどんの玉を貰い、ゆがいて、天ぷらを載せ、蛇口などからだしをかける) だから、高松市の昼飯(うどん)は大体300円未満。

 冠婚葬祭のいずれの場面でもうどんが出る。年越しもそばではなく、うどん。昔はどこの家でもうどんを作ったらしい。讃岐うどんの特徴は、コシが有ること、太いこと。私のお勧めは、屋島の「わらや」。素朴な釜揚げだけだが、ツウを唸らせる変わらない味。どの店もレベルは高い。

 香川県の人間を一口で言うなら、日本人をぎゅぎゅと圧縮して、超平均的でかつ管理型にした感じ。派手さは無く、特に面白い人がいるわけでもなく、特に悪い人がいるわけでもなく、壮大な夢が有るわけでもなく、真面目。一言で言えば地味。

 何かにつけて当局やPTAなどが管理したがる。ユーモアのつもりで冗談を言っても反応が少ない。浮いてしまう。

 香川県は元徳川直轄だった。ある人の説によると、徳川直轄だった地方都市は管理的らしい。その、徳川直轄だったせいか、明治初期には香川県が存在せず、愛媛県の一部だった。

 新しいものに手を出さず、世の中がわっと動き始めてから購入する。高知(真っ先に採用したがる)とは正反対。誰かが一歩抜き出ようとすると、全員が寄ってたかって潰しにかかる。特に目的が有るわけではない。兎に角潰すと聞いた。

 感じ良くないのは、店員の態度。香川県では売る方が偉いらしく、買う方は気を遣い遠慮しなければならない。店が客を選ぶ。例えば気に入らない客と感じると全く無視する。

 料理に虫が入っていたら、偶然ではない。あんた嫌いだから二度と来ないでくれとの意思表示だ。どうしてこうなるかは地元の歴史学者に聞きたいところ。

 うどん屋に入り、ねぎを貰おうとすると包丁を渡され、畑でとってこいと言われる。客を馬鹿にしているのだが東京の人は単純に新鮮な感覚だと喜ぶ。

 金比羅山に上る時、店で杖を渡される。これをうっかり受け取ると、帰りに杖を貸したのだから土産を買えと粘られ、結局買うことになる。店としては二度と来ない客だからと強気に出る。やらずぶったくりとは香川の観光産業。

 香川の農家は裕福。元は雨の少ない土地柄だが、弘法大師がため池を各地に作って以来、太陽に恵まれ災害の少なさもあって、農家の収入は悪くない。隣接する愛媛の農家の素朴さに比べて、香川は立派な構えが多い。ただ、香川では、家を作る時は表を特に豪華にし、お金が無い場合には、中が未完成のままで、ずっと住んでいる。

 香川で美人を見つけるのは難しい。最も美人の少ない県だろう。その原因は、大平 正芳に代表されるように元が美形では無いところに加えて、多分自信のある若い女性が大阪や東京などの都会を目指したと思う。瀬戸大橋ができて以降は若い女性も地元にとどまるようになった。

 四国は北海道、九州などの中でも最も小さな島になっている。この小さな島に3本の橋を通したのは痛恨の極み。私なら、明石から鳴戸、佐田岬に抜け、宮崎に至る海底トンネルを掘り、新幹線を通す。このプロジェクトが完成していたら、四国は大発展したに違いない。

 出向して製造部門を立ち上げていた時、食品トップ企業(生産ラインを収めた)の四国内大型物流センター建設の情報を掴み、冷凍庫や自動倉庫などの商談を進めていた。滋賀県のダイフクなど全国のメーカーや事例を案内していた。ところが、交通網が弱いなどの理由で中止になった。そのような判断は多かったと思われる。

 四国は全国との交流が少ない、見えにくい地域だけに、少しずつ(5%ぐらい)、フェアーでなかったり、オープンでなかったり、特殊なローカルルールがあったり。マナーも悪かった(改善されつつあるかな)。上部や既得権組織ではとんでもないことがまかり通る。

 夏目漱石の坊ちゃんが、1年で東京に帰った状況は今でも理解できる。私の父は四国(香川県)に渡り気に入っていた。現職の時は地元の方々が持ち上げ、多くの名誉職も務めていた。しかし、その父も、辞めた後に以前は親切だった人が、豹変したのには随分怒っていた。

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デイトレードの限界

2011年10月17日 16時28分13秒 | 株式

 TOPIX、FXなどの自動取引のファンを集めていたひまわり証券が証券業務を中止し、FXのみに限定したのが東日本震災後。ひまわりはイージーランゲイジというドイツで開発したソフト(トレードに特化した専用ソフト)を利用して自動取引するプラットフォームを提供する証券会社で、無料電話と親切な対応、先物や株などの長期の信頼性が高いデータが引き出せるなど最高だった。

 ひまわりのシステム関係者は殆どの人を知っていたので、ちょっと寂しい。直後、彼等から聞いた話だが、大震災でオプション取引していた複数の顧客が無限大の損失を出し、個人には限界があり取立出来ず、店仕舞いせざるを得なかったようだ。

 私の知っているプロもオプション取引(利益も損失も半端じゃない)していて、彼は幸い儲ける側に回っているが、彼の知人は一夜にして破綻したと言う。

 ひまわり証券は自動取引ソフト(有料)を紹介し、一方で、講習会も開催していた。この自動取引ソフトの販売には元々無理が有った。何故なら、利益率の高いソフトが有ったとして、ソフト会社は儲け本位で販売数を増やそうとするが、ソフト使用客が増えれば増えるほど、利益率が下がる。利益率の低下は実はリスクの増大なのだ。

 一方で、世界中の金融コンピューターはチャートの「くせ」を分析しており、そのソフトのくせが分かると狙い撃ちされる。

 結局のところ、儲かる自動取引ソフトは密かに開発し、完成したら絶対にロジックがオープンにならないよう厳重に管理し、ステルスで運用するしかない。大量に販売するなど、もってのほかだし、詐欺まがいのビジネスになる。販売している自動取引ソフトは、勉強用に買う場合(プログラムが見えるものが良い)を除いてお勧めできない。

 日経平均が下がり続ける中、下振れリスクの高い株やファンドに比べて、FXや夜間取引ができるようになった日経先物はまだ可能性がある。何しろFXは、ミセス渡辺(欧米ではFXトレードする日本人主婦を総称してそう言うらしい)が7兆円規模のトレードしているらしい。それでも個人全体の勝率は40%にも届かないのではないかと推測する。

 ノーベル賞クラスの開発者を集め、高速コンピュータを駆使し、多くの強みを持つ金融企業(サーバーを取引場の中に設置、手数料が不要など)には勝てないから、個人どうしの僅かな利益の奪い合いになる。ある時は勝っていても、別の時にはごっそり持って行かれることになりかねない。宝くじより大金を得るチャンスは多いが、逆に破産するリスクが有る。

 ある大手証券会社の人間が言っていたが、意図的に水準を上げ下げして、個人の制限値を超えさせるらしい。そこで、ロスカットなどにより強制的に手じまいされられ、自動的に大損害が発生する。大方は仕掛けた企業の利益となる。弱肉強食の世界。

 前出のプロが言うには、トレードで儲けるには株が良いらしい。株は企業の種類が多いので世界のトレーダーから見えにくいから、ローカルな勝負ができると言う。調査分析して銘柄を選択するらしい。この世界で1億円以上を稼いだ人はほんの一握りで、どのような方法で儲けたかを聞かれるのを極端に嫌うらしい。

 また、素人の私が先物についてチャートを見た感じでは、1日に限定した取引ではなかなか利益が出なくなっている。一つはナイトセッションが追加されたことが主因で一つの物語が長くなった。ショートレンジで取引すると、リスクが非常に大きくなった。そうかといって、ポジションを持ち続けると限りなくリスクは拡大する。

 現在の東京株式市場の65%前後は外人(金融筋が中心)で全体の25%ぐらいが裁定取引(例えば日経225の株と先物のさやの差で取引。証券会社はリスクゼロで、利益を稼ぐことができる)と見られている。つまり、日本の株式市場は既に日本のものではなく、海外の証券や金融が自分たちの利益を荒稼ぎする場なのだ。

 何しろ、魅力もあるが、恐ろしい世界ではあるので、くれぐれもご用心。

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日本のV字回復2

2011年10月15日 09時05分12秒 | 思考空間

 アメリカの上下院が韓国とのFTA締結を可決した。オバマ大統領と李大統領がにこやかに握手している映像が世界に流された。アメリカと韓国との良好な関係はFTAだけではない。韓国はアメリカの協力を得ながら、自動車や電子製品などの輸出を伸ばしている。現代自動車は製造しても製造しても間に合わない状態と言う。

 日本がよくよく考えなければならないのは、アメリカはまだ唯一の超大国であり、世界の潮流を変える力を持っていること。過去に、世界の工場を日本から中国にシフトさせてきた。何故そうなったのか?ソビエトとの国境をめぐって対立し劣勢に立たされていた中国はアメリカに救済を求め、ピンポン外交で急接近したのがそもそもの始まり。

 世界の工場を日本から中国にシフトさせたアメリカは日本の尻を叩いて、日本の製造業を中国に大移動させた。日本の資金とノウハウを中国に移し従業員を教育した。中国は工場ができるたびに有難うと言った。おかげでアメリカには初期投資が巨額の利益になって戻った。然しながら、このスイッチの切り替えはアメリカの犯した歴史的ミスの中でも超ド級であったことが、将来、現実のものになる。

 日本はどうすべきか?それは簡単なこと。首相がアメリカの大統領に会って、頭を下げることだ。当然アメリカからも交換条件が出される。それはよくよく分析して将来の日本を縛ることのない形で出来るだけ飲むことだ。アメリカ人はまだ、世界の保安官の気持ちは捨てていない。「助けてください」と言えば、「任せとけ」となる。日本が頭を下げてゆくことが将来のアメリカにとってもプラスになる。

 何故、それができないのか?あるいはできなかったのか?官僚のアホバカ、間抜けさが有る。官僚は民主党政権になってますます、力を増している。実質日本を支配し続けているのだが、官僚はそっくり返って威張ることしかできない。頭を下げるという概念が無い。その点、数千年も侵略され、支配され続けた中国はしたたかだ。お人好しのアメリカを簡単にだませる。

 アメリカは当然見返り条件を要求するから、将来の日本を縛ることのない範囲で飲むべきだろう。当面はTPPをどうするかだ。TPPは、農家を説得し、何としても参加しなければならない。アメリカが出してきた救済策でもあるが、油断せず自国の主張も通さなければならない。

 一方で、日本が緊急にやるべきことが有る。それは、積極的な海外の買いだ。資源から企業まで、円高を利用して、買って買って買いまくることだ。それを見れば、更に円高が進んだとき、日本がどういう姿勢になるかを欧米に考えさせる。6兆円とかそんな半端じゃなく、100兆円単位で買う。

 一番良いのは、政府が100兆円札を発行し、日銀に渡して、紙幣を受け取り、商社・金融筋にほぼ無利子で渡して、資源や有力企業の買収を指示すること。当然損も出るが、全体的には莫大な利益を生むことになる。それが、円安を生み、競争力が増し、将来の蓄えになる。元大蔵官僚の高橋洋一教授は100兆円を追加発行した場合のドルは100円になると言う。

 1ドル100円に戻れば、中国をはじめライバルになりつつある東南アジア諸国の人件費が上がっている中で、日本経済はV字回復する。

 日銀が大幅な量的緩和をやればこれも急回復になるが、私が思うには、日銀はアメリカなどの金融筋から操られてドル安を実現しているし、高橋教授によれば、財務省が増税するために緩和しない。日本の発展にとって日銀の独立は百害あって益なしだが、この法律改正は多分不可能に近い。

 話は変わるが、英語が喋れないばかりに世界から取り残されている元凶の日本の英語教育は早急に改革すべきだろう。アメリカからネイティブの教師を1万人採用し、代わりに英語の喋れない英語教師(多分ほぼ全員になる)を親善大使としてアメリカに留学させる。中学ぐらいで楽しく会話ができることを目標にする。

 日本は優れた文化と歴史のある国なのに、精神構造が特殊すぎて理解されない。相互の理解が進むことで、協力関係が強化される。それ以上に、あれだね、日本のリーダーがお粗末すぎる。過去の軍隊でも下士官以下は世界一だったが、トップがボロだった。日本では今でも、有能な人物を寄ってたかって潰すから、優れたリーダーが育たない。

 例えば、まともじゃない、とんでもない中国人でも、アメリカから見れば日本人よりは理解できる。理解できるからアメリカは日本より、中国を大事にする。中国の軍事的脅威が無かったら、日本はとっくの昔に、完全に見捨てられている。

 李大統領は多分英語がペラペラだ。勿論中国人首脳も英語に強い。ドジョウが出て行って、元々意思疎通が上手でない国民性で接しても通じるところは少ない。

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