今や日本人の80%以上が知ることになった、プロクター・アンド・ギャンブル社(P&G)というか、ファブリーズの”月曜日は約肉を食べ、・・、日曜日にはおやじが臭い”とロシア民謡の1週間の替え歌のテレビコマーシャル。同時に加齢臭という文字が映し出される。正直ひどいなと思った。3月にメールで中止を求めたが、中止せず、ますます放映回数が増えたので、裁判になりますよと伝えたのに、中止しない。やむを言えず、約束を守って広島地裁に提訴した。
弁護士に相談したら、勝てない裁判を引き受けたら逆提訴されるから、受託できないという。こちらも高い弁護料を払う気はない。着手金が30万円、合計でどんなに安くても50万円は取られる。地裁以上は玄人の世界で、とても素人がまともに戦える場所ではないが、放置はできない。大人の義務、国民の義務と思い、却下されないレベルの訴状を目指して作成し、郵送した。
P&Gと言えば、株式の時価総額はあのトヨタを上回る、アメリカを代表する巨大企業だ。本来はアメリカの良心をも代表すべきだが、儲けるためには手段を選ばずということか。当然アメリカ政府とは密接な関係にあり、CIAの前線基地にもなっていたと想像される。私が提訴したことが分かった瞬間から、私に関わるあらゆる情報が分析されたことだろう。
この6月22日、第1回目の口頭弁論があり、てっきりFAXが来るのかと思ったら、弁護士の代理人が法廷にやってきた。こちらは素人だから、大阪から美人の助手とルンルン気分で来たのだろうが、さてルンルンで終わりますかどうか。裁判官はずっと当方を見て、素人が戦うのは難しいと思いますよおっしゃる。こちらは憲法12条、13条を根拠にしたが、憲法は国を相手にする場合で、民間では法律で主張すべきとのこと。はーはーとお伺いするしかない。
次の法廷が8月3日で、7月27日までに法律の論点を整理して準備書面を出さなければならないので、小さな会社の経営の片手間、情報を集め、研究している。勉強になりますよ。訴状にも書いたが、においは哺乳類などにとって大変重要な情報源なのですね。
人間以外で、あるホルモンのにおいをかがせると発情するという。人間はそれほどでもないが、女性は本能で、相手のわずかな遺伝子の差をかぎわけるらしい。においで選んだ相手は、子供が生まれやすく、免疫性が高まるらしい。
小学生などはインパクトの強いコマーシャルで影響され、オヤジは臭いと洗脳されてしまうから、将来の結婚や少子化問題などにも影響しかねない。第一、なぜオヤジだけ臭いのか理解できない。善良なお父さんは会社でもいじめ、迫害、ストレスに耐えており、抗議をしないので、格好のスケープゴートになっているのだ。
加齢臭とは何だ?わけのわからん消臭剤(ファブリーズはいらないの著書あり)の販売のために、老人を十把ひとからげにして、その人格を嘲笑うようなビジネスは許されない。P&Gも母国アメリカではこのようなコマーシャルは打てないだろう。元々、欧米人はにおいがきついし、アメリカは訴訟社会だ。陪審員制度があり、膨大な賠償金を取られかねない。
素人の戦いはしばらく続くので、ご支援を賜りたい。8月3日広島地裁、309号、13時10分からですよ。