宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

政権交替で日本の歴史が変わる

2009年08月29日 20時01分16秒 | 思考空間

 別に、民主党でなくても良いのだ。戦後の政治を支配し、腐敗し、汚職の限りを尽くし、官僚や大手企業などと癒着してきた自民党を4年間 下野させることが重要なのだ。田中角栄が、大手企業、医師会、農家などへ利益を供与する見返りに、自動的に自民党議員が当選する仕組みを作ってきた。流石に退潮が明確になってきた時期には公明党が強力に支えてきた。 最後の狂い咲きは小泉政権とその残党だった。このおかげで、自民党は本気で国民のことを考える必要が無かった。

 官僚支配を壊すことも重要だ。第二次世界大戦は軍事官僚の暴走だし、バブル経済は銀行を操っていた大蔵官僚の暴走である。敗戦後の立ち上がり時期には、官僚も役割を果たし、力を発揮できた。先進国の情報を集め、普及させ、ばらまきで箱や道路やビルを造っていればよかった。ところが、冷戦構造の崩壊で、安直な官僚手法が通用しなくなった。

 バブル崩壊後、官僚が赤字国債でばらまきを続けた結果、地方と合わせて1100兆円を超える借金を作ることになった。官僚のトップは、東大法学部出身である。彼らスーパーエリートが最も重要な政策で、大チョンボ、ミスリードし日本を奈落の底に落とす。知識エリートは教科書が無いと難しい課題を乗り切れない。これが現実であり、日本の構造的欠陥だ。より重要なテーマほど無力でミスリードする官僚など無用だ。

 民主党が官僚機構改革など本来やるべきことをスピーディーに実行すれば、株価も上がるし、発展できる。自民党は4年も下野すると自然崩壊する。彼等は利権集団だからだ。もし、自民党がクリーンになったら、民主党に代わって政権をとればよい。

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ビッグバンでは宇宙の複雑な構造を形成出来ない

2009年08月23日 15時39分49秒 | 宇宙

 我々の太陽系は銀河系(太陽系を含む銀河を銀河系と呼ぶ)の端っこの方に存在している。銀河系には2000~4000億個の惑星があるとされる。銀河系も無数にある銀河の一つにすぎない。実は、この宇宙には約10000個の銀河団が存在し、この銀河団には数10個から数1000個の銀河が含まれるという。一方、宇宙全体で2000億個の銀河が存在するとの説もある。これほど左様に、宇宙は想像を超える巨大さであり、途方も無い大きさである。

 これら銀河は写真などで見る限り形状が実に多様で、成り立ちや推移もそれぞれ異なる。さて、この複雑な宇宙がどのような過程を得て、形成されたかをシミュレーションしようと考えた時、具体的なデザインが極めて描きずらい。例えば、宇宙誕生の瞬間だ。宇宙の卵が膨張し、体積がどの程度膨張した時に分裂するのか、あるいはどのような分裂するのか。

 生物に見られる受精後の卵細胞は2倍4倍と分割して行く。宇宙卵の体積が2倍に立った時、二つに分裂するとすれば、元の卵と分裂した二つの粒子は何がどのように違うのか。画像的な違いで言えば、生物の卵が塊として細胞が増えるのに対して、宇宙卵の場合は、分裂と共にそれぞれが元の1点から光速で拡散して行く。

 さて、分裂方法は宿題としても、全方位に無数の量子大の物質が分裂しながら光の速度で直線的に拡散する。何故量子大かと言えば、物質は最も小さな単位である素粒子(量子大)で構成されており、我々が目にする物質(塊)は素粒子の組み合わせ集合体となっているからだ。理論的に、塊が先にでき、素粒子に分解することはありえない。何故、光の速度かと言うと。宇宙卵は無限大のエネルギーをもって誕生するので、爆発により最大の光の速度である光速で拡散することになる。

 拡散の状況はちょうど、打ち上げ花火のようだ。つまりビッグバンの爆発は一瞬のことなので、拡散する物質は急速に膨張する風船の皮の部分に集中する。巨大な光る球を作る打ち上げ花火と似ている。宇宙卵はある時間を経過すると全て何かの素粒子になる。問題はこの素粒子がどのような仕組みで物質の塊として凝縮して行くかだ。何しろ、宇宙卵は一瞬の間に素粒子に分裂して行き、それぞれが全方位に向けて光速で拡散(インフレーション)する。この拡散の中でどのようにして凝縮が起こるかだ。

 卵の発生した地点を原点としよう。素粒子は原点から全方位に拡散するが、分裂は無数に繰り返されるので、分裂の毎に全方位に向けて新たな拡散を生じる。そこで、素粒子どうしが遭遇しあるいは衝突して凝縮が起こりえる。そこで、どんどん物質の塊(宇宙ゴミとしよう)として成長するかについては疑問がある。素粒子どうしが集まってある程度の塊になることは予想できるが、規模は限定されるだろう。あくまで、光速で拡散して行くプロセスの中だ。

 例えば、宇宙ゴミが漂う空間を想定しよう。ゴミとゴミが引きあう重力はわずかで、マイクロ惑星として凝縮するには至らない。ゴミどうしが衝突しても、ビリアードの玉が反発するように、融合はしない。ゴミを引き付けて塊が成長するには、強力な重力による引き付けと衝突による融解凝縮が条件で、コアになる大きな塊が必要になる。つまり、小さなゴミが漂うだけでは惑星にはならない。有るとしたら、ゴミのグループどうしが高速で衝突することだろう。

 ゴミどうしが衝突し、大きなゴミとなり、石となり、岩石となり、小惑星となり、惑星となってゆくには、様々な方向の動きを前提とし、激しい衝突が繰り返されなければならない。衝突速度は時速数1000キロメートル以上など速い方が良い。何故なら、冷却が絶対温度の4乗に比例するので、出来るだけ高温に保ちゴミを吸収するには、高速で衝突する物質からの運動エネルギーを得る必要がある。

 ビッグバンによる運動方向は単純で、衝突の確率も少ない。小さな宇宙ゴミが生じたとしても、ゴミのままでただ単純に、ほぼ直線的に拡散して行くと見るべきだろう。このような拡散系では何も起こらない。生物も生まれない。どのようなモデルを描いても、無数の銀河を生じるシミュレーションにはならない。

 現在観察されている宇宙は、至る所で、銀河を形成しており、恒星や惑星として凝縮されている。最初はゴミであった物質がほとんど惑星となり、恒星となり、銀河を形成するには、一度の爆発ではなく、限りない爆発が有り、あらゆる方向の宇宙ゴミや岩石などの運動が有り、衝突などによる凝縮を繰り返したと見るべきだろう。従って、単純なビッグバンでこの宇宙ができたと考えるには無理がある。

 

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真珠湾攻撃は重大な戦略ミスだった

2009年08月14日 16時09分48秒 | 思考空間

 1941年当時、イギリスのウィンストン・チャーチルはドイツとの戦いで劣勢に立たされていたため、アメリカをこの戦争に参加させるべく、日独伊3国同盟の一翼日本に対してABCD(米、英、蘭、中)包囲網を敷くべく画策したらしい。実際には、アメリカから日米通商航海条約を破棄され、石油や鉄が輸入できなくなった日本が追い詰められ、先制したのが海軍による真珠湾攻撃であった。

 この間の海軍事情も複雑である。海軍はアメリカとの戦争反対であったにも拘らず、自ら率先したのは、開戦を強行しようとする陸軍の行動を許せば、海軍は陸軍との間で従属的関係になることを恐れたという。

 真珠湾攻撃は、真珠湾に似た鹿児島椀などの訓練など周到な準備のもとに実行された。真珠湾の奇襲成功せりの暗号「トラ・トラ・トラ」は映画のタイトルにもなった。日本中が沸きかえり、勝った勝ったと全国で提灯行列が繰り返されたという。日本海軍は真珠湾を基地に展開するアメリカ軍の艦船に壊滅的な打撃を与えたという。果たして、これは大成功だったのだろうか?

 私は、二つの意味で大失敗だったと考える。一つは、これをきっかけにアメリカの大反撃を受けたことだ。実は、アメリカの戦略家は厭世気分のアメリカ国民を立ち上がらさせるために日本の先制攻撃を期待していたが、まさしく期待通りの展開となった。しかも騙し打ちだから、ルーズベルトが国民に向かって「にっくきジャップを叩き潰せ」とセンセーショナルに焚きつけ、その炎はガソリンへの引火のように燃え上がったのだ。ニューヨークの9.11事件の時も、アメリカ人は「パールハーバーだ」と叫んだ。アメリカ人が日本人を憎しとするその根源がここにある。

 アメリカが日本軍の暗号解読で先制攻撃を事前に知っていたとする説は、何とも言えない。その可能性は高いが、それ以上に、奇襲攻撃した後に、大使館員が宣戦布告書を提出したことが、アメリカとの間で決して消えることのない不信感の溝を作った。先制攻撃の少なくとも1時間前には宣戦布告書を出すべきだった。一体、日本の武士道は、侍魂はどこに消えてしまったのか。欧米の人々は決して騙されたことを忘れない。それは日本人の想像を超えている。将来の日米の関係にも影を落としているのである。

 私が、最も真珠湾攻撃の間違いとして指摘したいのは、何故、単発的な攻撃で引き揚げてしまったのかだ。言ってみれば、ライオンの子供を殺したようなものだ。あるいは、無防備でスズメバチの巣を壊したようなものだ。その後の展開が予想できないようでは戦略とは呼べない。私が海軍のトップなら、陸軍をなんとか説得し、陸海軍共同のハワイ進駐を考える。空母や戦艦を叩く一方、陸軍が上陸作戦を進め、ハワイ全島を制圧する。そこで、軍隊のみならず市民を捕虜とすることが要である。

 当然のことながら、綿密な計画と訓練のもとに石油基地は無傷で入手する。機材を運び込み、滑走路を整備し、修理工場も建設する。その後、アメリカ軍やハワイ市民を盾に、アメリカ本土を攻撃する手を模索しつつ、アメリカと石油や鉄に関して交渉する。実際、ハワイをベースにアメリカ本土を攻撃しても良い。アメリカの神経はハワイ、およびハワイの日本軍に集中し、反撃は抑制され限定的となり、日本本土には向かない。当然原爆も投下されなかったであろう。そこで、アメリカ人が日本を憎むかと言えば、そうはならないだろうというのは私の予想だ。

 いいですか?アメリカ軍は日本市民のせん滅を目的とし、二つの原爆投下、各地の空襲を繰り返していますよ。東京空襲でも、あめあられの爆弾としょうい弾で、町が全て焼き払われ、子供を含む多くの一般市民が焼け死んだという。アメリカは決してお人好しで優しいだけではない、残虐で執拗な面を持っているのだ。

 今回、クリントン元大統領が、韓国系アメリカ人を取り戻すために、北朝鮮に渡ったが、決して北朝鮮憎しが全面に出たわけではない。行い自体は問題があっても、アメリカの考える論理で解決すれば、割り切っている。欧米人はこれまで騙しを含め血みどろの戦いの歴史を刻んできたのだ。日本のやってきたこと、日本人の言動がアメリカ人には理解できず、その事が、憎しみを増長させているのだ。

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物質から生命が誕生し、今あなたが存在する理由1

2009年08月09日 15時24分08秒 | 生命

 我々が住む銀河系を含めて、宇宙空間には無数の銀河が観察されており、当然地球に似た惑星も多い。また宇宙空間にはアンモニアなどの有機物質が確認されている。これらを根拠に、宇宙物理学者は生命体が存在する天体が多数存在すると予想している。果たして、そうだろうか?

 そもそも、アインシュタインを初めとする天才達は、宇宙がある一点からの大爆発(ビッグバン)と大膨張から生じたとしているが、それはマクロ的に見れば、「拡散系」のモデルだ。量子大の宇宙卵(1個)から、どのような形で現在の宇宙に至る無限数の量子を発生させたかは全くの謎だが、これらの量子は光に近い速度で直線的に拡散して行く。隣り合う量子どうしの距離も光に近い速度で開いてゆく。

 このような拡散系運動の中では、お馴染みの鉄、シリカなど質量の高い物質は形成出来ない。しかし、否定するだけでは議論が深まらない。偏るし説得力も無い。ビッグバンを肯定するアイデアが無いか私も考えた。唯一、あるとしたら、強力な重力を持つ凝縮源が大爆発と共に無数に誕生し、量子と一緒に拡散することだ。

 そのような議論を見越してか、ホーキング博士は大爆発で同時に極小ブラックホールが多数、誕生すると言っている。もし、ブラックホールが、光の速度で拡散しながら周りの量子を手当たり次第かき集め凝縮すれば起こり得ない話ではない。凝縮した物質がいかにして出てくるのか?ブラックホールが爆発すれば話は簡単だが、ブラックホール爆発は聞いたことが無いので、何かの拍子に凝縮物質を吐き出し、最後に消滅するかだ。現に、ホーキングはブラックホールが蒸発すると言っている。

 ブラックホールが蒸発するとしているのは、多分、ブラックホールが成長し続けると、宇宙のすべての天体や物質を飲み込んでしまうが、実際はそうなっていないので、物質を吸い込みつつも一部では蒸発するために、プラスマイナスが均衡し、重力が一定以上増えないとしているのかもしれない。彼等の言い分を整理すると、重力の大きさによって、巨大ブラックホールからマイクロブラックホールまでが存在することになる。

 更に、彼等の考えを勝手に拡大させると、爆発直後に多数のマイクロブラックホールを形成し、自分自身も拡散しながら拡散して行く量子を引き寄せ、一部は成長し、一部は消滅する。消滅のプロセスで小片を吐き出し、小片が集まり天体を形成する。成長を続けるブラックホールはこれらの天体を重力で抱え込み、銀河を形成するというわけだ。

 何故、大爆発と共にブラックホールが生じるのか、恐らく彼の得意な数学理論でも証明しようがないが、反論を封じ込める知恵であろう。拡散モデルでは荒唐無稽なブラックホールの同時誕生と凝縮物質(ちり)の放出でもなければ、宇宙のちりと大量のちりが凝縮した天体は生じない。

 これら、私の言う拡散系に対して「循環系」を提唱する。私は、全ての議論を拡散系と循環系に分けている。もともと宇宙と物質は存在していて、ありとあらゆる組み合わせと、爆発と拡散と凝縮を繰り返しているとするものである。つまり、同じような繰り返しがあり、広い意味で循環しているのである。そこには無限のプロセスが有り、単純な拡散とは異なる。

 循環系では、有限の時間を無理に設定するものではなく、あらゆる大きさ、あらゆる組み合わせ、あらゆる運動が起こりえる。そして無限のプロセスを得、極めて、限られた条件下で、タンパク質という非常に高度な物質が誕生した。タンパク質は生命に近い物質である。果たして物質と呼ぶべきだろうか?タンパク質は生命の根源なのだ。

 それでは、タンパク質から何故、生命体が誕生したのか?

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民主党に望む戦略

2009年08月02日 18時19分51秒 | 思考空間

 自民党と官僚には戦略のかけらもなかった。だから、バブル崩壊以降、日本はただひたすら沈没する一方であった。片や、民主等に戦略があるかと問えば、これも疑問である。ただ、今回民主党が掲げる官僚支配からの脱却は、優れた戦略を仮定すれば、その重要なステップであることは間違いない。1990年代、官僚は莫大な税金を公共事業に注ぎ込んだが経済成長が実現せず、その路線を諦め、今や自らの利権獲得のみに奔走しているからだ。官僚は教科書の無い世界は対応不能なのである。

 今回の民主党のマニュフェストは、選挙民にとって耳触りのよいものばかり総花的に並べた感がある。選挙で民主党に投票するが、本当に実現するのか?大丈夫か?との疑心暗鬼がある。「自民党が大企業へばらまき、民主党が国民へのばらまき」と言った指摘は言い得て妙である。それはそれで良いのだが、本来目指すべき王道は経済成長である。最低、3%以上の経済成長を目標にしてほしい。

 麻生首相がサミットで相手にされない理由に、日本の経済成長率が低すぎて、将来が無いことが挙げられる。我々が以前、成長の止まった英国を見た、同じ眼で日本も見られている。単に、自民党が次の選挙で負ける可能性が高いなどの理由だけではない。

 経済成長の方法は色々ある。例えば、情報戦略、為替対応戦略、次世代ビジネスの国家プロジェクト、企業立ち上げ&新規事業立ち上げへの支援、経済特区の充実などである。

1.情報戦略

 アメリカはCIAを経済戦略に組み込んで大成功した。まずは、多くの情報を集め、精査し、評価して経済成長に必要な情報を得ることだ。そこからスタートしなければならない。次に、アメリカが勝手に官僚を動かして、日本政府をアメリカの利益のために動かしていることは阻止しなければならない。例えば、重要機密漏えい防止法などの法律を作る必要がある。

2.為替戦略

 国家的な経済戦略の中で、最大のものは為替戦略だろう。中国が元をドルに固定させているのはその良い例で、共産体制国家であること、強力な軍事力を背景にしている。

 日本はこれまで、円が上昇しては右往左往、円が下がっては右往左往して常に損害をこうむってきた。そうではなくて、円が上がったら海外の資源を購入するなど強力な円高対策を持っておき、円を安値安定に誘導することにより、国内の製造業の保護を図るべきである。

3.次世代ビジネスの国家プロジェクト

 新技術開発も大事だが、日本は優れた技術をたくさん所有しており、それをより競争力のあるビジネス、大きなビジネスにまとめるなど、国家規模でのビジネスを多数立ち上げるプロジェクトが望まれる。

4.ヴェンチャー支援

 自民党は巨大企業ばかり支援し、ヴェンチャーや新規事業立ち上げには力を入れてこなかった。本来、力の無い企業は規模のいかんにかかわらず退場すべきであり、集票のために衰退企業を延命させるのは経済の活力をそぐことになる。

 お金の支援は必ずしも成功していない。情報提供、経営評価、会計者の送り込みなどで十分役に立つのである。日本では、一度失敗すると落伍者にしてしまうが、そうではなくて、何度でもチャレンジできるシステム構築も求められる。

5.新経済特区

 中国が成功したのは上海などの経済特区である。外国人プレイヤーにフィールドを貸して、他力本願で経済成長を実現し、ちゃっかりノウハウも取り込むという泥棒まがいなこともやっている。官僚はプライドが高いので、中国の真似は出来ないが、なりふり構わずキャッチアップしたら良いのだ。

 例えば、沖縄に経済特区があるが中途半端なので、思い切って10年税金無料、あらゆるインフラ整備などを講じるべきだろう。

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オバマ大統領は絶対広島に来ない

2009年08月01日 10時01分55秒 | 思考空間

 20世紀、アメリカは重大な間違いをたくさん犯し、そのために、アメリカの衰退とトップ地位の中国への明け渡しは決定的なものとなっている。戦略面での最大のミスは、共産党体制下の中国を世界の工場とすることを決定し、日本を徹底的に利用したことだ。アメリカは日本政府に圧力をかけ、日本の製造企業の大半を中国に誘致させた。今や、中国はアメリカ国債の最大の保有国であり、中国の意思でアメリカの盛衰を決定できるようになった。

 そしていつの日か中国の経済力がアメリカを上回り、それ以上に中国の軍事力がアメリカを上回るようになる。中国は没落するアメリカに代わって世界を支配するのだ。

 原爆の投下はアメリカが世界一の軍事大国として君臨し、軍事力を背景に経済を拡大し軍事力を支えるための最高戦略だった。日本に投下された原子爆弾は20万人以上の民間人を中心とした罪のない人々の命を奪ったのであるが、本来の目的は表に出せない。表向きは、あくまでパールハーバーを急襲した日本を懲らしめるためだ。原子爆弾は日本の降伏を早め、軍事的な犠牲を最小限度にとどめたのだから、アメリカは正しかったとの主張がなされている。

 これらを裏付けるものとして、戦後広島に来たアメリカ関係者は医薬品を持ち込まず、原子爆弾投下の調査に終始した。つまり、アメリカから調査団が大挙して広島に来たが、被爆した人々を救済せず、原子爆弾の医学的影響力を生身の人間を通じて調査した。そのことにより核兵器を持つ軍事的な絶対優位を証明したのだ。かくして、アメリカは数1000発に及ぶ核爆弾を量産し、相手国に対して睨みをきかすことになった。

 オバマ大統領自身は広島に来たいと思っているかもしれない。広島に来て、「私は過去のわだかまりを捨てて今広島にきた。どうか世界中の人々よ、核軍縮を推進し、平和の世界を実現しようではないか」と宣言すれば良い。ところがアメリカの大統領が広島を訪れれば、慰霊碑の前で頭を下げることになる。これは、アメリカが間違いを認めたことになると考えるアメリカの実力者たちは多い。これでは、アメリカが築いてきた、あるいはアメリカを支えてきた自由主義理念、メンタリティーが崩壊してしまうと考えられている。

 アメリカは日本軍に対してではなく、民間人を大量殺傷することと、その破壊力や人体への影響を検証する目的で、原子爆弾を投下したのであって、20世紀のアメリカの最も大きな犯罪行為だ。日本がパールハーバーを突然攻撃し、騙しうちしたと言うが、日本をあれほど追いつめれば、日本が動くことは十分予想できたし、参戦して日本を叩きたかった当時のアメリカにとって、願ってもない、絶好のチャンスをアメリカに与えた。客観的に見て、パールハーバーは確かに騙し打ちで悪かったが、原爆はその10倍以上悪質である。

 アメリカ人も時間が経過し、冷静になればなるほど、自分達の過ちに気付くことになる。取り分け、ニューヨークの9.11以降は、自分達が被害者になることで被爆者の苦しみを共感した人々とも多かったに違いない。しかし、残念ながらオバマは少なくとも自らが大統領である間は、アメリカの正義を失わないために広島に来ることはできないのだ。

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