アメリカがベトナムとの戦いから撤退したのは、1973年3月29日。この日は、アメリカと北ベトナム、南ベトナム、南ベトナム解放民族戦線の間で締結された「パリ和平協定」の調印日だった。この協定により、アメリカ軍はベトナムから完全撤退し、南ベトナムと北ベトナムの間で戦争状態は終結した。
香港は大変心配ですね。中国・共産暴力帝国は本気で、香港の自由を弾圧し、世界覇権へのステップを進めている。既に、フィリピンの島を分捕り、軍事基地化して、着々とその野望は実現しつつある。
僕は今世紀に入ってからアメリカ大使に、中国・共産暴力帝国が衣の下に隠したどす黒い世界制覇の思いを伝えてきたんだが。何しろ、つい最近まで、アメリカは中国大好き、日本大嫌いで、僕の手紙を相手にしなかっただろうな。結果はどうなったか?
敢えて共産暴力帝国と書くのは、共産党独裁支配で、反対する地域は一夜にして焼き払い全員抹殺したと聞いている。しかも中国は共産主義という分厚いガードを身に着け、他国からの干渉を完璧に排除し、武力をバックにか為替など経済条件を有利に導き、経済発展の道をばく進した。
旧軍事帝国は悉く消えたが、中国・共産暴力帝国の拡大路線は衰えることが無い。アメリカを騙しつつ、腹黒い欲望を満たし拡大してきた。日本政府、官僚、大企業、経済専門家などほとんどの日本人も気付かなかった。だから、日本中の製造業が中国に進出した。
例えるなら、経済成長マシンで、誰も強力な暴走を止められない。特に、オバマ大統領が中国・共産暴力帝国の悪質行為を見逃し続けたのが痛かった。アメリカはかなり寄り切られた。それでも、キャロライン・ケネディー大使はきちんと僕の手紙を読んでいただいたかもしれない。
香港の次が、台湾であることは容易に想像できる。トランプ大統領が台湾にF16戦闘機の販売を許したことやツイートが習近平に対してどの程度の圧力になり得るかな。
今回、「訓練中止」と正常に連絡も入っている。更にパイロットは墜落という緊急事態に直面しながら、簡単に操作できる脱出レバーさえ引いていない。1機140億円だからと遠慮する場面でもない。
情報が少なく分からないことだらけの状況ながら、機体とかエンジンだとかの故障のようにも感じられない。ましてや最新鋭の安全技術やノウハウを集めたステルス戦闘機だ。
知人の元パイロットによると地上からのライトとか、厚い雲にの中に入った状況では、稀に錯覚が起こり、操縦ミスをすることが有るらしい。
今回の場合は、街の明かりや漁火を星空と錯覚して上下さかさまの操縦動作に入ったかもしれない。「そうであれば悲しい」と元パイロットは伝えてきた。
アメリカの連ドラ、ラストシップでは、アメリカの駆逐艦と中国の駆逐艦が戦う。中国の駆逐艦はハッキングしてアメリカ軍の図面などを盗み、アメリカの駆逐艦と全く同じ。笑い話だが中国の駆逐艦がミサイルをアメリカ軍に向けて発射した後、アメリカの兵士が中国軍の駆逐艦に侵入し、アメリカ軍に向かっているミサイルを簡単に空中で爆発させる。何故なら、操作方法も全く同じだった。
この映画シーンでは、結局、中国から複数のミサイルを同時発射しアメリカの駆逐艦はミサイルを被弾したように記憶している。駆逐艦は同時に数発のミサイルを打ち落とせるが完璧じゃない。実戦ではみずほとかがが絶好の標的にならないことを祈る。
この時期、クリントンは中国中を飛び回り当時は零細だった中国人経営者と写真を撮っている。その中にファーウェイも入っていたことだろう。アメリカは初期投資で莫大な利益を得た。詰まり、日本から製造業は猫も杓子も中国に行き、中国躍進の巨大な源泉を与え続けたのだ。
僕は中国が経済でアメリカを上回り軍事力でアメリカを凌駕し、軍事力をバックに世界制覇するだろうこと(日本は中国の属国になりかねない)を危惧した。しかも、中国は共産党の一党独裁(選挙が無い)だったが、アメリカは相変わらず中国を支援し、日本を叩き続けた。従って、誰もこの暴走を止められなかった。
僕はジョン・ルースアメリカ大使の時に、手紙を送り、警告している。同様の手紙はその後も続けた。しかし、キッシンジャー博士らは、中国を応援し期待度が高かった。アメリカの有力者は、もし、中国がアメリカの脅威になるような事態になれば皆殺しにすれば良いみたいな発言も有ったらしい。キッシンジャー博士も非常に楽観的だった。
この、傾向が変わり始めたと感じたのは2011年秋のことだった。2013年3月16日のブログで次のように書いている。
「私は21世紀初頭には中国が隠し続けた野望に気づき、前のブログ(数年分をOCNが勝手に消去した)にも書いた。アメリカは残念ながら気づかなかったのか、経済を優先するあまり楽観視していた。流石に、2011年秋になると、ヒラリー・クリントン長官の中国に対する発言内容が変わり始めた・・」
オバマ大統領は中国に対して友好的ではあったが、経済重視で、中国のフィリピン・スプラトリー諸島への基地建設にも全く弱腰だった。これでアメリカは、中国から軍事的に相当押し込まれた。だから、僕はトランプ大統領の出現は結果として大変良かったと考えている(最初はどうなるかと思ったが)。
ファーウェイ(中国政府の後押し)が目指している5Gの高速通信では家庭内の情報などあらゆるものがネットに乗り始めるということで、これにより中国はアメリカ国中の情報が入手できる。だからアメリカはファーウェイを恐れているのだ。
一方で、アメリカは同盟国の通信を傍受し続けた。アメリカ軍の三沢基地は表向きロシアの監視だが、実は主な用途は日本の情報入手だった。NSA,CIAなどと共に政府、大企業、個人の情報を勝手に盗聴し、自国の利益のために利用してきたし、今も実施している。。
一方、ファーウェイは初任給83万円で日本人も含めて採用し、世界有数の開発力を持つ。国内では三洋電機が売られ、シャープが買収され、日産、三菱自動車、東芝が破綻寸前に追い詰められたように、日本企業は安月給で技術者を雇用し、ごみ知識を詰め込んだだけで解決力のないノータリン事務屋どもがトップを占めてがたがたにしてきた。
北朝鮮の非核化が実現したら自由世界にとって大変画期的に転換できる第一歩になる。北朝鮮が暴れる間は自由世界にとって脅威で中国・ロシアと合わせた共産・悪トリオに押し切られる。ロシアは見かけ上の選挙が有る疑似・共産主義国家。特に日本などにとって脅威そのもので委縮せざるを得ないのだ。
櫻井よしこ氏によると、トランプアメリカに比べて中国は確かな戦略により実をとりつつあるという。僕もこの考えには同意する。一方でトランプ大統領は相手お構いなしに、中国へ貿易戦争を仕掛け、抑えにかかっている。現状で推移すればアメリカは必ず共産・悪トリオに屈する事になる。
実は共産主義とは、選挙の無い一党独裁で、海外からの干渉を受けない共産ファーストの暴走マシンなのだ。いわば鉄壁のウイルスの様で、自由世界の冨やノウハウや優れた社会システムの良いところを全部吸収して食い尽くしながら成長し、自由世界を次々支配下に収めてゆくことになる。
日本も早晩、中国の支配下に収まり、共産・中国の一つの州として、実質は中国の植民地として様々な富を貢がなければならなくなる。韓国は既に中国の軍門に下りつつある。自由選挙なんてものは永久に消滅する。いつも共産党幹部の鼻息を伺いながら、こびへつらうしか生きる道が無くなる。
オバマ大統領が目先の利益や表面的な経済協力論理で中国に遠慮しすぎ、相当押し込まれたのに比べ、荒くれカウボーイのトランプ大統領が、実質的な対抗措置で共産・悪トリオを叩き解放してくれることを期待する。
アメリカはTPPに入らないでも悪トリオを抑制してくれればよい。安倍首相が頑張ってTPPおよび欧州との経済連携協定(EPA)を設立させ、日本を中心に加盟各国の経済協力の輪を広げて発展させれば良い。