宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

尖閣諸島沖中国漁船の船長釈放取り消し訴訟が却下

2010年10月24日 12時54分25秒 | 国際・政治

 広島地裁から判決文が送付されてきた。要は、検察庁のやることに一市民ごときが不服を訴えるとは何事や・・・ということだ。

 日本は、過去に軍部の暴走による第二次世界大戦、バブルという経済の暴走(大蔵省直轄の銀行がやくざと組んだ)が有ったが、今回の判決を見ると裁判所が全くこれらの暴走に対して何ら歯止めにならなかったことが分かる。検察庁は何でもできるし、全く責任を問われない。

御参考に、抜粋してご紹介したい。原告名は省略した。

平成22年10月19日判決言渡 
平成22年(行ウ)第27号 尖閣諸島中国漁船の釈放取消請求事件

             判          決

原          告           * * * *
東京都千代田区霞が関一丁目1番1号
被          告            国
同代表者法務大臣               柳 田  稔

            主           文

1 本件訴えを却下する。
2 訴訟費用は原告の負担とする。

事 実 及 び 理 由

1 本件訴えの請求の趣旨及び原因は,別紙訴状(写し)のとおりである。

2 原告の主張は,要するに,平成22年9月8日に公務執行妨害罪の被疑事実によって逮捕し牢中国人船長を検察官が釈放したことが不当であるから,この措置の取消しを求めるというものであると解される。しかしながら,刑事訴訟法に基づき捜査機関がした捜査上の行為に対し行政訴訟または民事訴訟を提起して,その当否を争うことは許されないものと解すべきである(最高裁昭和41年(行ツ)第23号同昭和42年4月7日第二小法廷判決・裁判集民事87号31頁参照)。

3 そうすると,その余の点について検討するまでもなく,本件訴えは不適法であり,かつ,その不備を補正することができないことが明らかであるから,行政事件訴訟法7条,民事訴訟法140条を適用して,口頭弁論を経ないで本件訴えを却下することとし,主文のとおり判決する。

広島地方裁判所民事第3部
裁判長裁判官 金村敏彦
裁判官 岩井一真
裁判官 増井由一

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金鳥(虫コナーズ)の悪質CMに注意した

2010年10月13日 10時33分11秒 | 思考空間

 P&Gに次いで金鳥(虫コナーズ)までが男性をバカにしたようなテレビCMを流し始めた。二人の太った夫人が出てきて「夫がくさい」と言う。電話で中止するよう注意した。(06-6441-1105) 不愉快だし、わざわざ、テレビで全国に流すようなセリフではない。

 最初、製品の担当者が電話で応対し、CMの責任者に電話が転送されたので裁判を検討中と伝えた。近々、中止する予定と言うので、長々と話すこともなく、今後の様子を見守りたいと伝えて切った。世話が焼けるというか、なぜここまで男性を小馬鹿にした宣伝が増えるのかわからない。

 金鳥の蚊取り線香には昔からお世話になっている。歴史ある日本のメーカーだ。しかし、裁判になれば、インターネットやらあらゆる方面から情報を集め、穿り返して、あらゆる会社の問題点を指摘する。手当たり次第にやる。それでは裁判に勝てるかと言えば、私個人をバカにしたわけではないので、侮辱罪でもなく、名誉棄損でもなく厳しいが、金鳥さんはそれなりに損害が出る。

 こちらは個人なので、先方の地域を管轄する裁判所ではなく、当方の地元の裁判所で戦うことになるし、一流の弁護士を立て、わざわざ、こちらに出向いてくることになる。もし、訴状を無視したら、こちらの言い分が全部通った判決になる。

 裁判がはじまり、仮に却下されても裁判記録は残り、経済記者が株主総会の前に裁判記録を読むことになる。裁判をやりたいわけではないが、悪質CMを中止しないとなれば、P&Gと同様、そうですか、やりますかとなる。

 何でここまでやらんといかんのと思うけど、私としては全国のお父さん方が喜んでいただけることを願っている。

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劉暁波氏のノーベル平和賞は勇気ある警鐘

2010年10月11日 09時53分52秒 | 思考空間

 中国の反体制活動家の劉暁波氏がノーベル平和賞を受賞したことと、今回の尖閣諸島沖漁船事件と無関係ではないだろう。ヨーロッパには、悪いことは悪いとする、毅然とした姿勢が残っていた。何しろ、アメリカは自国の利益のためには何でもやってきた。CIAが暗躍して、政府を転覆させることぐらいは朝飯前、貧しかった中国を世界一の工業国に押し上げるのも何でもない事。そのプロセスで、アメリカは正義や理念を葬ってきた。

 実は劉暁波氏のことは全く知らなかった。ニュースを見てへーと思った。中国政府としては劉暁波氏を抹殺したいのだが、国際世論の手前、軟禁したり、理由をつけては投獄してきたのだろう。日本と異なり、中国は共産党のさじ加減で裁判も何とでもなる。ご存知のように私は尖閣諸島沖の漁船船長釈放に関して、那覇検察庁を提訴したのだが、中国の日本に対する常軌を逸した行動は世界的な反発を買ったようだ 。

 今回のノーベル賞は明らかに政治的な意図があり、日本では二人の化学部門受賞、中国は反体制の平和活動家の受賞となり、中国にとっては欲しくて仕方なかった受賞が大変皮肉なこととなった。ノーベル賞検討委員会は世界に対して警鐘を鳴らしているのだ。フランスも中国に屈服したが、利益や欲のために、正義や理念や公正さを失い、横暴さを許して良いのかと。

 アメリカは中国を世界の工場に仕立て上げるときには、中国は何とでもなると考えていたふしがある。ところがどっこい、中国の共産党体制は、練りに練った戦略に基づき、強硬かつ柔軟で、崩れることは無い。かつての日本のように、バブルを叩き潰し、手のひらに載せて、自由に操ることなど出来る筈もないのだ。

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恋人の見つけ方(若い男性諸君へ)

2010年10月10日 17時44分08秒 | 恋愛

 若い男性にアドバイスしたい。若い女性は同世代の男性から誘われるのを待っているが、なかなか、誘われないというのが現状のようだ。私は仕事などで若い女性に接する事がままあり、遠慮なくどんどん切り込んで会話すると彼女たちが機会を待って、待ちくたびれている状況が分かる。若い男女が水と油じゃないが何故かくっつかない。人口も減ってしまうね。

 女性と接する機会が少ないと、女性に声をかけるのに気後れするが、女性は初心な男性を敬遠する傾向がある。案外厚かましく喋る男にひかれる。文学青年は失恋する。このため、普段から、若い女性がレジを打っているスーパーなどに行って、声をかける練習をしたらよい。自然さが大切かな。

 私のようなリタイア世代でも、様々な女性へ話しかけると、多くの女性は話に乗ってくる。その一方で、明らかに、あなた嫌よという女性もいる。女性は、表情や対応を見れば、好きか嫌いかはすぐわかる。何しろ、女性の場合は、まず好きか嫌いかを決め、それで全てが決まる場合が多い。いくらこちらが好きでも脈のない人はどんどんパスしよう。兎に角、失敗してもめげずに声をかけて行くと必ず良い結果が待っている。

 女性へのアプローチは、気軽な自然な感じで話しかけ、対応を見て脈があれば更に進めるのだが、大切なのは焦らないこと。展開を急ぐと、討ち死にする可能性がある。美しい女性は間違いなくとげを持つ。誠意を見せ、上手に機会を作っては誘う。ある程度接近したら、つかず離れずで良い関係を醸成させる。ここと思った時には、告白することだ。女性はロマンチックな雰囲気や言葉に弱い。舞台や決め台詞を考えておく。

 女性が相手を求める場合、好意を示すはっきりした態度を複数の相手に見せること。相手が一人だけというのは逆に失敗しやすい。何本も釣り糸を垂らし、食いつきを待つ。男女の相手選びは女性に選択権があるので、この方法は成功しやすい。いずれかの糸に引っ掛かってきたら、すぐ、餌を食わせず、引いてやる。引かれるとあわててまた食いついてくる。ちょっとした駆け引きだが、これで十分吊り上げることができる。

◆◆恋愛の決め手:女性は「好きだ」、「愛している」という言葉に弱い。千 昌夫(歌手)が「i love you」しか知らないで、この言葉を繰り返し、シェパード元夫人を攻略した話は有名。また、サービスに努める。もてるためには、女性の話を最後まで聞いてあげること。ただし、自分本位のしつこさは嫌われる。

◆◆女性の場合:男は、女性の好意を示すそぶり、熱い目線等に弱い。言葉より態度かな。男はいつまでも幼稚だからその事を承知の上で、相手を立ててやり、自信を持たせる。脚線美が平均以上の女性はミニスカートで魅せる。ターゲットの男性に会う時だけ、ミニスカートで現れると、普通の男性はイチコロ。

 結婚に至るかどうかは、男性側の収入やその安定性、まじめさなどがカギになりやすい。身長、ルックスなどを言っているのはまだ女学生。女性は何しろ、巣を作って、子供を産まなければならないので、安定性を求める。結婚して幸せになるかどうかは二人の努力と忍耐力。最近の若者を見ていると、わがまま、子供のままの大人が増えているので、ちょっと心配ではある。

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アメリカは将来の対中国・軍事的劣勢をどう挽回するのか

2010年10月07日 20時08分28秒 | 国際・政治

 アメリカの注目すべき柱と動きは経済と軍事の2面である。冷戦終了後、アメリカは経済優先で進めてきた。それ故に、同盟国日本を捨てて、中国に突っ走り、中国の経済成長を強力に後押しした。中国投資は十分すぎる利益を生んだ。

 しかし、中国が軍事優先で、強引な経済成長は軍事力拡大を目指したものだった事は分からない筈もなかった。推察するに、楽観主義が支配したか、都合の悪いことを考えず、今この時の利益をとりに行ったのだろう。

 誰が考えても、いつか中国がアメリカの経済を上回り、軍事力も上回る。冷戦終了後にアメリカが世界の経済ルールを変えたように、いつか中国が自国に有利なように世界のルールを変える時が来る。

 そろそろアメリカも軍事的な面の優先性を元に戻し、手を打つべき時期に来ている。ちょっと遅いかもしれないが。

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プロッター・アンド・ギャンブル《P&G:ファブリーズ)》を裁判に訴え 悪質CMの撃退

2010年10月07日 10時55分44秒 | 思考空間

 ロシア民謡の1週間の曲に乗せて、月曜日には焼肉を食べ、・・、日曜日にはオヤジが臭い、と歌い、加齢臭という文字が浮かび上がるコマーシャルに関して、広島地裁に提訴していたが、10月5日に結審し、棄却となった。予想もしていた結果で残念ではあったが、効果はあったとみている。まず第一に、中止の予定は特に無いと、はねつけていたP&Gが、訴状を出した途端に計画通り中止したとしてコマーシャルを止めた。

 準備書面を作るためにネットなどで調べていて、叩けば若干、ほこりの出そうな会社であることが分かった。時価総額はトヨタを上回り、家庭向け用品の分野では世界一の会社だが、それにしては、ちょっとどうかというところが見える。そもそも、ファブリーズは吸い込むと気分が悪くなるとか、くしゃみが止まらないなどの害が報告されていた。ズバリ、「ファブリーズはいらない」(危ない)という著書(渡辺雄二)も出ている。

 著者の渡辺さんとは二度ほど、電話で話した。穏やかで、技術屋でもあるから特に偏った考えもない。その人が本気で、P&Gのビジネスは詐欺商法に近いと言っている。ファブリーズ(消臭剤)は医薬品でも殺虫剤でもないので、日本の法律の網に引っ掛からないことを利用して、非表示で有害な物質を使っていることが疑われる。

 消臭剤のメーカは自主管理組合(芳香消臭脱臭剤協議会:大阪府茨木市)を作っていて、有力なメーカーはP&G以外の全社が加入し、法律以上に厳しい基準で管理している。最も規模の大きいP&Gが加入していない。自主管理組合に入ると、成分も化学式で表示しなければならないし、ユーザーを惑わすような宣伝もできない。P&Gの製品は自主管理組合のルールでは違反になる。

 私は原告として、親父の臭い、加齢臭について、科学的な根拠と具体的な消臭方法の提示を求めた。これに対して、P&Gは「法律的な構成要素とは異なる」ので出す必要はないと主張してきた。それまでは、コマーシャルで言っている臭いは「くさい」ではなく、「におい」であるとか細かいことまで指摘していたのが、最も重要である親父の臭いと加齢臭について返答を拒否したのだ。拒否したというより、答えられないのだ。世界一の会社がですよ。

 そこで、ファブリーズのCM[が景品表示法第4条に関する違法行為であることを準備書面(誰でも4年間は見ることができる)で指摘した。私は、別の事件で景品表示法を指摘し、公正取引委員会がアクションを起こしたことがあり、判断できるのだが、定義もできない親父の臭いや加齢臭を消臭すると宣伝することは、景品表示法に違反する。ただ、罰則には至らず、消費者庁が注意する程度かなとは思う。

 さらに、本件が悪質なのは、テレビコマーシャルという、P&Gの社員なら全員が見ている内容で、トップをはじめ誰もが良しとしていることが、会社全体のコンプライアンス(法令順守)軽視の姿勢を感じる。一般の日本企業に勤めている人ならわかるが、現在、コンプライアンスの動きは積極的で、厳しい。アメリカの戦略の中でビジネスを進め、アメリカの諜報機関の巣であることも強く疑われるP&Gのことであるから、怖いものはないし日本を見下しているのだ。

 裁判をいくつか経験して思うことだが、裁判が公平で公正かという疑問は常に感じる。一般企業どうし、一般人どうしでは確かに公平性、公正さは一定のレベルで確保されている。しかし、政府、政府に近い企業、巨大企業を相手にする場合、明確な偏りが感じられる。これは複数の弁護士も明言(政府や政府系企業に関して)している。また、弁護士を立てない場合、法律専門家が書いても相手にしてもらえない。政府に民事裁判への陪審員制度を要望しているところではあるが、官僚寄りの現政権では難しいか。

 P&Gには、世界一の企業なら、それにふさわしい品格と公正さを求める。怪しげな製品でも何でもよいから、莫大な宣伝費をかけて、商品者を洗脳し、販売するなどもってのほか。ましてや善良なる中年男性をバカにするような宣伝はやるべきではない。日本や日本人を尊重し、良質な製品を世に送り出すべきだ。それが本当の意味での発展にもつながるだろう。

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河村たかし頑張れ

2010年10月03日 13時28分36秒 | 思考空間

 河村さんは民主党議員時代、テレビに出ては、代表選推薦人の20人が集まらないとこぼしていた。何しろ、ミャーミャーと名古屋弁がきついし、遠慮のない喋り方で、首相候補として担ぐには今一つと思われたのではないか。私も、正直、どうかと思うところは有った。しかし、名古屋市長になってからの、革命的な改革や実現を目指した議員とのバトルは目を引くものがあった。地方議員はボランティアとの主張は至極当然の主張で共鳴できる。

 橋本大阪府知事と河村名古屋市長は現在最も期待する政治家である。市民税10%カットなどを実現するための今回の議会リコール運動も是非、成功し、日本の民主主義を実質実現して欲しいと、献金することにした。事務所に電話して質問すると、奥様が電話に出てこられた。普通、事務所に夫人がいて陣頭指揮を執っている例は少なく、ましてや電話に出ることは無い。庶民的な河村事務所の一面を見せている。

 無料で振り込むために、郵貯口座を開いた。(余計なことだが免許証と印鑑さえあれば、いくつでも口座が持てる。郵貯の引き出しと郵貯口座への振り込みは、日本中で土日救済実に関係なく無料でできるのが便利) 私は常々、政治家が普通にやるべきことをやっていたら、日本がこんなに荒廃し、沈没することは無かったと思っている。その意味で、本当の民主主義を実現しようとする河村たかしにエールを送りたい。

 もっと議会と協調できないのかとの意見はあると思うが、現在の日本は政治に限らず、既得権構造でがちがちになっており、暴力によらない民主主義革命はいくらやってもよいと思う。

 よかったら、10円でも100円でも河村たかしに献金して応援してください。

  銀行名 郵貯銀行
   支店名 二一八支店(ニイチハチ シテン)
   店番号 218
   口座番号 6686370
     口座名義 河村たかし政策研究会

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アメリカはベトナム戦争敗北から自信喪失し思い切り誤ったボタンを押してしまった

2010年10月03日 10時23分54秒 | 国際・政治

 アメリカはベトナム戦争までは不敗を誇っていた。悉く勝利を収め、朝鮮戦争でも勝利しなかったものの不利な状況から共産軍を押し返した。しかし、圧倒的な軍事的優位性を持ちながらも、長引く戦況に国内世論が戦争反対一色となり、撤退と余儀なくされた。

 一般的にはアメリカがベトナムに負けたと理解されているようだが、実際にはバックにいる中国陸軍に敗れたのだ。そこから、アメリカの対中国研究が始まり、ピンポン外交により米中が急接近し、ニクソンが北京に飛ぶこととなった。同盟国の日本には事前の協議もなく、頭越しとも言われた。

 米中の対談では、何とその40%が日本について語られたという。アメリカにとって、核の傘の下で、ぬくぬく経済成長を図り経済でアメリカに挑戦しつつあった同盟国日本の姿は、にっくき腹の中の害虫であったのだろう。中国は「日本は歴史に学ばない国だ」と盛んに言っていた。

 この時点から、おそらく、アメリカの中国大好き、代わって日本大嫌いが始まる。中国は常に征服され続ける歴史を繰り返した。強いものに対する対応が分かっている。日本は不敗を誇ってきた国で、世界のリーダーに対する配慮が足りない。

 1980年後半のバブル最盛期では、日本のマスコミがジャパンアズNO1を大々的に報道し、カード破産で苦しむアメリカ国民を嘲笑した。私は、日本が世界一とする当時のマスコミには同調できなかった。何故なら、日本の軍事費は異常に少なく、アメリカの経済に追いついたとはいえ、アメリカは軍隊を世界中に配置していたし、最優秀の人材が軍隊にいたからだ。

 21世紀は日本の世紀としたハーマンカーンも、ジャパンアズNO1を書いたエズラフォーゲルも国内への警告をしたかっただけで、日本人は事情を知らず勝手に舞い上がった。

 クリントン政権下ではこの、中国大好き、日本大嫌いが鮮明になる。CIAを経済政策に組み入れ、日本のビジネス最前線で活躍していた商社を賄賂型として叩き、自国や旧英連邦にビジネスを移し替え、BIS規制で日本の銀行を追い落とす。日本政府に圧力をかけて国内製造業の中国シフトを進める。当時、ある業者が、ものすごい勢いで、製造業が中国に工場を建設していると驚いていた。

 大手だけでなく、中小までこぞって中国へ向かったのだ。これに対して中国側は有難うと言っていた。工場、資金、ノウハウ全てを中国に差し出したのだ。かくして、世界の工場は日本から注後k誦にシフトした。今でも、中国各地で中国人経営者などと一緒に撮影しているクリントン大統領の写真がある。中国の経済成長は日本がモデルであり、日本が官僚支配の強度管理国家であったのに対して、中国が同じく共産党が支配する強度管理国家だったので、経済モデルの取り組みが容易だった。要は国家レベルのキャッチアップだ。

  クリントン政権以降、軍事力や諜報機関の力を利用して経済を推進する新たな軍事戦略が生まれた。対抗する、中国も同じ軍事戦略を採用している。中国は日本の高度経済成長からバブル崩壊のプロセスを研究してきたし、ペレストロイカを推し進め自由主義へ舵を切ったため、崩壊したソビエトの状況は切迫した対岸の火事であったに違いない。

 基本は一緒でも、中国の経済モデルは日本よりはるかに強力である。何故なら、中国はあのアメリカを打ち負かした軍隊をバックにした軍事戦略で経済を強力かつ強引に引き上げているからだ。最も大きいのは為替の固定である。日本はプラザ合意以降、異常な円高、その後の急激な円安に振り回され、官僚も政府もただ、おたおたするだけ。アメリカからの改善勧告にも応じない。軍事力をバックに経済成長を図り、拡大した経済で軍事力を増強する。

 中国は台湾を取得し、アメリカの軍事力を上回り、日本を実質支配するまで続く。中国は自国が受けた歴史的敗北をそっくりひっくり返そうとしている。日本がかつて、暴走するシステムであったため、軍部が暴走し、経済が暴走してきたが、中国も止まらないシステムであり、マシンである。

 アメリカが世界の工場を日本から中国へシフトしたことは、やがては中国が世界支配へ動かすスイッチとなり、着実にその方向へ進みつつある。このアメリカの選択は、原爆の広島長崎への投下と同様、おごれるアメリカの歴史的な過ちであった。

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システムトレード(シストレ)3

2010年10月02日 18時18分28秒 | 思考空間

 今やエクセルを知らない人がないぐらい、ワードとエクセルはパソコン常駐ソフトとなっている。このエクセルの裏に入っているマクロ(エクセルVBA)は大変な優れもので、かつて大型計算機でフォートランを使って計算していた者としては驚きでしかない。VBA(ビジュアルベーシック)の原型であるベーシックが出たころは、パソコンでちょっとしたプログラムが組めるという程度だった。機能が低く、制限もあった。

 システムトレードのために、VBAを本格的に使い始めたのは去年の12月からで、まだ私の歴史は浅いが、当初は新たな発見と驚きの連続だった。ただ、私の使い方は、数値計算というプログラム分野であり、モニター画面のコントロールなどはやらない。VBAの機能や使い勝手は遥かにフォートランを上回る。C言語をやっていた人も、VBAに乗り換えると使い勝手が良いので喜んでいる。これを使いこなしている人が少ないのはもったいない。

 一般的にシステムトレードをやっている人は大半がVBAを利用し、楽天RSSなどで相場データを得、証券会社のホームページに入り、あたかも人が取引で操作するよう数値を入れたり発注スイッチなどをクリックする疑似操作法であるが、今後はエキーラやイージーランゲイジなどを使う傾向が増えると思う。何故なら、前にも書いたように、証券会社の運営するシステムの方が安定性・信頼性が高いためである。

 ただし、エキーラなどの取引専門ソフトは複雑な処理には向いていない。例えば、サブルーチンが使えない、配列は1次元しかない、GOTO文がない、漢字やひらがなを変数にできない、検索や置換の機能を使えない、クローズドシステムで動いている時はデータの出し入れができない、分かる人が殆どいない=特に難しい問題は自分で解決するしかない。本当に泣かされる。このような制限、窮屈さは有るが、安定性と信頼性は何にも増して重要である。

 イージーランゲイジを使ったことは無いが(99%エキーラと同一と言われる)、エキーラの場合は既に多数の戦略や関数が登録されている。戦略とは取引のプログラム、関数は統計など取引に使う計算用の呼び出しプログラムのことで、例えば、戦略には本などで書かれている手法は全部揃っていると言えるほど。一目均衡表をFXチャートなどにドラッグするとたちまち一目均衡表を使ったトレードができる。

 しかし、世の中はそう甘くない。登録された戦略で全部バックテストしたが、そのままで勝てる戦略は存在しない。有料の勝てるソフトも、発売当初は勝てるが、ユーザーが増えてくると次第に勝率が下がり、やがて、常時負けるソフトとなってくる。当たり前のことで、勝てるパイは小さく、ユーザーが増えれば一人あたりのパイは小さくなりやがて消滅する。それと、3年程度のチャートを分析して気が付いたのは、チャートの形が変化していること。世界のスーパーコンピューターが取引を示すサインを分析しているから、大量の取引は狙い撃ちされることになる。

 結局のところ、勝者は世の中で普及していないロジックを見つけ、ソフトに展開し、取引規模を拡大せず、絶対にロジックを公開しない。あるいは、そのロジックでソフトを作り、販売する・・・ということです。宮仕えは楽じゃないし、日本ではまだまだシストレ人口は少ないので、一獲千金を夢見てはいかが。

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