不況で給料が目減りする中、だれしも、FXなどで稼ぎたいとは思う。しかし、株価や為替が目まぐるしく変動する中で、的確に素早く、冷静にトレードするのは至難の業だ。ましてや、仕事を持ち、あるいは、毎日のテーマに追われている人には、モニターに張り付く暇などない。
そこで、インターネットを利用したシステムトレード(自動取引)となるわけだが、これがまた、パソコンに弱い人には、ものすごいハードル。更に、システムトレードは高度な技を要するソフトで動く。それって、街中で売っている、ソフトクリームのこと?柔らかい球を使うソフトボールのこと?ちょっと違いますね。だいぶ違うか。
システムトレードはヨーロッパ(ドイツ)などで以前からやられていたようで、最近になって日本でもソフトを輸入するなど環境が整ってきた。大きく分けて2系統有る。一つは、証券会社がヨーロッパ系ソフトを利用し、証券会社が運営管理するシステムで証券会社サポート方式。次に、証券会社のトレードページに入り、VBAなどで、あたかも人がキーボード操作するように、トレードする疑似操作方式。
更には、証券会社サポート方式は、ひまわり証券などのエキーラ系専用ソフトを利用する場合と、岡三オンライン証券のような、エクセルVBAを利用する方式がある。あなたが全くソフトができない人なら、ひまわり証券などで、有料のシステムトレードソフト(バカちょん)を購入することをお勧めする。別に ひまわり証券からお金をもらっているわけではないが、滅茶苦茶親切で、丁寧に教えてくれる。
エキーラ(あるいはイージーランゲイジ)はちょっとでもVBAなどのソフトをやった人から見ると、大変分かり易い。一言でいえば、5分足などのBARがスタートする毎に、プログラムの先頭から走る方式で、トレードに特化しているから、煩わしさがなく、簡単なソフトでも取りあえず、発注し、決裁してくれる。売りと買いを簡単に実行するソフトだ。
筆者の感じでは、エキーラなど専用ソフトに比較してVBAで同じ取引ソフトを開発すると3倍は手間がかかる。何故かというと、エキーラなど専用ソフトでは取引や分析などに必要なシステムがバックにおり、あるいは用意されているので、戦略だけを考えればよい。
これに対して、同じ証券サポート方式でも岡三の場合は、フルサポートではないし、VBAでトレードシステムを動かす方法のマニュアルが不十分で苦労する。加えて、常時バリバリ、トレードするには向いていない。その原因は、岡三のシステム(DLL方式)が常駐しており同じ土俵でVBAを動かすことになる。VBAを動かしている時は岡三のシステムが止まってしまう。私は苦労の末、VBAでバリバリに動かす方式を開発したが勿論、企業秘密。岡三に情報開示を求められたが、拒否。
一般的に多いのは、楽天RSSなどを利用し、相場情報を得ながら、VBAや特殊ソフトを使って、各証券会社のトレードページに入り、あたかも人がキーボード操作するように、例えば価格を記入し発注するなどのトレードする疑似操作方式。これはかなり高度な技が必要。ま、書籍などで紹介されているので、研究されたらと思うが、自分でやるのは現実的ではないので、インターネットで調べて有料で参加するのが早い。
疑似操作方式をやってみたが、通信(イレギュラーな方法で、証券会社のホームページに入り、異常な使い方をする人も多いので証券会社は嫌がる)などの信頼性が低く、全体が自己責任。しょっちゅうメンテナンスが必要で、パソコンの前に常時座り、半ば専門に従事する人でなければ、とても扱えない。パソコン素人にはとても推薦できない。
結論から言えば、ひまわり証券とかトレイダーズ証券に電話(無料)することが無難。(例えば、日経やトピックス関連はアメリカの相場に対して逆張りするソフトが多い) しかし、夢のような投資にはならないことだけは事実だ。同じソフトを利用する人が増えると利益のパイは小さくなり、当然、利益率は下がりマイナスになりかねない。それと、エキーラ系のクローズドソフトでは、例えば、外部の情報などを反映させることなどができない。明けても暮れても、同じロジックで勝負するリスクを負うことになる。
自分の思い通りにやりたければ証券会社サポートを利用し、自分でソフトを組み、データベースを反映させたり、より広い情報を取り入れるにはオープン方式のシステムが適する。これには専門知識と莫大な労力を要する。