宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

生物進化論は新しい仮説で画期的に進化する 

2014年09月28日 11時18分53秒 | 生命

 遂に、生物進化論を画期的に進化させるであろう新たな論理に到達した。分子生物学の分析によれば、遺伝子はコピーにより同じ遺伝子が横に作成され、変化し、更にこれらが次々重複コピーされた上に、シャッフルされ、言わばコピペの世界で進化した事が分かっている。

 このコピペを誰が実施したのかが謎だった。当然、私でもあなたでもない。神様が実施したと言えばわかったような分からないような回答となる。その論理的空白を埋める事の出来る仮説に至ったのである。

 進化は自然の摂理に反している。海水が重力に逆らい川をさかのぼるとか、石ころが積みあがって月に到達する・・という類の話である。従来の進化論では、進化は偶然で、自然選択された生物が生き残ったとの考え。

 偶然だけで、海水が上流に上がり、石ころが月まで届く訳がない。特別な仕掛けとエネルギーが必要になる。そのような進化の駆動力を提唱したのが私の戦略的進化論だったが、戦略的進化論あるいは従来の進化論にも埋め難い大きな空白が有った。

 新しい仮説は来年度の電気学会全国大会(3月24日から世田谷の東京都市大学)で発表したいので、紹介は控える。ヒントも出さない。ただ、この9月26日、進化論の大きな空白を埋め得る論理的なアイデアが浮かんだと記しておく。

 素人の発想で、有機物質に進化の駆動力を与える評価システム(*)が形成され、生命が誕生し、更に人間に至る進化に至ったとする新たな進化論(戦略的進化論)を最初に電気学会・全国大会で発表したのが平成15年。

 その後の新たな科学情報は全てこの仮説を後押しするものだったが、残念ながら完全な証明には滅茶苦茶大きなギャップが有ると言わざるを得ない。

*生命は血液やリンパ液の循環、ライフサイクルなど様々な循環で構成されているが、この循環を評価するシステムが等価的に形成されたとする。物質から人間までの進化をエレガントに説明できる唯一の進化論である。ただ、全く知られていない。

 新しい仮説のヒントは、今年の初夏から読み始めた分子生物学、免疫学、生理学などの医学入門書だ。取り分け、宮田隆先生の「分子から見た生物進化」はその発端となった。

 幸い戦略的進化論を否定する要素は見当たらなかった。戦略的進化論の小仮説のうち「遺伝子には書き換えにくい部分と書き換え容易な部分が有る」、「遺伝子中の設計図(1.5%)以外の部分に獲得形質などの情報が記録されている」で、前者が100%、後者が部分的に正しかったことを確認した。

 ダーウィンの自然選択説と中立説について、マクロファジーな私の頭で申し上げると、自然選択説を遺伝子を映すスクリーンで見れば中立説(遺伝子のランダムな変化)になるという事。両説は同じものなんだね。だから、自然選択説一辺倒の中で中立説は支持を得やすい。

 土曜日は仕事せず、広島中を走り回り、遅い昼食をとり乍ら本を読む。みほり峠、そば庄、ドン・キホーテ宇品3階の休憩所、比治山展望台などで読みまくったね。分子生物学は実にエキサイティング。分子生物学を読まないなんて、信じられない・・などと勝手に思いながら。

 ミクロンサイズの細胞の中では、様々な人(タンパク質や酵素など)が働き、設計図を読み、製造したり、目的場所に運んだり、仕上げたり、品質検査し、分解したり、それらが絶え間なく整然と行われている。全体の動きを見ると大勢の人が働く工場のようでもある。

 分子生物学や生理学を読み進むと驚異の連続だね。学者でさえ、著書の中で驚異と書いている。とてもじゃないが、まだまだ人間の知恵が及ぶような世界ではない。余りに凄すぎて生物学者は試験室で生命体を作る事を諦めたらしい。

 何で、前世紀ではこれらの情報が少なかったか?実は光学顕微鏡では、例えば細胞の中身が十分見えなかったんだね。電子顕微鏡、SPring-8、SACLAなどが細胞の中の住民や各器官の微細な動きを明確にしつつある。

 私は常に空想の世界を楽しんでいる。その空想の中で、稀に、新たなアイデアに到達する。学者でもないし、設備も金も無いが、先入観も無く、切迫感も無い自由な発想が納得のできる論理を生み出す。

 以前、私の進化論を説明した慶応大学の准教授によれば、私は哲学者(訳の分からん事を言う?)であり、自説を主張するには科学者を論破しろと言う。もし彼が科学者なら、若いんだし、もっと自然体で幅広く議論しても良いように思う。

 広大の専門家(生物進化)を含めて、私の進化仮説を受け入れないし、議論にもならない。多分、私と会うこと自体が、彼らのポジションを危うくすると考えられているのだろう。科学は意外に排他的で硬直的なんだ。

 高度に進歩した21世紀の現代でさえ、進化論や宇宙論は大きく深い謎である。だから宝の山なんだね。それで、私の様な素人でも宝を見つけるチャンスが有る。皆さんも、宝さがし(論理の散歩道)に来られてはどうですか?


日本が本当に沈む日 それは確実にやってくる

2014年09月27日 11時16分01秒 | 深刻な問題

 ギリシャの経済破たんは世界を震撼させたが、日本が経済的に破たんする日は既にカウントダウンに入っている。国家予算の40%が借金でそれが長年常態化している国がいつまで持つのか? 

 経済成長が低迷する中で、国の債務が1,000兆円を超え国家予算が肥大化し、毎年新記録となる国が存在出来るのか?ご存知のようにそれが日本の現状です。安倍さんはよくやっている、しかし、アベノミクスは息切れ。

 今後の展開を図る上で重要なのは1にも2にもアメリカへの軍事協力でしょうね。オバマ大統領は既に支持力を失い、力も無い。しかし、アメリカを動かしている経済リーダー達は安倍首相の姿勢を見ている。

 株や為替は景気動向や需要だけで上がったり下がったりしているわけではない。むしろ大きいのはアメリカの経済リーダー達の意向だ。例えば、為替が2011年には76円台となった。全く需給状況とはかけ離れていた。当時、アメリカは民主党政権の日本を潰しにかかっていた。

《因みに8月4日早朝、私はメールで菅首相に為替介入するよう提案し、それが功を奏したか確認できていないが介入が実施された》

 日本株は1989年12月に38,915円を付けて以降、アップダウンしながら下がる一方であった。ここの所、為替は109円で、日経平均は再び16,300円に戻しているが、これは安倍首相のアメリカに対する軍事協力の姿勢が貢献している。

 外人が大半を占める株式市場では、安倍首相の発言とアベノミクスは全く信用されていない。もし、また安倍首相が「アベノミクスは買いだ」とでも叫ぼうものなら、たちまち株価が暴落しかねない。

 イスラム国の実態がどうのこうのではなく、アメリカの軍事政策に同調し協力しなければ、株価は上がらない。

 さて、私が最も心配しているのは、日本に未来を作る教育だ。

 仲間と西條(愛媛県)に集合し、久々に語り合った。松山氏(仮称)は校長先生を辞め専門学校で電子系の授業を持ってきた。会う度に伝えられるのは、学生たちの質の低下だ。専門学校には就職できず、親が心配して入学させる例が多い。

 以前は一人ぐらいちょっとやる気のある学生もいたが、今は全くいないという。驚くのは運転免許のペーパーテストに合格出来ない。誰かが合格すると英雄になる。ひどいのは、電子を勉強しに来るのに誰も三角関数が分からない。

 前にも書いたが、医学部の学生でさえ、分数の意味が分かっていないと、某大学で教えていた徳島氏が言っていた。受験用に試験問題が解けるテクニックは身につけているが、何のことか分かっていない。

 松山氏は更に、今の学校では、生徒がつまづかない様に、ちょっと困ると親切にフォローするという。先生が先手を打って何とかしてくれる。従って、就職できなくても平気だし、自ら努力して難局を脱出する事が無い。

 学校や個人の成績は公表されることが無いから、成績が悪くてもそれを自覚する事が無く、漠然とした期待を持ってしまうようである。

 私が懸念するのは、日本の教育が企業のビジネスモデルに適用しやすい暗記型に傾き固定化してしまった事だ。教育は、まず国家ビジョンがあり、その目標に向けた人の育成を目指してプログラムが作成されなければならない。

 ところが官僚の得意な手法として、目標を定めず、官僚にとって都合の良い教育政策を勝手に採用するので(政策が欲にまみれてバラバラで発展方向に向かない)、日本の未来が失われてゆく。官僚組織が栄え日本が滅びる。

 36億年の生物進化に比べれば、人間の高々1万年ぐらいの知恵は浅い。幼少時は泥にまみれ走り回り、大自然から力を貰い、36億年の記憶を呼び起こすべきだ。男の子は犬やサルの子供の様になぐり合って(犬は噛むか)喧嘩すればよい。

 幼少期から塾なんてどうかしている。だから変な子供が増え、変な気持が悪い大人が増える。空気を読み過ぎ、論理もへったくれも無く、流れの強い方に一方的になびき流される。

 2030年頃、昭和23年前後生まれの泥んこ世代はいなくなり、あるいは発言もしなくなるから、現状では、日本は水面下に沈没しているだろうね。


世界との摩擦を避けるため調査捕鯨は即刻中止し、クジラ牧場計画を提唱すべきだ

2014年09月21日 11時53分18秒 | 深刻な問題

 IWC総会(国際捕鯨委員会)は南極海での調査捕鯨に関し、毎年の科学委員会に加え、隔年開催の総会でも計画審査が必要だとのニュージーランド案を採択した。いよいよ、日本は追い詰められたのだが、政府は調査捕鯨を強行する計画だ。

 調査捕鯨の強行は実に愚かしい。先の大戦前も、日本は背伸びしてアメリカやイギリスと戦力を競い、アメリカとは対立を深め、ABCD包囲網を敷かれ、経済やエネルギー資源で追い詰められた。そこで無謀にもアメリカとの戦いを挑んで始まった。

 一方で、中国は日本の占領による被害者を強調し、うまくアメリカをそそのかし対日戦争へ誘導して日本を破滅させた。更に、戦後、中国はピンポン外交で、アメリカを引き寄せ、たぶらかせ、アメリカ対外政策の大転換を実現させた。

 アメリカは共産党一党独裁国を世界の工場にしてしまった。アメリカは日本政府の尻を叩き、大半の日本製造企業を中国に立地させた。このように中国は日本から資金とノウハウを引き出させる楽な戦略で急成長し、21世紀の覇者となろうとしている。

 言っとくけど、調査捕鯨を強行しても何の得にもならんし、日本が孤立する道筋を作るばかりだ。日本人はクジラを食べてきた食文化が有るが、クジラが食べられなくて深刻な事態にはならないが、世界との対立は深刻な事態をもたらす。

 IWCではお互いが裏で政治的な活動を繰り広げ負けたんだから、負けたことを率直に認め、一旦は引き下がり、ニュージーランドのジョン・キー首相と握手したらよい。安倍首相とニュージーランド首相との握手映像が世界に発信させられる。

 その際、クジラ大牧場計画を提唱したらよい。相手が受け入れ可能な案で、実質的な勝利を勝ち取る。対立する中ではお互い冷静な考えも判断もできない。対立だけが増長し、憎しみ合い、建設的な話にならない。

 何故、日本が譲れないか?特に官僚の頑固さが影響している。官僚は巧みにマスコミ操作し、日本人のナショナリズムを煽る。日本の正義を振りかざすと、欧米とは意見が全く相いれなくなるから、対立は深くならざるを得ない。

 先の大戦で戦争に突入させたのも軍事官僚。官僚は自分が正しいと信じ、間違いは認めない。従って、官僚も日本も一度走り出したら止まらない。あまりにも硬直的すぎて深刻な事態を招く。ここはしたたかに、表面的な勝ち負けより、実を取るべきだろう。


戦略的進化論と宇宙との接点 従来の進化論(ダーウィンの自然選択+中立説)では生物進化を十分説明できな

2014年09月15日 17時48分20秒 | 生命

 21世紀、高度に発展した人類社会にとっても、最後に残された科学最大の謎、フロンティアは「生命」と「宇宙」であろう。「沈みゆく日本の救済」を合わせると私が追いかけている3つのテーマとなる。

 何度も書いたが、私が立てた循環宇宙論、戦略的進化論は1,000年後、常識になっているに違いない。その根拠として、新たな科学情報が発表される度にこの2仮説が証明に近づいている事を指摘できる。何でもないようでこれは凄い事。

 ビッグバン宇宙論にとって致命的だったのは3人のノーベル物理学者が発表した宇宙膨張速度の加速度化だった。当初のビッグバン理論では、無から宇宙卵が生じ、爆発的に大膨張、やがて宇宙の膨張速度が低下し、ある瞬間から収縮し始める。

 ところが、実際は膨張速度が加速しているので、つじつま合わせにダークエネルギー説が出された。元々、宇宙卵が無から生じ、現在の規模になること自体が無理だが、ダークエネルギーは更に無理が有る。

 宇宙は実に光速の3倍の速度で膨張し、しかも速度が加速されている。宇宙の端は今まで何も無かった空間を進み、新たな空間で大銀河クラスが秒単位でぼこぼこ湧いて来ることになる。流石に宇宙物理学者も説明が出来なくなっている。

 私の循環宇宙論では、ブラックホールが主役。物質を吸収し、巨大化したブラックホールどうしが衝突し、物質を吐き出して拡散するという、圧縮と拡散の循環を繰り返すモデル。我々は永遠の移ろいの中にいる。

 進化論については、この夏、入門の医学書などを読み進み、ますます戦略的進化論の立証性が高まる事に気付いた。例えば、有力視されている中立説と自然選択説の組み合わせであるが、中立説を読めば読むほど疑問が湧く。

 進化の中立性とは、遺伝子がランダムに変化する事を示す。進化方向でもなく、非化方向でもなく、中立に遺伝子が変化して、強いものが生き残る。しかし、実は、ランダムな変化は進化どころか必ず分解に向かう。

 何故かと言えば、進化方向と非進化方向と書くと、進化方向の確率が高いような錯覚を覚えるが、実際には進化に向かう遺伝子記号の組み合わせが実現する確率は極めて低い。進化は分子数が多く高度な方向に向かっている。

 分かり易い例では積み木が何故か高く高く積みあがるようなものだ。自然の法則に反している。その中の一つもしくは複数の積み木を入れ替えた場合、更に高く積みあがる可能性は小さく、むしろ崩れる可能性が高い。

 次回の電気学会に発表する内容を出したくないが、例えばこういうことだ。遺伝子の小さな変化では確かにランダム(中立)な変化が見られるかもしれない。しかし、マクロな変遷は、種の保存や環境適応を目指した明らかな方向付けが有る。

 遺伝子解析で変遷が明らかになっているが、完成された遺伝子がコピーされ更に重複コピーされ、重複を繰り返してできた遺伝子の塊はシャッフル(混成)され、新たな生体システムを創造している。

 生体の神秘は解明しきれない。大腸菌のような原始的な単細胞でさえ、内部ではDNAからRNAの鋳型取り、信号読み取り、材料となるアミノ酸の取り寄せ、組み立て、仕上げ加工、品質検査、不良品の解体、指定場所への配達・・まるで大規模なタンパク質の生産工場だ。

 戦略的進化論(仮説)では、更にいくつかの小仮説を立ててきたが、書籍を読むうちにいくつかは立証されていることが分かり、一方で、仮説の立てられていない空白の大きさを感じた。

 今年の電気学会発表で、座長から工学的なサジェスチョンを求められたが《タイトルが「ESCL(循環論理の評価システム)が推進する進化およびESCLの観点から考察した宇宙の循環性 」で工学とかけ離れているとの指摘》電気通信工学の適用による進化メカニズム解明の必要性を感じている。

 発表内容は紹介できないが、例えば、遺伝子の変遷はまさしくソフト(プログラム)開発だ。単細胞時代に完成した小ソフトを多細胞時代には応用し、様々に組み合わせて進化を遂げている。

 疑問は誰がどうやって?という事になる。あたかも神様の手が存在したような状況だが論理的ではない。そこで、私の提唱している戦略的進化論が更にバージョンアップされて登場する事になる。


吉田調書で改めて浮かぶ故吉田昌郎氏の英雄行為と原発安全性を廃棄させた最高責任者としての大罪

2014年09月14日 13時28分14秒 | 深刻な問題

 吉田所長の凄かったところは、福島原発の1,2,3号機のメルトダウンという危機的状況で現場責任者として一歩も退かず指揮をとり続けた事と(普通は逃げる)、官邸からの指示にも拘らず炉心冷却のため海水を入れて更なる大惨事を防いだことだろうね。

 大量の放射能が東京にまで達し、日本が壊滅状態となってもおかしくは無かった。吉田調書を飛ばし読みして、彼は自ら放射能を浴びて死ぬことも有り得ると感じながら、嵐のように降り注ぐ難問の解決に当たっていたのだろう。

 アメリカ政府は福島原発4号機が空焚きで放射能が大拡散する事を恐れ、アメリカ人関係者に避難指示を出した。ヘリコプターを飛ばして撮影すると槽に水が溜まっているのが確認され安堵となったが、日本国内には知らされていなかった。

 吉田主張は確かに日本を救った英雄だった。しかし、見方を変えれば自ら招いた災害を最小限に抑制したいとの思いも、心の底では強かったのではないか。

 2008年原子力設備管理部の最高責任者だった吉田氏は、最大水位10.2m、浸水高15.7mの津波想定をそんな馬鹿な事が起こるはずがないと一蹴し、対策しなかった。今思うと東電にとって、これは表面化できないものの大変な業績だった。

 東電は津波を5.7mに設定していた。もし、15.7mに変更すると、対策設備費用は莫大である。防波堤だけではない。送電系統、非常用発電機ほか原発全体の安全設備を徹底的に見直すと1カ所の発電所で数千億円になるのではないか。

 電力会社は総括原価方式(自社で積み上げた見積もりが通る世界)で報酬率一定だから、設備費などが高いほど利益が向上する。しかし、東電は経営効率を追求していたから莫大な対策費は非常に痛い。

 責任問題も浮上する。こういう時、安全議論を叩き潰す人物が登場するとトップとしては大変助かる。電力会社はおしなべて優等生集団、特にトップを占める東大卒等の超優等生グループではできない。

 また、全電力喪失に至った事はとても原子力技術のトップとして、発電所所長として、安全管理をまともに実施していたとは言えない。現に東北電力女川原発では対策できていた(これが普通)から事故も起きなかった。

 吉田所長は、安全検討の障害になったね。技術トップが大きな声で15.7mの津波は有り得ないと言えば、東電社内では、若手だけでなく課長クラスもビビッて、誰も安全面で検討できないと判断する。

 吉田氏の事ではないが不都合な状況を一蹴するやくざは、どこの電力会社でも重宝されている。2010年6月、吉田氏は執行役員になっている。電力OBなら対策を潰した予算軽減が効いたと断言できる。

 調書では東京電力が原発に対する災害を甘く見た要因に柏崎刈羽原発に設計許容度を超える振動が加わりながらプラント停止と炉心冷却できたことが有ると指摘している。当時、マスコミは地震データを求めたが東電はデータ喪失と発表した。

 あの時も書いたが、東電は嘘を発表し逃げたと思われる。やはり、地震は設計許容度を超えていたので隠したのだ。プラントも安全に停止し、世間も簡単にごまかすことが出来、満身に繋がったと言える。

 実は某五国電力(どこか想像して下さい)の原発3号機建設では、電力中央研究所の水理実験設備が一杯で、自社に水理実験室を建設する事になった。その時、水理実験室天井を1m下げたのが建設土木部の某課長だった。

 建設費が安くなるのがその理由。東電津波の話と重なる。入社5年目の拓井は設備全般を一人で担当し(水槽等は土木が協力)、「安全性最優先」を宣言した。しかし暗礁に乗り上げた。撮影などの作業を兼ねた天井クレーンが設置できない。

《原子力関連設備で担当者が「安全最優先宣言」した例は全電力でも見当たらないだろう。福島原発事故でわかる通り、東電は安全よりコストを優先していた。拓井は安全については譲らず躊躇なく宣言した》

 元の案に戻すよう申し入れた所「副社長の承認を得ているので、撤回するには副社長を説得しろ」と言われ、拓井の上司が諦めた。特に問題は、天井クレーンへの乗り降り。

 拓井の上司の主席と副主席は、高い位置の回廊から腹ばいになって乗り降りする案を出す。拓井は断固拒否。2か月間、拓井は必死にメーカーとの協議を重ね、何とか解決策を見出した。

 話はそれるが、このクレーンメーカーを含め、盆暮には業者などから商品が大量に届き、山のように積み上げられた。拓井は現金を含めて全部を自費で返送し、賄賂を提案した業者は不採用とした。

 拓井以外は、出張費など有り難く頂戴したと自慢した人間もいたほど。クレーン検収日のメーカーお礼会に担当の拓井は出なかったが、まるで関係ない人間も大勢参加し、2次会以降もメーカーは相当散財したと聞いた。

 歴代の電力トップが賄賂を受け取っていたこと(中部電力だけ事件化)を贈った側が伝えてくれたが、つまり、電力会社トップに上り詰める人間にとって賄賂・汚職は常識。断った事が明るみに出れば当然トップから見て嫌味以外の何物でもない。

 拓井も「灰色を白と言う」ぐらいの社内常識は身につけたが、黒を白とはしなかった。結果として、拓井は課長クラスになるのも容易ではなく(辞職覚悟の抗議で実現)、最後は早期優遇退職制度で辞めるに至った。

 拓井の昇進を常に阻み続けたのは父親が後藤田正晴の後援会会長していた藤山だった。工業高校卒、国内留学で大卒扱いになった藤山の苦労も理解できるが、粉飾提案ぐらいしかできない人間が常務まで昇進、何人もの人間を潰してきたという、電力会社の異常さを示す例である。

 「そんな馬鹿な事が有るわけない」発言で拓井が思い出すのは、拓井が出向中に新規事業を立ち上げ営業部に復帰し副社長に呼ばれた時。拓井が「課長ながら部下も予算も何の権限も無く、藤山部長に会うにも何をするにしろ次長の許可を厳命された」と伝えた時の副社長の返事だった。

 副社長は全く取り付くしまも無く、拓井を異常人間扱い。その時の新賀次長は拓井の監視役で勤務時間中は朝から夕方までパソコンゲームで遊んでいたが、情報部門部長、取締役となり、つい先頃は情報通信子会社の社長としてテレビ出演していた。

 藤山が自分の人事に対する影響力を見せつける格好の舞台を作ったのだ。藤山は上司を飛ばすぐらいは平気で出来たに違いない。人事をお願いするため、OBが藤山参りを繰り返していた。

 元々、土木屋でもない拓井が水理実験室を担当した原因は、火力発電所の当直で夜間勤務が3連続で厳しいところから、発電課長に改善を申し入れたことなどが原因だった(拓井にとって左遷人事は当たり前)。

 入社2年目だった拓井は当直の勤務アンケート調査し、当直単位で90%から100%が夜間3連続から2連続への変更を希望している事を把握。拓井は当直員の希望を伝えるべく出向いたが課長(状況は十分知っていた)は「時間が無い」と聞かなかった。

 拓井が研究所に転勤後、二人の若い当直員が死亡し、2連続夜間体制になった。しかし、拓井の申し出が通っていれば、二人の死者は出さずに済んだ。しかも、3連続夜勤は発電課長の個人的な思いに過ぎなかかった。

 先頃の五国電力のトップ人事を見ても、拓井のように安全上問題の解決に乗り出すと(そういう人間はまずいないが)早い段階で制裁され、上手に当たらず触らずで逃げた人間が上り詰める事が良く理解できる。

 今も、電力内部では原子力の安全性議論はご法度で、まともな議論が出来ない状況だろう。原子力は安全性が確認されれば、推進すべきだが、嘘作文を書いてきた事務屋の万葉社長(元原子力本部長で原子力の安全神話を社内外に刷り込ませた張本人)が君臨する現状で安全性が正確に確認されるとは思えない。

 故吉田所長の英雄行為はきちんと評価する必要が有る。それは紛れもない事実だが、もし吉田所長がまともに安全対策を講じていたら、少なくとも執行役員にはなれなかっただろう。


朝日新聞社長が謝罪 自虐的でネガティブなデマ報道で日本を貶めた テレビ朝日との8年間の戦いの共通点

2014年09月12日 14時12分37秒 | 社会・経済

 朝日新聞は社会悪を暴き叩く正義派・正統派の新聞として庶民に受け入れられてきた。記述は穏やか、以前はグラフや表も多く学習向きで記事や天声人語が大学入試問題に使われるケースも多かった。

 従軍慰安婦についての吉田証言は常識的にも不自然な点が多いながら、これをクオリティーペーパーと自認する朝日が全面的に取り上げたものだから、韓国が勢いを得て、アメリカなどに少女像を立てるなど反日運動に火が付く原因になった事は否めない。

 オバマ大統領はわざわざ従軍慰安婦の問題を取り上げるなど、事実に基づかない記事で日本の地位が失墜した事は日本国民にとって大きなダメージとなった。

 池上彰氏は雑誌の中で、朝日新聞は謝罪すべきと書いており、東電・吉田調書に関するご報道を含めて、昨日の木村伊量(ただかず)社長謝罪となった模様。池上彰氏は朝日新聞に従軍慰安婦の原稿を渡し、朝日に断られ、コラムを中止、朝日が一転、掲載となったいきさつが有る。

 我が家では以前より家内が朝日新聞をとり、私は日経をとっていた。最近、朝日を読む機会は無いが、違和感はない。然しながら、同資本系列のテレビ朝日とは長い戦いを続けてきたので、朝日新聞とは何なのか疑問が拡大していた。

 前にも書いたが、朝、テレ朝では5時59分頃、全国のブロック単位週間予報が出る際、仙台、新潟は有るものの、西は大阪、福岡、那覇と中四国が無かった。そこで、平成18年電話で注意し修正されないので、半年単位で、FAX、メール、電話と注意してきた。

 大したことではないので、簡単に修正されると思ったのが間違い。地元のテレ朝系記者や朝日新聞関係者にも伝えて改善を約束したが一向に直らない。遂に、昨年暮れか、メールでこのままいけば裁判になりますよと伝えた。

 これで直ると見た。ところが、ところが無視される。そこで、訴状をと思ったがこの忙しいのに、金もかかる。代表取締役会長 君和田正夫宛で内容証明書で警告を出した。内容証明書出すのも大変ですよ。

 いちいち、5時59分にテレ朝を見ていられないがたまに確認したところ、現在は広島地方の天気予報になっていた。朝日新聞やテレビ朝日には世の中の事を何とも思っていない連中がいる事は確かだ。

建設中!!


全米オープンテニスの決勝進出・錦織圭は凄かった 日本のスポーツ界の歴史を変えたね

2014年09月10日 10時09分10秒 | スポーツ

 兎に角、今回の錦織圭の決勝進出は日本スポーツ界最高の快挙と言っていいほどの出来事だったね。おめでとう。優勝を逃し残念だったがよくやった。素晴らしかった。

 日本のテニスと言えば伊達公子だった。世界強豪を破り、ベストテンにも入ったが、今回の錦織圭ほどの注目は集めなかった。伊達公子には失礼だと思うんだが、それにしても、当時、日本男子で世界に通用するプレイヤーが出現するとは想像できなかった。

 松岡修造も活躍したが上位には及ばす、あれが日本人男子の限界かと思わせた。ビヨルン・ボルグ、ジミー・コナーズ、ジョン・マッケンローなど思い出深いが、先頃のフェデラー等見ていても人間業とは思えない。

 テレビで日本人が全米オープンテニスの準決勝や決勝で活躍する姿が見られるとは、ただ驚くほかは無い。隔世の感が有る。

 錦織圭は松岡修造より上に行くと見ていたものの、けがや不調での退場も有り、不安視していた。準決勝進出は突然のニュースで、世界一位のジョコビッチに対して、勝てるかは期待と不安の入り混じったものだった。

 ジョコビッチとの準決勝は素晴らしかった。ジョコビッチを左右に振り回し、思い通りの展開となった。粘って粘って遂に決勝進出を果たした。あの速い球をとらえて、相手コートの端に打ち込むなど信じがたい。

 国内では決勝相手はかつて、5勝2敗のマリン・チリッチだからすわ優勝と沸き返った。私は口には出さなかったが40%ぐらいどうかなと思った。えてして こういうケースで予想どうりにはいかない。

 家内がWOW WOWで録画していたものの、見る暇が無い。幸いNHKでも流してくれたので、ソフトを組みながらたまに画面に目を移す程度だったが、マリン・チリッチの方が勝つ執念が強かったかな。

 錦織圭が苦しみながら戻す場所がセンターになる場面では必ず振られて、点を取られていた。逆に、錦織が左右に振った場合には点を取っていた感じ。過去の全米オープンなどの印象では、センターに球を戻す場面を見たことが無い。

 コートのぎりぎりの場所に打ち込まれて、何とか必死で追いつき、しかし、返す先は逆に相手の限界に近い場所など、それは壮絶な戦いだったように思う。つまり、錦織は自分を失いなにくそのプラスアルファーが無かった。

 私も最近、35年ぶりぐらいにテニスに復活し、初級のくじに落ち、間違いで中級クラスの練習会に入った。ま、ひどい目に逢ってきたから、レベルは差が有り過ぎるが感じは分かる。

 また、9月19日から中級の練習が始まる。せめて、男子の真ん中ぐらいには行きたいと思うが、世の中は厳しい。打撃では、3年連続でホームラン王を驀進中でも、テニスは数十年ぶりに始めたばかり。腕力と気持ちだけでは いかんともしがたい。

 せめて、錦織選手のようなイメージだけでも追ってみたいとは思う。スポーツデポで錦織ラケットは何度か触ったが、ちょっと現在所有のより面が小さかったので買わなかった。今は売り切れで買えないだろうな。


全盲の少女の足を蹴る 大田区の女子小学生二人の飛び降り自殺 海上自衛隊のいじめ自殺 正常さが失われつ

2014年09月07日 19時30分49秒 | 深刻な問題

  日本社会の歪みは長い時間を経て着実に進み、それが弱い部分から露出・顕在化しつつある。全盲の少女への暴行、幼い少女の自殺はそういった弱い部分にかかった力の大きさを示しているが、また日本人のメンタリティーでもある。

 この度の全盲少女への暴行で、実は全盲の方々が日常的に暴力行為やバッシングを受けていることが明らかになった。悪意の無い衝突にも拘らず、脅かされ、恐怖を感じることも多いそうだ。

 日本はいつの間にか、温かい親切な社会ではなくなってきた。空気を読めとか、その場の支配者、全体の勢いを優先しすぎるあまり、正常さが失われる。論理や勇気や正しい判断を喪失している。

 昔の飛び降り自殺は、成人男性が確実な死を実現するためと言われた。女性は、睡眠薬の大量摂取、リストカットなど、誰かに止めて欲しいとするためらい自殺が多かったようだ。今回の飛び降り自殺は6歳の少女である。

 夢多きはずの幼い小学校の女子生徒二人が揃ってマンションから飛び降りるとはあまりにむごい。あまりにも残酷。これに反応しない社会は更に異常。2人とも中学受験を控え、『勉強が大変で疲れている。よく眠れない』と話していたらしい。

 何度も指摘するように、知識は基本的な内容を身につければしれで十分。使いもせんカビの生えた知識を詰め込んだところで何の意味も無い。教科書は時代とともに書き換えられる。ところてん式の大学を出ても役に立たん。無能な大人が増えている。

 分かっていたら助けてやりたかったね。親の欲望、親の見栄、親のエゴ。自分が出来んかった事を子供に期待するな。

 軍隊組織での上官から部下に対する嫌がらせやセクハラはアメリカでも問題になっていたから、日本だけではないとしても、絶対権限を持つ自衛隊(軍隊組織)の上司からのいじめは深刻である。

 周りの上司も見て見ぬふりをするのは、自己防衛でもあり、組織防衛でもある。もし勇気を出して、解決を図れば、自分に火の粉が降りかかってくるとの思いが強いのだろう。

 自衛隊を知る高専の教授が「自衛隊では上司にいかに取り入るか、例えばトイレでさも偶然に会ったように振る舞う。上官が靴をなめろと言えば、ためらわずなめるだろう」と言っていた。特殊な社会なんだね。

 電力会社もちょっと自衛隊と似ている。自民党国会議員をバックにするとそれだけで常務に昇進しており、大きな権限を得るので出来の悪いのが悪用すると大変。いじめも組織全体に及ぶから、規模も大きくなる。

 三国電力だったか、五国電力だったかの、父親が後藤田正晴の後援会長で、藤平だったか藤山だったかは、気に入らない人間を何人も潰しただろうね。びっくりしたのは、電力会社の幹部候補は「〇〇を潰す」という言葉を公然と語っていた事。

 特に、取締役候補が集まる企画部門では、社長候補と言われた連中(エリート)は、意に沿わない部下などを潰すことは自分に与えられた権限と考えていた。私は何度潰されかけたか数えきれないが、生き残っている。

 人間て、強いようだけど、簡単に倒れる。特に優秀で真面目な人は弱い。私の大学(独立精神が強い)の先輩や後輩が何人も亡くなられ二人は深刻な病気になった。既得権系の東大・京大では聞いたことが無い。

 私は、2回倒れ一度死んでいてもおかしくはなかった。普通の人の数倍頑張り、風当たりや弾圧は半端じゃなく激しかった。家内は良く知っている。救われた理由は、安全弁と運動を欠かさなかった事だろう。

 徹底的に追い込まれると開き直った。いざとなったら上司でも怒鳴るし、「首にしてください」は合計3回言ったかな。開き直りはサラリーマンとして非常にまずいが死ぬよりいいだろう。

建設中!!

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原発避難での焼身自殺に4,900万円の賠償命令 東電にとって予想外の厳しい金額となった

2014年09月03日 12時37分54秒 | 深刻な問題

 福島原発のメルトダウン事故は、少し間違えれば、東京を廃墟にし、日本を吹っ飛ばしかねないような深刻な事故であった。東電もさることながら、全国の電力会社関係者は驚愕したに違いない。

 電力社員は「電子力は安全」という神話を心に刻み付け、この神話に対する忠誠心を保つことにより、電力人としてのアイデンティティーを保ってきた。けなげにも全員が日本の原子力発電所ではメルトダウンなど起こり得ないと信じていたのだ。

 東電の若い 心ある社員は自ら辞めていったが、大多数の社員は開き直った。今回の判決は一般常識的には妥当なものだと思うが、これまでの電力会社の裁判としては異例のものとなった。今後も電力会社に厳しい判決が出るようになるだろう。

 私は、バッシングの風向きで厳しい判決を出すのではなく、原発の事故前に、もっと客観的な事実追及のプロセスと判断が欲しかった。電力社員は、電力会社が訴えられても、容易に退けられるものと受け止めていた。

 更に、希望するのは、賠償金だけではなく、指示命令系統や責任者を開示させる事だ。原子力本部長として「原子力は安全」を具体的な根拠を示さず社員や住民に徹底し刷り込ませた責任者が社長、副社長となる状況では誰も信じないだろう。

 どこの話か?私は頭が悪いので忘れてしまうが、例えば三国電力?五国電力?電力業界は設備産業であり、本来技術者が技術者の良心に従って、真の安全を実現すべきところ。嘘作文を書いていた事務屋がトップになるようだから深刻な事故が起こる。

 福島の事故でも当初、技術屋の広報が「メルトダウンが起きたかもしれない」と語った途端、降ろされてしまった。実際メルトダウンが有り、放射能も漏れた。緊急避難を呼びかけていたら、被爆者は大幅に軽減できた。

 自己保身を図る本来の責任者たちが、一時を凌ぐため、事実の発表を制限させ、きれいごとで済ませようとした。大本営発表が繰り返されている。

 過去に遡り、社長・会長と言えども責任が明確なら、どんどん刑務所に統監する。そういう仕組みでもって、初めて電力会社が原子力の安全性に本気で取り組むことになる。

 私が在任中、原子力部にちょっとした質問を出そうものなら、間接的に取締役から注意される状況だったから今でも、電力社内では原子力安全の会話さえタブーではないか?口にも出せない。

 電力内部では常に原子力最優先だった。原子力の安全性に疑問を呈したら課長以上には絶対になれなかった。つまり、東電内部でも、まず原子力が安全という根拠のない神話を絶対として全てが動いていたと思う。

 大切なことは事実を正面からとらえ、ご迷惑をおかけした人々に謝罪し、賠償に応じ、また自分達の間違いを反省する事だ。日本の社会では重要な間違いや事故において反省が無い。反省が無いために同じような歴史を繰り返す。

 本来、電力社内では原子力の安全性についての自由で積極的な議論が必要で、安全設備の実現について妥協が有ってはならない。

 私は何度も書いたが、真の安全性が確保されるという条件で原子力発電には賛成の立場だ。人類がいつか火星に移住しなければならない事を考えると、必ず克服すべき課題である。

 


株価が跳ね上がった インドへの3.5兆円投資、それが決まった安倍首相とモディ首相との関係を含む日印へ

2014年09月02日 18時52分19秒 | 株式

 今やアベノミクスを信用する人は皆無と言っていいほど、ひどい有様で、恐らく安倍首相が またもや「アベノミクスは買いだ」とでも叫ぼうものなら、1,000円ぐらいは下がる。言わんほうが良い。

 今日(9月2日)の上げに関して証券会社は特に触れていないが、私はズバリ、安倍首相とインドのモディ首相との信頼醸成、3.5兆円という投資が決まった日印の良好な関係構築が期待感となって外人投資家の好感を読んだと見る。

 インドは中国に次ぐ人口で、20世紀末から中国と共にGDPで日本を追い抜く国とされていた。ところが、中国の商習慣がハードルとなってなかなか海外からの参加組が苦戦していた。NTTも先頃撤退したばかりだ。

 日本に投資したい外人もたくさんいると思う。しかし、これまでのアベノミクスでは怖くて買えない。上がれば必ず暴落する。アベノミクスを期待したトレーダーには深刻なダメージを受けた人が多い。今回も、16,000円を超えたら暴落しないとは言えない。

 安倍首相に分かってもらいたいのは、軍事力とは究極の所、経済力なんですね。中国の成長率は下がったとはいえ、7.5%。日本は決定的に負けていますよ。経済力で中国と遜色ないところまでいかないと、やがて軍事的に圧倒される。