
「ほふく」は漢字で書くと「匍匐」と言う、難しい字です。
意味は、広辞苑電子版第四版で引くと、「ほ‐ふく【匍匐】(1)はらばうこと。はうこと。地に伏して手と足とではうこと」です。
要は、地面に腹ばいになることですね。
子どもが赤ちゃんの時、畳の上を「ハイハイ」していると、「ほふく前進ガンバレ」などと声をかけたことを思い出します。
ですから「ほふく撮影」は、地面に腹ばいになって撮影することになります。
そのような姿勢で撮影したのが、下の4枚です。
花の写真を撮影するときは、花の大きさに合わせて、自分の姿勢を調整する必要があります。
特に、野に咲く花は、背丈が高くないので、最低でも中腰、下手をすると地面に腹ばう必要があるわけです。
4枚の写真は、大型連休中に行った五頭山で撮影したものです。
ご覧のとおり、背丈は10cm程度、ですから地面スレスレに咲いていました。
綺麗な花だったので、どうしてもシッカリと撮影したくて、ほふく姿勢で撮影しました。
シートを持っていたので、それを地面に敷いて、レンズは広角側でグーンと近づいての撮影となりました。
ダレもいない場所だったら良いのですが、あいにく撮影した場所は、登山道の登り口に当たるので、結構登山者が休憩しているんです。
いささか恥ずかしかったのですが、悪事を働いているわけではありませんから、写し取りました。
カメラはLUMIX DMC-GF1です。
GF1は、比較的小さいカメラの上に、ライブビュー撮影方式なので、ほふく撮影の場合は、使いやすいカメラだと思いました。
ただし、オートフォーカスがNGです。GF1は、「コントラストAF」というオートフォーカス方式を採用しています。
この方式は、被写体に明暗差がないと合焦しません。花は、淡い色が多いので、苦手な被写体の一つです。
写真の花を撮影する時も、フォーカスが合焦してくれなくて、往生しました。
相当の枚数を撮影しましたが、歩留まりが悪かったです。そのなかで、比較的良く写せた4枚です。



