「うそー、全然咲いていないじゃん」と思わず呟いていました。
私が呟いた場所は、新潟市北区福島潟のオニバス池です。
先日ニュースで、福島潟のオニバスが平年よりも早く花の盛を迎えたと放送していました。
それで、今日は今年のオニバス初撮影に池を訪れました。
沼は、大きなオニバスの葉っぱに覆われていたのですが、肝心の花がほとんど見当たりません。
咲いている花は、花目が小さくて、偉く可愛らしいのばかりでした。
ニュースはガセネタだったのかと、いささか頭に来ました。
そうしたら、毎年オニバス池に自主的に常駐して、観光客の説明役を買っている方の声が聞こえてきました。
「この前の雨で、冷たい水が流れこんでしまって、水温が下がったので咲いていないんです」というような内容でした。
確かに先週は、梅雨明け宣言されたにもかかわらす、梅雨が戻ったような雨が降り続きました。
意外とオニバスはデリケートなんだなと思ったのですが、よく考えてみれば福島潟はオニバスの北限自生地です。
本来は、暖かいところが好きな植物ですから、北限に自生していれば少しの気温低下で、開花を送らせてしまうのもわかります。
今日は、気温は凄く上昇したけど、水温の回復が遅れていたわけです。
沼を訪れたのは午前9時30分頃です、ちょうど一気に気温が上がる時間帯だったので、立っているだけで汗が噴き出してきました。
オニバスの花も撮影しましたが、来たからにはと他の被写体も撮影して、11時ころまで炎天下で粘りました。
気温と水温で思い出したのですが、小学校の夏休み自由研究で「地温、気温、水温」の日変化を研究した同級生がいました。
小学生としては発想が素晴らしかったし、資料のまとめも抜群だったので、代表として発表会へ選抜されました。
今思い返すと、こんな暑い日に、一日をかけて地温、気温、水温を測定していたのかと思うと、私にはできないなと思いました。
それにしても暑い日です、この調子で水温が上昇すれば、来週は池中オニバスが咲いたのを見ることができそうです。