■淋しい時には家に来て c/w 5時から10時までの私 / 伊東きよ子 (CBSソニー)
いゃ~~、今日は激烈に寒かったですねぇ~~!?!
街には既に厚いコート姿の女性も目立ったほどで、スカーフどころかマフラーや手袋をも自然に着用して不思議ではないという寒々とした日常が、しばらくは続くのでしょうか……?
そこで本日は感傷と温もりのレコードをご紹介するべく、取り出したのは伊東きよ子が昭和45(1970)年に出したシングル盤で、ど~です、まずはジャケ写からして、その気(?)にさせられてしまいませんかぁ~~~♪
そしてA面「淋しい時には家に来て」が作詞:安井かずみ&作曲:宮川泰が書いた、なんとなくミュージカル調の歌謡フォークで、アコースティックギターに導かれて軽快に歌う伊東きよ子の罪の無い節回しが裏表に気分はロンリーとでも申しましょうか、本当はここに歌われているような幸せとは縁遠い女性の心根を表現しているとしたら、ワザとらしいミュージカル調のサウンド作りも意味深と思ったりします。
また一方のB面「5時から10時までの私」は作詞:山上路夫&作曲:村井邦彦とクレジットされた、これが所謂語りソングの決定版で、その内容は平凡な日常を過ごしている独身OLが夕方5時に仕事を
終え、しかしその日はなんとない衝動から見知らぬ街へ出かけてしまうという独白は、有りそうで、実はそんなには有り得ない、本当に映画のストーリーのような歌をコケティッシュな雰囲気で聴かせてしまう伊東きよ子の罪深さを堪能出来る仕上がりが秀逸♪♪~♪
実に感傷的な気分に浸らせてくれる村井邦彦のメロディと馬飼野俊一のアレンジも素晴らしいんですが、やはりこれは伊東きよ子ならではの個性が存分に発揮された仕上がりでしょう。
だって、もしもこれを女優を含む他の歌手が演じたって、ここまでの完成度(?)に至ったかは、大いに疑問の残るところですので、サイケおやじの稚拙な説明よりは、皆様にはぜひとも聴いていただいて、この雰囲気に浸っていただきとうございます。
ということで、こんな日には早く帰って、布団の中で温々としながら趣味の世界に入り込みたいと願いつつも、未だ仕事が片付かず……。
う~ん、世の中は甘くないがゆえに、こ~ゆ~歌の世界に惹かれていくのでした。