Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

渋滞学

2008-03-23 16:21:28 | 読書
西成 活裕著 新潮選書 (2006/09)

物理学会誌に紹介されていたが,帯を見たら「爆笑問題のニッポンの教養」をはじめ,テレビ・新聞でも話題に! とあった.

「BOOK」データベースによれば
---人混み、車、アリ、インターネット…世の中、渋滞だらけである。生まれたばかりの研究「渋滞学」による分野横断的な発想から、その原因と問題解決の糸口が見えてきた。高速道路の設計のコツから混雑した場所での通路の作り方、動く歩道の新利用法まで。一方で、駅張り広告やお金、森林火災など、停滞が望ましいケースでのヒントにも論及。渋滞は、面白い。 ---

しょっぱなのオートマトン・モデルが,好みだったので,たちまちひきこまれてしまった.
勤めていた頃はこの種の,教養科学本に手を出す余裕がなかった.このごろは意識的に読んでいる.
この本の場合,もちろん内容は万人の興味をひくものだが,加えてこの西成先生は構成も文章もうまい
各章の最後に教科書みたいな「まとめ」があるのは,ボク的にはいいと思う.ただし,「講義」としてややこしい話題をくくりだしてしまうのはどうかな.縦書きには違和感がある.出版社は文科系のひとは横書きに違和感と決めつけているが,そうだろうか.メールもパソコンも横書きなのに.
---なーんて,自分で本を書くと見方・読み方が変わるものだなぁ.

昔は「統計力学」といった分野を,今は「統計物理学」というらしい.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg