本を書いたことはあるが,本を造ったことはない.
メーカーに頼んで,紙を指定して印刷し,自分のデザインのカバーをつけて造本するという工程を実践してみた.
この「物理実験法」は電子書籍としてマーケットに出しているのだが,紙の本はないのかと言われたのがきっかけである.この電子書籍の販売元でも製本はやってくれるのだが,確かめたら 200 ページ以下という制限があった.そこで製本直送comというオンデマンド印刷会社をウェブで探し出した.
ここはとにかくデータをもらって製本するだけで,なにが出来ても知らないよという方針.
写真のような 220 ページ無線綴じが一冊だけで 500 余円であった.郵送代 300 円弱を高く感じた.
出来栄えは...見てくれはなかなか良いのだが,紙が厚すぎ,本も厚すぎて開きづらい.用紙は分からないままに,一番上に書いてあった「b7 バルキー」にしたが,「モンテシオン」か「ラフクリーム」がよかったらしい.
小さい本が好きで B6 にしたが,A5 にすれば薄くなり,開けやすくいだろう.
まぁ一冊目は授業料というところか.
印刷屋さんに相手にしてもらうには,PDF なならなんでも良いというわけではなく,PDF/X-1a とかいう規格に準拠しないたダメというのも,今後の人生で役に立つとは思えないものの,おもしろかった.