
我が家にはレコードプレイヤーはおろか CD プレイヤーもないのだが,ポータブル・レコードプレイヤーとギターアンプの組み合わせで,ジャズギターの LP を何枚か聴かせていただくことができた.
写真右は,日本では「ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン」として知られている LP で,自分も持っていた.しかし聴かせていただいたのは違うジャケットで,曲目もディジー・ガレスピーの演奏が見当らなかった.
山口克己「ジャズ名盤セレクション」誠文堂新光社(2015/6)
という,アナログレコードのレーベルとプレスに関するマニアックな本がある.これによれば,まず写真左の 10 インチ LP があり,それにガレスピーのセッションを加えて 12 インチとしたのが右の赤いジャケットであるという.先日の LP のジャケットは左のものではなく,10 インチでもなかったが,左と同じ曲目で,後年違う会社から出されたものだろう.
この LP 中のピカイチは Swing to Bop だが,今回聴いてこれは Topsy だと思った.
ピアニストは Thelonius Monk となっているが,信じられない !
Charlie Christian Memorial Album という3枚組のアルバム中の Till Tom Special (作曲はベニーグッドマンとライオネル・ハンプトン) も聴いた.粟村政昭氏によるライナーにはこれが Swing to Bop の原曲とあったが,Topsy そのものの部分がある.メンバーがおもしろく, Benny Goodman - cl,Lionel Hampton - vb,Count Basie -p, Charlie Christian - g, Artic Bernstein - b, Nick Fathool - dr.
ちなみに Topsy はエドガー・バトルとエディ・ダラムの作曲で,1937 年にベニー・グッドマンもカウント・ベイシーも録音している.