Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

熊虎合戦と落語・動物園

2016-11-20 10:13:24 | エトセト等
「熊虎合戦」は宇野浩二の童話.幼少のときから,この手の話が好きだった.

食い詰めた男が見世物屋に雇われる.熊の毛皮を着て,檻の中でのそのそしていればいいはずが,現場では隣に虎の檻がある.「ただいまから熊虎合戦でござい!」という口上で,二つの檻を隔てていた鉄格子が開けられてしまう.恐怖にすくんでいると近寄ってきた虎が「安心しろ,俺も雇われだ」...

ネットによれば 1923 年刊行の「赤い部屋」所収.挿絵では,どちらの手足の先もニンゲンである.熊が膝をついているのがカワイイ.

落語「動物園」が同じストーリーで,こちらは上方の2代目 桂文之助(1859 - 1930)の作とされている.宇野浩二と文之助とどちらが先かは微妙...と言うより,共通のネタが童話と落語に枝分かれしたと考えた方がよさそうだ.

動画で演ずるのは桂三木男.三代目桂三木助の孫,四代目の甥である.来秋 真打昇進が内定している.
噺を 5 分たらずにうまくまとめているが,ライオンより熊の方が落語らしいと思う.それに百万円はオーバーだ.



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