久野 和宏, 佐野 泰之, 野呂 雄一,技法堂(2013/9).
市立図書館にあった本.120 ページほどだが,楽しく読了した.私のために書かれたように感じたが,逆に言えばだれを対象に書かれたのかわからない.16 とんのブログみたいだ.
ジョン・ケージの 4 分 33 秒が現れる.また「音と人の世界」という章がこの本では最長である.ここでは波動現象は難解とされるので,波を擬人化し,波の気持ちになって考えることを試みる.ちょっと強引なところもご愛嬌だろう.
「ところどころ数式が現れるが,苦手な人は気にせずに読み飛ばして構わない」と「はじめに」に書いてあるが,数式の出現頻度は大学物理の教科書なみ.偏微分方程式,ハンケル関数などの特殊関数がぽんぽんと出てくる.
記述では主語が「音」になったり「波」になったりする.しかしその内容の大部分は「光」についてもあてはまり,大学院で放射光について講義したことと重複する部分もある.最後はシュレディンガー方程式である.
著者3人の生年はそれぞれ 1942 年,1962 年,1971 年.どのように執筆を分担されたのだろうか.
市立図書館にあった本.120 ページほどだが,楽しく読了した.私のために書かれたように感じたが,逆に言えばだれを対象に書かれたのかわからない.16 とんのブログみたいだ.
ジョン・ケージの 4 分 33 秒が現れる.また「音と人の世界」という章がこの本では最長である.ここでは波動現象は難解とされるので,波を擬人化し,波の気持ちになって考えることを試みる.ちょっと強引なところもご愛嬌だろう.
「ところどころ数式が現れるが,苦手な人は気にせずに読み飛ばして構わない」と「はじめに」に書いてあるが,数式の出現頻度は大学物理の教科書なみ.偏微分方程式,ハンケル関数などの特殊関数がぽんぽんと出てくる.
記述では主語が「音」になったり「波」になったりする.しかしその内容の大部分は「光」についてもあてはまり,大学院で放射光について講義したことと重複する部分もある.最後はシュレディンガー方程式である.
著者3人の生年はそれぞれ 1942 年,1962 年,1971 年.どのように執筆を分担されたのだろうか.