岡田 秀文,光文社文庫 (2017/1).2014 年に刊行された単行本は「2015 本格ミステリ・ベスト 10」の国内第 5 位にランクインした.
Amazon によれば,*****
内容(「BOOK」データベースより)
明治二十六年、杉山潤之助は、旧知の月輪龍太郎が始めた探偵事務所を訪れる。現れた魚住という依頼人は、山縣有朋の影の側近と噂される大物・漆原安之丞が、首のない死体で発見されたことを語った。事件現場の大邸宅・黒龍荘に赴いた二人を待ち受けていたのは、不気味なわらべ唄になぞらえられた陰惨な連続殺人だった―。ミステリ界の話題を攫った傑作推理小説。
*****
首なし死体・わらべ唄・白紙の遺言状など,古典的な趣向がてんこ盛り.タイトルからして時代がかっているが,明治の文献を現代語訳したと言う体裁でサクサク読める.
ゲームみたいにサクサク殺され,残るは警察と探偵だけとなってしまう.探偵とは上記,月輪と杉山のペアで,それぞれホームズ役ワトソン役だが,まことに無能.
最後の 20 ページほどが謎解きに充てられるが,ちよっと急ぎすぎ.あまり詳しく書くとぼろが出るのかも.
ネタばらしをすると,真犯人はカリスマで,2家族の全員がこのひとにマインド・コントロールされるというのだが,強引な設定.でも彼に 4 (5) 人の妾がいて,同じ屋敷に住んでいるという能天気さが,強引な部分をカモフラージュしている.
ばかミスと思えば楽しく読める.
解説 法月綸太郎.
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内容(「BOOK」データベースより)
明治二十六年、杉山潤之助は、旧知の月輪龍太郎が始めた探偵事務所を訪れる。現れた魚住という依頼人は、山縣有朋の影の側近と噂される大物・漆原安之丞が、首のない死体で発見されたことを語った。事件現場の大邸宅・黒龍荘に赴いた二人を待ち受けていたのは、不気味なわらべ唄になぞらえられた陰惨な連続殺人だった―。ミステリ界の話題を攫った傑作推理小説。
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首なし死体・わらべ唄・白紙の遺言状など,古典的な趣向がてんこ盛り.タイトルからして時代がかっているが,明治の文献を現代語訳したと言う体裁でサクサク読める.
ゲームみたいにサクサク殺され,残るは警察と探偵だけとなってしまう.探偵とは上記,月輪と杉山のペアで,それぞれホームズ役ワトソン役だが,まことに無能.
最後の 20 ページほどが謎解きに充てられるが,ちよっと急ぎすぎ.あまり詳しく書くとぼろが出るのかも.
ネタばらしをすると,真犯人はカリスマで,2家族の全員がこのひとにマインド・コントロールされるというのだが,強引な設定.でも彼に 4 (5) 人の妾がいて,同じ屋敷に住んでいるという能天気さが,強引な部分をカモフラージュしている.
ばかミスと思えば楽しく読める.
解説 法月綸太郎.