日高昭二編,岩波書店(2016/11).
テレビの大河ドラマに便乗しての出版のように見えるが,やけに格調が高い.
日高氏は神奈川大学名誉教授だそうだ.
Amazon 掲載の「BOOK」データベースによれば*****
近代の著名な作家たちは、豊臣家の滅亡とその戦いをどのように描いたのか。明治から昭和戦前期までを中心に、坪内逍遙、岡本綺堂、徳富蘇峰、菊池寛、吉川英治、田中英光、坂口安吾ほか、十五名の作品を、「豊太閤追慕」「淀殿変幻」「落城の賦」「敗者の碑」の四章に分けて収める。近代文学が捉えた「大坂の陣」の物語には、それぞれの時代における帝国日本の「戦争」の陰影が深く刻み込まれている。*****
上にあるように,章のタイトルは文学趣味.内容は詩あり戯曲あり文語体あり.しかし敗戦がテーマだから,立て続けに読んだら気が滅入った.
面白かったのは吉川英治と,以外にも曾呂利が登場する坪内逍遥.坂口安吾の文章に既読感があったが,この人が書くものはぼくには全部同じに聞こえるのかもしれない.編者の解説もおおかたのテキストより面白かった.
図書館で借用.こうした,どういう読者を想定しているのかわからない本は確かに図書館向きだ.
テレビの大河ドラマに便乗しての出版のように見えるが,やけに格調が高い.
日高氏は神奈川大学名誉教授だそうだ.
Amazon 掲載の「BOOK」データベースによれば*****
近代の著名な作家たちは、豊臣家の滅亡とその戦いをどのように描いたのか。明治から昭和戦前期までを中心に、坪内逍遙、岡本綺堂、徳富蘇峰、菊池寛、吉川英治、田中英光、坂口安吾ほか、十五名の作品を、「豊太閤追慕」「淀殿変幻」「落城の賦」「敗者の碑」の四章に分けて収める。近代文学が捉えた「大坂の陣」の物語には、それぞれの時代における帝国日本の「戦争」の陰影が深く刻み込まれている。*****
上にあるように,章のタイトルは文学趣味.内容は詩あり戯曲あり文語体あり.しかし敗戦がテーマだから,立て続けに読んだら気が滅入った.
面白かったのは吉川英治と,以外にも曾呂利が登場する坪内逍遥.坂口安吾の文章に既読感があったが,この人が書くものはぼくには全部同じに聞こえるのかもしれない.編者の解説もおおかたのテキストより面白かった.
図書館で借用.こうした,どういう読者を想定しているのかわからない本は確かに図書館向きだ.