Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

罪の声

2019-05-20 08:51:57 | 読書
塩田 武士,講談社文庫(2019/5).単行本は 2016/8 講談社.

帯を全部引用すると*****

「週刊文春ミステリーベスト10」第1位,第7回山田風太郎賞受賞作,本屋大賞第3位。
昭和最大の未解決事件を圧倒的な取材と着想で描いた傑作長編小説。

2020年公開! 映画化決定! 小栗旬 星野源

「これは、自分の声だ」
京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。それはかつて、日本を震撼させた脅迫事件に使われた男児の声と、まったく同じものだった。

文芸/ミステリー/ノンフィクション--
ジャンルを超え新聞・出版界が騒然とした超話題作、ついに文庫化!
*****

Amazon 売れ筋ランキング 講談社文庫第1位.自分のように,文庫化されたら読もう,という輩が多いらしい.

モデルはグリコ・森永事件,1984-1985年に,阪神を舞台に食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件.
小説では上記の「自分の声」のテーラーと,この事件の31年後特集に動員された新聞記者がダブルで地味に事件を追跡する.キツネ目の男も登場する.過激派が事件に関係した可能性は,Wikipedia にはなかったようだ.著者の着想なんだろう.

圧倒的な取材の結果か,いささか長すぎ.本筋と関係のない場面もていねいに書き込んであるのが,いいような・悪いような.でも面白かった.
☆☆☆☆
コメント
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