Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

東京奇譚集

2006-08-21 18:07:56 | 読書
村上 春樹 2005年9月 新潮社.
図書館に返却に行ってこんどはこれを借りてきた.著者はノーベル賞に近い位置にいるそうな.

じつはこの著者のマジメな小説はほとんど読んだことがなかった.
「アンダーグラウンド」とその続編に感心したが,小説ではない.
「ポートレイト・イン・ジャズ」など一連のジャズ関係は好きだが,和田誠の挿絵の魅力も大きい.でも寺島某etcの,いわゆるジャズ評論家の文章はたいてい腹が立つが,村上に限ってそんなことはない.

安西水丸などが挿絵を描いている長たらしい題名のメルヘン調のは,ややかまとと的で,おとなが読むのに恥ずかしい感じ.
本書は短編集で,なかでは「品川猿」がその系統.しかしここまでくれば芸のうち.

一冊をあっという間に読んでしまった.案外いまの自分と合っているのかも.なかでは,とくに怪奇現象が起こるわけではないが,「偶然の旅人」が良かった.
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2 コメント

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村上春樹 (ジャクソンさん)
2006-08-25 21:18:11
「神の子供たちはみな踊る」も似たような本ですよ。
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神の子供たちは... (16トン)
2006-08-26 08:51:54
カバーのカエルが気持ち悪かったけど,文庫本を買ってあります.



神の子供たち...で連想するのはパド・パウエルですが,わたくし,「クレオパトラの夢」をずっと「クレオパトラの鼻」と思いこんでいました.
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