Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

山とけものと猟師の話

2020-07-20 08:15:50 | 読書
高橋秀樹,静岡新聞社(2020/06).

Amazon の紹介*****
全国的に増え続けるシカやイノシシ。農作物はもちろんのこと、観光地として親しまれる山岳の草木までも食い尽くす彼らは、今や〝害獣〟と呼ばれる迷惑な存在だ。シカやイノシシはなぜここまで増えたのか?生態系の問題は山の問題へ、山の問題は治水の問題に繋がり、かつてはすべてのものが、デリケートなバランスを取りながら保たれてきたことが分かる。著者は、海外~日本各地~静岡県を中心に森への取り組みなどを取材する中で、特に人と共存してきた「里山」に関心を持つようになった。地元静岡で「過疎地域」の猟師に話を聞き、その地で暮らしてきた人びとの実感をベースに、里山の現状をリポートする。*****

目次****
はじまり / 身近な山で起こっていること / 静岡の猟師に会いに行く / 野生動物を食べる / おわりに*****

当地,東広島の図書館に静岡新聞社の本が ! と思って借用.「身近な山で起こっていること」は広島や静岡に限らず全国的らしい.「山から消えたのは人間?」という小見出しが問題を要約している.
「静岡の猟師に会いに行く」は,村の神社の由来の記述などの部分が少々退屈.
何件かの狩猟同行記が読める.どうせなら獲物をどう追い出し,どこで待ち構えるかを地図で示してもらいたかった.スマホがあれば難しくはないと思うのだが...
「野生動物を食べる」にはジビエのレシピが4点.もっと...と言いたいところだが,そう材料が手に入るものではないし,妥当なページ数かな.ここを担当した野田康代さんはイタリアンのシェフで,見切り・止め刺し・解体と,ワナ猟の獲物処理の修行中とのことである.

ブックデザインにどことなくローカル色があって良い感じ.

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 生樹の御門 | トップ | 弾性ストッキング »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事