路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【主張】:小学生大会の廃止 まず大人が意識の変革を

2022-04-30 05:03:50 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【主張】:小学生大会の廃止 まず大人が意識の変革を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【主張】:小学生大会の廃止 まず大人が意識の変革を 

 子供たちのスポーツに勝利至上主義が蔓延(まんえん)することは好ましくない。その要因を取り除き、子供たちが心からスポーツに打ち込める環境を作ることが大事だ。

 気になるのは、スポーツ界が小学生の全国大会廃止に向けた動きを加速させていることだ。

 全日本柔道連盟(全柔連)は5、6年生が対象の全国小学生学年別大会の廃止を決め、日本スポーツ協会も、スポーツ少年団の全国大会について、将来的な中止を視野に入れた議論を進めるという。

 全柔連は「小学生が勝利至上主義に陥ることは、好ましくない」としているが、その説明はおかしい。勝利至上主義に毒されているのは大人の方である。

 大会で勝たせるために無理な減量や危険な技を子供に強いる指導者もいれば、審判やわが子の対戦相手に罵声を浴びせるなど、常軌を逸した保護者もいる。

 本来は大人の意識改革を急ぐべきで、全国大会の廃止では問題の解決にならない。むしろ、多様な環境の中で育ったライバルたちと交流する、貴重な人生経験まで奪うことになりかねない。

 心身が成長段階にある小学生にとって、スポーツが果たす役割は小さくない。昨日より速く走る、遠くへ跳ぶという向上心は生きる意欲につながる。仲間や好敵手との切磋琢磨(せっさたくま)を通じ、尊敬や思いやりなどの社会性も養われる。

 スポーツの効用を歪(ゆが)めているのは、目的をはき違え「勝たせる」ことに執着する指導者、保護者の存在だ。「人間形成」をうたう柔道界が、そのような大人の再教育を掲げるならともかく、子供たちの競技環境を奪うのは本末転倒だろう。短絡的な発想はスポーツ界全体の評価を下げるだけだ。

 勝つための試行錯誤が否定されてもいけない。勝利至上主義を戒めるなら、大会のあり方に知恵を絞るべきだ。トーナメント方式に加え、リーグ戦や交流を目的とした大会など、多様な選択肢があっていい。バレーボール元日本女子代表の益子直美さんが主催する「監督が怒ってはいけない大会」といった好例もある。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム  【主張】  2022年04月30日 05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岩手県】:佐々木朗希の故郷陸前高田「朗希応援&祝福花火」打ち上げ検討 CS開幕日10・8大会で計画

2022-04-20 05:00:10 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【岩手県】:佐々木朗希の故郷陸前高田「朗希応援&祝福花火」打ち上げ検討 CS開幕日10・8大会で計画

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岩手県】:佐々木朗希の故郷陸前高田「朗希応援&祝福花火」打ち上げ検討 CS開幕日10・8大会で計画 

 プロ野球ロッテ佐々木朗希投手(20)の故郷岩手県陸前高田市で19日、「朗希応援&祝福花火」打ち上げが検討されていることが分かった。

 10日の完全試合達成から17イニング連続「完全」を継続しているヒーローのさらなる飛躍を願い、10月8日に開催する「三陸花火競技大会2022」(会場・高田松原公園)での実施を計画。同日はパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)開幕日と重なり、「朗希日本一」を祈念する花火となるか。

昨年の「三陸花火大会」で打ち上げられた花火(大会事務局提供)昨年の「三陸花火大会」で打ち上げられた花火(大会事務局提供)

    ◇   ◇   ◇

 最速164キロの速さで打ち上がる? 偉業の大きさに合わせたビッグサイズ? 佐々木の「タマや~」とばかりに、故郷の夜空に「朗希花火」が大輪の花を咲かせそうだ。

 完全試合、1試合19奪三振、13者連続奪三振の快挙を達成した10日のオリックス戦後、当初は今月29日に開催される「三陸花火大会」での「朗希おめでとう花火」を、実行委員会を中心に模索していた。だが、本人への許可などを含めて準備が間に合わないことから断念。同大会事務局の担当者は「地元からスーパースターが出ることは本当にうれしいですし、活躍の後押しが出来たら良い。春は無理でしたけれど、秋の開催には応援する花火を打ち上げたいと思っています」。具体的な内容など、詳細は今後に検討を進めていく。

 開催日の10月8日はCS開幕日だ。佐々木の活躍でパ・リーグ制覇を成し遂げていれば「日本一祈念」。2位か3位なら「日本シリーズ出場祈願」。個人として2度目の完全試合や、NPB最速167キロや夢の170キロとなれば「朗希おめでとう&ありがとう」の祝賀花火がドカーンと彩られるイメージも膨らむ。背番号にちなんだ17連発となればド迫力間違いなしだ。

 29日の花火も佐々木朗希活躍の喜びを共有するうたげになりそうだ。大会公式ツイッターでも「三陸の大エースの活躍で、三陸、岩手県、東北、いや日本中が盛り上がっていますね。花火を見ながら祝杯をあげましょう」と発信。佐々木の朗報と花火が、地元市民の笑顔の花も咲かす。【鎌田直秀】

「三陸花火大会2022」で打ち上げ予定のウクライナ国旗をイメージした花火(大会事務局提供)「三陸花火大会2022」で打ち上げ予定のウクライナ国旗をイメージした花火(大会事務局提供)

 ○…29日にはウクライナ国旗をイメージした「青と黄色」の尺玉2発と、献花の意味を込めた「白菊」の尺玉の計3発を、「鎮魂」と「平和」への願いを込めて打ち上げる。担当者も「ウクライナの方も不安だと思いますし、コロナもあって、暗いニュースが目立つ。少しでも応援、支援になれば」と願う。東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた陸前高田市。当日の会場やLIVE配信でのオンラインなどで募金活動を行い、全額を水、食料、生活必需品などの支援に充てる予定だ。

 ◆「三陸花火大会」と「三陸花火競技大会」

 三陸から元気と笑顔を届けることをコンセプトに20年に開始。「三陸花火大会」は尺玉150発以上を含む1万5000発超の打ち上げ数で国内最大級。音楽とシンクロしたエンターテインメントが中心で、都市部では難しい大型の花火玉も登場。コロナ対策により観覧席(5555席)は全席有料で事前予約制。「三陸花火競技大会」は全国の花火会社や花火師がオリジナル花火で競い合う。打ち上げ数は1万発以上で来場者約2万人。いずれも主催は三陸花火競技大会実行委員会。会場は岩手県陸前高田市の高田松原運動公園。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・岩手県・プロ野球ロッテ佐々木朗希投手(20)の故郷岩手県陸前高田市で19日、「朗希応援&祝福花火」打ち上げが検討】  2022年04月20日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【プロ野球】:貧打・阪神やっと2勝 適時打なし60イニング…佐藤輝が逆転弾

2022-04-15 22:40:30 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【プロ野球】:貧打・阪神やっと2勝 適時打なし60イニング…佐藤輝が逆転弾

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【プロ野球】:貧打・阪神やっと2勝 適時打なし60イニング…佐藤輝が逆転弾

 ○阪神4―1巨人●(15日、甲子園)

 打順が4番ではなくとも、阪神の頼みの綱は佐藤輝だ。2試合連続で2番で出場。1点を追う五回2死二塁、粘って待った7球目、真ん中やや低めのスライダーを引っ張った。ライナー性の打球は大歓声とともに右翼ポール付近に吸い込まれた。

 
五回裏阪神2死二塁、佐藤輝が右越えに2ランを放つ。投手・菅野、捕手・大城=甲子園

 連敗を6で止める逆転2ランを、本人は「変化球を頭に入れ、打てる球が来たので必死に食らいついた」と振り返った。悲しきかな、阪神が2点以上取った試合は8日の広島戦以来、6試合ぶりだ。1イニングで複数得点を記録したのは5日のDeNA戦の一回までさかのぼる。

 
プロ野球・阪神

 新型コロナウイルス感染で開幕投手を回避し、今季初登板だった先発の青柳が8回1失点。その好投に応えるように、佐藤輝に続き、ロハスも八回にバックスクリーン横へ2ランを放って大勢は決した。

 とはいえ、適時打は60イニング連続で出ていない。この日も巨人に先制を許した直後の一回裏、2死満塁の好機に糸原が平凡な二飛に倒れ、状態の良くない菅野の出はなを攻略できなかった。四回も無死一、二塁で糸原があっさり左飛に倒れ、進塁打すら打てない。続く梅野は投ゴロ併殺と、連敗中のチームを象徴する内容だった。

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース スポーツ 【プロ野球・阪神VS巨人】  2022年04月15日  22:40:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題】:昭和の大横綱大鵬さん明かした「ウクライナの血は誇り」オデッサに土俵入り銅像、娘達も思いはせ

2022-04-11 05:00:00 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【話題】:昭和の大横綱大鵬さん明かした「ウクライナの血は誇り」オデッサに土俵入り銅像、娘達も思いはせ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:昭和の大横綱大鵬さん明かした「ウクライナの血は誇り」オデッサに土俵入り銅像、娘達も思いはせ 

 「昭和の大横綱」第48代横綱大鵬の納谷幸喜さんも、ウクライナへの強い思いを抱いていた。

 父マルキャン・ボリシコさんがウクライナ第2の都市ハリコフ出身であり、生前に「私にウクライナの血が流れていることを誇りに思う」と明かしたこともある。

昨年6月に在日ウクライナ大使館のツイッターにアップされた横綱大鵬の土俵入りの銅像昨年6月に在日ウクライナ大使館のツイッターにアップされた横綱大鵬の土俵入りの銅像

第48代大鵬の納谷幸喜氏の自宅に飾られている父マルキャン・ボリシコさん(左)と母納谷キヨさんの写真(大鵬企画提供)第48代大鵬の納谷幸喜氏の自宅に飾られている父マルキャン・ボリシコさん(左)と母納谷キヨさんの写真(大鵬企画提供)

77年、正月に家族で記念撮影する第46代横綱大鵬の納谷幸喜さん(後列左)、妻芳子さん(同右)(大鵬企画提供)

 77年、正月に家族で記念撮影する第46代横綱大鵬の納谷幸喜さん(後列左)、妻芳子さん(同右)(大鵬企画提供)

58年、北海道巡業時に母納谷キヨさん(前)ら家族と記念撮影する三段目時代の納谷幸喜さん(右端)(大鵬企画提供)

 58年、北海道巡業時に母納谷キヨさん(前)ら家族と記念撮影する三段目時代の納谷幸喜さん(右端)(大鵬企画提供)

 「コサック騎兵」だった父は共産政権を嫌って当時日本の治政下にあった樺太(現サハリン)に亡命した。北海道で生まれ育ち、樺太・敷香(現ポロナイスク)の洋服店で働く母納谷キヨさんと出会い、結婚。5人きょうだいの末っ子として誕生したのが愛称「ワーニャ」と呼ばれた大鵬だ。

 だが、父の存在を知ったのはキヨさんが亡くなった1973年(昭48)。妻芳子さんがキヨさんから預かっていた1枚の写真だった。第2次世界大戦の集団帰国命令で母国に戻ることが決まった父。家族は戦火を逃れるために北海道へ移住し、永遠の別れとなった。口ひげの父の姿に記憶がよみがえったことは1つだけ。本紙評論家としての活動中、担当記者に「港か駅かは覚えていないが、馬に乗って見送りに来てくれた」と吐露したことがある。

 2011年(平23)5月、ウクライナから「友好勲章」を受章した。同国政府から招待を受け、家族でのウクライナ旅行を検討したが、闘病中のため断念。芳子さんは大鵬の死去後、「お父さん(大鵬)は行きたかったんです。それに『ヨーロッパ巡業をまたやってほしいし、その1つはウクライナで』って言っていたこともある」と代弁した。現在、大鵬の自宅にある遺影の前には、キヨさんの戒名の隣に、日本の住職にお願いした父の戒名も並ぶ位牌(いはい)がある。仏壇上方には父の貴重な写真を引き伸ばし、2人の遺影として飾られている。

 昨年6月には、在日ウクライナ大使館が、同国オデッサに大鵬が横綱土俵入りを行う銅像が設置されていることをツイッターで発信した。土俵入りには災いや邪気を払う意味があるともされている。大鵬の三女美絵子さんは10日、「(銅像の)存在は知らなかったのですが(ロシアの攻撃で)壊れていなければ良いなと思う。もともとは一緒の国なのに…。なんで一般市民まで巻き込まれなければいけないのだろう」。長女、次女とは「もし祖父が再婚して子供が出来ていたら、遠い親戚がウクライナにいるかもしれない」などと同国への思いをはせることもある。大鵬の力強い四股が、一刻も早い停戦を導くことを願っている。【鎌田直秀】

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・欧州・ロシア・ウクライナ侵攻、「昭和の大横綱」第48代横綱大鵬の納谷幸喜さん】  2022年04月11日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:札幌五輪調査 招致合意とは言い難い

2022-03-17 05:05:55 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説①】:札幌五輪調査 招致合意とは言い難い

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:札幌五輪調査 招致合意とは言い難い 

 2030年冬季五輪・パラリンピック招致を目指す札幌市はきのう、郵送とインターネット、街頭の三つの手法で実施した意向調査の結果を発表した。いずれも賛成派が過半数を占めた。

 秋元克広市長は結果について「三つの手法すべてで一定の支持を得た。招致活動の次のステップに進むため、関係団体により一層の協力を依頼したい」と述べ、活動を加速させる考えを示した。

 ただ、札幌市民1万人に限定した郵送分で前回の14年調査と比較すると賛成派は15ポイント減となった。コロナ禍で強行された東京五輪開催を経て、五輪への懐疑的な見方が広がった結果とも言える。

 札幌市は五輪開催が魅力あふれるまちづくりにつながると強調しているが、大会経費が膨らむ恐れなどの問題点を詳細に説明してきた形跡はうかがえない。

 五輪の「負の側面」に目を向けぬまま、招致ありきで突き進むための既成事実を積み重ねるのでは幅広い理解は得られまい。

 調査は札幌市外の住民を含む計1万7500人を対象に行われた。このうち札幌市民対象の郵送調査は約5700人が回答し、賛成派52%、反対派39%だった。

 調査期間は今月2日~14日で、日本勢が活躍した北京冬季五輪の余熱が残っている時期だった。

 さらに市は調査に併せ、札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)で招致のPR活動を行うなどして市民の関心を高めようともしてきた。

 中立で客観的な環境で民意を測ろうとしたのかは疑問が残る。

 東京大会ではコロナ禍という切迫した状況の中でも、中止を含む開催決定権が地元の政府や都市に事実上ないなど、招致に伴うリスクが浮き彫りになった。こうした点も十分に周知はされていない。

 それでも郵送調査で市民の賛成派は減少した。国際オリンピック委員会(IOC)の改革など、五輪のひずみを正す取り組みがないままに招致を本格化させることへの不安の表れではないか。

 ネット調査では反対理由として「開催に多額の予算が必要」が最も多く、「他の施策に注力してほしい」「災害や感染症など不測の事態への対応が不安」が続いた。

 これらの懸念に対する納得のいく説明も市には求められる。

 大会概要案ではスピードスケートは帯広市、アルペンスキーは後志管内倶知安町、ニセコ町での実施を予定している。札幌市は道と協力し、より広範な道民の意向把握にも力を入れてもらいたい。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年03月17日  05:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【札幌市】:冬季五輪招致、賛成派が過半数 市の意向調査 16日結果発表

2022-03-15 13:39:30 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【札幌市】:冬季五輪招致、賛成派が過半数 市の意向調査 16日結果発表

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【札幌市】:冬季五輪招致、賛成派が過半数 市の意向調査 16日結果発表 

 札幌市が2030年冬季五輪・パラリンピック招致について、全道1万7500人に賛否を聞いた意向調査で、「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した賛成意見が過半数を占める見通しとなったことが15日、関係者への取材で分かった。結果は最終集計中で、秋元克広市長が16日に発表する方針。国際オリンピック委員会(IOC)は30年大会の開催都市の選考にあたり「住民の支持」を重視しており、意向調査の結果が注目されていた。

 意向調査は2~14日に実施。札幌市民1万人を対象にした郵送調査、市民2千人と市外3千人を対象にしたインターネット調査、札幌、函館、旭川、釧路、帯広、北見、苫小牧の7地区で約2500人に行った街頭調査を組み合わせた。

 関係者によると、集計前の郵送調査が千人分程度残っているが、いずれの調査手法でも、賛成意見が、「反対」「どちらかといえば反対」を合わせた反対意見を上回った。最終的にも賛成意見が過半数となる見込み。

 市は昨年11月、大会経費を19年試算比で100億~900億円圧縮し、2800億~3千億円とする大会概要案を発表。新型コロナウイルス禍が長期化し、記録的な大雪が市民生活に大きな影響を与えた中での意向調査だっただけに、札幌市にとっては意向調査の結果次第で招致実現が遠のく可能性もあった。

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 元稿:北海道新聞社 北海道のニュース 社会 【話題・地方自治・札幌市・冬季五輪の開催】  2022年03月15日  13:39:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:第二次大戦中、医師のグットマン博士は英国の病院で脊髄を損傷…

2022-03-11 07:40:45 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【筆洗】:第二次大戦中、医師のグットマン博士は英国の病院で脊髄を損傷…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:第二次大戦中、医師のグットマン博士は英国の病院で脊髄を損傷…

 第二次大戦中、医師のグットマン博士は英国の病院で脊髄を損傷した兵士たちを診た

 ▼治療にスポーツを取り入れ一九四八年、車いすに乗る元兵士たちのアーチェリー大会を病院で開催。パラリンピックの原点となった

 ▼「パラリンピックの父」と呼ばれる博士はユダヤ人。出身地ドイツでナチスによる迫害が始まり、英国に亡命した。『パラリンピックへの招待 挑戦するアスリートたち』(中村太郎著)などに教わった

 ▼きょう北京パラリンピックが開幕するが、天国の博士はウクライナの戦闘に何を思っているだろうか。キエフのテレビ塔がロシア軍のミサイルで攻撃されたが、現場は大戦中にホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)が行われたバビ・ヤール地区。追悼施設も被弾した

 ▼地区でナチスに銃殺されたユダヤ人らは十万人に上るとも。ロシアのプーチン大統領はウクライナの政権を「ネオナチグループ」と呼び、ロシア系住民が虐殺されていると訴えるが、真偽は疑わしい。バビ・ヤールの施設側も「侵攻を正当化するため、ホロコーストをゆがめようとしている」などと非難。ウクライナ侵攻はユダヤ人の心も傷つけている

 ▼障害者が前向きに生きることを願った博士。「失われたものを数えるな。残っているものを最大限にいかせ」と語ったという。ウクライナで失われる命を数えなくていい日はいつ来るのだろう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2022年03月04日  07:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説①】:五輪招致調査 幅広い選択肢の提供を

2022-02-17 05:05:55 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説①】:五輪招致調査 幅広い選択肢の提供を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:五輪招致調査 幅広い選択肢の提供を 

 2030年冬季五輪・パラリンピック招致を目指す札幌市は、道民1万7500人を対象に、招致の賛否などを問う意向調査を来月行う。きのうの市議会特別委員会で調査の概要を公表した。

 賛否の理由や開催意義、施設整備費などに関して問い、主な結果は来月下旬に公表する予定だ。

 札幌市は昨年11月に30年大会の概要案を示した。

 コロナ下で開かれた昨年夏の東京大会を機に、五輪の在り方は大きな曲がり角を迎えている。札幌で今なぜ2度目の冬季大会開催を目指すのか、説得力のある考えを示しているとは言い難い。

 五輪を取り巻く情勢の変化も踏まえて道民が開催の是非を判断できるよう、調査では多角的な情報と幅広い選択肢を提供すべきだ。

 秋元克広市長は北海道新聞のインタビューで、招致活動を継続するかどうかは調査結果だけでなく、市議会議論などを勘案して判断する考えを示した。

 支持が半数を下回った場合でも招致活動を継続するなら、調査の意義が薄れるのではないか。

 調査は1万人対象の郵送と5千人対象のインターネット、2500人対象の街頭を組み合わせて実施する。市は多様な年齢層からの回答を収集するためと説明する。

 異なる手法を組み合わせて行う調査が、民意の正確な把握につながるのかどうか疑問が残る。

 秋元市長は開催の意義について「100年後のまちの礎になる」と言う。抽象的であり、分かりづらさは否めない。

 大会経費が市の試算内に収まるとは言い切れない。国際競技団体の要望で施設が拡充される可能性も考えられる。市は道路など関連するインフラ整備も含めた負担額の総額も示すべきだろう。

 札幌市が2度目の五輪招致を本格化させたのは14年だ。当時の上田文雄市長が26年大会への立候補を表明した。インフラ施設の更新など、1972年の前回大会の成功を再現する狙いもあった。

 30年大会の招致を目指す方針に変わったのは秋元市政になってからだが、市長は招致活動が「昨日今日始まったのではありません」と語る。

 だが昨夏の東京大会を通じ、商業化、肥大化した五輪のさまざまなひずみが浮き彫りになった。

 いったん走りだしたから止められないという姿勢ではなく、開催のメリットとデメリットをいま一度洗い出し、真摯(しんし)に道民の声を聞く調査にする必要がある。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年02月17日  05:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【北京冬季五輪】:日本のロコ・ソラーレが5勝目 カーリング・16日

2022-02-17 01:00:30 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【北京冬季五輪】:日本のロコ・ソラーレが5勝目 カーリング・16日

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【北京冬季五輪】:日本のロコ・ソラーレが5勝目 カーリング・16日

 女子1次リーグで前回銅メダルの日本のロコ・ソラーレは10―7で米国に快勝し、5勝3敗とした。17日の最終戦でスイスに勝てば、自力で準決勝進出が決まる。3位の日本は敗れても4勝4敗の英国、カナダ、韓国の最終戦の結果により可能性がある。米国は4勝5敗。

 日本は不利な先攻の第2エンドで3点スチール。7―7の第8エンドから連続得点で突き放した。

 首位のスイスが韓国を下し7勝1敗として、準決勝進出を決めた。連覇を狙うスウェーデンもROCを破って6勝2敗でベスト4入り。

 男子1次リーグは5勝3敗で3位のカナダの4強入りが確定。(共同)

 元稿:北海道新聞社 北海道のニュース 社会 【話題・北京冬季五輪・カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレ】  2022年02月16日  01:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【北京冬季五輪】:カーリング女子 スキップ藤沢五月、人知れず続けた努力 祖父母の応援を力に

2022-02-17 00:49:30 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【北京冬季五輪】:カーリング女子 スキップ藤沢五月、人知れず続けた努力 祖父母の応援を力に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【北京冬季五輪】:カーリング女子 スキップ藤沢五月、人知れず続けた努力 祖父母の応援を力に 

 【北見】北京冬季五輪カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレが16日、正念場の米国戦を制した。新型コロナウイルス禍で海外遠征や練習が満足にできない中、地元の北見市で人知れず努力してきたスキップ藤沢五月(30)を、祖父母は静かに見守ってきた。17日のスイス戦の結果が、1次リーグ突破を大きく左右する。「最後まで悔いのない試合を」。孫の底力を信じ声援を送る。

  • アメリカ戦の第1エンドでショットを決め、鈴木夕湖(左)とハイタッチする藤沢五月=16日、北京(野沢俊介撮影)
 アメリカ戦の第1エンドでショットを決め、鈴木夕湖(左)とハイタッチする藤沢五月=16日、北京(野沢俊介撮影)
 
 「こちらに向かって歩きながらメダルを見せてくれた。うれしそうだった」。4年前の平昌五輪で銅メダルを獲得したロコ。女満別空港に凱旋(がいせん)した日の藤沢の表情を、祖父の重信さん(89)=北見市常呂町=は懐かしそうに振り返る。

 5歳でカーリングを始めた藤沢は幼少期からセンス抜群だった。常呂に競技を根付かせた「カーリングの父」で、選手育成に力を注いだ旧常呂カーリング協会初代会長の故小栗祐治さんが「(この子は将来)うまくなるぞ」と絶賛するほど。重信さんは「小栗さんの言葉通りになった」と笑う。

 コロナ禍で北見市のカーリングホールが一時休館した時期もあった。氷上練習が難しい中、藤沢は地元で黙々と練習を続けた。祖母の一栄(かずえ)さん(87)によると、藤沢は常呂から網走市まで片道約30キロを自転車とランニングで往復していたという。英語の勉強にも打ち込んだ。全ては平昌五輪の自分を超えるため―。「こんなにタフだったなんて」。ひたすら努力する孫に一栄さんは心を打たれた。 ※残り:244文字 全文:990文字

 元稿:北海道新聞社 北海道のニュース 社会 【話題・北京冬季五輪・カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレ】  2022年02月16日  00:49:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【天風録】:「対応力」がもたらした「金」

2022-02-08 06:58:40 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【天風録】:「対応力」がもたらした「金」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:「対応力」がもたらした「金」

 技術や体力がなくても五輪に出場する。早道はカーリングかもと思い、長野のリンクで小手調べをしたことがある。すぐさま勘違いも甚だしい愚か者だと気付かされた。なまったこの体が脳の指示通りに動くはずがない

 ▲この人は、イメージ通りに体を動かす対応力の天才という。北京冬季五輪のジャンプ個人男子ノーマルヒルを制した小林陵侑(りょうゆう)選手だ。指導する「レジェンド」葛西紀明氏がスポーツ雑誌「ナンバー」で舌を巻いていた

 ▲時速90キロで踏み切る瞬間、膝をいきなり伸ばすとスキー板が後ろにスリップして推進力が落ちるらしい。それでスランプに落ち込んだ陵侑選手に、葛西師匠は「膝を5割くらい固定したまま飛べ」

 ▲そんなあいまいな指導なのに、たちまちマスターしたそうだ。今回、本番直前に認められる試技をパスしたのも、リラックスしつつ集中力を切らさない師匠の流儀をまねてのこと。対応力とは吸収力でもあるのだろう

 ▲このジャンプ台は飛び出す直前の傾斜が緩く、踏み切りで必要以上に力みがちという。そうしてライバルが相次ぎ失速し、ふわり舞い上がった陵侑選手は軽やかに遠くへ飛んだ。台への対応力も相まっての「金」である。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2022年02月08日  06:58:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【卓上四季】:五輪の夢

2022-02-03 05:05:45 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【卓上四季】:五輪の夢

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季】:五輪の夢

 「友好と平和へ 希望たぎらせつどう世界の千六百人」。50年前のきょうの北海道新聞朝刊1面の見出しだ。アジア初となる冬季五輪開幕の高揚感である

 ▼五輪関連施設の建設にとどまらず、幹線道路や下水道の整備も進んだ。地下鉄や地下街の開業でまちは活気にあふれ、多くの人がテーマソングに歌われた通り「生まれかわるサッポロの地」を実感しただろう

 ▼札幌市の原田与作市長が五輪招致を決めたのは、街づくり総合計画を進める起爆剤とするためだった。経済成長と人口増のさなか、都市基盤整備は急務だった

 ▼立候補決議案の説明では「北海道開発はもちろん市政十カ年計画などの推進力にもなり、北海道観光を世界に紹介する機会となる」と訴えた。開催時にはすでに職を辞していたが、1度の落選を経てこぎ着けた大会に喜びもひとしおだったろう

 ▼誤算だったのは開催関連費用の膨張だった。当初試算は50億円で市費負担は倍増しても25億円程度と見込んだが、全体費用は最終的にスケート関連施設だけで50億円を超えた。「弁明のしようがない増大に市民の不満も理解できる」と、自著「私の五十年 札幌と聖火」の中で複雑な胸の内を吐露していた

 ▼五輪を巡る環境や規模は大きく様変わりした。政令指定都市移行からも半世紀。人口減少社会を迎える中、再び五輪招致を目指す「サッポロ」の理念と意義が問われている。 2022・2・3

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】  2022年02月03日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説②》:ラグビーの新リーグ 地域への浸透が未来開く

2022-01-31 02:04:40 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

《社説②》:ラグビーの新リーグ 地域への浸透が未来開く

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②》:ラグビーの新リーグ 地域への浸透が未来開く 

 ラグビーの国内新リーグ「リーグワン」が始まった。企業チームが中心だった従来のトップリーグが、地域性も加味した運営形態に衣替えした。3部まで計24チームが参加し、上位の1部には強豪12チームが顔をそろえる。

 2019年に日本で開催されたワールドカップ(W杯)の盛り上がりを追い風に、当初はプロリーグを創設する構想だった。しかし、親企業に依存せず、地域密着で自立したサッカー・Jリーグのようなプロ化は見送られた。 

 新型コロナウイルス禍の影響でW杯の熱気は続かず、採算性を危ぶむ声も根強かったためだ。結果的には企業名と愛称に地域名を加えたチームが大半となった。

 日本のラグビーは企業に支えられてきた。しかし、経済環境の変化で、今後も丸抱えのまま競技を続けられるとは限らない。

 新リーグは、各チームにチケット販売や会場選定の「興行権」を認めた。これまでは日本ラグビー協会が権利を持っていた。

 試合の興行権があれば、自前で商業活動ができ、収益をチームの強化にも使える。逆に赤字の運営が続けば、存続が危うくなるリスクもある。 

 新リーグ発足にあたり、会社本体の分割に揺れる東芝は、厳しい経営状況の中、ラグビー部を分社化した。今後は「東芝ブレイブルーパス東京」という名称で自立した運営を目指す。

 一方で、あえて企業名を外したチームもある。「静岡ブルーレヴズ」はヤマハ発動機から分社化し、「日本一のプロラグビークラブをつくる」とうたう。元日本代表の五郎丸歩さんも、今はチケット販売を担う運営側の一人だ。 

 ただ、全体を見れば、課題は多い。地域性をPRするにも、名称に「東京」が入るチームは1部に五つも集中している。

 競技人口は減少傾向が続いている。少子化に加え、子どもたちがラグビーに接する機会は少ない。将来を考えれば、集客だけでなく、低年齢層への普及や選手の育成にも力を注がなければならない。

 W杯での日本代表の活躍に心打たれた人も多いだろう。新リーグが地域にもっと目を向けて魅力を浸透させれば、未来の展望は開けてくるはずだ。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年01月31日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:札幌五輪50年 レガシーの検証が大事

2022-01-30 05:05:55 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説①】:札幌五輪50年 レガシーの検証が大事

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:札幌五輪50年 レガシーの検証が大事 

 アジア初の冬季五輪が1972年に札幌市で開催されてから来月3日で50年を迎える。

 70メートル級ジャンプで、笠谷幸生選手らの「日の丸飛行隊」が金銀銅のメダルを独占した快挙を記憶している人も多いだろう。

 冬季スポーツ施設や道路、地下鉄などのインフラ機能が整備され、道都発展の起爆剤になった。

 札幌市は2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を目指す。

 ただ昨年はコロナ禍で東京五輪が強行されたことで世論が分断されるなど、五輪の在り方はいま大きな転機を迎えている。

 少子高齢化の時代に、再び巨大なイベントにまちの将来を託す考えが適切なのかどうか。市は前回大会が残したレガシー(遺産)と半世紀の歩みを検証し、市民意見も踏まえ慎重に判断すべきだ。

 72年大会はスピードスケートでオランダのアルト・シェンク選手が3冠を達成した。フィギュアスケートでは米国のジャネット・リン選手が「銀盤の妖精」として人気を集めた。

 世界の一流選手が競う姿が札幌の歴史に刻まれた。

 14カ所の競技施設が設けられ、大倉山ジャンプ競技場などは今でも冬季スポーツの拠点だ。

 一方、開会式が行われた真駒内公園屋外競技場は老朽化が進み、利用者の減少が著しい。トップアスリート育成に札幌の「地の利」が生かされているとは言い難い。

 スキー滑降コース造成のため恵庭岳の一部を伐採し、五輪による自然破壊の象徴と批判された。

 開催を機に南北線をはじめ市営地下鉄が整備されていった。ただ、現在は巨額の累積赤字を抱え市財政の負担にもなっている。

 札幌市は64年の東京五輪開催を機に高速道路建設などが進んだことに触発され、大会を招致した。

 今度も30年大会に合わせ、スポーツ施設の再整備や道路のバリアフリー化などを推進する考えだ。

 だが札幌市の人口は今月、減少に転じた。高度成長期の72年大会と同じ成功体験は望めない。

 東京五輪では開催経費の倍増など祭典の負の側面が露呈した。国際オリンピック委員会(IOC)が開催の決定権を握り、開催国の政府や都市の意向を十分に反映できない実態も浮き彫りになった。

 市は今春に道民対象の意向調査を行う。大会開催時に新たな感染症や気候変動による暖冬少雪、大規模災害に直面する可能性など、招致には多くのリスクが伴うと率直に示すことも求められる。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年01月30日  05:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2021年、彼らのやったことを忘れるな!・12.31】:五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者判明に「僕らに損ではない」とフェアネス欠く発言!

2022-01-10 23:59:20 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【2021年、彼らのやったことを忘れるな!・12.31】:五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者判明に「僕らに損ではない」とフェアネス欠く発言! ■日本有利の不公平はびこる東京五輪

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2021年、彼らのやったことを忘れるな!・12.31】:五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者判明に「僕らに損ではない」とフェアネス欠く発言!  ■日本有利の不公平はびこる東京五輪

 

 2021年も、残すところあとわずか。本サイトで今年報じた記事のなかで、反響の多かった記事をあらためてお届けしたい。
編集部
***************
【初出 2021.07.21】

 23日の開会式に先立ち、本日21日から競技がスタートした東京五輪だが、早速、感染対策をおざなりにする姿勢が露わになっているのが、明日22日におこなわれるサッカー男子1次リーグ初戦だ。U-24日本代表と対戦するのが、選手2人とスタッフ1人が新型コロナ陽性となり、多数の濃厚接触者が出ている南アフリカ代表チームなのだが、予定通り試合が強行されそうなのだ。

【2021年、彼らのやったことを忘れるな!】五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者判明に「僕らに損ではない」とフェアネス欠く発言! 日本有利の不公平はびこる東京五輪の画像1

東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイトより

 東京五輪組織委員会は濃厚接触者となった選手について、相手チームの了解を得た上で試合前6時間以内にPCR検査で陰性となれば出場できるとし、サッカーの場合、出場可能選手が13人を下回った場合は不戦敗となる。南アフリカ代表チームで現在、濃厚接触者に認定されているのは18人におよんでいるが、スポーツ報知によると、組織委の幹部は「最後の運営はIF(国際競技連盟、サッカーはFIFA)が決めることだが、もちろん情報を共有しながら協議している。予定通りだということです」と明言。どうやら試合がおこなわれる可能性が高いらしい。

 本来ならば14日間の隔離が必要な濃厚接触者を、偽陰性が出ることもあるPCR検査だけで出場可能としてしまえば試合によって感染を広げる可能性があり、安全安心どころか「危険な博打」としか言いようがない。

 しかも、そんなななかで、当の日本代表選手から信じられないような発言が飛び出した。その選手とは、日本代表の「攻撃の」だと注目を集めているMFの久保建英選手だ。

 本日配信された「サッカーダイジェストWeb」の記事によると、オンライン取材に応じた久保選手は、初戦で対戦する南アフリカ代表チームに陽性者や多数の濃厚接触者が出ていることについて、こうコメントしたという。

 「僕らにとってマイナスではない。僕らに陽性者が出ていたらマイナスですけど、いまのところゼロなので、自分たちのことに集中したい。こんなこと言っていいか分からないですけど、損ではない。自分たちのことにフォーカスしたい」

 南アフリカ代表チームは陽性者や濃厚接触者が出て、本来の戦力で戦えない状況に追い込まれているというのに、「僕らにとってマイナスではない」「損ではない」と言い放つ──。「こんなこと言っていいか分からないですけど」と留保をつけているが、この発言は、あまりにも無神経だ。

 ◆コロナによる不公平な状況を是正せず、より地の利を生かそうとする日本の競技団体

 南アフリカでは6月以降、感染拡大の第3波に晒されており、サッカー代表チームも当初は21人の選手を招集していたが、出国前に「医療上の理由」によって5人がチームを離脱、追加招集できた選手も3人だけとなっていた(ダイアモンド・オンライン20日付)。

 南アフリカのノトアン監督は陽性者が出たことなどについて、会見で「予期していなかったし、精神的にはとても難しい。思ったようにここまではきていないし、どう100%の力を出せるか確認しないといけない」と語っていた。

 実際、自国開催である日本代表選手とは違い、直前に来日する海外の代表選手たちは長時間、一般客と交ざりあったかたちで飛行機に乗るという大きなリスクを抱えて日本に入ってきている。つまり、国によって新型コロナ対応やワクチン接種状況も大きく違うだけでなく、「バブル」が弾けたなかで来日する海外選手はその時点で圧倒的にリスクが高く、不利な状況にあるのだ。

 そうした状況で感染者が出てしまったというのに、そのチームと対戦する日本代表選手が「僕らにとってマイナスではない」「損ではない」とコメントするというのは、無神経というだけでなく、スポーツのフェアネス精神を欠いていると言わざるを得ない。

 しかし、こうした不公平な状況への鈍さは、久保選手に限った話ではない。

 もともと自国開催の五輪は自国チームに有利だが、コロナの影響でその「アンフェア」さがさらに増している。

 たとえば、本番に向けた調整をおこなう事前合宿では、新型コロナを理由に中止した自治体が相次ぎ、大会直前に選手村に直接入ることを余儀なくされた選手は多い。さらに、練習相手を連れて来られないというハンディもある。このように、ホームグラウンドでの出場となる日本選手とは違い、海外選手の多くが事前に現地入りして調子を整えることができていないのだ。

 さらに、インドなど特定の国に対して組織委は6月、来日後3日間、他国との練習試合や合同練習を認めないなどの対策を打ち出し、これにインドのオリンピック委員会は「不公平で差別的だ」と反発する文書を出すという事態も起こった。

 ようするに、海外の選手やチームは選手が出場できなくなったり、満足な事前合宿や練習がおこなえないという非常に不利な状態に置かれているのだ。

 ところが、日本の各競技団体はこうした不公平さを是正するどころか、 “いまこそ地の利を活かせ”とばかりに狡猾な手段に出ている。たとえば、メダル獲得が有望視されている卓球や柔道、レスリングなどの選手団は選手村に入らず、使い慣れた施設で調整をおこなって本番に挑むことになっている(共同通信17日付)。

 ◆吉田麻也「ソーシャルワーカーだけでなく、選手たちも命かけている」という発言の問題点

 おそらくこの不公平な状況を考えると、今回の東京五輪は日本選手の金メダルラッシュが起きるだろう。しかし、それで金メダルがたくさん獲得できて本当に喜べるのだろうか。

 北京五輪の馬術障害飛越個人で金メダルを獲得したカナダのエリック・ラメーズ選手は、感染リスクの懸念から代表最終選考を辞退した際、このような声明を出していた。

「五輪はアスリートの祭典であるが、東京では心の底から楽しめないだろう。五輪を祝う時ではない」

 この「心の底から楽しめない」というのが普通の感覚ではないか。にもかかわらず、日本の競技団体はより自国に有利になるような環境を整え、日本代表のスター選手が「損はない」などという発言をおこなう。これはフェアネスに対する意識、そして社会のなかでのスポーツという視点があまりに欠けていると言わざるを得ない。

 実際、五輪日本代表選手からはほかにも、社会への視点を欠いたスポーツ至上主義的な発言が飛び出している。

 そのひとりが、久保選手と同じ男子サッカーU-24日本代表の吉田麻也選手だ。吉田選手は17日、オンライン会見で無観客での開催になったことについて「真剣にもう一度検討していただきたいと心から思っています」と有観客開催の再検討を訴えた。

 無観客でも感染拡大が懸念されているというのに、それでもなお有観客にこだわること自体、あまりに社会的視点に欠いているが、絶句したのはこのあとだ。

「国民の税金をたくさん使って、その国民が見にいけない。選手たちも毎日、命を懸けて戦っている。その家族だって一緒に戦ってくれている。その人たちも見られないのはクエスチョンです」
「ソーシャルワーカーの方々が毎日命かけて戦ってくれていることは重々理解しているし、五輪がやれるということに感謝しなきゃいけない立場にあるのは理解しています。けど、忘れないでほしいのは、選手たちもサッカーに限らず毎日命かけて人生かけて戦っているからこそ、ここに立てている選手たちばかりです。人生かけている選手ばかりだし、この五輪にかけている選手は山ほどいると思います。だからそのためにも、なんとかもう一度考えてほしいなと」

 この発言にはSNS上で「よくぞ言ってくれた!」などという称賛の声があがっていたが、勘違いも甚だしい。

「ソーシャルワーカーが毎日命をかけて戦っている」ことと、「選手たちが毎日命かけて人生かけて戦っている」ことは、まったく意味が違う。選手たちの「命をかけて」はただの意気込みや比喩でしかないが(実際、負けたとしても命を失うわけじゃない)、医療従事者やソーシャルワーカーはコロナ患者の命を救うべく、自分自身が命の危険に晒されながら、本物の「命をかけて」戦っているのだ。

 吉田選手の発言は、「命」という言葉が持つ本来の意味をはき違え、社会状況や人間の本当の命に対する視点を欠いている。

 ◆体操の内村航平の「五輪がなくなったら、死ぬかもしれない」発言の裏にあるスポーツ至上主義

 「命」といえば、体操の内村航平選手も同様の発言をしていた。今年1月、「もしこの状況で五輪がなくなってしまったら、大げさに言ったら死ぬかもしれない」「それだけ命かけてこの舞台に出るために僕だけじゃなく東京オリンピックを目指すアスリートはやってきている」などと発言したのだ。

 内村選手はほかにも「“できない”ではなく、“どうやったらできるか?”を考え、どうにかできるように考えを変えてほしい」だのと口にしてきたが、結局は自分の努力を披露する場のことしか頭になく、この世界的パンデミックで大げさではなく「死ぬかもしれない」状況に置かれている人がごまんといる現実や、五輪開催がさらなる感染拡大の引き金になるという指摘の重大さがわかっていない。五輪代表選手という選民意識、スポーツ至上主義と言われてもしようがないのではないか。

 アンフェアな状況下での「僕らにとってマイナスではない」という久保選手の発言しかり、世界中で400万人以上がコロナによって死亡している現実のなかで「選手も命がけ」「死ぬかも」などと軽々しく口にする吉田選手や内村選手。──そもそも不公平な大会になることを理解しながら開催を強行した政府や組織委、IOCの「不公正さ」も重大な問題だが、こうした日本代表選手たちによる不公正や不条理を疑わない「社会への視点の欠如」も、大きな問題だと指摘しておきたい。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 芸能・エンタメ 【スポーツ】  2021年12月31日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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