【金口木舌・05.05】:子ども見守る義務
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・05.05】:子ども見守る義務
この春から子どもたちの希望もあり、学童通園をやめた。わが家は共働きのため、下校から一時的に見守る人がいなくなる「鍵っ子」になった
▼欧米では、これを「放置」と見なすことがある。例えば、米メリーランド州は8歳以下の留守番は処罰対象と なる。児童だけで行動させることに厳しい目が向けられる
▼子どもが犯罪に巻き込まれる危険性が高いことが背景にある。世界では子どもの年間行方不明者が数十万人以上にも上るという。1979年に米国で起きた誘拐事件を機に「国際行方不明児童の日」(5月25日)が制定されている
▼県内では「子どもの貧困」が横たわっている。親から放置されている子ども、しっかり食べることができない子どもがいることを忘れてはならない。一刻も早く救いの手を差し伸べたい
▼県は子どもの貧困対策に注力するため、今年4月に「こども未来部」を新設した。社会全体で子どもたちを見守ることができる環境を築かねばならない。どの子も「こどもの日」を祝える沖縄社会にすることは大人たちの責務である。
元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年05月05日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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