【天風録・11.04】:また暴動か
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・11.04】:また暴動か
「壮観。こんなに人がいるとは…」。大谷翔平選手も喜びに浸る。ドジャースが米大リーグの頂点に立ち、地元でパレードをした。何と25万人が沿道に。前回制覇の年はコロナ禍で実施できず、36年ぶりのパレードだ。ファンの熱狂も分かる
▲理解に苦しむのは、ワールドシリーズ優勝を決めた夜のロサンゼルス。バスに放火したり商店から金品を略奪したり、ファンが暴徒化した。出動した警官隊に10人以上が逮捕された。歓喜のあまり、無法者になるとは
▲うれしくて騒ぐうち、日頃の不満まで爆発させたのだろうか。暴動が起きやすい国というわけではなかろうが、首都ワシントンでも今、暴動への備えが進む。ホワイトハウス近くのビルや店舗が窓ガラスを囲いで覆い始めた。心配の種は大統領選だ
▲3年前の衝撃は今も鮮明。敗れたトランプ氏の支持者が議事堂に乱入した。今回はハリス氏との接戦である。だが敗北は受け入れぬというトランプ氏の姿勢が、暴動をまた引き起こしはしないか。緊張が高まっている
▲両陣営のボルテージは最高潮。さて勝者はどちらか。敗れようとも暴動を起こさず、受け入れる―。米国が「再び偉大な国」となる最低条件だろう。
元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】 2024年11月04日 07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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