【政界地獄耳・11.16】:政治資金収支報告のDX化促進に透明化反対議連生まれる可能性も
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・11.16】:政治資金収支報告のDX化促進に透明化反対議連生まれる可能性も
★政界の話題は国民民主党・玉木雄一郎関連のスキャンダルばかりでかき消されているが、11日には首相・石破茂の第2次石破政権の会見からメディアがあまり報じない石破の理想の政策を取り上げたい。冒頭から石破は政治とカネを扱い「政治資金は『どこからどこに、どれだけの支援が行われ、それがどのように使われたのか』という点について、高い透明性を確保し、これをもって有権者の皆様方に御判断いただく必要がある」と明言した。
★「平たい言葉を使えばガラス張りにするということ。この透明性を飛躍的に向上させ、政治資金を本当のガラス張りにするためには、さらなる工夫が必要だ。政治資金収支報告のDX(デジタル・トランスフォーメーション)化をさらに推し進め、収支報告書等の内容を誰でも容易に確認ができるデータベースを構築する」とし「喫緊に行うべき改革である」と位置付けた。また「これは政治資金規正法の第1条に政治資金というものは国民の不断の監視の下にあるべきだと定められている」と説明した。
★前首相・岸田文雄に降りかかった政治とカネの問題では十分対応できたはずだが、岸田はデジタル化までは言うが決断しなかった。このデータベース化こそが国民すべてを政治とカネの裏金問題を暴いてきた神戸学院大学法学部教授・上脇博之に変える装置となる。誰もがパソコンやスマホから政治家の名前を入れるだけで誰からいつ幾ら献金があったかを一瞬で調べることができる。いままで政治家たちは意図的にデジタル化と言っていたが、それは現在使われているPDF化でしかない。これをデータベース化すれば同じものでも比較や整理が格段に速くできる。今後はこの石破内閣の政治改革の一丁目一番地をつぶすため、献金する財界、嫌がる政界がこぞって石破批判を展開するだろう。自民党に政治資金透明化反対議連まで生まれるかもしれない。しかし自民党が生まれ変わるためには石破批判よりも透明化を進めるべきだろう。石破もここまではっきりと言ったのだから実現できなければ退陣する覚悟で直ちに推進すべきだ。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年11月16日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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