路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

《余録・12.17》:「マニフェストデスティニー(明白な天命)…

2024-12-17 02:07:30 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・サミット(G20、G7)】

《余録・12.17》:「マニフェストデスティニー(明白な天命)…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《余録・12.17》:「マニフェストデスティニー(明白な天命)…

 「マニフェストデスティニー(明白な天命)」は米国の領土拡張を神の意思とする思想。19世紀半ばに唱えられ、テキサスやオレゴン、カリフォルニアなどの併合に結びついた

 ▲「併合論」で初めて用いたジャーナリスト、ジョン・オサリバンはカナダや中南米も例外にせず、星条旗の下に3億人が集う将来像を描いた。そんな歴史を思えば、冗談と聞き流すのも簡単ではあるまい

カナダのトルドー首相(右)を州知事扱いしたトランプ次期米大統領。写真は2019年12月に北大西洋条約機構(NATO)の会議で話し合う2人=2019年12月4日、AP

 ▲トランプ次期米大統領がカナダを米国の51番目の州と呼んだ。高関税の脅しでフロリダの私邸に飛んだトルドー首相は知事扱いだ。2人は6年前、カナダでの主要7カ国(G7)首脳会議で衝突した。その遺恨晴らしにも見える

 
2024年12月7日、再建されたノートルダム大聖堂の完成式典に参加したトランプ次期米大統領(手前右)。同左はバイデン米大統領の妻、ジル氏。トランプ氏の公式SNSに香水の宣伝写真として8日に投稿された=AP

 ▲扱いにくい指導者の再登場に国際社会がピリピリしている。火災にあったノートルダム大聖堂の再建お披露目に招いたのはマクロン仏大統領の知恵か。ウクライナ支援に消極的なトランプ氏とゼレンスキー大統領の会談を演出した

 ▲だが欧州随一のトランプ派とされるオルバン・ハンガリー首相はフロリダを訪れた後、プーチン露大統領にも電話をかけている。私邸の夕食会に招かれた安倍晋三元首相の妻、昭恵さんとの会談に気をもんでいるのは石破茂首相だろうか

 ▲「MAGA(米国を再び偉大に)」を使命とするトランプ氏は第1期政権で宇宙進出を新たな「マニフェストデスティニー」と呼んだ。国際協調ではなく地球に君臨するイメージ。就任前からトランプ氏を軸に回り始めた世界に「そこのけそこのけ」の未来像が浮かぶ。

 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2024年12月17日  02:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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