路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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《社説①・12.17》:旧ソ連2カ国の選挙 外国の介入は分断深める

2024-12-17 02:07:50 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・サミット(G20、G7)】

《社説①・12.17》:旧ソ連2カ国の選挙 外国の介入は分断深める

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①・12.17》:旧ソ連2カ国の選挙 外国の介入は分断深める

 ロシアと欧州の間に位置する旧ソ連圏の2カ国で相次いで選挙が実施された。

 ロシアの侵攻が続くウクライナの隣国モルドバと、ロシアの南隣に位置するジョージア(グルジア)である。

 モルドバでは、欧州連合(EU)加盟の是非を問う国民投票と大統領選挙があった。国民投票は加盟賛成が僅差で多数となり、大統領選でも親欧米の現職が決選投票で親露派候補を破った。

ジョージア(グルジア)の議会前で抗議活動をする野党支持者たち=トビリシで2024年12月14日、ロイター

 接戦となった背景として、米国やEUは全欧安保協力機構(OSCE)の選挙監視団などの情報を基に、「ロシアによる大規模な介入があった」と批判した。親露派候補に有利となる不正な資金提供や偽情報キャンペーンなどが指摘されている。

 ジョージアの議会選では、対露関係を重視する与党「ジョージアの夢」が過半数を獲得した。議員らの投票による大統領選でも、与党の候補が選ばれた。

 しかし、親欧米の野党や市民らは「議会選で不正があった」と訴え、抗議デモを繰り返している。国内では2008年にロシアの侵攻を受けた経験も記憶に新しい。

 ロシアで財を成した富豪が率いる与党の下、社会統制が強化されてきたことも対立の背景にある。

 他国から資金提供を受けた団体を「外国の代理人」として抑圧する法律や、性的少数者の権利を制限する法律を成立させた。いずれも同様の法律がロシアにある。

 「民主主義が後退する」といった欧米からの批判にコバヒゼ首相は反発し、議会選後、EU加盟交渉を一時凍結すると表明した。

 いずれも人口数百万人の小さな国だ。1991年のソ連崩壊に伴う独立以来、親欧米と親露の路線対立が続いてきた。親露派勢力が実効支配する地域を抱える点でも共通する。

 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月17日  02:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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