【きょうの潮流・11.07】:きょうは立冬です。
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【きょうの潮流・11.07】:きょうは立冬です。
山や里に冬の気配を感じる頃。長引いた暑さも収まり、ようやく秋めいてきました
▼過去最多の夏日を記録した今年の東京都心。温暖化に加え都市部の気温が周辺より高くなるヒートアイランド現象が進んでいます。相次ぐ再開発によって「緑の日傘」と呼ばれる樹木が減ったことも熱をため込む要因だと
▼貴重な都会のオアシス、神宮外苑のイチョウ並木も色づいてきました。黄色に染まった葉が散るなかを談笑し、写真をとる楽しげな姿が。しかし、その先を行くと樹木の伐採が始まっていました
▼1世紀の時を刻み、多くの市民に親しまれてきた神宮の森。そこに三井不動産らが超高層ビルを建てる計画には、坂本龍一さんや村上春樹さんら著名人が反対の声をあげ、23万超の見直し署名も集まっていました。事業者は9月に見直し計画を示しましたが、環境の変質に変わりはない案を小池都政も追認しました
▼市民や専門家の意見に耳をかさず、まともな審議もしないまま強行するやり方に抗議の声がわき起こっています。反対する有志の会は要望書を提出し、新たな訴訟を準備。10日には伐採された樹木の追悼会も予定しています。「私たちのファイトは終わっていません」と
▼これまでの100年も。これからの100年も―。工事現場の壁には再開発の宣伝文句が張られていました。大企業のもうけのために緑豊かな樹木を切り、ひとにも地球にもやさしい環境を壊す。それが先を見据えたまちづくりといえるのか。
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