路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【HUNTER・12.19】:泉大津市長選「裏話」

2025-01-03 06:18:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【HUNTER・12.19】:泉大津市長選「裏話」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・12.19】:泉大津市長選「裏話」 

 「目を疑いました」と話すのは、有権者のひとり。12 月15日に投開票された泉大津市長選での出来事だった。

 全国注視となったこの選挙では、無所属現職の南出賢一市長が、新人で政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏との一騎打ちを制し3選を果たした。立花氏は、兵庫県知事選で「私には投票しないでください。斎藤さんに1票を」と斎藤元彦知事の“援護射撃”を目的とした選挙戦で物議をかもしたばかりの人物。同氏の陣営は、立花氏の顔写真を入れ、《やるぞ泉大津市! キラキラ輝くまち、明るくわくわく、どきどきするまち》と書かれたステッカーを街頭で堂々と配布していたのだ。

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 公職選挙法は、選挙中に利用できる文書をポスター、選挙ビラ、選挙用はがきなどに限定してしている。このうち「選挙ビラ」の大きさはA4サイズまでで、候補者が街頭演説する場所や選挙事務所内で配布することが可能だ。ビラには選管発行の証紙を貼るなどのルールが設けられており、これ以外の文書を頒布すると公職選挙法に問われることがある。法の抜け穴を通す選挙が得意の立花氏陣営は、なんとステッカーに証紙を貼って配っていたのだ。

 かつて、自民党の松島みどり元法相が選挙区で「うちわ」を配布していたことして辞任に追い込まれたことがあった。選挙区内で有価物を配布したことが問題とされ、公職選挙法違反(寄付の禁止)容疑で刑事告発までされている(不起訴)。立花氏のステッカーには裏に証紙が貼ってあり「選挙ビラ」という見解のようだが、フリマサイトでは《立花孝志シール 「泉大津市長選3枚」 790円》など、売買の対象になっていることが分かっている。サイトを見れば2,500円で落札されているステッカーもある。

 泉大津市の選挙管理委員会に聞くと、「問い合わせがいくつかあった。形状がステッカー、シールというのはこれまであまり聞いたことがない。これが有価物か否かとなると、すぐに判断するのは難しい。証紙が貼られている上、サイズがA4までなので違反とはまでいえない」

 これまで“炎上”を誘うことででPRを続け、2019年の参議院選挙では比例区で当選。以来、どうにか国政政党の座を維持させてきた立花氏は、自らSNS上で「泉大津駅東口ロータリーにお越し下さい!1,000名限定オリジナルシールをお配りします!」と述べている。

 関係者に聞くと「ステッカー、シールは過去の選挙でも配布していたと思う。法の抜け穴を探してあれって思わせることが立花氏の真骨頂」と話す。しかし、ネット上では「選挙違反」という指摘も出ており、“炎上”の気配だ。

 実は、この件とは別に地元有権者から寄せられた情報がある。再選を決めた南出市長の選挙事務所にあった写真の主は、札幌法務局からアイヌ民族への差別的投稿で「人権侵犯」認定された杉田水脈前衆議院議員。南出氏と親しいのか、選挙応援にやって来ていたという。

 その情報提供者はが1枚の写真をハンターに提供してくれた。《祈 必勝 衆議院議員 杉田水脈》という為書の写真だ。

 杉田氏自身もSNSに《今日は岡山で講演なのですが、その前に泉大津市長選挙の応援に。無投票かと思われていたのが一転、全国注目の選挙となりました。事務所で行われた出発式に参列後、各陣営の出陣式でごった返す泉大津駅へ。開始時間までには出なくてはならなかったので、前座を務めさせていただきました》と書き込んでいた。

 裏金議員でもあった杉田氏は、これまで比例衆院中国ブロックから出馬していたが、今年10月の衆議院選挙における立候補を断念。今は「衆議院議員」ではなく、ただの人である。従って、為書きには「前衆議院議員」もしくは「元衆議院議員」と書くべきなのだが、杉田氏にそうした常識が通用しないのかもしれない。地元関係者がこう振り返る。

 「南出市長の事務所でも、経歴というか、肩書というか『衆議院議員は詐称じゃないのか』という声が出ていた。『貼っていて大丈夫なの』という人もいた」

 これまで、中退した大学を「卒業」と選挙公報に記して、公職選挙法違反でバッジを失った人もいる。杉田氏の為書も「詐称」だというのだ。為書は、基本的に室内での掲示物。対外的なものではないという判断から公職選挙法には触れないと解釈されるだろう。しかし、2か月以上も前にバッジを失っているのに「衆議院議員」を名乗ることについては、規範意識の欠如を疑わざるを得ない。

 「杉田さんは来年の参議院選挙に自民党公認で出馬するつもりらしい」と話す自民党の関係者もいる。だが、人権を無視した杉田氏のこれまでの言動を振り返ってみると、首をかしげたくなる話だ。

 実は、前出の情報提供者が「門外不出」と苦笑しながら、もう1枚の写真を見せてくれた。南出市長陣営が、唯一掲示しなかった為書だそうで、贈ってきたのは岸和田市の永野耕平市長だった。

 ハンターで報じたように、永野市長は、女性への「性加害」で民事訴訟となり500万円の和解金を支払ったことが分かり、大炎上中。所属していた地域政党「大阪維新の会」から離党勧告をうけ、同党を離れている。

 写真では「平」という文字しかみえないが、情報提供者は「100%永野市長の為書で間違いありません。私がこの目で見て写真をとったんですから。丸められていたため、うまく広げて撮れなかっただけです」と話し、「相手が立花氏だけで圧勝は分かっていた。しかし、永野市長の為書だけは出せないでしょう。『こんなのが見つかったら票が減るわ』とみんな笑っていました」と続けた。

 立花氏の参戦で注目された泉大津市長選。裏側でもいろいろな「お騒がせ」があったのだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【話題・選挙・大阪府泉大津市長選】  2024年12月19日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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