【長野県】:山ノ内町、国内外の山岳都市関係者が集う気候変動国際会議開催へ 温暖化の実情や課題を共有
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【長野県】:山ノ内町、国内外の山岳都市関係者が集う気候変動国際会議開催へ 温暖化の実情や課題を共有
下高井郡山ノ内町が町制施行70周年の節目を迎える2025年度に、国内外の山岳都市に呼びかけ、同町で気候変動を考える会議の開催を構想していることが3日、分かった。地球温暖化による影響が町の基幹産業のスキー観光や農業に出始める中、幅広い関係者で問題意識を共有。町民に脱炭素の取り組みを促し、気候変動対策の強化に向けた機運を高める狙いだ。
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雪に覆われた山ノ内町。温暖化が進みこの雪景色を後世に伝えられるか、地域に不安が広がっている=2024年12月31日
開催は秋ごろの方針。スキーリゾートを抱える国内の観光地、自治体、スキー場のほか、町とパートナー協定を結ぶ北海道美唄市(びばいし)などに声をかけ、各地の脱炭素の取り組みを報告し合ったり、今後の対策について意見を交わしたりする想定だ。同町と友好交流を進め、スキーリゾートとして課題を共有している米コロラド州ベイル町とフランスのサン・ジェルヴェ・レ・バン市の関係者も招き、海外の実情も聞く。
山ノ内町の志賀高原は、1980年に「志賀高原ユネスコ(国連教育科学文化機関)エコパーク」に登録された。「ユネスコスクール」の認定を受け自然と観光の共存などESD(持続可能な開発のための教育)に取り組む町内小中学校の児童生徒も招き、気候変動や脱炭素への学びを深める場にする。
同町は今後、内容を詰めて25年3月の町議会定例会に関連予算案を提出する方針。アルペンスキー選手として1998年長野冬季五輪に出場した平沢岳町長は、現役時代に練習を重ねた欧州のスキー場が氷河が解けて閉鎖されたことを挙げ、「気候変動は山ノ内の未来を左右する。会議をきっかけに気候変動を加速させないライフスタイルを確立し、環境に配慮したリゾートづくりを進めたい」とする。
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元稿:信濃毎日新聞社 主要ニュース 社会 【話題・科学・環境・下高井郡山ノ内町が町制施行70周年の節目を迎える2025年度に、国内外の山岳都市に呼びかけ、同町で気候変動を考える会議の開催を構想】 2025年01月04日 11:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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