路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・01.06】:敗戦から80年、戦争は絶対にするな「昭和20年に生まれて Born in 1945」

2025-01-06 08:00:50 | 【第二次世界大戦・敗戦・旧日本軍・広島、長崎原爆投下・国策犠牲・戦後補償

【大谷昭宏のフラッシュアップ・01.06】:敗戦から80年、戦争は絶対にするな「昭和20年に生まれて Born in 1945」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・01.06】:敗戦から80年、戦争は絶対にするな「昭和20年に生まれて Born in 1945」

 新年初のコラム。今年もどうぞよろしく。さて、2025年は戦後80年、昭和100年、阪神・淡路大震災30年…。さまざまに1つの区切りの年である。中でも感慨深いのは、私が生きてきた年月を同じくする、あの敗戦から80年である。

 それに先がけて東京新聞は、昨夏の終戦の日から「同じ歳月を重ねた戦後とどう向き合ってきたかを語ってもらう」という趣旨で「昭和20年に生まれて Born in 1945」を随時連載。第1回は作家の池澤夏樹さん。年内最後は俳優の松島トモ子さん。私も11月に登板させてもらった。

 それもあって、連載の記事では<負の歴史教訓に 権力監視><報道への圧力、忖度に危機感>の見出しの通り、主に新聞記者時代に関わった「語り継ぐ戦争シリーズ」や、かつて先達が受けた言論弾圧の歴史について語らせてもらった。

 そんな私にくらべて池澤、松島おふたりの話は胸に迫る。トモ子さんを身ごもって8カ月の母を置いて父が旧満州から出征したのは、敗戦の3カ月前。ソ連参戦でシベリアへ。母子が祖国に戻った時、祖母はトモ子さんを見て「干からびたカエルの子」と言ったという。酷寒の地での父の死を知ったのは、その4年後だった。

 池澤さんは「基地を用意するということは裏を返せば挑発」と言って基地建設現場に自らも足を運び、基地反対の人々を「ずるずると戦争に行こうとする国の後ろ足にしがみついている」と高く評価する。

 戦後80年のこの年、私もBorn in 1945の1人として、この国の後ろ足にしがみついてでも書き続けていきたい。

 -戦争は絶対にするな。

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)ジャーナリスト。TBS系「ひるおび」東海テレビ「ニュース ONE」などに出演中。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2025年01月06日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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