愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

米国の巨大な核兵器を温存し、その米国の核兵器の傘の下にある日本が振りまく北朝鮮の非核化論では問題は解決しない!南北は同族民族である!脅威の中身が異なる!

2018-04-22 | マスコミと民主主義

 つづき その3

NHK どうなる南北首脳会談 北朝鮮は″本気度″示すか(1)4月21日 12時57分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180421/k10011412561000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

NHKの記事の目次は以下のとおり
事態の急展開 背景には何が?
南北会談70~80%が賛成のわけは
北朝鮮の核 日韓で異なる認識
南北会談で何を?トーンダウンしたムン政権
ムン政権が傾く″段階的非核化が現実的″
″サラミ戦術″に不信感 ムン政権どう仲介?
中朝関係の修復で韓国側は混乱か?
ムン政権 すでに長期戦の構えか?
「太陽政策」昔と今とでは大違い
制裁は効いているのか?見方分かれる
韓国は当事者であり仲介者 難しい立場
韓国は″ドイツ型″ 北朝鮮は″ベトナム型″ ネックは在韓米軍
″北に歩み寄るな″ 米は″FTA見直し合意破棄″で圧力
南北会談 北朝鮮は″非核化″の本気度 米との溝埋まるか?
アメリカ 平和協定のハードルは高くない
ムン大統領″南北がともに繁栄するという経済共同体″

対米抑止力として位置付けている北朝鮮の核兵器を脅威論を利用する安倍政権と韓国国民、若者の意識のズレの原因は何か!北朝鮮の本気度ばかりを問題にする安倍政権にアリ!  2018-04-22 | マスコミと民主主義

「どうなる南北首脳会談 北朝鮮は″本気度″示すか」と安倍首相の本気度を棚上げしたNHKの思考回路を糺す!スリカエは止めなさい!徳川政権・明治以後の政権の違いを再学習すべし! 2018-04-22 | マスコミと民主主義

韓国と米国と日本の北朝鮮と核兵器に対する認識は微妙に違っている!

核兵器軍事抑止力安全神話の悪魔のサイクルが理解できていない!

南北会談で何を?トーンダウンしたムン政権

有馬:もう1回、今度の南北会談に話を戻していきたいと思うんですけど、今まさに支局長が言ったように、目前の危機、軍事衝突を回避しようというのはわかったんですけども、非核化に向けてはどこまでムン・ジェイン政権の腰が入っているのか。もちろん「非核化を進める」という言葉にうそはないわけなんですけれども、どこまで具体的に北朝鮮と本腰を入れて話をするのか。もちろんアメリカが決めていっているのと変わりませんけど、ムン・ジェイン政権って、今回の南北会談のゴールは何なのか。具体的に何を成果にしようとしているんですか。
池畑:非核化を最優先しているのは間違いないですし、そこは別に日本、アメリカとそんなに大きな差はないんですけれども…。
有馬:そごはない?
池畑ただ、制裁と対話ということを考えれば、対話がベストというのは間違いないです。だけど、対話だけではうまくいっていないので、圧力も強めるというスタンスなんですね。結局、非核化を進めるときに問題は、北朝鮮が求める見返りにどこまで応じるのかという、そこに尽きると思うんですよ。
ムン・ジェイン政権の高官たちは、最初はこんなふうに言った。ちょっと世界史の勉強になっちゃうんですけど、「ゴルディアスの結び目を解く」というふうに言ったんです。これは何かというと、私もちょっと調べたんですけど、古代ギリシアのアレキサンダー大王、伝説の1つなんですけど、その″ゴルディアスの結び目″という、極めて複雑に結ばれた縄の結び目があって、それをほどくことができた者はアジアを制覇できる。そこでみんなやるんですけど、複雑過ぎて誰も解けない。そこでアレキサンダー大王がやってきて、刀でスパーンと切って解けたという。
要するに何を言わんとするかというと、これまでにない大胆な発想で複雑な問題を解くんだというふうに、最初はムン・ジェイン政権もかなり力が入ったんです。ただ、北朝鮮のキム・ジョンウン委員長は電撃的に中国へ行って、習近平主席との間で、非核化というのは段階的でお互いが同時に行動していくという方式を言って、中国もそれに合意したとなってから、とたんにちょっと今トーンダウンした。韓国側が。
最近出てきた言葉で印象的だったのが、アメリカが言う、まず最初に核放棄してその後で制裁解除するといういわゆる「リビア方式」、これは現実的じゃないよねと。そんな簡単にできるわけがない。テレビの電源を抜いたらテレビが消えるのとわけが違うと言うんですね。なんかわかるようなわかんないようなことなんですけど。

北朝鮮にとっての「脅威」は

米軍の核兵器!

米国の「核兵器」抑止を大義名分に核兵器開発をしている北朝鮮を理解していない日米政権!

北朝鮮が日韓両国に核兵器を使う必然性はあるか!

核兵器を配備している可能性のある在韓・在日米軍こそ

北朝鮮が「脅威」を感じている!

だからこそ在韓・在日米軍基地を攻撃するとしている!

北朝鮮は一貫して米国に核兵器を防衛的に使用するとしている!

北朝鮮の意図=獲得目標に沿った

対話と交流=平和外交が必要不可欠だろう!

安倍政権と応援団の日本のメディアは

これ以上国民を欺くのは止めるべき!?

ムン政権が傾く″段階的非核化が現実的″

有馬わかるようなわからないような
池畑:要するに、そんな簡単にはいかないというふうに、だいぶ今トーダウンしているんですよね。そうすると、北朝鮮が言う段階的で同時行動というのは、つまり北朝鮮が非核化で何か一歩ステップを踏めば、アメリカ、韓国、日本もそれに応じて何か見返りをあげる。制裁を緩和するのか、いろいろあると思うんですけど、だんだん、それが現実的だというふうに変わってきたんですよね。
では、南北の後に予定されている米朝首脳会談を考えたとき、そこまで北朝鮮の要求に合わせると、むしろ米朝はうまくいかない。あまりにもギャップが大きすぎて。今度の南北首脳会談、たぶんムン・ジェイン大統領のいちばん大事な役割というのが、北朝鮮の求める段階的に少しずつ見返りをもらいながらというところと、アメリカが言う、いや、まずは核放棄してほしい。そのギャップをどこまで埋めることができるか。そこが非常に難しい課題ですけど、そこがいちばん求められていると

″サラミ戦術″に不信感 ムン政権どう仲介?

有馬:つまり段階的・同時的、見返りをもらいつつ、ステップを踏んで時間をかけて非核化というのを進めるんだという北朝鮮の、どこまでそれを具体的に、項目、アジェンダをつくれるかという感じですか。
池畑:そうですね。北朝鮮の言う段階的って、けっこう既視感があるというか…。
有馬:ありますよね。何度同じことを繰り返してきたのだろうか、という思いは禁じえない。
池畑:かつては「サラミ戦術」というふうな言い方もありますけど、サラミをうす~く、うす~く、少~しずつ切るかのように、少しずつ少しずつ非核化に向けて動いて見返りを得るという、北朝鮮はこれまでやってきた手法をまた繰り返すのかと。これはさすがに韓国国内でも批判が強いし、ましてやアメリカは乗ってこないだろう。
そうなると、やっぱりかつてのように北朝鮮のそういう段階的な要求にそのまま応じることはできない。ということはたぶんムン・ジェイン大統領もわかっているので、キム・ジョンウン委員長がどこまでそういう、言葉は悪いですけど「サラミ戦術化」してくるか、それをどこまで説得して、それでは無理だと。もう少し思い切った手法をとらないとダメだと。その調整といいますか、仲介が非常に難しいですよね。
有馬:北朝鮮にとっての″サラミ″というのは何ですか。ミサイル技術だったり核のいろんな技術だったりするわけですよね。
池畑:例えばミサイル発射を凍結します。それから、一部の核施設を公開しましょうと。かつては一部の施設を爆破したりもしたんですよ。そういうのもやった実績がありますし、そういうのをやっていきましょう。そのかわりアメリカ、韓国、日本、あるいは国連制裁、それはどこまで緩和してもらえますかという小刻みな駆け引きになってくると、これはやっぱり過去の失敗を繰り返すことになるぞという批判が強いです。

「日米韓対中朝」という「対立構図」でも

最大脅威保有国の米国の核兵器をどうするか!

北朝鮮の核兵器悪玉論ではなく

米国の核兵器善玉論ではなく

東アジアの非核化でしか解決できない北朝鮮の核兵器問題!

中朝関係の修復で韓国側は混乱か?

有馬:そこに陥る心配は、ムン・ジェイン政権はないんでしょうか。
池畑:うーん…心配ゼロではないですね。見ていると。ちょっと最近気になるのが、ムン・ジェイン政権は今回の南北首脳会談を若干ちょっとパフォーマンスに走りすぎているきらいがあるんですよね。例えば、今回の南北首脳会談にスローガンをつけたんですよ。
有馬:首脳会談にスローガン?
池畑:スローガン。スローガンですよ。「平和、新たな始まり」という、なんか映画のタイトルのようなスローガンをつけられちゃったんで。首脳会談にスローガンというのはちょっとどうかなと思いますし、首脳会談の様子をいかに自分たちは逐一インターネット上に公開して国民に知らせるかというのも、またすごい今アピールしているんですよね。
有馬:でも、それは国民にとっては歓迎ではありますけどね。
池畑:歓迎ではあるんですけど、それが最優先じゃないはずですよね。
有馬:実を取らないと、ということですよね。
池畑:ええ。やっぱり大事なのは実を取ることなんですけど、ここ1週間ほどのムン・ジェイン政権から出てくる発言とか、そういうスローガンを見ても、ちょっとですね。いかに自分たちがうまくやっているか。いかに自分たちが緊張緩和と平和のために頑張っているかというアピールが先に来ちゃってて、非核化でどこまで強く北朝鮮に求めるかというのがややかすんでいるのが、正直、気になるんですよ。
有馬:なんなんですかね、それは。自信のなさの表れなのか…。
池畑:やっぱり、中朝が関係を修復したというのは大きいと思うんですよね。それまでは要するに、言ってみれば北朝鮮に中国の後ろ盾がない状態で南北・米朝といけば、たぶんかなり強く出れるというとこがあったんですけど、中国と北朝鮮がまた伝統的な友好関係を修復しちゃって、段階的な非核化で合意したとなったときに、日米韓対中朝という、またいつもの構図に戻ってきたんです。ということで、やや今ちょっと韓国側も混乱しているというのが現実だと思うんですね
有馬:中国という後ろ盾が、また出てきたわけですからね。
池畑:ここにさらにまたロシアが加わって…。
有馬:あるかもしれない。
池畑:ロシアも北朝鮮の手法をバックアップするとなったら、いつもの構図ですよね。そうすると、なかなかすぐには物事が進まないということになるかもしれません。

ムン政権 すでに長期戦の構えか?

有馬:じゃ、やっぱり平和、その始まり?
池畑:「平和、新たな始まり」。
有馬:つまりファートステップだということを、長期戦ですよということを、もしかするとあらかじめ印象づけようとしているの?
池畑:そうです。そんな気が非常にしますね。これは長期戦ですよ。今回は「新たな始まり」。「新た」って何をもって「新た」と言うのか。「平和、新たな始まり」というのを今のうちからだいぶちょっと印象づけて、非核化がすぐに進まない結果となったとしても、これは平和を定着させるためだというふうにアピールしたいのかなってちょっと思うんですよね。

「太陽政策」昔と今とでは大違い

有馬:あえて辛口な見方を言うと、「太陽政策」を進めてきたムン・ジェイン政権は、北朝鮮との対話、融和路線をまっしぐらに進んできたように見えるムン・ジェインさんという人は、今後の北との交渉についても、日本人が思っているような形で話が進まないんじゃないかつまり、北に譲歩、譲歩して、南北の関係改善、南北の対話・融和路線を優先するあまりに、非核化というのは結局後回しにされていくんじゃないか。あるいは北朝鮮に翻弄されたまま話が進むんじゃないかというような厳しい見方も日本にはあるんですよね
池畑:そういう厳しい見方は韓国国内にもあるんですね。保守系の野党なんかは「非核化を後回しにしちゃだめだ」とかなり批判しているんですけど、1つ昔の「太陽政策」、つまり2000年代初めの金大中大統領が進めた「太陽政策」と今とで大きく違うのは、昔は北朝鮮の核兵器の能力が今ほどなかったわけです。そんなにだから軍事的脅威も大きくなかった。だからこそ対話でまずは物事をよくしていこうとしたんですけど、今は北朝鮮の核能力は格段に進んでしまったので、その対話だけでやるのは限界があるというのは、ムン・ジェイン政権もそこはよくわかっている。
有馬:わかっている?
池畑:わかっています。なので、アメリカや日本と足並みをそろえて制裁措置は強化していくんですよ。ただ、制裁が最優先ではない。制裁がベストではないというのもまたあるんですよね。対話がベスト。しかし、それだけではダメなので制裁も強めるというスタンスではあるんで、そこは日本からすると、やっぱり非核化を後回しにするんだろう、という懸念が出ると思うんですけど。
一方で、戦争を避けながら非核化を成し遂げようとすれば、どっかでは対話が必要なわけですよね。ましてや軍事境界線を隔てただけの隣り合っている南北は、どっかで対話が必要だと。その対話のタイミングというのは、常に探ってきたというのはあると思うんですね。そこは日本とはちょっと違ったのかもしれません

国連決議をいうのであれば

核兵器禁止条約批准を問題にしなければならない!

「米中の仲介役の韓国」論こそ

北朝鮮問題が米国の核兵器問題であることを証明している!

制裁は効いているのか?見方分かれる

有馬:なるほど。今、制裁の話が出ました。かつての「太陽政策」と違うんだと。核の脅威のなる中での「太陽政策」なのでという話でしたけれども、今、経済制裁が行われて、最大限の圧力を国際社会がかけているわけですけど、これについては効いているとムン・ジェイン政権は見ているのか。それから制裁の継続ですよね。これは非核化の交渉の中でそれをいたずらに緩めていくなんていうことになる可能性はないのか。これ、どうなんですか。
池畑:まず、制裁が効いているかどうかというのは、やっぱり見方が分かれるんですね。つまり、かつての1990年代のように、北朝鮮でものすごい食糧難が起きて餓死する人が出ているような状態では、明らかにそれは違うんですよね。首都・平壌の映像とか見ても、昔より新しいビルが増えているし、車も増えているし、人々の服装もだんだんカラフルになっているし、少なくとも首都・平壌を見ると経済成長は起きているんですね。
もちろん地方はだいぶ厳しいんですけど。そういう意味で、制裁が効いているだけでいま北朝鮮が対話に出てきたと見るのはちょっと無理がある。ただし、徐々に効いている。徐々に効いているのは間違いないので、有効なカードであることも確かで。だから、制裁だけではしょせん変えられないけど、今、緩めるのは逆効果だというのはありますよね。
有馬:むしろ今、北朝鮮の制裁逃れ、北の制裁逃れがいかに巧妙であるか。いかに経済制裁を効率的に実際的に行うのが難しいかということもわかっているわけですよね。これは、韓国としてはどう考えるんでしょうか。
池畑:制裁逃れは許さないというのは韓国も同じで、そこはそんなにブレてないんですね。特に国連決議に基づく制裁というのは、韓国、アメリカだけの問題じゃなくて、国際社会全体の制裁なので、それは厳格に履行する必要があるというふうにムン大統領も繰り返し言っていますし、特に中国は北朝鮮に対する制裁をだいぶ履行している。けっこう厳格にやっているということを韓国も歓迎しています。なので、必ずしも隙あらば制裁を緩めようと、そこまでではないんです。そこまでではない。
ただし、北朝鮮が具体的に何か非核化に向けたステップを取ったら、そのときに、それに見合うだけの制裁緩和とか経済支援をやりたい。それを実施する上でのハードルは、もちろんアメリカよりははるかに低いですよ。少し動いたら、じゃ、それに見合う見返りを与えてもいいんじゃないかというのはもちろんあります。そこはアメリカのトランプ政権と決定的に違うところ。ムン大統領としては、少しずつ段階的にやりたい北朝鮮と、一気にやらなくちゃいけないというアメリカ・トランプ政権の間に立って、そのある種バランスをどう近づけるか。かなり、そこは難しい役回りを今回求められているんですね
だから南北首脳会談の後、ムン大統領がアメリカへまず行って、トランプ政権にこうこうこうだと、北朝鮮はここまで本気なのでそういうふうにして進めてはどうかというふうに説明しに行くというふうな見方もあるんですね。そこはまさに、米朝の仲介役を果たさなければいけない状況になってきたということですね。
(2)につづく

NHKは安倍政権の代弁者ではない!

憲法平和主義と非核三原則を具体化し核兵器禁止条約批准を促すべき!

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対米抑止力として位置付けている北朝鮮の核兵器を脅威論を利用する安倍政権と韓国国民、若者の意識のズレの原因は何か!北朝鮮の本気度ばかりを問題にする安倍政権にアリ!

2018-04-22 | マスコミと民主主義

 

つづき その2

休戦状態の韓国と侵略戦争を正当化している日本の対米スタンスの違いこそ

北朝鮮問題解決のキーワード!

NHK どうなる南北首脳会談 北朝鮮は″本気度″示すか(1)4月21日 12時57分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180421/k10011412561000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

「どうなる南北首脳会談 北朝鮮は″本気度″示すか」と安倍首相の本気度を棚上げしたNHKの思考回路を糺す!スリカエは止めなさい!徳川政権・明治以後の政権の違いを再学習すべし! 2018-04-22 | マスコミと民主主義

NHKの記事の目次は以下のとおり
事態の急展開 背景には何が?
南北会談70~80%が賛成のわけは
北朝鮮の核 日韓で異なる認識
南北会談で何を?トーンダウンしたムン政権
ムン政権が傾く″段階的非核化が現実的″
″サラミ戦術″に不信感 ムン政権どう仲介?
中朝関係の修復で韓国側は混乱か?
ムン政権 すでに長期戦の構えか?
「太陽政策」昔と今とでは大違い
制裁は効いているのか?見方分かれる
韓国は当事者であり仲介者 難しい立場
韓国は″ドイツ型″ 北朝鮮は″ベトナム型″ ネックは在韓米軍
″北に歩み寄るな″ 米は″FTA見直し合意破棄″で圧力
南北会談 北朝鮮は″非核化″の本気度 米との溝埋まるか?
アメリカ 平和協定のハードルは高くない
ムン大統領″南北がともに繁栄するという経済共同体″

日本は全く理解していない!

同一民族の戦争である朝鮮戦争当事国と戦前の加害国としての反省の希薄さの違い!

朝鮮戦争は「終戦」ではなく「休戦」にあることも!

北朝鮮にとって「最大の敵」が米国!

米国の「脅威」にどう対応するか!

日本が「脅威」にどう対応するか!と全く同じであることは

日本の国民の思考回路には全くナシ!?

北朝鮮の核 日韓で異なる認識

有馬:そのへんが知りたいんですよ。
池畑:やっぱりそこは同じ民族でもあるし、例えば北朝鮮が自分たち主導でもしかしたら朝鮮半島を統一したいと思っていたとしても、その統一しようとする南に核兵器を使っては統一できないわけですよ。ミサイルが常に日本列島のほうに発射されても、韓国の人たちの受け止めってそんなに深刻じゃないですよね。北朝鮮の長距離のミサイルとか核兵器というのは、南に来るわけじゃない。東、日本列島のほうに行くという。だから、そこにギャップがありますよね
有馬:去年の5月大統領選挙、そしてことしの1月と韓国を取材してて、核ミサイル危機って、こうやってインタビューして話を聞くわけじゃないですか。そのとき感じたのは、日本人にとっての核ミサイル危機と韓国の人たちにとっての核ミサイル危機、「あっ、違うな」というのを実は感じたんですけど。核ミサイルは自分たちに向けられているもんじゃないというのは、どっかにあるんですかね。
池畑:そうですね。韓国の人たちにとってより身近な脅威というのは、それこそ軍事境界線を越えて発射される高射砲ですとか…。
有馬:実際にあるもんね。
池畑:あります。ヨンピョン島という島が攻撃されたりとか、ヨンチョンという場所に砲弾が撃ち込まれた。そっちのほうが、やっぱりリアルな脅威になりますよね。核兵器はもちろん脅威ではあるんだけど、南に対して使ってくるというのはあんまり現実感がないということになります。
有馬:それよりも、予測不能なトランプ大統領がどう出るかという不安は大きかった。それって、どんな感じだったんですか。
池畑:例えばキム・ジョンウン委員長を「小さなロケットマン」と呼ぶとかね、そういう常識外れの強硬な発言が続いて、それに対して北朝鮮も核のボタンは常にテーブルの上にあるとかね…いうのを見ていると、やっぱり韓国人からしたら、今までの米朝の言葉の上でのいがみ合いとはちょっと次元が違うんじゃないかという不安感は、じわじわと高まりましたね。もちろんシリアに対する軍事攻撃というのもありますし、やっぱりシリアに対してミサイルを撃ち込んだのを、韓国の人からすると、トランプ政権というのはちょっと違うんじゃないかという不安がある。
有馬:なるほど。やっぱりこの社会の安定を損なうような存在だという危機感だったんですかね。
池畑:うん、そうですね。
有馬:今、トランプさんというのは予測不能で不安だよね。これは世界の多くの人が感じているのが現実だと思うんですけれども、一方で、日本で伝えられたのは、オリンピックで熱狂して北朝鮮を応援する若者たちの姿だったし、ムン・ジェイン政権を支持する若者たち。熱狂的にムン・ジェイン政権を支持する若者たちがいる。その姿を伝えられると、やっぱり北との融和、北との対話を強く望んでいるんだなと。若者たちがその中心に立っているんじゃないかぐらいのイメージを受けるんだけど、一方で、でも話を聞くと、ずいぶん若者はクールだなと。思ったような反応が返ってこなかったりもして。若者たちの心理って、どういう感じなんですか。

愛国者の邪論 日本のメディアは「熱狂的にムン・ジェイン政権を支持する若者」だけを放映しているでしょうか?全く違っています。現政権に対する批判的世論を中心に報道していました。その結果、どの世論調査でも、韓国政府の対応に賛成しない日本国民の「世論」が醸成・形成されました。以下の記事をご覧ください。

NHKは北朝鮮の対話外交転換を評価する韓国文在寅政権を韓国保守系野党を使って安倍政権の言い分を正当化している!流石だな!北朝鮮脅威論破たんを止め対話による脅威除去にシフトせよ! 2018-04-21 | マスコミと民主主義

池畑:若者たちが熱狂的にピョンチャンオリンピックで北朝鮮を応援したというイメージが、もし日本で強いんだとすると、若干それはわれわれが実態を伝えきれてないところもあると思うんですけど。実態としては、アイスホッケー女子の南北合同チームを作ることになったときに、実は若い世代ほど反対して反発したんですよね。
それはなんでかというと、北朝鮮の選手と合同チームを作る、イコールその分、北の選手が入る分、韓国の選手の出場機会が奪われるということにものすごい憤りが高まった。その発想は、前のパク・クネ(朴槿恵)政権のときに、パク・クネさんの友達のチェスンシルの娘がコネで名門大学へ入ったのとおんなじ構図だというふうに若い世代はとったんですね。
有馬:近いもの、友達、身内を身びいきするという構図に、それに近いものに見えたと?
池畑:そう。つまりフェアじゃないと。
有馬:あ、フェアじゃないと。
池畑:フェアな競争じゃないと。国の代表になるためにものすごい練習を積んできた韓国の選手たちがいるのに、突然そこに政治の思惑で北朝鮮の選手が入ってきてその人たちが弾き出される。ものすごいフェアじゃないといって、かなり実はムン・ジェイン政権に抗議の動きが広がったんですよ
有馬:それは若者ですか。
池畑:若者。特に若者です。若い世代というのは、今すごい就職難にあえいでいて、みんな厳しい競争にさらされている。
有馬:そう聞きますね。

愛国者の邪論 「熱狂的にムン・ジェイン政権を支持する若者たちがいる」のは、朴槿恵政権の「オトモダチ優遇」政治だったことをスルーしています。韓国国民の、とりわけ若者の生活実態・予測不可能な将来に対する不安についてリンクしていません。朴槿恵大統領弾劾運動の結果誕生させたムン・ジェイン政権の南北会談と戦争防止策を支持する国民世論が70~80%もあるのは何故か!簡単です!戦争・武力衝突になれば、どのようになるか!徴兵制下の若者の未来、そして家族を失うことの深刻さが判っているのです。しかし、以下の言葉を見れば、全く判っていません!それは何故か!?

池畑だから若い世代にとっては、南北の問題も大事だけど、それよりはずっと自分の就職とか進学とかそっちのほうが深刻な問題ではあるんですよね。だから、有馬さんが若い人に話を聞いて意外とクールというのは、そういうところだと思うんです。
有馬なんかもっと同胞意識の高まりとか、同じ民族として融和する、対話することに向けた期待感の高まりとか高揚感とか、そういうんじゃないんだなという感じはありますか。
池畑:高揚感というより、たぶんこれまで大多数の人って、将来的な統一とかいうところまで、あんまり日々考えてこなかった感じはあるんですよね。もちろん学校で「統一は大事ですよ」という統一教育は受けるんですけど。
有馬:すごく熱心に政府は教育してきたわけですよね。
池畑:そうです。身近に、さっき言ったように、若い世代は、別に自分の弟・妹が離散家族でいるわけではないですし、北朝鮮に対して非常に距離を感じている。同じ民族かもしれないけど完全に違う体制だよね、というふうに受け止める人は大多数になりますね
有馬そのまんまの言葉を僕も聞きました
池畑:そうなんですよ。やっぱりこれまでそこまで考えてこなかったのが、今回は南北首脳会談の開催を機に、もしかしたら将来的な統一まで考えなくちゃいけなくなってきたのかなという受け止めがやっぱり強い…強いな
有馬:今回の取材で1人の若者が言ったのが、「これまで関心なかった。だけど、これからは関心を持たざるを得なくなるんじゃないか」という言い方をしていましたね。
池畑:そうですね。それはやっぱり今のムン・ジェイン政権というのが、もともと韓国の革新政権がそうだったように、やっぱり北朝鮮が融和してくる平和統一と。しかも、今のムン・ジェイン政権は、将来的には南北が1つの経済共同体になるのを目指すというふうに。1つの大きなマーケット。
有馬:南北朝鮮が?
池畑:そう。南北の経済共同体を目指す。もちろんすぐにじゃないですけど、将来的にはそういうのを目指すというふう言っているんですね。それは韓国のこれまでの民主政権ではあり得なかった発想ですけど、そういうのを言ってる。この政権、革新政権が続く限りはそういう方向で行くんじゃないかと。そしたら、若い国民も、自分たちも考えざるをえないかなというふうにいま変化が出てきているんじゃないですかね。
有馬:もう少し聞くと、関心を持たざるをえない。今、経済圏構想の話が出ましたけど、具体的には、もう1回聞くと、どんなことが若者たちや韓国の人たちにリアルに突きつけられていることなんですか。やっぱり北朝鮮を支援するという経済コストですか。
池畑:それもありますよね。北朝鮮が本当に非核化に向けて動き出せば、制裁を解除し、例えばケソン工業団地とか、そういう韓国がこれまで進めてきた対北支援が再開することになるかと思うんですけど、そういうのがまず具体的な話。
もう少し長い目で見ると、1つの経済共同体を目指すというんだとすると、これは北の人たちを受け入れるかとか、韓国の企業がもっと北に進出していく。事業をするとかいうところまでは、少し先を考えると、現実のものになってくるかもしれない。こういうのを今考え始めなくちゃいけないんじゃないかということだと思いますね。
有馬:それは、確かに将来大きく暮らしが変わりますよね。
池畑日本にいると、そういうのってちょっと夢物語というふうに映るかもしれませんけど、韓国人って、いざ決めるとダイナミックに動くんで、日本からすると驚くような展開がこの先あるかもしれませんね
有馬:そんな思いがどっかにあるかな…。今、韓国の人たちの心持ちについて聞いたんですけど、総括すると、この3か月、ことしに入ってからのこの変化、韓国の人たちの気持ちというのはどうなんですかね。3か月間に変わったのか、そんなに大きく変わっていないのか、変わったとしたら何なのか。
池畑年代、立場によってだいぶ違うと思うんですけど、1つ共通しているのは、米朝が軍事衝突するような事態だけは避けたい。それはもうたとえ米朝の間だって、当然韓国は巻き込まれるから。そういう軍事衝突だけは避けたい。だから南北首脳会談、南北の対話はまあいいじゃないかと。
有馬:支持している?
池畑支持している。ただ世論調査を見ると、じゃ、南北、それから米朝が対話して、北朝鮮の非核化が達成できるかという質問に対しては、意外と皆さん悲観的で、大多数の人は、「また今回もダメじゃないか」というふうに答えているんですね。そこから見えてくるのって、やっぱり核兵器が南に対して使われるのはあまりリアリティーがないんで、アメリカとか日本に比べると、非核化をまず最優先に追求するその切迫感というのはちょっと低いんじゃないかと。それよりは、まずは平和があって、日々の暮らしが安定するほうが大事だというのはあると思うんですね。その微妙なズレはあると思うんですよ
有馬:ましてや、この3か月で将来の南北統一とか、あるいはより近い関係になる南北の緊密化というところに期待がわいている、高まっているということではない?
池畑:期待もあるでしょうけど、ちょっと本当に真面目に北ってどういう人たちなの?北朝鮮の人たちってどういう人なの?って考え始めるきっかけになっているという感じは強いと思いますね。

愛国者の邪論 如何にして戦争を回避して平和を維持し南北統一を実現するか、ムン・ジェイン政権の課題は明らかです。朝鮮戦争の休戦状態下に生活し逃れることができない「徴兵制度」が如何に韓国の若者の未来に影響を与えているか!そのような現実における韓国の若者の「平和」意識はどこからくるか!日本は無関係とは言えないと思います。以下ご覧ください!

韓国の「読み方」「北の微笑」にも意外に冷静?韓国社会が北朝鮮に向ける視線とは 

 澤田克己 (毎日新聞記者、元ソウル支局長) 2018年2月22日

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/12053

韓国世論の6割超が南北首脳会談に賛成…若者層の動向に注目

徐台教  | ソウル在住ジャーナリスト。「コリアン・ポリティクス」編集長  2/16(金) 14:49

https://news.yahoo.co.jp/byline/seodaegyo/20180216-00081691/

 産経 南北首脳会談に賛成77% ただし「核凍結前提」5割 韓国世論調査 2018.2.14 19:55

 https://www.sankei.com/world/news/180214/wor1802140055-n1.html

  韓国の若者の80%以上が、南北合同チームに反対している。北朝鮮の参加は歓迎するが…

WORLD 2018年01月26日 15時58分 JST

https://www.huffingtonpost.jp/2018/01/25/pyeongchang-unified-team_a_23344086/ 

 

時事通信 非核化、6割「進展せず」=南北首脳会談に懐疑的-時事世論調査  2018/03/16-16:12

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031600901&g=prk

4月に行われる韓国と北朝鮮の南北首脳会談に関し、時事通信の3月の世論調査で「北朝鮮の核・ミサイル問題がいい方向に進むか」と尋ねたところ、「進まない」と答えた人が66.1%に上り、非核化の進展に懐疑的な見方が多いことが分かった。「進む」と答えた人は18.3%にとどまり、「どちらとも言えない・分からない」は15.6%だった。(引用ここまで

北朝鮮の五輪参加」世論をAIで分析、韓国人の本音とは? | Forbes ...

https://forbesjapan.com/articles/detail/19426

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「どうなる南北首脳会談 北朝鮮は″本気度″示すか」と安倍首相の本気度を棚上げしたNHKの思考回路を糺す!スリカエは止めなさい!徳川政権・明治以後の政権の違いを再学習すべし!

2018-04-22 | マスコミと民主主義

「本気度」とは何か!NHKは判っていない!

NHKの記事の目次は以下のとおり
事態の急展開 背景には何が?
南北会談70~80%が賛成のわけは
北朝鮮の核 日韓で異なる認識
南北会談で何を?トーンダウンしたムン政権
ムン政権が傾く″段階的非核化が現実的″
″サラミ戦術″に不信感 ムン政権どう仲介?
中朝関係の修復で韓国側は混乱か?
ムン政権 すでに長期戦の構えか?
「太陽政策」昔と今とでは大違い
制裁は効いているのか?見方分かれる
韓国は当事者であり仲介者 難しい立場
韓国は″ドイツ型″ 北朝鮮は″ベトナム型″ ネックは在韓米軍
″北に歩み寄るな″ 米は″FTA見直し合意破棄″で圧力
南北会談 北朝鮮は″非核化″の本気度 米との溝埋まるか?
アメリカ 平和協定のハードルは高くない
ムン大統領″南北がともに繁栄するという経済共同体″

そもそも異例の長々記事は何のためか!

北朝鮮の対応に驚愕している安倍政権を代弁!

「対話のための対話はしない」としてきた安倍晋三政権の無能無策無責任を免罪している!

相変わらず北朝鮮「脅威」論・「不信感」を扇動している!

憲法平和主義・非核三原則を使わない安倍政権を免罪している!

日米核兵器軍事同盟を免罪している!

北朝鮮の狙いと日米の言い分は全く同じ核兵器軍事抑止力論に立っていることを隠蔽している!

憲法平和主義・非核三原則を使った安全保障政策と外交論は全くナシ!

NHK どうなる南北首脳会談 北朝鮮は″本気度″示すか(1)4月21日 12時57分 北朝鮮情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180421/k10011412561000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が今月27日、10年半ぶり3回目となる南北首脳会談を軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)で行います。南北双方はどのような一手を打つのか。6月上旬までに開かれる見通しの米朝首脳会談に向け、事態はどう動くのか。ニュースウォッチ9の有馬嘉男キャスターがソウル支局の池畑修平支局長と対談し、情勢を読み解きました。

金正恩委員長の本気度を読めないのは何故か!

日米核兵器軍事同盟抑止力論と同じ立場にたつからこそ北朝鮮の狙いが読めない!

事態の急展開 背景には何が?

有馬:年末年始に韓国に来たときに、やっぱりあれが始まりだったのかなと思うんですよね。お正月に、各紙一面、金正恩の写真を掲げて、オリンピックと核ボタン。あのイラストがすごい印象的だったんだけど、あそこから月末の今回の南北会談まで一気に進んだ。目まぐるしかったんですけど、この展開って、支局長は想像できていたのか。
池畑:いや、ここまで急展開というのは予想できなかったですね。去年の年末に北朝鮮が「核武力は完成した」というスローガンを出してきたときに、技術的に本当に完成したかは別にして、政治的に北側が「核武力は完成した」と言っているのは、裏返すと、次は対話に出てくるかもしれないという、その可能性は思いましたけど、ピョンチャンオリンピック参加からここまで、そして南北首脳会談、もちろん米朝首脳会談まで一気に行くという、ここまでの展開は予想できなかったですね。それだけに、じゃ、なぜ、ここまで北朝鮮がすごいスピードで出てきたのかという、その背景がやっぱり気になりますよね。

愛国者の邪論 南北対話とピョンチャンオリンピック参加について、「融和政策」「微笑み外交」と揶揄してきた日本のメディアでは北朝鮮の狙いは読めないでしょう

有馬:何がこうさせたのかという。きょう、それをたっぷり聞きたいんですけど、まずさわりだけ聞くと、月末の南北首脳会談で具体的な成果は上がると思います?
池畑最大の焦点は非核化。これは間違いないんですけど、個人的には、南北首脳会談では、いちばんの見どころというのがキム・ジョンウン委員長の本気度が見えてくる。また、それに対するムン・ジェイン大統領の本気度も見えてくるというところが、いちばん見どころだと思うんですよ。それはどういうことかというと、目まぐるしいスピードで年明けから北朝鮮が対話攻勢をかけてきて、非核化にも応じるというふうに言ってきた。
その理由は何なのか。実は韓国でも、人によって見方が全然違うんですよ。ある人は、またいつもの時間稼ぎだと。核開発を進めるための時間稼ぎだと言うし、ある人は、いや、北朝鮮もついに生まれ変わる決心をした。キム・ジョンウン委員長というのは、北朝鮮にとっての※トウ小平(※「登」に「おおざと」)になれるかもしれない。そこまで評価する人もいるんですよ。
過去を捨てて韓国と平和共存する道を選んだという見方もあるんですけど、もう少し最大公約数はその中間で、国際的な制裁措置が効いてきたから、あるいはトランプ大統領が軍事行動に踏み切るかもしれないというおそれがあるからだというふうなものもありますし、そのへんが、もしかしたらいろんな要素が混じってこういう変化になったのかもしれないですけど、やっぱりまだわからない。私もわからないし、韓国のいろんな専門家もわからない。そのへんが、今回の南北首脳会談で見えてくるんじゃないかなと思うんですよね。

愛国者の邪論 「非核化」を北朝鮮にのみ課しているからこそ、「本気度」を要求していることが判ります。安倍政権を代弁しているNHKの、日本のメディアは日本も米国の核兵器の傘の下にあることは、全く免罪しています。

そもそも、ヒロシマ・ナガサキの原爆=核兵器投下は「対ソ抑止力」論でした。その「対ソ抑止力」論の延長線上に日米核兵器軍事同盟があるという思考回路は全くありません。これはヒロシマ・ナガサキで虐殺された人間・その後ヒバクシャにさせられた人間に対する冒とくと言わなければなりません。

日本の植民地支配を抜きに「南北」国民のこころは判らないだろう!

朝鮮戦争の大本に植民地支配があることをスルーしてはならない!

朝鮮戦争の実相が判らない日本国民では

韓国・北朝鮮国民の心は判らないのではないか!

南北会談70~80%が賛成のわけは

有馬:いや、本当ね、そこがいちばんたぶん今知りたいことで、どこまで本気で非核化に向けた本気だし真剣なことは変わらないと思うんですけれども、どこまで具体的な議論になっていくのかと本当に注目なんですけど。それはまた改めて聞くんですが、その南北会談を韓国の人たちはどう見ているかということなんですね。今回取材してみて、やっぱり期待すると。具体的な平和へ向かった第一歩にしてほしいという話が多かったし、当然、一方で、まただまされるんじゃないかとか、裏切られるんじゃないかと、ストレートに答えが返ってきますよね。韓国の人たちは、南北会談に向けてどんな思いで見ているんですか。
池畑:なかなか一概に「韓国人は」というふうに言えないです。今回取材されても、聞く人によってだいぶ答えが違っていたんじゃないですか。
有馬:全然違いましたね。世代によっても違うし、もしかすると背負っている歴史、家族の歴史、ファミリーの歴史によっても違うのかなとかも思ったし…。″分断社会″とよく韓国社会のことを言われるけれども、本当にこんなに考え方が違うのかなというのは、取材してても思うよね。
池畑:そうですね。今、″分断社会″とおっしゃったけど、やっぱり韓国社会、特に保守と革新の対立はすごい深いし、すごい激しいんですが、その激しい対立の源には、やっぱり北朝鮮をどう見るかというその見方の根本的な違いがあるんですよ。保守は、朝鮮戦争を戦った敵であると。″主敵″というふうに位置づけるんですけど、それに対して革新の人たちは、確かに戦争はしたけど同じ民族であると。同じ民族性というのを重視する。そこでまず立ち位置が違う。

愛国者の邪論 最大の「分断」は「南北分断」ですが、その原因に日本の植民地主義があることをスルー・隠蔽しています。日本と朝鮮の関係は江戸時代には大変良好でした。「朝鮮通信使」の歴史を見れば明らかです。

しかし、明治維新後の新政権の外交政策として行った軍事挑発である江華島事件(1875年)・不平等条約である日朝修好条規(1976年)以後、ポツダム宣言を受諾した敗戦(1945年)までの70年、そしてポツダム宣言を具体化した日本国憲法制定(1947年)から朝鮮戦争(1950年~53年)を経て日韓基本条約締結(1965年)までの18年、更に日朝平壌宣言(2002年)までの55年、その後の16年、ポツダム宣言以後73年、朝鮮半島との不正常な143年について、日本政府と自民党・公明党などは、全く不問です。

豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄の役1592年~93年・慶長の役1597年~98年)後に徳川家康の取った朝鮮との国交回復(1607年回答兼刷還使)までの9年から、その後の朝鮮通信使終了まで1811年まで204年友好の関係の時間を考えると、明治以後の日朝関係が如何に問題であるか、浮き彫りになります。

因みに家康は、3回目の回答兼刷還使の時に約1700人の朝鮮人捕虜を送還したとあります。帰国をした送還者総数は6000人から7500人ほどとされるているのです。このような歴史を踏みにじる近代日本の朝鮮外交政策をきちんと総括する必要があります。

「日本」と「朝鮮半島」との関係はどのような関係だったか!今一度、議論する必要があります。

また年代によっても、高齢の方たちは実際に離散家族が北にいる。会いたい。何とか統一が来るのを願っているという人もいるんですけど、今の若い人たちというのは、離散家族ってもちろん学ぶけど、実体験として私の弟・妹が今、北にいるという人はいないわけです。今の若い世代では、そういう実感がわかない。
また若い人、特に兵役に行く男性は、自分が兵役に行っている間に北朝鮮の軍事挑発を直接経験した人がいるんで、意外と若い人たちって、北に対して厳しいですよね。今のムン・ジェイン政権の中核を成している40代後半から50代は、韓国の民主化闘争に参加して韓国を軍事独裁から民主化に変えた、成し遂げたという、対韓国の軍事政権に対する不正義は許さないという思いが北朝鮮に対してはすごい融和的というふうに働いている。
やっぱり世代間の違いも大きいし、もちろん地域によっても、今回取材された軍事境界線に近い人たちは北の脅威は身近ですし、やっぱり平和を願う気持ちが強いですよね。
でも、意外とこのソウルにいると、ふだんみんな北の脅威について考えているかといったら、あんまり考えていないですね。ときどき北朝鮮の攻撃に備えた訓練があるんですけど、あれを見ていると、あんまりみんなちゃんと参加していなかったりして、そのへんはやっぱり感覚がちょっとまひしている。
有馬:あの訓練は、どのぐらいの頻度であるんでしたっけ?
池畑:今は2か月に一ぺん。
有馬:それは、国民的な行事になるんですか。
池畑:そうですね。一斉に交通を止めて、車もバスもみんな止めて、人々は地下の、地下鉄の駅とか、あるいは地下歩道に避難するという訓練をやるんですけど、かつてほどはみんなあんまり真剣に参加しない。
有馬:取材したことない?
池畑:あります。あります。ときどき見ますし、建物とかエレベーターが止まるんです。エレベターが止まって、みんな階段で上り下りしなくちゃいけないですので、みんななんとなく、しかたなく、ああ、巻き込まれちゃったという感じで参加して。だから、そんなにやっぱり日々、北の脅威について感じはしない。ただ、去年のやっぱりトランプ政権が誕生してから…。
有馬:目が覚めた?
池畑:そう。お互いにものすごいレトリックで激しくののしり合っていたときは、じわりと不安はソウルでも高まりました。例えば非常食を買いだめするとかいうのって長らくなかったんですけど、そういう動きがまたあったりして。だから南北首脳会談を開くこと自体は、世論調査を見ても70~80%の人が賛成なんですよ
有馬:すごい支持率ですよね。
池畑:それは、トランプ政権が北朝鮮を攻撃するような事態に比べればずっといいという、そういう発想ですね。「鼻血作戦」と呼ばれるようなね
有馬:「いつ先制攻撃するかわからないぞ」と、トランプは脅してきたわけですよね。
池畑:そうですね。そういう事態に比べれば、南北が話し合って、少なくとも話し合いをしている間は緊張は下がるんで、そっちのほうがいいよねというのは大多数の国民の受け止めです。
有馬つまり北朝鮮の脅威よりも、トランプ大統領が何をするかわかんないという不安感、そっちのほうが大きかったということ
池畑そっちのほうが強いですよね。北朝鮮の核兵器に対する認識の違いも、日本と韓国ではちょっと違うと思うんですけど、韓国の人たちは、北が南に対して核兵器を使うような事態というのは考えないですね。

愛国者の邪論 韓国では日本の自衛隊が朝鮮半島に出兵してくることについて、どのような感情を抱いているか、全くスルーしています。ここでも明治以来の「膨張主義・植民地主義。侵略主義日本像」があります。ところが、日本国民には、こうした感情は全くありません!そもそも加害者意識すらないのですから。

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