「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”甲種合格” 孫の体格

2006-04-12 07:07:20 | Weblog
新学期の体格検査の結果、孫(男)の身長が老妻を抜いた。
小学校5年で153cm、体重40kg、クラスで大きい方だが、
それにしても今の子供の成長はよい。大東亜戦争が始まった
昭和16年、僕は同じ5年だったが、当時の通信簿(通知表)に
よると、134cm、30.4㎏にすぎない。当時僕は決して
小さい方ではなかった。

戦前まで、わが国は徴兵が義務だった。日本人男子はすべて
20歳になると、徴兵検査を受け、これに合格すると軍隊に
入らなければならなかった。徴兵検査(体格検査)の基準の
最高が”甲種”で、およそが身長五尺三寸(約160cm)
体重十五貫(約55㎏)であった。”甲種合格”は当時の若者
の本懐で、家の誉れであった。



身長、体重の基準だけならば、今の日本人は全員”甲種合格”
間違いない。しかし、平和憲法の下、徴兵制度は廃止された。
若者たちは戦争に行く必要はなくなった。よい時代である。
戦争であれだけの犠牲を支払い、勝ち取った平和だ。大切に
したい。