「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”大きな喫茶店”

2006-04-15 07:23:23 | Weblog
「小さな喫茶店」という歌がある。

# 小さな喫茶店に入ったときの二人は
  お茶とお菓子を前にして一言もしゃべらぬ・・・

もともとはドイツの歌だそうで、昭和10年(1935年)
中野忠晴が歌ってヒットした。この歌から連想される
「小さな喫茶店」は、若いカップルが甘い音楽を楽しみながら
恋をささやく小さな空間である。金婚式を昨年おえた我が
老カップルも昔お世話になったような気がする。

いまは「小さな喫茶店」に代わって「大きな喫茶店」が
増えている。”駅ナカ”と称するJRや私鉄の構内で
みられるあれである。駅が公共施設で税制面で優遇
されているためか林立している。

「大きな喫茶店」は飲み物も種類が豊富で安いし、なにより
人と待ち合わせするには便利である。セルフサービスも
そんなに気にならない。椅子やテーブルが安楽でなくても
仕方がない。紙コップも値段からみてやむをえない。
問題はムードである。「小さな喫茶店」のそれまでは要求
しないが、何とかして貰いたいのは若い女性がプカプカ
タバコをすっている姿である。