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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

町から「のらくろ」が消えた。

2006-04-18 06:42:15 | Weblog
近くの公園を朝散歩すると、まさに犬の品評会だ。
八重桜の満開の道を、大きい犬、小さい犬、黒い
犬、白い犬がぞろぞろと歩いてゆく。しかし、昔
子供のころ見かけた野良犬はこの中にはいない。
みな由緒ある血統つきの犬のようだ。

野良犬というと、僕らの世代は田河水泡の漫画、
「のらくろ」を想いだす。本名は「野良犬黒吉」と
いうそうだが、「のらくろ」の名誉のためにいうと
雑犬ではなくて”ボストン・テリア”とのこと。

子供のころ見た雑犬は、どこへ消えたのかー。バリ
の海岸へ行くと、今でも野良犬があっちへ行ったり、
こっちへ行ったり、餌を探してうろついている。
昔、東京の街でも"広っぱ”では、こんな光景を
見かけたものだ。散歩道の血統つきの犬の行列を見て
無性に昔の野良犬に会いたくなった。耳の垂れたあの
”ポチ君”、”エス君”たちである。