「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

エントツ・タクシーと円タク

2006-04-14 07:49:57 | Weblog
エジプトのカイロでメーターが”機能”するタクシーが
誕生した、とNHKが伝えていた。カイロでは、ほとんどの
タクシーがメーター器機を備えているが”機能”せず、
料金は客と運転手との交渉で決められている。しかし、
新しく誕生したタクシーは、メーターが完全に”機能”
しています、とボデイの色まで変えているそうだ。

カイロだけではない。開発途上国ではこのメーターあって
メーターなしタクシーが多い。日本でも昭和30年代には
このようなタクシーが横行、これを”エントツ・タクシー”
と呼んででいた。メーターを倒さず、走る、という語源から
と、記憶しているが定かではない。交番の前を走る時など
客はシートに伏せたものだ。

戦前のタクシーは”円タク”と呼ばれた。東京市内どこへ
行っても料金が1円だった、ことからきている。しかし、
近距離の場合は、交渉で1円以下でもOKだった。まだまだ
タクシーは一部の人だけのもの、運転手のほかに助手が
運転席横に乗っていた”のどかな”時代のことだ。