「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

昭和13年夏場所初日の新記録

2006-05-08 06:25:58 | Weblog
大相撲昭和13年夏場所は5月11日(木)が初日であった。
双葉山が百連勝に向けて驀進中の場所で、もちろんこの場所も
双葉山は13勝全勝で優勝した。
大相撲は当時年二場所で、春(1月)夏(5月)東京の旧
国技館で行われた。鉄傘円屋根、土俵の屋根は今のような
吊り下がり型ではなく固定式,四本柱もあって検査役も土俵の
うえに正座していた。

この場所初日の新記録というのは,取直し相撲が多く打ち出しが
なんと、夜の9時をまわった。当時の記録を調べてみると、
打ち出しは平均6時半ごろで、遅くてもせいぜい7時ごろで
あった。しかし、原因は取直し相撲が多かっただけではなく
原因は編成の誤りだったという説もある。

昭和7年の春秋園事件で大相撲に叛旗を翻し、関西相撲協会を
設立した力士が経営に行きつまり12年に解散、13年の本
場所から大相撲に復帰して来た。この増えた力士の数を番組
編成のさい勘定に入れなかったのだという。真相はわからないが
今では考えられない。ある意味ではのんびりした時代であった。

この場所の九日目"徐州、徐州へ人馬が進む”の徐州が陥落
している。古い話で恐縮です。