「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

二つのラジオ体操の歌

2006-05-19 07:06:18 | Weblog
今年の東京は”五月晴”のない五月、まるで梅雨時のようだ。その晴れ間を
縫うように一昨日、近所のラジオ体操に参加した。旧大學の跡地の会場には
毎朝6時すぎから”雨の日も風の日”もおよそ30人の元気な男女が参集する。
最高齢は卒寿(90歳)を迎えた元軍医さんである。

戦前、ラジオ体操は夏の風物詩のように思えた。アイス・キャンデイ屋の
振る鈴の音、油蝉の鳴き声と共に僕の耳には、あの「ラジオ体操」のメロ
デイが残っている。
# 踊る旭日の光を浴びて 屈げ(まげ)よ伸ばせよ
  吾等(われら)が腕(かいな)ラジオは号ぶ(さけぶ)
  一、二,三

あのころはラジオ体操は地域社会の行事でもあった。夏休みの会場は大抵
小学校の校庭であった。戦後,いつのころからか僕の住んでいる地域では
校庭の使用が禁止された。そして「ラジオ体操の歌」も今の歌に変った。
# 新しい朝が来た。希望の朝だ 喜びに胸を開け 大空あおげ
  ラジオの声に健やかな胸を この薫る風に開けよ
  それ、一、二、三