「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ゴロンタロから来た校長さん

2006-05-14 08:08:41 | Weblog
昨夜新しく東京インドネシア学校の校長に赴任されてきた
スマルウォト氏の歓迎会に出席した。彼の前任地はゴロン
タロである。日本人の名前に似た、この耳なれない市は、
れっきとしたインドネシアの50幾つかある州の中の州都
である。

ゴロンタロは旧日本軍が初めて落下傘で降下したマナド
(当時はメナド)から車で4時間ほどのところの湾に
面した風光明媚な町である。昔ポルトガルの来襲に備えて
王様が造った砦が観光名所になっている。

従軍世代の元軍人さんたちは「メナドは日本語の港、ゴロ
ンタロは権太郎がなまったのだ」と大東亜共栄圏の話を
自慢げにしていた。しかし、これは言語学的には誤りで
日本語とはまったく関係ないそうだ。

今、茨城県の大洗町には、この地方から来た日系インドネシア人が
たくさん働きにきている。彼らのご先祖は戦前沖縄から現地へ
出稼ぎに渡った漁民であって、権太郎さんの子孫ではない。