「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

自由が丘の石敢当

2006-05-10 06:25:49 | Weblog
ファッションの街、東京の自由が丘の駅前に小さな石敢当の
碑がる。ここは、その昔「南風座」という映画館があった跡地。
多分、昭和40年代の始めごろ、今のビルを建築するさい
だれか沖縄関係者が建てたものだろう。土地の高い東京らしく
石敢当までかわいらしい。

石敢当は主に沖縄本島、八重島諸島に見られるが九州はじめ
近畿地方でも散見できる。直進する魔物の習性をを除ける目的で
道の三叉路やT字路に建っている。宋時代、福建省の県知事が
庁舎を改築するさい土中から発掘したのが石敢当の始まりという。
石敢当は戦国時代の将軍の名前というがよくわからない。

10数年前、旅先のシンガポールでも石敢当を見つけた。若い
シンガポーリアンにいわれを聞いたが、判らなかった。かれの
先祖が広東人だったのかもしれない。いずれにせよ、わが国
以上に土地のせまいシンガポールのこと。今は街中で石敢当を
見つけるのは困難。自由が丘のミニ石敢当を輸出したら意外に
うけるのかもしれない。