「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

孫たちのビッグな拾い物

2006-08-02 05:36:41 | Weblog
男の小学校5年の孫がきのう友達二人と自転車で”冒険旅行”に
でかけた帰途、道に落ちていた缶ビール2ダース入りの箱を拾い
駅前の交番に届けた。お巡りさんから書いてもらった拾得物証明
書を手にかざし、爛爛とした目で僕に報告にきた。「6か月14日
すぎても落とし主が現れなかったら、僕たちが貰えるのだ。一人
8本ずつだ」。

夏休みの子供ならではの貴重な体験だ。三人は今は暗渠になっている
近くの小川の水源がどこか自転車で”冒険”に行った帰り道、ビール
箱を拾い、荷台に載せて駅前交番に運んだのだという。多分、だれか
車で運搬の途中、落としたものだろう。交番からも連絡があったので
娘は「お忙しいのに、有難うございます」と若いお巡りさんに礼を言
っておいたという。

三人とも塾に行っていない。それぞれの家庭の方針だろうが、娘の家で
は、小学生のときは奔放に遊ばせようという考えだ。きのうの思わぬビ
ール箱の拾得は、彼らにとって思わぬ社会勉強になった。学校や塾では
学べない実体験である。おそらく大人になっても、このときのことは忘
れないだろう。彼らにとってはビッグな拾い物になった。